【厳選!】PC VR初心者のためのゴーグル5選!選び方から丁寧に解説!
最高峰のVR体験が楽しめるPC VR。しかしその高額さゆえに、何を買うべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
VRを遊ぶための機器として有名な物としてスマートフォンを利用するものがありますが、この記事ではパソコン上で動くVRゴーグルに注目して、その中からおすすめのVRゴーグルを厳選して紹介します!
まず知っておきたいPC VRとスマートフォンVRとの差
今回当記事で紹介するのは数あるVRゴーグルのなかでもパソコン上で利用するPC VRです。
一方、街のお店ではスマートフォンで動作するスマートフォンVRが数多く売られていますが、今回スマートフォン上で動作するVRと比較してみましょう。
没入感を左右する解像度の違い
ここでは、PC VRとスマートフォンVRの解像度を比較してみます。
スマートフォンVRの解像度は使用するスマートフォンによって変わります。例えばiPhone 8をVRゴーグルに利用した場合、VR解像度は1,334 x 750になります。
一方、PC VRの解像度はVRゴーグルごとに異なるものの、1例として後ほど紹介するOculus Riftの解像度は2,160×1080とスマートフォンVRに比べて圧倒的に高くなっています。(写真はイメージです)
解像度が高ければ高いほど細かいところまできれいに表示できるため、VRコンテンツを楽しむ際の没入感はスマホVRとは比較にならないレベルです。
ただ1点知っておきたいのは、必要となるPCスペックが上がる点で、家電量販店で販売されている大手メーカー製のパソコンではまず動かないと考えておいた方が良いかもしれません。PC VRを導入する前に必要なPCのスペックを確認して、必要であればパソコンを購入することをおすすめします!
(VR対応の「VR Ready」認証されているハイスペックPCはこちら)
最高峰のVR体験ゆえの高額さ
素晴らしいVR体験が出来ることは間違いないVRゴーグルですが、本体の価格はスマートフォン向けの物と比べて高額になります。
性能と金額が比例するとはいえ、スマートフォン向けのものであれば、2,000円から3,000円のものが多く販売されている一方、PC向けVRの価格は3万円代の物から最高級のもので17万円とかなり高めの金額となっています。
また、PC VRは若干セットアップが大変で、スマートフォン VRであればゴーグルにスマートフォンを差すだけで設定が完了しますが、PC VRは機種によってゴーグルをパソコン本体と接続するもの、Blutoothを介して接続するもの等、様々あります。
デメリットを補って余りある魅力
しかし、このようにハードルが高い分コンテンツは魅力的な物が多いのは間違いありません。
PC VRの殆どが、VRゲームで遊ぶことが念頭にあり、ゲーム用コントローラーが同梱してあります。
コンテンツの方もVR動画は勿論VRゲームが数多く販売されているため、これはスマートフォンVRと大きく異なる点です。
例えば大手PCゲームプラットフォームSteamには「バーチャルリアリティ」という名前で単独のカテゴリが用意してありますが、スマホVRではそれらを遊ぶことは出来ません。
Steamでは世界中にファンを持つ伝説の作品「The Elder Scllors Skyrim」や国産VRのヒット作「VRカノジョ」といったゲームがVRで遊べます。
この2つのソフトは、Game of The Yearと呼ばれるゲームにとって名誉ある賞を受賞しており、面白さは折り紙付きです。
このように、PCVRはスマホVRと比べて高クオリティなゲームが遊べるのは大きな魅力の1つでしょう。
ワクワクするゲームの紹介記事はこちら→【厳選!】SteamVR対応おすすめ神ゲームソフト10選!
