未来過ぎる3DデバイスLooking Glassの仕組みや使い方、購入方法を解説!


VRはコンピューターによって作られた仮想世界を、あたかも現実空間のようにVRゴーグル内に表示する技術のことですが、もし、そのCG映像を『リアル』の空間に表現できるとしたら…?

それを可能にするのが、今回ご紹介する3Dホログラムディスプレイ、「Looking Glass」です。

この記事では本デバイスが気になってる方向けに

  • 「Looking Glass」とはそもそもどんなものなのか?
  • 「Looking Glass」の仕組み
  • 「Looking Glass」でどんなことができるのか?UnityやBlender活用法
  • 「Looking Glass」の購入方法

といった点を紹介していきます!AR/VR業界関係者や最新技術に興味がある人は必見です!

Looking Glassとは?その仕組みについて

「Looking Glass」はアメリカのLooking Glass Factory社が開発した3Dホログラムディスプレイです。

『3Dホログラムディスプレイ』と言われてもピンとこないですよね?

それもそのはず、この「Looking Glass」は世界初の3Dホログラムディスプレイで、クラウドファンディングサービスのKickstarterで開発資金を募ったところ、目標額5万ドルに対して8倍以上の資金が集まった、世界中の3Dデザイナーが今一番注目しているデバイスなのです。

「Looking Glass」の名前を知らない人でも、『3ホログラム』ならなんとなく聞いたことがあるかもしれません。

映画『スターウォーズ』でR2-D2がレイア姫の映像を立体画像として映し出すシーンがありますよね?

それがまさに3Dホログラム。なにもない空間に立体的な映像を表示する技術です。

※参考記事 ) 90%の人が間違えてる!「ホログラム」・「ホログラフィ」ってどんな技術?

「Looking Glass」はモニターの中にその立体画像を映し出すことができるのですが、百聞は一見にしかず。まずはこちらのトレイラー動画をご覧ください。

モニターの中とはいえ、まさに3Dモデルの『映像』が立体的に映し出されています。

見る角度によって見えるものが変わる

「Looking Glass」は見る角度によって見えるものが変わる、『レンチキュラーレンズ』を採用しています。

角度によって絵柄が変わるホログラムカードがありますが、それの立体版です。

「Looking Glass」のディスプレイは45通りの角度からなる3D画像を表示、ユーザーはその中の1枚の画像を見ていることになります。

当然複数人で同時に見ることも可能で、見る人(角度)によって見えている映像も異なります

これは3Dイメージを最大60fps(フレームレート)でフルカラー表示する独自技術によって実現されているのですが、「Looking Glass」の仕組みを光学の観点から説明しましょう。

光学を活用した仕組み

目の前にガラス窓があると考えてください。

外が明る時は外の景色がそのまま見えますが、外が暗くなってこちら側が明るい時には自分の姿がガラスに映りますよね。

では、外が完全に暗くならずにこちら側と同じぐらいの明るさの時には…?そう、外の景色の中に自分の姿も入り込んだように重なって見えるはずです。

このガラスが持つ『透明だが光を反射する』という特性を活かしたのがこの「Looking Glass」です。

「Looking Glass」は背景が透けてみる透明なモニター上に3D映像を投影、しかも多角的に照射することによって3Dのホログラム映像を浮かび上がらせることができるわけです。

Looking Glassの使い方 / 利用シーン

では、「Looking Glass」はどんなふうに使用するのでしょうか。

「Looking Glass」はPCにUSBとHDMIを接続し、PCで作成した3Dモデリングデータを「Looking Glass」で表示する、というのが基本的な使い方になります。

「Looking Glass」は様々なシーンでの活用が想定されています。

たとえば、3Dアートクリエイターならば、PCでモデリングした作品を実際に製造する前に「Looking Glass」に表示すれば、作品のできあがり具合を実際に確かめることができます。

また、建築メーカーであれば、3Dで表示した住宅モデルを表示することによって、特殊なAR/VRヘッドセットを被ることなく顧客により具体的で魅力的なプレゼンが可能になるでしょう。

一ユーザーとしても、フィギュアなどを購入する前に自宅で立体化した映像で商品を確かめたり、そのモデルの3Dデータが配信されるようになれば、お気に入りのフィギアをスライドショーで表示することができるようになります。

