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【厳選!】ARメガネ(グラス)機種別のスペック/価格まとめ17選


2022年10月12日、半導体大手のクアルコム社からXRデバイス向けチップセット「Snapdragon XR2+ Gen 1」が発売されるなど、AR/VR市場はさらなる活気を見せてきました。

また、作業現場や物流現場を中心にARの業務利用は既に実用化されており、労働力不足解消や、作業効率化によるコストダウンに活用されています。

ここからは、最新のスマートグラス/ARメガネを発売中のものや開発中のもの、さらには販売が終了したものまで17種類をご紹介します。

Magic Leap 2

MRデバイス「Magic Leap 2」開発者ポータルが公開。シミュレータで「実機なしでの先行開発」可能に - Mogura VR News

2022年9月30日に発売された「Magic Leap 2 」はMagic Leap社が開発したARヘッドセットです。

サービス設計は完全な法人向けとなっており、医療や工事現場での活躍が期待されています。

旧モデルの「Magic Leap One」に比べてメインメモリーが8GBから16GBに増加し、デザインが変わったことでさらにかけやすくなりました。さらに50%の小型化、20%の軽量化、視野角も2倍になっています。

価格は455,000円からです。

旧モデルのMagic Leapについてもっと知りたい方はこちら→)Magic Leap Oneのスペックや仕組み、活用事例を解説!

Hololens2

HoloLens 2 を装着している髪の長い人物。

2019年11月7日に発売された「HoloLens 2」 はMicrosoftが開発したARヘッドセットです。

3Dデータをそのまま現実空間で確認でき、エンターテインメント利用から、ビジネスの効率化やコスト削減までさまざまな目的での利用を想定しています。

Windows10が搭載されており、スタンドアローンで動作します。

2Dアプリ、3Dホログラフィックアプリに加え、メールやブラウザなどのアプリケーションも動作し、Cortanaも搭載しているため音声操作も可能です。

旧モデルのHololens1に比べて解像度や装着感、視野角など様々なスペックにおいてグレードアップしています。

価格は422,180円です。

Hololens 2についてより詳しく知りたい方はこちら→)【HoloLens2完全解説】先代モデル、Magic Leap Oneとの比較から進化を大解剖

旧モデルHololens 1についてより詳しく知りたい方はこちら→)AR/MRの本命「HoloLens」のスペック・評判・使い方/事例など徹底解説!

Vuzix M400スマートグラス

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2013年から出荷を開始した「Vuzix M400スマートグラス」はVuzix社が開発したスマートグラスです。作業指示や遠隔治療用の支援デバイスとしての地位を確立しており、左右どちらの目にも装着できるのが特徴となっています。

Amazonで30万円弱で販売されています。

XREAL Air (旧製品名: Nreal Air)

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2022年3月に発売された「XREAL Air」はKDDIと中国のスタートアップXREALが共同開発したArグラスです。発売時点では製品名は「Nreal Air」でしたが、2023年5月25日に開発元のNrealが社名をXREALに変更したことで現在の製品名になりました。

高度なデザイン性、重量79グラムというユーティリティ、そして45,980円という驚異的な価格が特徴です。

一般的なサングラスと遜色ないデザイン性でありながら46度の視野角と高解像度な美しい映像でMR体験することが可能です。

旧モデルNreal lightのスペックの詳細や購入方法に関してはこちらをご覧下さい→)KDDIが提携する最新ARグラス「nreal light」まとめ – スペック・価格・開発者向けとの違い・購入方法など

EPSON MOVERIO

EPSONが開発した「モベリオ」はコンシューマー向けのエンターテインメント用スマートグラスです。左右独立ディスプレイで3D映像もクリアに再現しており、臨場感溢れる映像を楽しむことができます。スマホのコンテンツを楽しんだり、ドローンからの映像を確認しながら操作したりすることなどができます。

最新モデル「BT-45CS」の販売価格はエプソンダイレクトで273,900円となっています。

Meta2

2018年に出荷を開始した「Meta2」はヘッドセットメーカーのMeta社が展開するARヘッドセットです。特徴は視界の広さであり、他のARデバイスの2倍以上の広い視野角90度を実現しています。

DellがMeta2の代理店販売を手掛けています。

「HoloLens 2 」と違ってMeta2はPCへの接続が前提となっていますが、「HoloLens 2」 が約42万円と高価なのに対して、284,000円と非常に安価です。