ルームスケールモードによる圧倒的な没入感
更に、PC VRにはルームスケールと呼ばれるモードがあります。
これは、実際に部屋の中を歩くことでゲーム内のキャラクターを操作出来るモードです。
部屋にある程度の広さが必要になるものの、没入感が更に高まる機能となっており、これもスマートフォンVRには無い、PC VRならではの機能でしょう。
と、いうわけでここまで紹介したPC VRとスマートフォンVRの比較を以下にまとめました。
項目 | PC VR | スマートフォンVR |
値段 | 30,000円から150,000円を超えるものまで | 2,000円から3,000円程度 |
VRゴーグル以外に必要なもの | ハイスペックPC | スマートフォン |
設定方法 | 多種多様かつ複雑 | スマートフォンを差すだけ |
コンテンツの購入場所 | STEAMなどのWebサイト | Google Play Store等 |
メインコンテンツ | 超高画質なVRゲーム | VR動画
シンプルな画質のゲーム |
コンテンツのクオリティ | 家庭用ゲーム機と同等以上 | スマートフォンゲームと同等 |
導入のハードル | 高い | 低い |
PC VRゴーグルの選び方
さて、PC VRの魅力を紹介したうえで、肝心なPC VRゴーグルの選び方を紹介します。
2018年6月末現在、PC VRは価格や性能が異なるものがいくつか販売されており、どれを買うべきか迷うかもしれません。
まず、大切なのは、VRゴーグルの性能や価格は勿論、遊べるコンテンツの充実度に注目する点です。
また性能面であれば、解像度や視野角が重要になってきますので、この2つが高ければ高いほどVR空間内での没入感が高まります。
おすすめ PC VRゴーグル5選!
それではいよいよ、ここまで紹介した選び方のポイントを抑えてもらったうえで、おすすめのVRゴーグルを紹介します!
ゲームを遊び尽くしたいならコレ! – HTC VIVE
HTC VIVEはHTC社が開発したPC VRゴーグルで価格は64,250円と高級機に分類されます。
2,160×1,060の高解像度と約110度の広い視野角を持っており、VRゲームをした際に没入感が高いのが魅力の一つです。
誰もが二の足を踏む欠点として、販売価格が少し高いことがあげられます。高級機とはいえ、64,250円という価格は高性能なスマートフォン本体に匹敵する価格になっており、気軽に購入できる価格ではないかもしれません。
またVRゴーグル本体にセンサーを埋め込んでいるため、VRゴーグル本体が重いことがちょっとした短所かもしれません。
と、少し辛口コメントを並べてみましたが、最大の利点としてSTEAMと連携している点が挙げられます。VRゲームだけに絞ってもSTEAMで販売されているゲームの数は、なんと2018年6月末現在約3000本(!)です。
その殆どのゲームがHTC VIVEに完全対応しているため、今回紹介するPC VRゴーグルの中で最も遊べるゲーム数が多いです。
先に紹介したルームスケール機能も付いているため、VRゲームへの没入感は高い解像度と視野角も合わさってハイレベルなものとなっています。
初期導入の金額が高いという欠点はあるものの、対応しているゲームが多いこと、将来的な発展が見込まれること、実店舗で販売され購入する機会が多いといったメリットが多く、VRゲームで遊ぶ事を目的にしているなら、最も最適なPC VRゴーグルの1つと言えます。
HTC Viveの性能や評判についてもっと知りたい方はこちら→)【HTC Vive徹底解説】スペックから設定方法、おすすめゲームまで
世界シェアNo.1 VRゴーグル – Oculus Rift(S)
Oculus RiftはOculus社が開発したPC VRゴーグルです。
価格は50,000円で、前項で紹介したHTC VIVEに比べて約15,000円ほど安くリーズナブルなデバイスです。
Oculus Riftにはいくつかの利点があり、1つ目の利点は他のPC VRのコントローラーにくらべて、コントローラーのデザインが優れていることでしょう。
握りやすい形をしているのと、スティックが両手にあるために、既存のゲームコントローラに近い形をしています。
2つ目は高級機のHTC VIVEと同等の性能がありながら、価格がHTC VIVEと比べて安いということです。
値段は先程紹介した通りの50,000円で、解像度は2,160×1,060、視野角は約110度と共にHTC VIVEと同等の性能を保持しており、コストパフォーマンに優れていることがわかります。
