VRで匂いまで体験?VAQSO VRの性能や価格・発売日まとめ


HMD一つで非現実世界に没入できるVR。視覚・聴覚・触覚を取り込みより高い没入感を与えるプロダクトが生まれてきています。

もしさらにリアルなVR体験が味わえるとしたら「嗅覚」「味覚」ですよね。

VRに『匂い』という新たな要素を付け足し、さらに高品質なVR体験を可能にする”匂い発生デバイス”が、「VAQSO VR」です。

この記事では「VAQSO VR」が匂いを出す仕組みや対応コンテンツ、さらにはその将来性に至るまで、様々な角度から最先端VRの世界をご紹介します。

最先端のガジェット好き、VRをさらに楽したい!という人は必見ですよ!

VAQSO VRとは?ハードウェアの基礎知識と会社情報

まずは、VAQSO/VAQSO VRにまつわる基本情報からご紹介します。

匂いの種類・価格などハードとしての概要から会社情報まで、幅広く解説していきます!

VAQSO VRの概要~ハードのスペックや価格など

vaqso vr4

「VAQSO VR」はVR映像と匂いを連動させることによって、より没入感のあるリアルなVR体験を可能とします。様々なVRヘッドセットに装着可能で、最大5種類の匂いを発生させることが可能。

スタートキットに同梱される匂いペアボトルは「コーヒー」、「チョコレート」などの食品系、「火薬」や「土」などの環境系、そして「ゾンビ」や「女性」などの全15種類の匂いの中から任意の5種類を選択することができます。また70ドルでカートリッジを追加購入することができ、法人向けに匂いのオーダーメイドも行っています(1種類3,000ドル)。

製品の発表会でVAQSOの川口CEOは「映画の歴史と似ている。映像が白黒からカラーに変わったように、VR映像に匂いを加えることで新しい映像体験を実現したい」と意気込みを語りました。

VRに新たな旋風を巻き起こしている「VAQSO VR」には今から超注目です。

2018年11月21日からVAQSOの直販サイトにて発売されたものは、映像広告などを手がける企業向け・開発者版で、価格は999ドル(約11万3千円)。11月末より出荷開始とのこと。

一般向けには2019年に200ドル(約2万2千円)程度で販売予定となっています。

【VAQSO VR仕様】

ジャンル W147 x H30 x D83(mm)
質量 125g (カートリッジ無し)
接続端子 Micro USB
匂いの持続期間 3日間 *Scent Repair Tool Attached

匂い補充ツール付属

購入価格 $999(税別)
送料一律 $10
同梱物
  • VAQSO VR (Dev kit) 1台
  • カートリッジ 5個
  • 匂いリペアボトル 5個
匂いラインナップ
  • 【環境系】
    • 火(火薬)
    • 木土
  • 【飲食系】
    • コーヒー
    • ミルクキャラメル
    • チョコレート
    • カレー
    • フライドチキン
      ※東京ゲームショウではラーメン・餃子などもありました
  • 【その他】
    • ゾンビ
    • 女性(髪のシャンプー・香水の香り)
    • ミント
    • ガス
    • 花束
公式サイト www.vaqso.com

VAQSO VRから匂いが出る仕組みと対応HMD

では、そもそも「VAQSO VR」はどういう仕組によって匂いを発生させているのでしょうか?

VAQSO vr

「VAQSO VR」には5つの匂いカートリッジが同梱されています。

「VAQSO VR」はVR空間内に匂いの発生源を設置し、プレイヤーとその発生源の距離に応じて匂いカートリッジからニオイ成分を噴出、匂いを感じる仕組みになっています。

例えば、プレイヤーがVR空間内の花束に近づくと匂いが漂い、近づくほどその匂いが強くなります。匂いが滞留しない開放型のため、対象物から離れると瞬時に匂いを消すことも可能。

映像と匂いがリンクすることによって、これまで以上にリアルなVR体験が得られます。

そして現在、匂いの持続時間は現状3日ですが、1か月まで伸ばすことを目標に開発が行われているそうです。

さらに、VAZSO社は高級香水ブランドメーカー「メゾン フレグランス クルジャン(Maison Francis Kurkdjian)」のマスターパフォーマー、フランシス・クルジャン氏とアドバイザー契約を締結しました

『匂いの専門家』とタッグを組むことによって、より製品の性能が向上することが期待されています。

VAQSO VR対応のHMD

VAQSO VR6

www.vaqso.com

VAQSO VR」はバンド式でHMDと接続するため、下記デバイスを含め多くのVRヘッドセットと接続可能です。

開発版のVAQSO VR」はUSBケーブルで接続、給電を行いますが、量産モデルでは本体にモバイルバッテリーを内蔵し、BLE(Bluetooth Low Energy)によるワイヤレス接続も可能になるとのこと。

VaqsoVRが活用されているVRコンテンツ2選

VAQSO VR」は開発者版の発売が発表されたばかりで対応するVRコンテンツやソフトはこれから本格的に始まると予測されますが、実は2017年の東京ゲームショーにおいて既にVAQSO VR」の実験機によるデモ作品が出品されていました。

