Mirage Soloは買い?スペックや価格・評判レビューを徹底解説【Lenovo】
どうせなら性能の良いHMDでVRをとことんまで楽しみたい!という方におすすめなのが、今回紹介する「Mirage Solo」です。
「Mirage Solo」はスタンド・アローン型のVRヘッドセットで手軽にVRが楽しめるだけではなく、6DoFトラッキングを採用した高性能HMDでもあります。
そこで今回は「Mirage Solo」の
- Mirage Soloのスペックや価格
- Mirage Soloの評判やレビュー
- Mirage SoloとOculus Goとの比較
- おすすめのアプリ・映画
などを徹底的紹介!
どのVRヘッドセットを購入したら良いか悩んでいるあなた。ぜひ参考になさってください。
Contents
Lenovo mirage Soloとは?特徴やスペック・価格について
「Lenovo Mirage Solo with Daydream(以下Mirage Solo)」はPCメーカーのLenovoが2018年に発売した、世界初のスタンド・アローン型のVRヘッドセットです。
「Oculus Rift」や「HTC Vive」など本格的なVR体験を楽しむにはPCやゲーム機などのハードにHMDを接続する必要があるのですが、毎回HMDをPCに接続したり、スマホをセットしたりするのは意外と面倒なもの。
その点「Mirage Solo」はPCやスマホも必要ありません。電源を入れてヘッドセットを装着するだけで楽しめるため、いつでも気軽にVRの世界に没入できます。
またケーブルやセンサーも不要のケーブルレスのため、体の動きが必要なゲームをプレイする際にも邪魔なケーブルに煩わされることもありません。
この『手軽さ・自由さ』がスタンド・アローン型VRヘッドセットの最大のメリットでしょう。
最大の特徴は6DoFに対応していること
「Mirage Solo」の特徴はスタンド・アローンタイプというだけではありません。
最大の特徴といえるのが、6DoF(6軸)方式のトラッキングを採用しているという点です。
従来のVRデバイスが採用している3DoF(3軸)トラッキングでは、頭部(視線)の前後・左右・傾きをセンサーが感知します。
それによって後ろを振り返ったり、上下を見渡せるというVR独特の『360°』の空間を認識することができるわけです。
「Mirage Solo」の6DoF(6軸)ではそれに加え、頭部の上下や前後の『位置』までも検知可能。
3DoFが頭の傾きだけを感知するのに対して、6DoFではプレイヤーの移動も把握できると考えると分かりやすいですね。
これによって、プレイヤーの体を反らしたり、かがんだりする動きもトラッキングすることができますから、ゲームなどの自由度や楽しみ方が飛躍的に向上するのです。
6DoFで体の動きもVR空間に反映される
広い視野角、美しい映像美など高完成度を誇るハードウェア
「Mirage Solo」はそれ以外の点でもハード的にしっかりと作り込まれています。
視野角は110度の広い視野を確保。解像度もVRに最適化された2,560×1,440ドットのLCDディスプレイですから、美しい映像と高い没入感を実現させています。
使用しているプロセッサーはクアルコム製のQualcommR APQ8098 オクタコア プロセッサー(Snapdragon 835 )に4GBのメモリを搭載していますから、負荷の大きなVRゲームもしっかりと楽しめます。
「Mirage Solo」の重さは約645g。
スタンド・アローン型のため、他のVRヘッドセットと比べるとどうしても若干重くなってしまうのは否めませんが、実際に装着するとあまり重さは気にならず、しっかりとしたフィット感のおかげでじっくりとVRを満喫することができます。
装着にはちょっとコツが必要
ただし、「Mirage Solo」の装着方法には少しコツがあります。
通常、HMDを装着するときにはヘッドバンドをモニターと水平、頭部の真ん中付近にあてることが多いのですが、「Mirage Solo」の最適なヘッドバンド・ポジションは頭頂部に近い付近。
『装着する』というよりも『かぶる』というイメージです。
そうやって装着すると重さもあまり気にならなくなり、映像も最適な角度と視野で楽しむことができます。
ネットでは「Mirage Solo」の装着感が悪く、長時間の使用は無理という感想も見受けられますが、それは正しい方法で装着していないからです。
この点はメーカーの側でもしっかりと告知してほしいところですね。
mirage Soloのコントローラーについて
「Mirage Solo」には純正のコントローラーが付属しています。
このコントローラーの上部、くぼんでいる部分がタッチパッド機能を搭載した物理ボタン、真ん中のボタンがコンテンツを中断したい時などに使うアプリボタン、下のボタンがホームボタンとなっています。画像にはありませんが、サイドにボリュームボタンが配置されています。
とてもシンプルな形状のため、操作方法で迷うようなことはないでしょう。
数多くのVRアプリにも対応
また、いくら優れたハードでも、ソフトが無ければなんの意味もありません。
「Mirage Solo」はGoogleのVR専用プラットホーム『Daydream』の規格に対応するスタンド・アローン型ヘッドセットのため、Androidスマホユーザーならお馴染みの、Google Playから各アプリをダウンロードすることができます。
アプリのインストールは「Mirage Solo」内のGoogle Playからでも、Web版のGoogle PlayどちらからでもOK!
