【VRChat】オリジナルアバターをUnityで作成する方法
VRChatは仮想世界上で活動する「アバター」と呼ばれるキャラクターを使用します。
アバターは一部の制限を除いて自由に設定できるため、現在VRChatではプレイヤーが導入した非常に多様な姿のアバターで賑わっています。
美少女が大量にいたり、モンスターや小動物が走り、はては戦闘機までもが闊歩していたりします。
ただ、多くの専門知識を要するために初見では中々手を出しにくいのが現状です。
本記事では、基本的なアバターとして使うモデルの導入方法や使い方、設定方法について簡単に解説をしていきます。
Contents
VRchatでのオリジナルアバターについて
VRchatでは現在本当に色んな見た目をしたアバターで溢れています。
一応VRchatには標準でいくつか使用できるアバターがあるのですが、外国人使用になっており、中々選び辛い状況ではあります。
このような感じでし。AFK(離席)アバターくらいしか普段はよく見かけないレベルです。
特に、VRchatを始めて長い方や日本人コミュニティの間では、皆それぞれ趣向や技術力の粋を集めたアバターやとてもかわいい見た目のアバターを好んで使用しています。
多くの場合VRchatを始めた当初はあまりアバターの見た目は気にしないのですが、続けていく中で徐々に個性的なアバターが欲しくなっていくのです。
というのも、現状VRchatでは視覚(見た目と動き)と聴覚(声)くらいでしか個人を識別できないので、アイデンティティを確保するためにはアバターを変更するのが一番手っ取り早いのです。
本記事を見ている方も少なからず心当たりあるのではないでしょうか。
VRchatでアバターを設定するには?
VRchatで好みのアバターに変更するには現在2つの方法があります。
①要注意!?「ワールド」の中から着せ替え
ひとつは、VRchat内の「ワールド」の中からいくつかあるアバターを替えられるワールドで見た目を変更する方法です。(アバター着せ替えワールドや、着せ替えルームとも呼ばれます)
このように、ワールドによってはアバターを着せ替えできるようになっています。
ここでは、クリックするだけで見た目を変えられのでとても便利なのですが、いくつか重大な注意点があります。
というのも、このような場所では高確率で著作権上かなり危ういものが多くまぎれているのです。
詳しくは後述の「使用可能アバターと、自作アバターについて」で説明しますが、ほとんどの有名アニメや有名ゲームのキャラクターは黒なのが現状です。
また、ワールドに設置されたアバター変更アイコン(アバターポータルと言います)はあくまで一時的なもので、VRchatを切断する度にアバターは元に戻ってしまいます。
このように、ワールド上でのアバター着せ替えはクリーンに使用するには中々ハードな状態になっているのが現状です。
Welcome VRC(ID”wrld_825aa716-58fc-4201-8438-ad0379327541″)
アップロードできない初心者さん用に公開しています。先行はprivate版,遅れてpublic化されます。
気軽にこのアバター追加してほしい等あれば言ってください。(規約セーフなら追加します)
良いVRChatライフを!#VRchat #VRチャット pic.twitter.com/im705Z8N1k— Pirai@VRChat (@p_i_r_a_i) 2018年7月30日
ごく一部のワールドは、上記のように権利上問題ないアバターのみを設置する所もあります。
アバター権利関係で不安であれば、このようなワールドを利用するといいかもしれません。
そして、著作権が不安な場合、「VRchat 日本wiki」の配布許可リストを参考にしましょう。
VRchat 日本wikiには、著作権上問題ないVRchatのアバターで配布されているものの一覧があります。
②Unity経由でのアバター登録
もう一つの方法は、外部からモデルをVRchat内に持ち込ませる方法になります。
非常に難解で複雑なため初めて挑戦する方には難しいかも知れませんが、こちらの方法はアバターを設定すると恒久的にVRchat内で使用でき、また技術次第では完全オリジナルのアバターも持ち込み可能です。
因みに、現在自身でアバターを持っている人はほぼ全員がこちらに方法を取っています。
この方法を使うためにはUnityというソフトウェアを経由してVRcaht内にアバターを登録させる必要がありあす。
アバターを使うために必要なUnityの設定方法
今のところ、Unityは全てバージョンでVRchatに対応している訳ではないので、適切なバージョンのUNityをダウンロードする必要があります。現在使えるのはUnity5.6.3p1というバージョンです。
下にURLを置いておきますので各自ダウンロードしましょう。
