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VRエンジニアの必須スキルや将来性、年収を解説!未経験もなれる?


PSVRの発売やVR ZONEなどの登場で、大いに盛り上がりを見せるVR業界。

きっと読者の皆様の中にも

  • 「将来的にVRクリエイターとして活躍したい」
  • 「一度でいいからVRのコンテンツを作ってみたい」

という方々もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回はVRエンジニア・クリエイター徹底解剖と題し

  • VRエンジニア・クリエイターの将来性
  • VRコンテンツを開発するのに必須なスキル
  • 職種別VRエンジニアの年収イメージ
  • 未経験でもVRエンジニア・クリエイターになれるか
  • VRエンジニアの仕事・案件の探し方

を徹底的に解説していきたいと思います!

VR開発エンジニア/クリエイターの将来性は?

まずVR業界そのものの市場性ですが、ゴールドマン・サックスは 「技術の進歩によりVRゴーグルの価格が下がり、BtoB、Btocともアプリケーションの新たな市場が立ち上がる。  

我々はVR/ARが数十億ドル(数千億円)の市場を生み出し、PCに新時代をもたらす可能性があると見ている」とコメントしています。

このレポートは、世界のVR/AR市場は2025年までにおよそ800億ドル(約9兆円)に達すると予測していますが、 これは現在のデスクトップPC市場にほぼ匹敵する規模 です。

VRゲームが牽引する市場成長に伴い、各社ゲーム開発エンジニアの採用を強化していくはずですが、現在VR開発の経験者が少ないことから、このままいくとVR業界もクリエイター不足の問題を抱えることになります。

また直近のニュースとしてFacebookが発表した最新型VRハードデバイス「Oculus Quest」の発売は、これまで20万円近くを要していたVRの初期購入コストを5万円まで圧縮するという業界衝撃の事件でした。

これにより2019年はVR業界の成長がさらに加速すると見られています。

VR開発エンジニア(フリーランス/クリエイター)に求められる必須スキル

それでは次にVRエンジニア、クリエイターに求められる必須スキルについて説明しましょう。

VRクリエイターに必要な「Unity」と「Unreal Engine」

現在のVRゲームやVRアプリケーションの大多数が、ゲームエンジンのUnityもしくはUnreal Engineを使用して開発しています。

「ゲームエンジンって何?」という方も多いと思われますが、ゲームエンジンとはゲームアプリケーションの動作に必要なグラフィックス、音響、物理シミュレーション、リソース管理などのランタイムや、シーンエディタ、コードエディタなどの開発環境といった、ゲームソフトをつくって動かすために必要な機能が提供されているソフトウェアツールのことを指します。

UnitychanMoveCheck2

Unityなら初心者でも1ヶ月の学習で簡単な3Dゲームが作れる。

VRコンテンツは基本的にゲーム用の開発環境であるゲームエンジンを使うのが、手間がなく最も効率的な手段となっています。

モバイルアプリ開発に強い万能ツールのUnity

VRの開発によく使われる主にUnityです。

用意されている「背景・素材・音楽・アクション」などを組み合わせるだけでゲームや映像を作ることができます。

ツールに慣れたらプログラミング言語を覚えてカスタマイズすることで、より高品質なゲーム・映像が制作できるようになります。

Unityの操作にはプログラミング言語は必要ありませんが、より高度な表現やゲームとして誰かに販売するものを作る場合は、下記で供述するようにC♯の学習が必須になります。

Unityについては1から学びたい人はこちら→)【Unity入門】ゲーム開発ができるようになる基礎知識まとめ

最高水準のグラフィック表現に長けたUnreal Engine

unreal engine

Unityの次にVR開発で使われるソフトはUNREAL ENGINEです。よく「UE」と略して呼ばれます。

Unityはモバイルでサクサク動くように設計されれているためスマホゲームとの相性が良いのに対し、UNREAL ENGINEは処理能力の高い家庭用ゲーム・アーケードゲームと相性が良いと言われており

