得意ジャンル別!VRコンテンツ開発/VRシステム制作会社6選


エンターテインメント用途だけでなく業務利用でも本格化する仮想現実ですが、VRコンテンツの制作は前例も少ないため「VR開発をどこに依頼すればよい分からない…」お困りの方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では

  • VR開発会社選びにおける3つの判断基準
  • 実績のある分野別のVRシステム制作会社6選

をご紹介していきたいと思います。

VRシステムを発注する前に知っておきたい、開発会社の選びの3つの基準

VRの開発会社と言っても当然ながら得意分野や業種があり、開発を依頼する場合にそのあたりを考慮に入れずに発注をかけてしまうと思わぬ損失に繋がりかねません。

ここではVR制作会社の選び方、見極め方を紹介します。

判断基準1:自社と近い業界やジャンルの「実績」をどれほど保有しているか

当然ですが、依頼先の企業の実績がどのジャンル・業界で蓄積されているかは重要な論点です。

  • その制作物を利用しているユーザーは法人なのか個人なのか?
  • 提供ジャンルは「旅行系」「不動産系」「医療系」「研修系」「教育系」のどれか?(自社の業界に近いか?)

など、ある程度目星を付けてから発注依頼を投げるようにしましょう。

例えば「不動産系」であればVR内見で圧倒的な地位を誇るナーブ株式会社が日本で最も知見を保有しているでしょうし、「医療系の訓練VRコンテンツ」であれば下記でご紹介する株式会社ジョリーグッドが最も実績豊富です。

「360度動画の制作」と「3D空間のモデリングや開発」は全く異なるスキル

また1点把握しておきたいのが「VR用の360度動画の制作」とVRゲームのような「3D空間のモデリング開発」は全くの異なるジャンルという点です。

「研修」「旅行」「不動産」などで活用されるVR用360度動画の制作は、どちらかという撮影や編集の比重が大きいのに対して、「教育シミュレーション」や「ゲーム開発」といった3D空間を1から作る案件の場合は、UnityやUnreal Engineといったソフトウェアの開発ノウハウが必要です。

この2ジャンルは「VR」という括りで一緒に語られることが多いですが、実際はボクシングと水泳くらい必要な組織能力が異なるため大前提としてこの区別はしておきましょう。

判断基準2:開発部門と営業フロントが同一オフィスで働いてるか?

システム開発でよくある問題が先方の営業担当と開発部門の間で情報の伝達ミスが起こり、「納品されら全く思ってたのと違う!」となってしまうケースです。

このような問題を起こさないためには、開発のフロント営業マンと開発部門が同一オフィス(出来れば同一フロア)でいつでも口頭でコミュニケーション出来る状態にあるのが理想です。

よく「開発部門はベトナムにあります」というようなオフショア開発会社がありますが、安さは担保できたとしても、クオリティまでは手が回っていない事も多く、バグが多かったり「ここ思ってたのと違うから直して!」という出戻りにより、結果的にコスト負担が大きくなる事もしばしば。

「安さ=クオリティやトラブル発生率とのトレードオフ」ですので、低コストだからここにお願いしよう!と安易に考えず、開発会社の組織体制を含めて慎重に吟味すべきです。

判断基準3:過去のクライアントにリファレンス(照会)を取らせてもらう

VRのシステム発注はケースバイケースではありますが、高額なケースも多く、場合によっては数千万円をかけて開発することもあります。

それだけのお金をつぎ込んで、案件が失敗した時の損失は…考えるだけでも恐ろしいですよね。

だからこそ、その制作会社が過去に担当したクライアント先に直接リファレンス(信用調査)させてくれないか?と正直に打診するもの一つの手です。もしリファレンスを承諾してもらえたら

  • その会社の成果物はどうだったか?
  • 制作プロセスでは問題はなかったか?進め方はスムーズだったか?
  • 問題があったとしても、誠実な対応で最後まで納品してくれたか?
  • 価格に対する納得感はあるか?

といった質問を、その会社の過去のクライアント1~2社に聞けるだけで、有力な意思決定材料になります。

逆に「リファレンスは無理です」と断る会社は過去にトラブルを起こしたり、満足度の高いクライアントがいないという可能性がありますので、リファレンスを断ってくる会社=実績に自信がないと判断する材料にもなります。

人材採用の世界ではリファレンスは一般的になりつつありますが、制作会社選びにおいても非常に有効な手段です。ぜひ活用してみてください。

分野別!実績豊富なVRシステム開発・制作会社6選!