利用イメージが湧く動画がこちら

Vuzix Blade 2 Smart Glasses

Amazon | 新モデル Vuzix Blade 2 Smart Glasses ビュージックス ブレード 2 スマートグラス 514T00011  | Vuzix Corporation | ウェアラブルデバイス

「Vuzix Blade 2 Smart Glasses」Vuzix M400の発展型デバイスですが、サングラス型であり、無骨なスマートグラスとは一線を画します。

アメリカのCESブースで大好評を博した「Vuzix Blade 」の新型モデルです。

メガネのツルの部分にはタッチパネルになっており、スマートフォンなどの操作が可能となっています。イメージとしてはAppleウォッチの通知画面がスマートグラスに表示されているような感じの機能となります。

2018年11月に企業向け「Blade Edge」が発売され、

2019年2月に一般層向けに「Vuzix Blade」は発表されました。

ar glass

もはやスマホをカバンやズボンのポケットから出さずに操作可能という圧倒的な手軽さは衝撃でした。「Vuzix Blade」に関する詳細はこちらの記事にまとめましたので、ぜひ一読頂ければと思います!

スマートグラス「Vuzix Blade」徹底解説 – 2019はAR元年になるか?

Prism Pro

Mira Prism Pro | tactpd

2019年に発売を開始した「Prism Pro」はモバイルAR用のヘッドセット会社であるMira社が開発したARメガネです。2019年から発売されています。このヘッドセットはiPhoneを差し込んで使うタイプであり、産業界で実用的に使える様々な機能が備わっています。

AppleからARKitが提供されたこともあり、非常に手軽にARを体験できるようになりました。「HoloLens 2」 のようにジェスチャー操作はできず、コントローラーでの操作となります。

正式な価格は公表されていませんが。旧モデルの「Mira Prism」の価格が約11,000円であることを考えると、「Prism Pro」も同様の低価格帯になりそうです。

InfoLinker 3LTE搭載スマートグラス で遠隔作業支援|産業用スマートグラス

2021年7月より販売開始した「InfoLinker 3」 は大阪にあるウエストユニティス社が開発した産業用スマートグラスです。ウエストユニティスはもともとマニュアル制作会社でしたが、作業指示や操作動画表示用にウェアラブルデバイスの開発に着手、InfoLinkerを開発しました。

大容量バッテリーとホットスワップによる長時間稼働とLTE搭載で屋外使用が可能となっています。

現場作業に特化して開発されたため、150gと非常に軽量であり、作業時に可能な限り邪魔にならないよう徹底的にデザインが考慮されています。

価格は199,500円となっています。

Ghost Pacer

「Ghost Pacer」はランナー用ARメガネです。

道と速度を設定して、ホログラフィックアバターと屋外でリアルタイムで競争ができます。

特徴はスマホの差し込み方であり、ゴーグルをのぞきこむのではなく、ヘッドセット下部に付属する透過性のバイザー部分を見ます。

このバイザー部分に、現実世界に重ねて映像が投影されます。独自のOSやアプリを持っており、YouTubeなどには対応済みです。また、付属品を交換することでVRヘッドセットとしても使用可能となっています。

見た目に反して重量は80と意外に軽く、バッテリーライフは6時間と十分です。

価格は38,690円ですが、現在は販売の再開待ちという状態です。

Mix

2018年に販売を開始した「Mix」は中国の会社ANTVRがクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募ったVR/ARハイブリッド端末です。

2018年5月15日にクラウドファンディングを開始し、目標金額であった550万円はわずか8時間で突破、最終的には約2,700万円が集まりました。

Mixは96度という極めて広い視野角を特長としており、130gの軽量を誇ります。VR/ARハイブリッドであり、Steamの配信コンテンツをVRではなくAR空間上で楽しむことができるようです。

現在は改良中のため、販売していません。

開発中の製品

Vision Pro

Vision Proとは、2023年6月6日にAppleが発表したゴーグル型デバイスです。

現実とデジタルの世界を結びつける全く新しい「空間コンピューター」として注目を集めています。

複数のカメラによってキャプチャされた現実空間がヘッドセットの内側ディスプレイに表示され、その映像上にバーチャル情報を重ねて表示します。

コントローラーやPCは不要で、視線やハンドジェスチャー、音声によってアプリの操作や文字入力を行います。さらに、周囲とのコミュニケーションを円滑にするための機能も搭載されています。

価格は3,499ドル(2023年6月27日時点で約501,500円)です。

発売時期は米国では2024年初頭、その他の国(日本を含む)では2024年末の予定です。

Vision Proについてより詳しく知りたい方はこちら→)Vision Proのスペックや仕組みを解説!