  • 簡単なゲームはUnity
  • 凝った演出が求められるゲームはUNREAL ENGINE

という棲み分けになっています。

Unreal Engineはより繊細な造形に長けた開発言語で、扱える企業はまだ少ないのですが制作物は現実と見間違えるほどのクオリティを誇ります。

ただし扱うデータ量が多すぎてスマホデバイスでは処理が追いつかないため、家庭用ゲームレベルのハイスペックマシーンが必要なのです。

※現実ではなく、Unreal Engineで作られた川

現在、スマートフォンやVRヘッドセットでAR/VRコンテンツを制作する場合はUnity、もしくはUnreal Engineくらいしか選択肢がないとも言える状況になってきています。

VRエンジニア・クリエイターが学ぶべきプログラミング言語は?

VR開発で必要なプログラミング言語は、使用するゲームエンジンによって異なります。ざっくり大別すると

  • Unityの場合:C# / Java Script
  • UNREAL ENGINEの場合:C++ / BluePrint

となっています。UnityとUEでそれぞれ見てましょう。

Unityでの表現の幅が広がるC♯について

Unityはプログラミング言語なしでもある程度のレベルまで制作ができるのですが、より高度な制作をしたい時はC♯の学習が必要です。

マイクロソフトロゴ

C#はマイクロソフトが10年以上前に開発したプログラミング言語で、言語が開発されてから何度もバージョンアップされていて、C# 7.3が現時点(2018年12月)で最新となっています。

C#はオブジェクト指向型の言語と呼ばれていて、その構造はJavaと似ています。

そのためJavaを習得済みの方であれば、比較的容易にC#も習得できることが多いようです。

VRエンジニアとしてUnityだけで高年収を狙うのは難しくC♯がどれだけ熟練しているかによって年収は大きく異なって来ます。

C♯の基礎知識や使い方・お勧めの学習本などが知りたい方はこちら→)[第1回] C#(C Sharp)言語とは?|Unityで学ぶC#入門

Unreal Engineは「C++」と「BluePrint」

UNREAL ENGINEのプログラミング言語ですが、C++とBluePrintという2つの言語があります。

大まかに、エンジニアはデータの扱いに長けたC++を学習し、3DCGアーティストはBluePrintを習得するのが一般的なようです。

2019年2月現在、求人数ではUnityの方が7倍ほど多い

また2019年2月現在、Unityの求人数を調査したところ国内で約700件あるのに対して、Unreal Engineの求人は100件ほどでした。

Unreal Engineの募集は家庭用ゲームメーカーなどに限定されるのに対して、Unityの場合はスマホゲーム業界や建築のモデリング業務のようなBtoBソリューション、昨今盛り上がるVtuber関連でも活用される事も多いため、これほどの求人の差があると想定されます。

バックエンド開発はGo・Ruby・Elixirなど

上記で説明したUnityやEnreal EngineはVR開発の中でもフロントエンドと言われる「ユーザーが実際に見て、楽しむ画面に特化した技術領域」です。

一方で、VR業界にもバックエンドエンジニア開発の募集もあります。

VRプロダクトもUnityのようなフロントエンド開発と、データを処理し、動的な演出を支えるバックエンド開発に分かれており、バックエンド側はスマホゲームで使われる事の多い「GO」や「Elixir」「Ruby」などが活用される傾向があります。

特にVRプロダクトはスマホのような2次元とは異なり、3次元という文字通り次元の違う膨大なデータを扱うため、データの処理に優れた言語である「GO」や「Elixir」の活用が見込まれています。

現にOculus GoでVtuberのライブ配信サービス「VARK」を運営するAct Evolve社ではElixirを活用しているようです。

代表取締役CEO 加藤氏の取材の一部引用↓

VR映像ってスマートフォンとかと通信量が全くうんですよ。VRって、身体中にモーションセンサーをつけて全身の動作の信号を送って、映像をリアルタイムで動かすんですね。

例えば、「右手をあげろ」といった指示ではなく、右手の角度がこうで、上がった速度がこうで、位置関係がこうで、みたいな情報をリアルタイムで飛ばさないといけなので、通信量が尋常じゃない。

