HTC VIVE Proは買い?感想レビュー、スペックを徹底解説!
2018年4月に発売されたHTC VIVE Proですが、従来機種との違いとして全体的にVR没入感が大幅に向上していると評判です。
今回は現在最高レベルのVR体験が可能なHTC VIVE Proのスペックや価格、使用感などについて徹底レビューいたします。
HTC vive proとは?
HTC VIVE Proは従来機種よりも高解像度である単眼:1,440×1,600のELディスプレイを2基採用した両目2,880×1,600の有機VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)です。
発売日は2018年4月3日、紫の機体は非常に近未来感があり、非常に優れたデザインとなっています。
HTV VIVE Proのスペックは以下の通りとなります。
- ディスプレイ:デュアル3.5インチ AMOLED(対角)
- 解像度:2880×1600(片目あたり1440×1600)
- リフレッシュレート:90 Hz
- 視野角:110度
- オーディオ:ビルトインヘッドフォン+3D空間オーディオ
- センサー:デュアルSteamVR Trackingカメラ、Gセンサー、ジャイロスコープ
- 重さ:約765g
購入はこちらから可能になっています。
スペックの解説
動作させるにはかなり高性能PCに接続する必要があるため、ヘッドマウントディスプレイ本体だけで利用することはできません。
HTC VIVE Pro本体の値段は800ドル(日本では94,000円)ですが、HTC VIVE Pro本体とSteamVR2.0対応のベースステーション(プレイヤーの位置をトラッキングするための装置)と専用コントローラー2台がセットになった「HTC VIVE Pro フルセット版(型番:99HANW009-00)」の販売価格は税込み17.6万円ほどとなっています。
従来のVIVE(2,160×1,200ドット)より高解像度化しただけでなく、ヘッドセット本体のフェイスクッションやノーズパッドなども改良されており、呼吸もしやすくなっています。
Vive ProでMikulusを試してみた(Review経由)。ミクさん綺麗なのはともかく、リモートデスクトップの文字がくっきりと見えるのが素晴らしい。これは普通にVR内でもブラウジングやアプリ開発ができる。
— ザバイオーネ@めぐるーま (@z_zabaglione) 2018年4月12日
従来の機種では長時間VRヘッドセットを利用すると、どうしてもクモリや水滴が発生していたのですが、これが解消されています。
光学部分も改良が進み、瞳孔間距離の調節やヘッドセットのレンズと顔の距離も調節できるため装着感はかなり快適です。
またヘッドフォン部分が組み込まれており、3Dオーディオが体験しやすくなりました。
従来のHTC VIVEは3.5mmコネクタに任意のヘッドフォンを差し込む方式でしたが、これだと背後から忍び寄る足音や銃声などが判別しきれませんでした。
今回ヘッドフォンがビルトインになったことで、アプリケーション開発者は標準のプラットフォームに合わせてサウンドもデザインすることができるようになりました。
これはVRにとっては非常に重要な改良と言えます。もちろんUSB-Cコネクタを利用して任意のヘッドフォンを利用することもできるようになっています。
他を圧倒するスペックを兼ね備えたHTC Vive Proですが、競合する製品としては圧倒的な解像度を実現した「Pimax 8K」などが挙げられます。
無線化は暫く実現しない?
他にも、把握しておきたい重要な情報があります。
今年1月のCESにてHTCが公式アクセサリーとして発表した「VIVEワイヤレスアダプター」が国内の電波法の認可が取れず、HTC Nipponは日本での発売を断念しました。
これが発売されれば、高性能なHTC VIVE Proをワイヤレスで利用し、一体型のVRゴーグルのような手軽さで動き回りやすくなるはずでしたが、現状HTV VIVE Proを無線化する方法はなくなってしまいました。
サードパーティー製の同製品対応ワイヤレスアダプターの発売が待たれますが、純正ワイヤレスアダプターの発売中止は少し残念なニュースですね。
気になる使用の感想レビュー
それではHTC VIVE Proの気になるレビューです。
2日目ですが、1番はつけ心地ですかねぇ。
元々HTC Viveはメガネユーザーにも優しいですがProのほうがより優しいです。ベースステーション2.0はいいんですが先程の実験でわかった通り、1.0は両方スキャンできることから現状1.0で十分じゃないかなーというのが正直な感想です。
— Ichitaro (@ichitarok) 2018年6月6日
まずゴーグルをかぶってみてすぐに分かるのは、装着感が従来製品より大幅に良くなっていることです。
フェイスクッションやノーズパッドの改良はもちろん、ヘッドフォンが一体になったことによるメリットも一際大きいと言えます。
また解像度向上の効果は非常に高く、特にバーチャルデスクトップ系のソフトウェアを使う際に画面の文字がくっきり確認できます。
従来機種では少し文字が滲んだような印象がありましたが、これが劇的に解消され、装着感の良さもあいまって没入感が大幅に向上しています。
HTC Vive Pro、すごいね。
Oculus Riftと画質が全然違う。
拡散性ミリオンアーサーVRプレイさせてもらったんだけど、もうキャラクターがくっきり。
可愛さマシマシでした。装着感もVive Proはすごく良くてびっくり。
粗着時アームが折れるのは良い。
でもコントローラーはやっぱりRiftかな。— ナホン (@s130424) 2018年6月2日
そしてレビューでよく言われるのが「ほっぺたが痛くならない」というのがあります。
HTC VIVE Proは構造がかなり改良されていて、頬に負担がかからない作りになっています。
全体重量が旧機種よりも軽量化されたことと、フェイスクッションが大きくなったことなどが装着感向上に貢献しています。
たかが装着感と思われるかもしれませんが、それなりに重いVRヘッドセットにおいて、装着感の向上は体験の質に大きな影響を与えると言えるでしょう。
(下記のゲームプレイ動画を見るとよりイメージが湧きやすいです)
HTC VIVE Proの購入方法
VIVE Proの購入方法ですが、HTC公式からの購入チャネルとしては
- Amazon
- HTC公式サイト
の2つ存在します。
こちらの記事にてそれぞれの購入手順やメリット・デメリットについて解説していますので、ご購入を検討している場合は参考にしてみてください。
※具体的には記事内で言及しますが、「購入時の手間のなさ」「ポイントの付与」等の観点から筆者としてはAmazonからの購入を推奨しています。
まとめ(VIVE Proは買うべきかか?)
従来製品よりも改良され、大幅に快適になったHTC VIVE Proですが、いかんせんまだ価格が高いという点は否めません。
もちろん現時点での最高峰の体験ができることに対する対価としては妥当だとは思いますが、これを動かすPCのグラフィックボードはGTX1070でギリギリという状況であり、かなりの高スペックPCも要求されます。
PCを使用しない安価な一体型のVRヘッドセットが登場したこともあり、VRヘッドセットはこの先2年位で大幅に進化してコストも下がると思われます。
ARヘッドセットが普及期に入って1万円程度のものが出てきたことから考えても、編集部としてはVRヘッドセットも同じ傾向をたどると考えており、率直な感想としては「もう少し先でもいいかな」とは感じますが、皆さんはいかがでしょうか?
もし購入された際は、ぜひ感想送っていただけたら幸いです。
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