それでは早速この、VRシステム開発・制作に強い会社を6つ紹介していきます。読者の皆様が「ここだ」と思える開発会社様が見つかると幸いです。

【目次】

  • 【360度動画】育成・研修系のVRコンテンツ制作に強い!「株式会社ジョリーグッド」
  • 建設・建築や製造業へのVR応用事例が豊富!「株式会社CAPA」
  • プロモーションに活用する3D空間の高品質モデリングに強い!「株式会社Sherpa」
  • VRを用いた会議・空間設計に強い!「株式会社Synamon」
  • Hololensを用いたMRの開発に強い!「株式会社ポケット・クエリーズ」
  • 危機感受性向上のトラブル訓練コンテンツに強い!「三徳商事株式会社」

育成・研修系のVRコンテンツ制作に強い!「株式会社ジョリーグッド」

ジョリーグッドの創業者はメディア系出身で、放送局クオリティの高品質なVR体験を提供しています。

プロフェッショナルVRラボ「GuruVR」゙はメディア企業向けのVR導入ソリューションにおいてトップシェアを誇り、コンテンツ制作だけでなく、VRビジネス活用に必要なトレーニングや営業手法も含めてトータルに支援しているため、短期間で高品質なVRコンテンツを制作・運用していく事が可能です。

また、企画→撮影→編集→配信というステップをワンストップで提供できる社内体制を整えているため、コストも安く押さえることができるのが特徴。

また「ジョンソン・アンド・ジョンソン」との共同開発で、名医の執刀を追体験できるという医療研修コンテンツの制作実績などもあるため医療業界にも強みがあります。

<ジョリーグッドはこんな案件にぴったり>

  • 「社員教育用のコンテンツをVRで制作したい」
  • 「音楽やライブの360度動画を作成・配信したい」
  • 「医療関連の教育コンテンツを制作したい」

 

建築や製造業へのVR応用に強い!「株式会社CAPA」

キャパは35年以上CADを中心とした開発を行っており、CADデータのノウハウや開発技術をVRに活用し高品質なVRコンテンツの提供を行っています。(CADとはPCを用いた3次元のオブジェクトデータのことを指します)

昨今、建設会社ではARやVRを利用して、建造物のミニチュアを現実空間に表示して工事の進捗を共有・管理する試みが行われています。

これはミニチュア模型を作るのに比べ、明らかに低コストで持ち運びも簡単ですし、具現化までを短縮できるためメリットしかありません。

住宅建築などでは設計中のマイホームをVRを使って内覧するようなサービスも行われています。

ARでは作業指示を行ったり、目に見えない物体、例えば地中の配管などを可視化することで明らかに作業効率が上がります。

CADデータをお持ちのお客様であれば、そのデータをVR上に3Dモデルで再現し、リアルに、直観的に確認・操作することができるようになります。

また、工場内の危険察知シミュレーターや物件内覧VRなど、用途に合わせて最適なデザインを提案してくれます。

またVR会議のような空間コミュニケーションサービスもとして提供しているため、遠隔で複数社が関わるプロジェクトの場合など、コミュニケーション面も含めたサポートが受けられるのもポイントです。

【VR/AR】ウォークスルー 物件内覧VR デモ動画

<株式会社CAPAはこんな案件にぴったり>

  • 製造・建築業で図面を3D化しながらプロジェクトを進めていきたい。
  • 現状のプロジェクトをCADデータ化する所から相談したい。
  • 関係者の多いプロジェクトで、遠隔でのコミュニケーションが求められるため。、VR会議の活用もしたい。

 

3D空間の高品質モデリングに強い!株式会社SHERPA

SHERPAは建築3DCGの制作ノウハウとUnreal Engine 4、UNITY等の最新GAME開発環境を駆使した3D VR・AR・MRコンテンツ制作サービスを行っています。

圧倒的に美しいフォトリアルなVR空間作りには定評があり、ゲーム開発エンジンであるUnityやUnreal Engine4を活用して、既存のコントローラーだけでなく、オリジナルIOTセンサーを使用したコントローラーの開発まで対応。

Unreal Engineはより繊細な造形に長けた開発言語で、扱える開発会社は少ないのですがSherpaはそのUnreal Engine4を扱えるクリエイターを囲っている点が特徴。

成果物は現実と見間違えるほどのクオリティを誇ります。

※現実ではなく、創造された空間です。

最低30万円の案件から対応しており、高品質でかつ小規模な3D空間を作りたいという場合はぴったりな制作会社かもしれません。

マンションや建築物件で、プロモーション用に高品質なものを作りたいという場合などはぜひ相談すると良いかもしれません。

またIoTで収集したビックデータをビジュアライズするAR/VRサービスも提供しており、もしIoT関連でのVR活用を考えている場合も発注を検討すべき会社でしょう。

<株式会社SHERPAはこんな案件にぴったり>

  • 建設中のマンションや物件、展覧会などの魅力をプロモーションするための3D動画が作成したい。
  • ゲーム開発における特定のステージを切り出して外注したい。
  • IoTでのデータを活かしたVR/ARサービスを制作したい。