①女子の匂いがたまらない~透明少女

透明少女

https://www.tomei-shojo.com/idolcollege/ja/girls

一つが、VR内で実在のアイドルと交流できる「透明少女」です。

「透明少女」ではVAQSO VR」を取り付けたHMDをプレイヤーが装着すると、目の前にアイドルグループ「アイドルカレッジ」の二人が表れます。

内容としては、プレイヤーがその内の一人の女の子と仲良くしていると、もうひとりの子がヤキモチを焼いてプレイヤーに迫ってくるもの。

女の子に近づくと声が大きくなると同時に、シャンプーや香水などの『女の子の香り』が鼻孔をくすぐります。

HMDを装着してることを忘れるぐらいのリアルなVR体験で、VR映像に『香り』という要素が加わることによって、これほどリアリティが増すのかと驚いてしまいます。

「透明少女」は現在VR映像コンテンツとしてスマホアプリやDMM.comの『DMM動画」などで配信中で、一般向けのVAQSO VR」が発売されれば、すぐにでも対応可能なのです。これは期待できます。

②さくらの匂いを遂に体験!?VRカノジョ

東京ゲームショーでVAQSO VR」対応コンテンツとして出品された別タイトルが「VRカノジョ」です。

VRカノジョ

「VRカノジョ」はVR空間内でヒロインの「夕日さくら」と触れ合えるコミュニケーション・ゲーム。

さくらの「顔を近づけて」という声にしたがってプレイヤーが顔を近づけると、女の子っぽいさくらのさわやかな香りが感じられます。

「透明少女」と同じように、匂いという要素が加わることによってドキドキ感が一層高まります。

VRカノジョの概要・評判はこちら:

こちらの「VRカノジョ」もOculus RiftやHTC Viveなどに対応したPC版が発売中ですので、実際にVAQSO VR」が対応するのが待ち遠しいですね。

その他の応用領域:医療など

東京ゲームショーに出展されたVAQSO VR」対応コンテンツはいずれも女の子と触れ合いを楽しむものでしたが、もちろんVAQSO VR」の持つ可デバイスとしての能性はこれだけではありません。

うつ病患者が職場復帰する前に、VRで再現した職場を体験することによってストレスを軽減するといったような、企業のトレーニングツールや、医療現場などへの応用も見込まれています。

このように、VRによって開かれた新しい空間にVAQSO VR」の『匂い』が加わることによって、VRのさらなる飛躍が見込まれそうです。

VAQSO Inc.の会社情報

最後に、会社の情報について紹介します。

VRに匂いを加えるデバイス「VAQSO VR」の開発会社、「VAQSO Inc.」(読み方は”バクソー”)は、2017年1月にサンフランシスコで設立されました。

現在ではVRの世界で今最も注目を集めているスタートアップ企業の一つで、2018年6月に8KVRヘッドセット「Pimax 8K」を開発する「Pimax」とパートナーシップを結びました。

※コスパ最強との呼び声のあるPimax 8Kについて

また、早稲田大学と連携するベンチャーキャピタルの「ウェルインベントメント」が60万ドル(約6400万円円)を出資したことでも注目を集めました。

※参考ニュース:匂いVRデバイスのVAQSO、受託制作サービス開始――“女の子の匂いがするVR”も好評

現在も様々な海外投資家からの投資を受けている、急成長企業です。

企業情報一覧
企業名 VAQSO Inc.
所在地 東京都千代田区神田練塀町3
富士ソフト秋葉原ビル
代表者名 川口 健太郎氏
事業内容 VASQO VRの開発・販売
企業HP https://vaqso.com
公式Twitter https://twitter.com/vaqso_vr

まとめ

現在はあくまでも開発者版の販売にとどまり、私たち一般ユーザーがVAQSO VR」に触れられるようになるのはもうしばらく時間がかかりそうですが、将来的にはVRソフトの『〇〇の匂い同梱版』といったものが発売されるようになるかもしれません。

また、個人としての利用だけではなく、イベントの体験会場やアトラクションなど、様々な場面での利用も想定されます。

匂いは記憶と密接に結びつき、匂いによって記憶が蘇ることは科学的にも実証されています。

例えばPSゲームの名作「ぼくのなつやすみ」でスイカやカブトムシ、森のなかの匂いなどが再現されれば、自らの体験もフラッシュバックされるような、ものすごい体験がVRで得られるかもしれません。

人間が持つ5感のうちの三感を奪われると、物理的刺激の95%までが覆される。とも言われています。VRで視覚と聴覚に加えて嗅覚までも操作できるようになると、これまで以上にVRの可能性が広がることでしょう。

ゲームはもちろん、映画などの映像コンテンツなどにも応用できそうなVAQSO VR」。2019年はVAQSO VR」にもぜひ注目して下さい。


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Kohei Imaizumi

今泉滉平:株式会社x garden執行役員 CCO / XR-Hub 事業責任者