VR用のコンテンツが豊富なSteamゲームに対応していない点は残念ですが、様々なゲームやスポーツ観戦、コンサートなどの各種VRコンテンツを楽しむことができます。
何よりもGoogle Playに対応しているため、『YouTube』や『Chrome』などのGoogle謹製アプリをVRでも利用できるのは嬉しいところですね。
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「Mirage Solo」気になる価格は5万5,296円(税込/送料込)。
決して安くはないですが、性能を考えると致し方ない値段と言えそうです。
【Lenovo Mirage Solo with Daydream スペック】
- プロセッサー:Qualcomm APQ8098 オクタコア プロセッサー (最大2.45GHz)
- 初期導入OS:Daydream 2.0
- ディスプレイ:5.5″QHD IPS 2560×1440
- メモリー:4.0GB PC4-14900 LPDDR4X (オンボード) 1866MHz
- ストレージ1:64GB
- 標準保証:1年間 引き取り修理
- バッテリー:リチウムイオンポリマーバッテリー
- Bluetooth:Bluetooth 5.0
- ワイヤレス:IEEE 802.11 ac/a/b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠)
- 価格:¥48,660(LenovoサイトEクーポン割引適用価格)
「with day dream」ってどう言う意味?
「Mirage Solo」の正式名称「Lenovo Mirage Solo with Daydream」の「with Daydream」とは、Googleが展開するVR専用のプラットフォーム『Daydream』に準拠するシステムであることを表しています。
つまり、「Mirage Solo」はAndroidデバイスの一つなんですね。
現在、このプラットフォームに対応する高性能スマホが発売されていますが(Galaxy S8 / S8+、Pixel、HUAWEI Mate 9 Proなど)「Mirage Solo」はその『Daydream』のフラグシップモデルでもあるわけです。
カメラとしての一面も!誰でも180度4Kの美しい映像撮影も可能
また、「Mirage Camera」は「Lenovo Mirage Camera with Daydream(以下 Mirage Camera)」という専用カメラを利用することによって、誰でも手軽にVRビデオやコンテンツを作成することができます。
「Mirage Camera」はVR180対応の4K 2眼カメラ。手のひらサイズのこのカメラを使えば、誰でも手軽に上下左右180°の4K映像が撮影できます。
360°ではなく、あえて180°というところがミソでして、臨場感があるかわりに対象者が分かりにくい360°映像と違って、180°ビジョンなら撮影者の視点が視聴者にも明確に伝わります。
そのため、撮影者が見た映像と同じイメージを共有するのに最適なのです。
もちろん、2眼カメラのためVR映像もしっかり撮影することができます。
電源を入れてシャッターボタンを押せばすぐに撮影がスタートしますし、撮影モードの切り替えもボタン一つでとても簡単。
1300万画素の4K画像(3,840×2,160ドット)で美しい映像が撮影できます。
撮った映像はYou Tube VRへすぐにアップロード可能で「Mirage Solo」で迫力あるVR映像が手軽に見られますし、シェアも簡単です。
家族や旅の思い出をVRで簡単に記録し、共有できる時代がついにやってきたのです。
【Lenovo Mirage Camera with Daydream スペック】
- プロセッサー:Qualcomm APQ8053 オクタコア プロセッサー ( 2.2GHz )
- 初期導入OS:Android
- メモリー:2.0GB LPDDR3
- ストレージ1:16GB
- 標準保証:1年間 引き取り修理
- バッテリー:リチウムイオンポリマーバッテリー x2
- ワイヤレス:IEEE 802.11 ac/a/b/g/n (WiFi準拠)1×1 + Bluetooth 4.2
- 価格:¥34,024
スタンドアローンの雄「Oculus Go」と比較!どっちが買い?
