VR Readyの調べ方/ 最高のVR体験を保証するPC3選!
2016年はVR元年と言われ、HTC viveやOculus Riftといった主要なVRデバイスが発売されました。そして2017年の末にはバーチャルユーチューバー(Vtuber)の台頭やVRChatといったVRを利用したソーシャルなソフトが流行しています。
VRは今後ますます注目を浴びるコンテンツですが、VR機器を動かすにはどれくらいのPCパワーが必要なのでしょうか?
本記事では、VR Readyとされるスペックについて調べました!
VR Readyとは?スペックについて
高グラフィックかつ没入間の高いVRゲームを体験するためには高性能PCが必要になってきます。
この性能を満たすPCがVR Readyとされ、安定してVR機器を動かすことができるのですが、VR Readyに必要なスペックはどのようなものなのでしょうか?
VR Readyの意味を一言でいうと、VRを体験するために必要な性能を満たしたPC、またはパーツに付けられる認定証のようなものです。
性能に対しての認定であるため、VR Readyと一口に言っても実際にはいくつかの種類があります。
中でもメジャーなのが主要VR機器であるHTC viveやOculus Riftを動作させるために必要な性能を認証する「HTC vive VR Ready」「Oculus Ready」があります。
どちらもスペックとしてはほぼ同じような性能を要求しており、分かりやすく表にしてみると下記になります。
VR機器の名称 | HTC vive | Oculus Rift |
推奨CPU | Intel Core i5-4590 | Intel Core i5-4590 |
推奨GPU | NVIDIA GeForce GTX 970
または AMD Radeon R9 290 |
NVIDIA GeForce GTX 970
または AMD Radeon R9 290 |
推奨メモリ | 4GB | 8GB |
ビデオ出力 | HDMIまたはDisplayPort | HDMI4について |
OS | Windows 7 SP1以降 | Windows 7 SP1以降 |
USBポート | USB2.0×1 | USB3.0×3 USB2.0×1 |
ViveとRiftの大きな違いは必要なメモリサイズとUSBポートの数です。
特にOculus Riftは要求するUSBポートの数が多く、PCによってはUSBポートの数が足りなくなる場合があり得えるので注意が必要です。
またVRコンテンツを楽しむためにはGPUが重要なパーツになってきます。
表ではGTX970から動作が可能となっていますが、実際には微妙に性能が足りないシチュエーションが多く、できれば一つ新しい世代であるGTX1060以上のものを選ぶとより安定した環境が作れます。
VR Readyはあくまで性能に対する認定であり、すでに持っているPCの性能が一定の基準以上であればそのPCはVR Readyといえます。
となると、手持ちのPCがこの基準を満たしているかどうか気になる方も多いと思いますが、そんな方におすすめなのが、「Steam VR Performance Test」というアプリです。
Steam VR Performance Testの使い方
Steam VR Performance TestはHTC viveのプラットフォームであるSteamがリリースしているベンチマークアプリで、現在使っているPCがVRにも耐えられるかどうかを簡単にテストしてくれます。
テスト結果は画像のように直感的で分かりやすいもので、大体緑色のゾーンにあれば一通りのVRコンテンツを問題なくプレイできるといっていいでしょう。
ちなみに上記の写真は筆者のPCのベンチ結果です。このあたりのスペックになってくると重めのVRコンテンツをプレイしてもほぼ問題なく動いてくれます。
CPUについては、オーバークロックしないとVRコンテンツを楽しめないなんて事はなく、十分対応できます。
ツールはこちらSteam VR Performance Test
VRready のおすすめデスクトップPC機種2選
⑴ VR初心者向け:最低限のVR環境を揃える場合
これからVRコンテンツを楽しみたい!という方で、PCを新調する場合にはVR Readyに対応したスペックのものを用意する必要があります。
現在ツクモやマウスコンピューターといったメジャーなBTOパソコンメーカーはVRに対応したPCシリーズを展開しており、性能面、価格面ともにパフォーマンスの高いモデルを揃えています。
VRコンテンツと言っても用途しだいで要求される性能は違うため、とりあえず「最低限VRができればいい!」といった方は比較的低予算でもVR ReadyなPCを用意できます。