スマートフォンだったら100万台でも耐えれるようなサーバーが、VRにしちゃうと1000台も耐えれないぐらい、通信量の差があります。なので、バックエンド側のサーバー開発にもそういったVR映像ならではの苦労点がありました。

このようにVR開発は従来のスマホソーシャルゲームとは全く異なるバックエンド開発技術が求めれるのです。

VRエンジニア・クリエイターの職種別年収イメージ

それではVRエンジニアの現在の年収について見てましょう。

記事の冒頭ではVR業界の人材不足により、将来的に給与が高騰するとお伝えしましたが、ここでは現在の年収イメージを調査しました。

フロントエンド開発「Unity」エンジニアの平均年収は500~600万の間。

「デジタルコンテンツ制作の最先端技術応用に関する調査研究報告書」によると、日本のゲーム開発者の平均年収は518万(平均年齢33.8歳)となっています。他の企業案件を見ても、額面ベースでは500~600万円程度となっているようです。

参考までに、Unityフリーランス案件の単価ですが、経験年数に応じて下記のような給与イメージとなっています。

  • 実務未経験:20万円~25万円/月
  • 実務1年以上:30万円~40万円/月
  • 実務3年以上:50万円~60万円/月
  • 最高年収:1,560万円

Unityエンジニアでも熟練度によって当然年収は異なりますが、上述した「C♯がどれだけ書けるのか?」「バックエンド開発も対応できるのか?」といったスキルの掛け算によって年収は大きく異なります。

DeNAなどのような大企業ではUnityの上級エンジニアを最大で年収2,000万円近くで採用するケースもあるようです。

Unreal Engine エンジニアの平均年収も同じく500万円前後。

Unreal Engineの平均年収ですが、Unityエンジニアと近しく500~600万円といった給与レンジが一般的です。

ただUnityほど金額の振れ幅が大きくなく、求人の年収は400~800万円の間にほとんど収まっている傾向があります。

前述の通りUnreal Engineは家庭用ゲーム向けの開発言語ですが、家庭用ゲームはスマホゲームほど収益の爆発力がないため、動かせる開発予算もUnityと比較すると少ないという市場構造に起因していると思われます。

VR開発のバックエンドエンジニアの平均年収は550万円前後

VRコンテンツのバックエンド開発としてよく使われる「Ruby」「Go」「Elixir」「PHP」の平均年収比較してみました。

※単位は万円

平均年収 最高年収
Ruby 562 1,750
Go 600 1,600
Elixir
PHP 522 2,000

ビズリーチ・求人サイトスタンバイ調べ

この表を見ると、最も平均年収が高いのがGOで、次に高いのがRubyです。(Elixirは現在求人がまだ少ないこともあり、平均年収の推定が難しい状況ですが、VRコンテンツとの相性を考えると非常に将来有望な言語です)

Webサービスの開発言語として使われるPHPは処理能力が遅いことからVRコンテンツとの相性が悪く、VRエンジニアを目指す上ではあまり注力する必要のない言語と言って差し支えないでしょう。

VRエンジニアへの就職は未経験でも大丈夫?

初学者がVRエンジニアを目指すにあたって

「会社に入って、実務を通じてVRの開発を学習したい…。だけど経験がない…」

という「鶏が先か、卵が先か問題」を抱える方もいらっしゃるかと思います。

未経験でもVRエンジニアになることは可能なのでしょうか?

結論:VR開発が未経験でも受け入れてくれる企業はある。

安心してください。結論から言うと未経験でも受け入れてくれる企業はあります。

何故ならVR業界はまだ黎明期であり、経験のあるエンジニアは国内にも殆どいません。

テクノロジーの最先端なので、誰も正解が分からず手探りしている領域なのです。

そのためVRエンジニアの募集(Unity、Unreal Engine)は未経験でも、物作りへの探究心があれば採用するというスタンスの企業は一定存在するのです。

とはいえ、、

多少Unityが触れるに越したことは無いというのも事実としてあります。

経験が全くないのと、ちょっとでもUnityが触れるのとでは企業の印象もまるで違うからです。

Udemyを活用すれば、内定率もグッと上がる

  • 「面接受けるまでに、流石に少しはVRの開発を知っておきたい」
  • 「志望企業にVR開発未経験です!と伝えるのは気が引ける」

そんな方には、まず、Udemyというオンライン学習のUnity基礎講座を受けることをお勧めします。

内容の濃いコンテンツでありながら、僅か1,000円前後でオンライン学習することができ、Unityの基礎知識ならほぼ網羅して学ぶことができます。

(学習した人の口コミ)