スタンド・アローン型のVRヘッドセットといえば「Oculus Go」も有名で人気の製品ですよね。
そこでこの両者のスペックを比較してみましょう。
Oculus Go | Mirage Solo | |
トラッキング | 3DoF | 6DoF |
ディスプレイ解像度 | 2560×1440 5.5インチ | 2560×1440 5.5インチ |
リフレッシュレート | 60Hz /72Hz | 75Hz |
プロセッサ | Snapdragon 821 | Snapdragon 835 |
ストレージ | 32GB/64GB | 64GB |
ヘッドホン、マイク | どちらも内蔵 | ヘッドホン:外付け/マイク:内蔵 |
バッテリー持続時間 | 1時間半〜2時間半 | 3時間 |
サイズ | 190mm×105mm×115mm | 204mmx270mmx180mm |
重量 | 468g | 645g |
接続 | micro-USB | USB type-C |
対応プラットフォーム | Oculus Store | Daydream(Google Play) |
価格(税込) | 32GBモデル:23,800円/64GBモデル:29,800円 | 56,268円(クーポン適用で48,660円) |
一見して分かる大きな違いが、トラッキングと価格です。
「Oculus Go」は一般的な3DoF、一方の「Mirage Solo」はここまで紹介してきたとおり、より高度な6DoF方式を採用しています。
その差が価格に素直に表れていて、「Oculus Go」が29,800円(64GB)に対して「Mirage Solo」は48,660円(クーポン適用時)と、2万円近くの開きがありますね
簡単にまとめると、「Oculus Go」はVR初心者でも試しやすい入門モデル、「Mirage Solo」が高いポテンシャルを期待する人向けのハイエンドモデルということができるでしょう。
Oculus Goについてはこちら→)Oculus Goのスペックや価格、評判、設定方法を徹底解説!
Mirage Soloの感想や評判・レビュー
6DoFがやっぱり良いという評判がツイッターでも散見されました。一方でAmazonのレビューでは
やはり煩わしいケーブル類からの解放は素直に良い。ヘッドトラッキング精度はPSVRに劣らず、ポジショントラッキングでもかなりの精度を誇るがこちらは稀にズレる。またコントローラーの座標ズレ・見失いは多いように感じる。
ケーブルいらずのスタンドアローンなので、解放感が良いという声や
コンテンツは現在はOculus Goと比べて、かなり少ないが、ポジショントラッキングが良く出来ているので対応しているアプリは楽しい。もちろん、アプリそのものの出来に左右されるが。CPUも835なのでストレスは感じない。
Oculus Goと比べるとポジショントラッキングの精度が高いため、アプリを遊んでて楽しいと評判です。
やはり3DoFではなく6DoFならでは没入感の高いVR体験がユーザーの心を掴んでいる様子。
6DoF対応のVRゴーグルは、初期費用だけでもハイスペックPCと合わせると20万円近くかかりますがMirage Soloは5万円ほどと、6DoFゴーグルの中では最も安いVRゴーグルとしてのポジションを確立しているのが、印象的でした。
Mirage Soloで遊べるおすすめコンテンツ・ゲーム、アプリ3選!