また、昔PCのデスクトップ上で水槽のスクリーンセーバーを表示させることが流行りましたが、

あれを「Looking Glass」で再現すれば、まるで本物の水槽を机の上に設置することも可能になります。もちろん、餌をやったり水を変えたりなどのメンテも不要。

癒やしの空間を確保することによって、仕事のストレスも軽減できるかもしれません。

最大のメリットは専用ゴーグルが無くとも複数人でオブジェクトを共有できる事

「Looking Glass」のメリットはなんと言ってもVRのように専用のゴーグルをいちいち装着しなくて3D映像が目の前に現れるということです。

しかも、複数人で同時に鑑賞可能となれば、これはVRでは決して真似することはできません。

3DCG開発ソフトの『Blender』や、3Dゲームの開発プラットフォーム『Unity』と組み合わせることができるようになれば、これまで見たこともなかったような3D作品や3Dゲームが楽しめるようになることでしょう。

そしてこの「Looking Glass」のすごいところは、単に3Dモデルのホログラム映像を表示できるだけでは無いのです。
上の紹介ビデオでもありましたが、3Dモデルの映像に擬似的に触って『介入』することもできます。

『触れる立体CG』ってなんだかワクワクしますよね!

「Looking Glass」のホログラム技術を利用すれば、さらに色々な使い方が出てきそうです。

これは「インタラクションアクセサリーパック」を入手すれば、 Leap Motionコントローラーを使い、ハンドジェスチャーで3Dモデルと接触することができます。

Leap Motionについての解説はこちら→)Leap Motionの仕組み、全プロダクトの技術を調べてみた。

Looking Glassの購入方法は?

「Looking Glass」は当初Kickstarterのクラウドファンディングサービスに参加した人へ配布されていましたが、2018年7月に正式に予約受け付け開始、同年9月から順次発送されています。

値段はサイズによりますが、スタンダードサイズは10万円弱。

日本からの購入は正規代理店の『ヴェルテ』のサイトから可能です(完全予約販売)。

また「Looking Glass」を利用するPCにはそれなりのスペックが要求されますので、その点もご注意ください。

【Looking Glass詳細】

  • 予約受付開始:2018年7月27日
  • 出荷開始予定:2018年9~12月→12月メーカー出荷開始済み(新規は納期4か月以上)
  • 価格 :スタンダード(8.9インチ) 98,000円(税送料込)/PayPalの場合、10000円加算ラージ(15.6インチ) 498,000円(税送料込)/PayPalの場合、30000円加算
  • 支払い方法:予約注文時の銀行振込もしくはPayPal
  • 販売方法 : 直営店の完全予約販売
  • 販売URL : http://welte.jp/ca1/122/p-r-s/

<本体仕様>

  • 本体サイズ :スタンダード 20.9× 9.3×15.4cm(L×W×H)/ラージ 36.8×17.5×24.4cm(L×W×H)
  • 本体重量 :スタンダード2.2kg/ラージ8.4kg
  • ディスプレイ:1:4スケール、スタンダード8.9インチ/ラージ15.6インチ
  • 対応PCOS :Windows10(64ビット)
  • PC推奨環境 :CPU Core i5以上、GPU GeForce GTX 1060以上、メモリ 4GB以上、ストレージ 128GB以上
  • PCとの接続 :HDMI、USB
  • 表示機能 :3DCG×同時45ビュー、60Hzリフレッシュレート(動画対応)
  • モデリング対応ソフト:Maya/Blender/Solidworks/Z-Brush/AutoCAD/Cinema4D
  • 外部入力装置対応:Leap Motion/Nintendo Switchコントローラ/Intel RealSense/Microsoft Kinect/Xboxコントローラ/Arduino

<保証>

90日保証(初期不良交換、無料修理、無料交換対応。保証期間終了後は有償でサポート)

Looking glassの評判・感想レビュー

それでは最後にLooking glassの評判やレビューを見ていきましょう。

日本でも大人気のアニメキャラクターを投影して見たり

実物に触った感想としては夢のデバイスと感じる方がいらっしゃったり…。


フィギュアと投影したLookng Glassを職場に置いて、愛でたいという方がいらっしゃったり。

二次元ディスプレイという枠組みを超えてデジタルな情報と接触できるのは人類史でも初めてのことですし、ツイッターでも散見されるように、未来のデバイスにワクワクしている方は多いようです!

まとめ

最新の3Dホログラムディスプレイ「Looking Glass」の仕組みや利用方法について紹介しましたが、いかがでしたか?

現在、世界中の3Dクリエイターによって「Looking Glass」を使った研究・開発が始まったばかりで、我々一般ユーザーが直接手に触れる機会はまだ少ないかもしれません。

しかし、VRの普及がここ数年で一挙に広まったように、「Looking Glass」のシステムを利用した新たな3D作品や商品もすぐに楽しめるようになるかもしれませんね。

「Looking Glass」で何ができるのか?どんな楽しみ方があるのか?

一昔前なら夢のように思われていた映像表現が、現在では次々に実現可能になってきています。

「Looking Glass」が映し出す未来の世界を、今からワクワクしながら待つことにしましょう!

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XR-Hub 編集部