販売・サポートが終了した製品

Bose Frames

Boseが開発したのはサングラス型の「聞くARメガネ」です。ARは画像や3D映像だけでなく、音声データも再生させることができますが、Boseが提案するのはこの「音のARプラットフォーム」です。

観光ガイドや道案内、看板の翻訳など、ユーザーのいる場所や見ているものを認識して、ディスプレイ表示するのではなく立体的な音声を再生させることができます。

もちろん音楽を聞くこともできます。眼鏡のツルの部分にスピーカーが内蔵されており、耳を覆うことなく着用する本人だけに聞かせることができるようになっている仕組みです。

2022年6月16日、BoseがAR開発から撤退を発表し、サポートが終了しました。

Focals

focals

高いデザイン性と軽量という特徴から、「もはや普通のメガネと変わらない」といわれているスマートグラス。「Focals」。

スマートフォンと連携し、スマホ利用のサポートが現状の主な機能になります。

loop

Focalsは人差し指に「Loop」という小型デバイスを装着し操作するのですが、殆どのARメガネが「指でメガネのフレームをタップし操作する」という中でほぼ手を動かさなくても操作可能である点は非常に反響を呼びました。

2020年6月30日、NorthがGoogleに買収されたことを受けて、7月31日以降は製品を利用できなくなりました。

Wearable Communicator

コニカミノルタが製造業、物流業の現場業務変革向けに開発したスマートグラスがウェアラブルコミュニケーターです。

独自技術のホログラフィック光学素子により、従来のヘッドマウントディスプレイにおいて課題として挙げられていた「大きい、重い、視界を遮る」を解決しており、「誰でもミスなく高効率な作業が行える」環境を提供しています。

重量はわずか35gであり、労働力不足解消のソリューションとして展開されています。

2023年3月現在、製品の販売ならびにサービス提供は終了しています。

Glass Enterprise Edition 2

透明なディスプレイを備えた小型のウェアラブルデバイスです。スタイリッシュなデザインに加え、800万画素のカメラ、タッチパッド、電池パックなどを備えながらも46gと軽量であるため、ビジネスでの様々なシーンでご利用いただけます。

また、「Qualcommのsnapdragon™ XR1」 を搭載していることで、パフォーマンスが向上し、大幅な電力の節約していることで、円滑な利用が可能です。

2023年3月15日、販売が終了しました。

しかし、2022年の5月に開発者向けイベント「Google I/O 2022」でリアルタイムで多言語翻訳を行うスマートグラスのコンセプト映像を公開するなど、現在もARグラスの開発を進行している模様です。

※旧モデルのGoogle Glass(Google のARグラス)に関する詳しい解説はこちら:

Google Glassはオワコンじゃない?「第二世代」現在の姿と今後の展望

1.【Google Glass 開発者向け】をチェックする

2.【第三世代】Google Glass V3.0 2GB RAM グーグルグラス XE-C 開発者向け (White ホワイト)をチェックする

DAQRI Smart Glasses

ロサンゼルスに拠点を置くDAQRI社が開発したARメガネであるDAQRI Smart Glassesは、製造現場や建設現場での各種作業を支援するためのARデバイスです。価格は4,995ドルとなっており、同社はヘルメット一体型のDAQRI Smart Helmetも開発しています。

2019年、メーカーであるDAQRIの閉鎖に伴い、販売終了となりました。

スマートグラスとARグラスは別物?

スマートグラスとARメガネは厳密に言うと別物です。

スマートグラスは単純に情報を表示させるもので、例としてはドラゴンボールのスカウターです。一方ARメガネは実際にはそこに存在しないモノをオーバーレイして表示する「拡張現実」のための表示装置であり、例としては(ゴーグル表示ではないですが)ポケモンGOとなります。

このように、厳密には少し違うものではありますが、現状では明確に区別されていないため、この記事でも同列に扱ってご紹介しました。

2023年に入り、一気に製品が発表され、AppleGoogleの開発キットなども充実してきたARですが、すでに作業現場では効率化のための重要な役割を担っています。今後は更に軽く、使いやすくなっていくものと思われ、業務利用だけでなくエンターテインメント利用も一気に進みそうです。

スマートフォン装着型のARメガネは非常に安価でもあり、普及が期待されます。


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