3つ目はOculus Riftにしか対応していないゲームがあることです。
Oculus Rift対応のゲームを販売しているOculus StoreにはOculus Riftでしか遊べないゲームも専売されており、独占のコンテンツがあることはハードウェアを選ぶ上で、大きな魅力と言えるでしょう。
ここまで利点を紹介してきましたが、Oculus Riftに欠点がないわけではありません。
まず、対応しているVRゲームはHTC VIVEに比べて少ないことが言えます。
少なくとも、Oculus StoreはSTEAMに比べてVRゲームの絶対的な販売数に劣っているのが現状です。
先程から紹介しているSTEAM上である程度動作するゲームも数多くありますが、HTC VIVE比べて完全に対応しているゲームは少なく、動作しても不具合があることも多いようです。
コンテンツの絶対量はある程度劣るものの、優れた操作性を持ち、価格も度抑えられているOculus Riftは、HTC VIVEの強力なライバルと呼べるPC VRゴーグルでしょう。
またOculus Riftは2019年に新型デバイス「Oculus Rift S」が発売されました。
旧型から3年が経過したバージョンアップであり、あらゆる側面で旧型を凌駕するスペックを備えているのが特徴で、旧型のOculus Riftは販売を停止するとのことです。
もしRiftを購入しようと考えている方は迷わず、Oculus Rift Sを購入することをお勧めいたします!
新型デバイス Oculus Rift Sについてはこちら→)【Oculus Rift S 徹底解説】Go、Quest、Riftとスペック比較〜購入方法まで!
Oculus RiftかHTC Viveで迷ってる方はこちら→)Oculus Rift vs HTC VIVE – 買うならどっち?
Lenovo Explorer with Motion Controllers
Lenovo Explorer with Motion Controllersは、Windows Mixed Realityと呼ばれるVR/AR対応のシステム規格に対応したVRゴーグルとコントローラーのバンドルです。
Windows Mixed Realityは、規格なのでこの名前が付いたVRゴーグルはいくつかあり、その中の代表としてLenovo Explorer with Motion Controllersを紹介します。
価格は販売サイトによってことなるものの、40,000円前後であることが多いです。
Lenovo Explorer with Motion Controllersの最大の特徴は、初期設定が非常に簡単という点です。
外部にセンサーを必要としないため、HTC VIVEやOculus Riftと異なり、センサーにVR ゴーグルやコントローラーを認識させる必要がありません。
初期設定はWindows側に用意されたアプリで数回クリックするだけで終わります。
また、コントローラーも小さくて軽いことから、VR体験ではまるで手にコントローラーを持っていないように感じれます。
また「Mixed Reality」の名前が表す通り、対応しているコンテンツはVRに留まりません。
AR(拡張現実)と呼ばれる、現実の世界にゴーグル上でコンテンツを描画する機能に対応している点は、他のPC VRゴーグルには無い特徴です。
また、VR動画再生といった容量の少ないものであれば、高い性能を持ったパソコンが不要といった利点もあります。
しかし、他のPC VRゴーグルに劣る点もいくつかあります。まず、対応するアプリケーションがものすごく少ないという点です。
先程紹介したHTC VIVEやOculus Riftは発売されてから2年以上経過し、PC VRゴーグルの中である程度のシェアを確保しているため、完全対応したコンテンツも数多く作られていますが一方、 Windows Mixed Realityは2017年10月に発売されたため、完全対応しているコンテンツはかなり少ないのが現状です。
STEAM上で完全対応しているコンテンツはOculus Riftより更に少ないため、ゲームを目的にしている場合はかなり物足りなさを感じるかもしれません。
また、PCとVRゴーグルやコントローラーの接続方法としてBlutoothを利用しています。そのため、Blutoothの受信機がない場合は、購入する必要があるためその点も注意が必要です。