 

VRを用いた会議・空間設計に強い!株式会社Synamon 

海外ではすでにリモートワーカー中心に導入事例が出ているVR会議

バーチャル上のVR会議室で打ち合わせをするため、参加者が物理的に集まる必要がなく、未来の働き方として国内外でも注目集めるVR領域の1つです。

SynamonはVRコンテンツ開発会社というよりも「NEUTRANS」というそのVR会議空間を作成するためのツール群を提供しているベンダーです。

NEUTRANSはマルチデバイス対応で複数人が同時に接続することができ、多様なVRアプリケーションを容易に作成できるよう豊富な標準機能を取り揃えています。

対応するVR機器は「Oculus Rift」「HTC VIVE」「Windows MR」ですが、PCの画面さえあれば参加できるモードも備えています。

契約期間は6カ月からで、初期導入費用は100万円(税別/VR対応PCとVR機器×2セット、設定費用含む)。1ライセンス月額10,000円で、最小契約数は5ライセンスとなっています。

もちろんシステムのカスタマイズも行なっているため、特定の用途を想定したVR空間の設計も相談可能です。

<株式会社Synamonはこんな案件にぴったり>

  • 次世代に向けた働き方改革を考えている
  • リモートワークを試みており、VR空間でのコミュニケーションを相談したい
  • 社員間や取引先会社間のコミュニケーションに課題を感じており、何か打ち手を打ちたい

 

Hololensを用いたMR関連の開発に強い!「株式会社ポケット・クエリーズ」

ポケット・クエリーズは元々はモバイルゲームの企画開発を行っていた会社ですが、そのコンテンツ制作力を活かしてMRの分野に力を入れています。

MRとはARの拡張版とも言えるもので、ARの場合は現実空間に3D映像などを表示させることができますが、当然ながら3D映像に触れることはできません。

これに対し、ジェスチャーや特殊なグローブなどを使って3D映像を「あたかも本当にそこにあるかのように動かす」事ができるのがMRの一つの方向性となっています。

MR(複合現実)は、文字通り現実世界と仮想世界を融合させることを目的にしており、現在MRを打ち出しているのはマイクロソフトの「HoloLens」やMagic leap社、Leap Motionなどです。Xboxなどに搭載されたKinectもMR技術のためのものだと言えます。

(↓空間に浮かぶ3Dオブジェクトに触れて動かせるMRイメージ動画)

(上記の動画を上げたLeap motionについてはこちらの「Leap Motionの仕組み、技術解説の記事」が詳しいです)

業務利用では、3Dデータを実物大で現実世界にオーバーレイさせて、試作品や建物を作る前に3Dデータで事前確認を低コストに行える技術としてARやMRが実際に利用され始めています。

株式会社ポケット・クエリーズは「MIXED REALITY技術で働き方に革命を」をテーマに、MRの業務利用分野で重要な地位を占めるようになりました。

東京電力ホールディングスとの共同研究では、発電所や工場等の第一線現場の業務の 支援・高度化にMixed Reality技術を活用したソリューションを提供しており、その成果は「QuantuMR」として公開されています。

<株式会社ポケット・クエリーズはこんな案件にぴったり>

  • MRやHololensを活用した業務効率化を模索している
  • 発電所や工場の現場における新人の早期戦力化を実現したい。

 

危機感受性工場の訓練コンテンツに強い!「三徳商事株式会社」

三徳商事はVR訓練シミュレーションに特化したVRコンテンツを提供しています。

VR訓練シミュレーション「RiMM」は危険感受性向上の為の事故シナリオを2018年10月現在で37種類提供しており、100社以上に導入実績を誇ります。

RiMMでは、VR映像だけでなく、触覚や嗅覚、聴覚など3感覚以上を刺激することで危険感受性を高めることができます。

RiMMの特徴は、程よくデフォルメされた教育向けのVR映像であることと、ニーズの高いシナリオは三徳商事側で標準コンテンツとして開発してくれることにあります。

現在68事象が開発中であり、業種に合わせた100事象の教育訓練用コンテンツが予定されています。

特化型ならではの面白い立ち位置のVR開発企業です。

 

まとめ

いかがでしょうか。

VR開発会社と言っても各社にいろいろな特徴があることがお分かりいただけたのではないかと思います。

今回は6社をご紹介しましたが、これ以外にも続々と特徴を持ったVR開発会社が現れていますので、引き続き実績のあるシステム制作会社のご紹介をして参ります。


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