例えば、ツクモのVive ReadyなBTOパソコンであるVG5J-A180/Tは税別117,800円と低価格ながらHTC viveの要求するスペックを全て満たしており、HTC viveを別途購入しても総額20万円以下に収まる安さは魅力的です。
製品名 | G-GEAR 「VIVE Ready PC」
ブロンズモデル VG5J-A180/T |
CPU | Intel Core i5-8500 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1060(6GB) |
メモリ | 8GB |
マザーボード | ASRock H310M-ITX/ac (Mini-ITX) |
ストレージ | 250GB SSD |
OS | Windows 10home(64bit版) |
(モニター別売り)製品ページ
⑵ VR中上級者:最高のゲーミング環境を揃える場合
反対に、「値段に糸目は付けないから思いっきりVRコンテンツをプレイしたい!」といったヘビーな方には、品質の高いパーツをふんだんに使った高性能パソコンを作るBTOメーカーで知られるサイコムの製品がオススメです。
その中でも高性能ゲーミングモデルとされるG-Master Hydro Z370は単価の高い高品質なパーツを装備し、さらに同社オリジナルの簡易水冷システムをCPU・GPUともに装着する事で高負荷時にも安定した動作を実現しています。
製品名 | G-Master Hydro Z370 |
CPU | Intel Core i7-8700K |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1070Ti(8GB) |
メモリ | 8GB |
マザーボード | ASRock Z370 Extreme4 [Intel Z370chipset](ATX) |
ストレージ | M.2 PCI-E SSD 480GB |
OS | Windows 10home(64bit版) |
(モニター別売り)製品ページ
性能表からも分かる通り高性能なパーツを多く採用していて、特に標準仕様で高速なM.2SSDが付いてくる点は素晴らしいです。
半面価格はかなり高くなっており、オプションを付けなくても261,490円(税込み)と、ツクモのG-GEARと比べて倍以上の価格となってしまっています。
ノートPCでVR対応してる機種
共起語:ゲーミングノートPC、GeForce VRready、USBポート、ツクモ、GTX1070
VR Readyな高性能PCは仕様上デスクトップが大半を占めていますが、ノートPCにおいても種類こそ少ないもののVR機器を動かせる性能をもつモデルがあります。
筆者には常にViveで遊びたいがために出張先にVR ReadyなノートPCを持ち込んでプレイしている知り合いを何人か知っています…。
一例に、ツクモのゲーミングPCシリーズである「G-GEAR」から、ハイグレードなゲーミングノートPC「G-GEAR note N1586JシリーズのN1586J-700/T」をご紹介します。
製品名 | G-GEAR note N1586Jシリーズ N1586J-700/T |
CPU | Intel Core i7-8750H |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1070(8GB) |
メモリ | 8GB |
マザーボード | Intel HM370 Express |
ストレージ | M.2 SSD 240GB |
OS | Windows 10home(64bit版) |
性能表をみるとVR ReadyなデスクトップPCにもひけをとらないレベルの能力を有しているのがわかるかと思います。
ただ、ノートPCなのでどうしてもUSBポートの数などはデスクトップよりも少なくなりがちなので、Oculus RiftのようなUSBポートを多く要求するVR機器を使用する際は、ノートPC側が対応できるかどうか確認することをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
VRに対する敷居は2016年ほど高くなく、VtuberやVRChatの流行とともに流行の兆しさえ見せているVR界隈ですが、快適にviveやOculusといったデバイスを動かすにはやはりある程度の性能を持ったPCが必要不可欠です。
そんなVR Readyなパソコンは、低価格なものでは15万円以下から購入できるので、PC買い替えの際はぜひ考えてみてはどうでしょうか?
合わせて読みたい関連記事)
この記事はいかがでしたか?
もし「参考になった」「面白かった」という場合は、応援シェアお願いします!