Lenovo Explorer with Motion Controllersは、VRゲーム体験よりもVR動画再生やARに強みを持ち、優れたコストパフォーマンや設定の簡易さが他より優れている、一芸に秀でたVRゴーグルといえます。
最高水準のVRゴーグル – HTC VIVE Pro
HTC VIVE ProはHTC社が販売しているHTC VIVEの上位後継機種です。
Proの名前が示す通り、HTC VIVEより性能が上がっています。
最大の変更点は、解像度が2,880×1,600とHTC VIVEに比べて約80%アップしている点で、この解像度はフルHDに匹敵する解像度で、没入感は他のPC VRゴーグルを寄せ付けません。
参考記事 → HTC VIVE Proは買い?感想レビュー、スペックを徹底解説
対応ゲームもHTC VIVEの後続機のため、STEAMであれば最初から完全対応しているゲームが多く、コンテンツ不足で悩むことは無いと言い切れます。
唯一の欠点は175,910円という販売価格でしょう。PC VR対応のパソコンがもう一台購入できる価格となっており、パソコンと同時購入すると300,000円に近くなってしまうことから、一番最初に購入するモデルとして適しているとは言い難いかもしれません。
解像度が上がると必然的にPC側の性能も上げる必要があり、PCを購入する際になるべく高性能なPCを選ばないと、折角の高解像度が活かせないという問題もあります。
HTC VIVEからProへのアップグレードキットも販売されていることから、PC VRをすでに購入していて、上位機種が欲しくなったときの候補として存在している、最高級クラスのPC VRゴーグルなので、上級者向けかもしれませんね。
実は最安値のハイスペックVRゴーグル- PSVR
ケーブルをPCに接続するだけでVR映像を見る準備が整い、外部ツール「TrinusPSVR」をPCにインストールすることで、PS VRをPC上のVRゲームで利用することができます。
PS VRをPCで利用する最大のメリットは、コストパフォーマンに最も優れている点です。
新品であれば実売価格が40,000円程度であり、また中古品であれば2万円代のものが数多く出回っているため、VRコンテンツを楽しむための初期費用を低く抑えることができます。
解像度も1,920×1080と高く、視野角も100度と広いため初心者に優しい設計になっています。
しかし、外部ツールを利用するため接続設定時にトラブルが発生することも多く、ユーザー側に高いトラブルシューティング能力を必要とする場面があることもあります。
コンテンツも外部ツールなしに楽しめるものはVR動画しかありません。初期費用を抑えつつ、VRコンテンツを楽しもうとする場合には、PS VRは有力な候補といえます。
PSVRについて詳しく知りたい方はこちら)PSVRの徹底解説!ハードから評判、おすすめゲームまで
おすすめ PC VRゴーグル5つの比較
ここまで紹介したPC VRゴーグル5つの金額、利点と欠点を下記の表にまとめました。購入する前の参考になればと思います。
PC VRゴーグル | 金額 | 利点 | 欠点 |
HTC VIVE | 64,250円 | 対応コンテンツが多い | 価格が高め |
Oculus Rift | 50,000円 | コストパフォーマンに優れる | HTC VIVEより対応コンテンツが少ない |
Lenovo Explorer with Motion Controllers | 40,000円前後 | ARに対応している | 対応コンテンツはOculus Riftより更に少ない |
HTC VIVE Pro | 175,910円 | 最高性能のVRゴーグル | 価格が175,910円と最も高い |
PSVR | 40,000円(新品)/20,000円前後(中古) | 最も価格が安い | トラブルが多い可能性あり |
まとめ
ここまでおすすめのPC VRゴーグルを紹介してきました。
PC VRの魅力ははなんといってもVRゲームが遊べることだと思いますので、この記事がPC VRゴーグルを購入して、スマートフォンVRでは遊べない、高クオリティなVRゲームを遊ぶための道標になればと思います!
ヘッドマウントディスプレイのことについてもっと詳しく知りたい方はこちら→)VRゴーグル/ヘッドセットの選び方・お勧め機種・人気ゲームを解説!
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