未経験でも受け入れてくれる企業はあるにはあるのですが、内定率を少しでも高めるために、このような学習プラットフォームを活用するのは費用対効果の良い投資ですので、ぜひご検討されてみてください。

<<UdemyのUnity基礎講座の口コミを見てみる>>

VRエンジニア・クリエイター向けの案件に強い紹介会社

「普段の仕事が忙しすぎて、案件を探してる余裕がない…」そんな方におすすめしたいのがVRやARに特化した人材エージェントの活用です。

人材エージェントの何が便利なのかで言うと下記3点が挙げられます。

  • 何百社という取引企業の内情をリアルタイムで知っているため、すぐに希望にあった案件を紹介してもらえる。
  • エージェントの信頼値があるため、内定や高単価条件を獲得しやすい。
  • 市況感を把握しており、フラットな立場で価格交渉してくれる。

このようなメリットがあるため数多くのエンジニアがエージェントを活用しています。

またエージェントには仕事を探すVRエンジニアが集まるため結果として、VR関連の案件も集まるという好循環スパイラルが生まれています。

  • 「月額単価として60万円は欲しい」
  • 「シューティング系のVRゲームが作りたい」
  • 「開発ツールはUnityが良い」
  • 「稼働時間の半分はリモートワークがいい」

クリエイターとして働く場合「開発言語」や「単価」「働き方の柔軟性」など様々な軸からプロジェクトを選びたいですよね。

数多くのクライアントとのコネクションを持ち、リアルタイムで社内事情、求人特性を把握しているのが人材エージェントの役割ですので、ぜひ使い倒して欲しいと思います。

XR業界特化のエージェント【XR-Hub Quest】

XR-Hubでは、これまで培ってきたクライアントとの繋がりを活用し、かつ週3日稼働でOKという案件やリモート案件をVRエンジニアにご紹介する「XR-Hub Quest」というサービスを提供しております。

本サービスはXR業界にフォーカスした数少ない人材エージェントで、企業への参画時にお祝い金が贈呈される仕組みになっております。

役員クラスのサポートにより、業務の質が高い

XR-Hub Questは創業以降、基本的に取締役クラスがクリエイターの方のヒアリングを行っています。

他の企業では一般社員が「キャリアカウンセラー」としてカウンセリング・仲介業務を行うことが多い中で、取締役クラスが手厚くキャリアサポートを行うことが最大の特徴であると言えます。

また先ほど上記でお伝えしたように「未経験でもOK」という求人のご紹介も可能となっています。

まとめ(XR-Hubの運営メンバーと一緒にVRやARを学びたい人募集中!)

いかがでしたでしょうか。

この記事ではVRエンジニア・クリエイターの将来性や必要なスキルを解説してみました。

繰り返しお伝えするように未経験だとしてもVRエンジニアになることは可能ですし、新しい産業ですので今からキャッチアップしていくことで十分、この業界で働くことは可能です。

またXR-HubはAR・VR(主にUnityやC#)の開発を学びたい学生や若手社会人が平日の夜や休日に集まって、プロダクトを見せ合いながら日々技術を研鑽してます。

まだ10名ほどのチームですがUnity初心者の方も歓迎しておりますので

  • 「VRエンジニアとしての開発力を身につけておきたい」
  • 「誰かと一緒に楽しく学びたい」

という方がいらっしゃれば、XR-Hubへのテックコミュニティ参画もお待ちしてます!

コミュニティのアウトプット一例↓)

【Unity】スマートフォンをARゴーグル化する方法

[第1回] C#(C Sharp)言語とは?|Unityで学ぶC#入門


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