それでは最後Mirage Soloで遊べるおすすめコンテンツ・アプリをご紹介させて頂きます!
VRでサイバーパンクの世界を体験せよ!「Blade Runner: Revelations」
「Blade Runner: Revelations」は1982年に公開された大ヒット映画『ブレードランナー』とその続編『ブレードランナー2049』(2017年公開)の間をつなぐ、スピンオフ的な物語を描くアドベンチャー/スリラーゲームです。
プレイヤーは熟練ブレードランナーの一人となり、初代『ブレードランナー』直後の世界を脅かすレプリカント計画を暴くために活躍します。
『ブレードランナー』といえば、”サイバーパンク”というSFジャンルを確立させ、後の映画にも強烈な影響を与えた作品ですが、この「Blade Runner: Revelations」はその混沌とした世界をVRで見事に再現しています。
このゲームはまた「Mirage Solo」の特徴である6DoFにも対応しており、魅惑的かつ臨場感あふれるVRの世界を満喫することができますよ!
映画ファンはもちろん、VRゲームファンにも自信を持っておすすめできる「Blade Runner: Revelations」。「Mirage Solo」を購入したら必ずインストールしてくださいね。
【Blade Runner: Revelations】
- 価格:980円
- ダウンロードはこちら
世界が大絶賛のVRゲーム「Rez Infinite」
「Rez Infinite」は『セガラリー』で『スペースチャンネル5』で有名なゲームクリエイター、水口哲也が世に出すVR専用ゲームです。
シューティングゲームと音楽ゲームを融合させたようなこの「Rez Infinite」は前作「Rez」からさらに気持ちよさの部分を徹底的に追求し、世界中で様々な賞を受賞しました。
カラフルなグラフィックと、テクノが癒合した360°広がるゲームの世界はドーパミンが出まくりで最高の気持ちよさ!
音と映像の世界にトリップできる「Rez Infinite」は、まさしくVRのVRによるVRのためのゲームです。
無料体験版もあるため、ぜひ一度プレイしてみてください。
【Rez Infinite】
- 価格:ダウンロード無料。フルゲームは999円
- ダウンロードはこちら
Rez infinite VRの詳細や攻略・レビュー情報をチェックしたい方はこちら→)【Rez infinite(PSVR・スマホ)レビュー】大人気シューティングVRを、攻略のコツまで徹底解説!
VRシューティングゲームがもっと知りたい方はこちら→)【プロ厳選!】VRシューティング(FPS)ゲーム/アプリ8選!
Mirage Soloユーザー必須アプリ「YouTube VR」
普段からYou Tubeで動画を楽しんでいる人は、時おり画面の下にVR型のアイコンが表示されることに気が付いているかもしれません。
これはその動画がVRに対応している証なんです。VR型のアイコンをタップすると画面が2分割され、VR動画に早変わり。
そんなYou TubeのVR動画を楽しむための専用アプリが「You Tube VR」です。
コンテンツの少なさが弱点のVRですが、「You Tube VR」を使えば様々なVR映像を手軽に楽しめます。
もちろん、上で紹介した「Mirage Camera」で撮影した動画を視聴したり、シェアしたりも思いのまま。
You Tube内に豊富にあるVR動画を「Mirage Solo」で思う存分楽しんでください!
【You Tube VR】
- 価格:無料
- ダウンロードはこちら
まとめ
スタンド・アローン型で6DoFトラッキングという高性能のスペックが特徴の「Mirage Solo」。
VRに初めは感動したけれど、セットアップや準備の面倒さからだんだんと手に触れなくなった、という人も残念ながら多いんですが、「Mirage Solo」はその手軽さと没入感の高さでVR漬けの毎日がおくれます。
「Mirage Solo」はどうせVRを試すなら、少しでもいい環境で楽しみたい!という人におすすめのヘッドセット。
ぜひ「Mirage Solo」でVRの奥深さを味わってくださいね!
他のスタンドアローン型のVRゴーグルについて詳しく知りたい方はこちら→)スタンドアロン型VRデバイス徹底比較!選び方/レビューなど併せてご紹介
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