https://unity3d.com/jp/unity/qa/patch-releases/5.6.3p1
また、これだけではVRchatにアバターを登録できないので、これを可能にするための必要なパッケージも入れないといけません。
VRC SDKとよばれるソフトウェアなのですが、これもダウンロードしておきます。(ちなみに、このSDKはなるべく最新のバージョンに更新しておくことをオススメします)
SDKをダウンロードするURLも下に置いておきます。
https://www.vrchat.net/login?from=sdk
※この時、VRchatにログインする必要があります。アバター登録をするためにはVRchatのアカウントが必要なため、作っていない方はアカウント作成を済ませておきましょう。
この最低限必要な2つのソフトをダウンロードしたら、次はインストールをします。
正常にインストールできていれば、Unityを起動するとこのような画面が現れます。
ここで、念のためにバージョンを確認しておきましょう。5.6.3p1が適切なバージョンです。
ここから、NEWを選択して新しいプロジェクトを選択します。
ここで気を付けたいのは、プロジェクト名の右側に2Dか3Dどちらにするか選択するチェックボックスがあるので、3Dにチェックをつけましょう。
プロジェクトを立ち上げたら、VRCSDKをインポートします。
画像のように、
Assets→Inport Package→Custam Packageを選択すると、
VRCSDK→VRCSDK.unitypackage
があるので、それを選択します。
選択すると、アセットの内容一覧が書かれた小窓がでるので、全てのチェックボックスにチェックが入っているかを確認し、インポートします。
これで、VRchatにアバターを登録する準備ができました。
さらに詳しく知りたい方は、VRchat日本wikiにも分かりやすい解説があるので、こちらも参考にするとより簡単に設定できますよ。
使用可能アバターと、自作アバター
VRchat用アバターの販売始めました!アリスです!再配布と他人に迷惑かけることとR18以外は大体許可してるゆるめの感じです。収益化OK、Vtuber化もOK、改造もOKです。バーチャルマーケットで試着もできるよ!よろしくお願いします〜
オリジナル3Dモデル『アリス』 https://t.co/W96qROQsDP pic.twitter.com/XI4dI6LOp7— がんも (@gnmdki) 2018年8月25日
Unityでアバターにして使える3Dモデルは拡張子が.fbxでないといけないので、適宜fbxモデルを用意するか、拡張子を.fbxに変更させる必要があります。
ニコニコ動画を中心に広まっているMMDモデルも拡張子を変更すればVRchatでも使用できるのですが、使用する際にはくれぐれもモデルデータが入っているフォルダにある、readmeを読んでからにしましょう。
中には二次使用が禁止されていたり、再配布(VRchatでのアバター登録は再配布に当たると言われています)禁止が名言されいるモデルは使わないようにしましょう。
また、アニメやゲームのキャラクターモデルについては著作関係を必ず明確にして、白と断言できる物以外は使用しないようにするのが賢明です。
VRchatのモデル使用についてはこちらの記事でも解説されているので、一読しておくのをオススメします。
これらの問題を一度に解決するには、全く最初からオリジナルアバターを制作する方法があるのですが、VRchatでは主に
:blender
:maya
:Metasequpia
といったモデリングソフトを使用する事になります。
*VRChatについて→
話題のVRChatとは?サービスの魅力や使い方を解説!
【3分で分かる!】VRChatのアバター作成方法・著作権・wiki配布許可リストについて
*VR×SNSサービス:
- Rec Room Roomについて→
「Rec Room」は国際交流ができるVRSNSゲーム?コンテンツや対応機種、レビューまとめ! - Cluster.について
VRイベントル―ムcluster.(クラスター)の始め方・遊び方
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事ではVRchatにおけるアバターの使い方や作成方法について紹介しました。
現在アバターで配布されているものを使っている方は注意が必要で、是非VRchat 日本wikiの配布許可リストを参考にするか、思い切って自作してみるといった対処が必要そうです。
VRchatを最大限に楽しみましょう!
※3Dアバター制作に関する関連記事:3Dリアルアバター作成方法|全身をスキャン・モーションキャプチャする各技術と費用感
この記事はいかがでしたか?
もし「参考になった」「面白かった」という場合は、応援シェアお願いします!