【Oculus Go VS Gear VR】どっちが買い?性能・価格を徹底比較


2016年のVR元年以降多くのVRゴーグルが販売され、それぞれ異なる特徴があるため、初めてVRゴーグルを買う場合「何を買えば良いんだ?」と迷ってしまう方が多いと思います。

そんな方向けに、今回は「Gear VR」と「Oculus Go」という二つのVRゴーグルを比較・紹介いたします。

どちらもOculus ホームで利用できる、Oculus社によるプロダクトですが、性能や価格においては異なるポイントが多々あります。

製品のスペックや特徴にフォーカスをあてて比較しますので、「ご自身が買うならどっちが良いか」を是非検討してみてください!

【ハードの性能・価格比較一覧】Gear VR vs  Oculus GO

VRゴーグルと言っても、製品によってその性能は様々です。ここ性能の中でも「見ておくべきポイント」を表にしてまとめ、その数字から各製品の特徴を分析していきます!

比較項目 Gear VR Oculus Go
視野角 101° 約101°
ディスプレイ解像度 2560×1440 2560×1440
重量(g) 345g 468g
サイズ(mm) 207.1×120.7×98.6 190×105×115
価格 14900円 32GB:23800円
64GB:29800円

 

こちらが両者をまとめた比較表です。上から順に比べてみましょう。

※両ハードの詳細情報はこちら:

ディスプレイの美しさは拮抗

映像におけるクオリティはほとんど差がありません。

VR体験における視覚は基本

  • 視野角の広さ
  • 解像度
  • フレームレート(FPS:1秒間の動画で見せる静止画の枚数)

に依存しますが、VRゴーグルに左右されるのは上2つ(視野角・解像度)になります。

人間の視野角(およそ180°~200°くらい)に近ければ近いほどVR酔いが起きづらいと言われていますが、視野角はどちらもあまり変わりありませんし、ディスプレイの解像度も両方同様に2560×1440で、十分な解像度と言えるので良質なVR体験が可能です

使用感(質量)もほぼ変わらない?

重量は

  • Oculus Go:468g
  • Gear VR:345g

となっており、100g以上違うため、装着する際はOculus Goの方が一見重量感を感じます。

ただ、参考までに、かつてiPhoneシリーズで初の指紋認証を搭載したiPhone5sの重量は112gです。Gear VRはスマートフォンを差し込み利用することを考えると、実質的な質量の差はほぼないのが現状です。

反面、サイズはGear VRのほうが大きく特に幅は2㎝ほどOculus Goより大きい程度。重量・サイズ、どちらも大きな差は無いと言えます。

コントローラーを比較

VR体験において没入感のカギである、コントローラー。両VRゴーグルの付属コントローラーのスペックを比較します。

こちらに関しても、軽さや操作性に関しては両社優れているものの、HTC ViveやOculu Riftのように「指で何かを掴む」「手を広げたり閉じたりする」といったことは出来ない点は共通であり、ほぼ同スペックになるでしょう。

Gear VRのコントローラー

2018年にGalaxy S8/S8+に対応した新型Gear VRが登場し、以降専用コントローラーがはじめから付属するようになりました。

Gear VRのコントローラーの特徴は、小さく軽い点にあります、

公式サイトによると、全長はおおよそ10cm程度しかなく、重さはわずか64gしかありません。

このサイズと重さによって、VRを遊んでいるときにコントローラーを持っているという感覚を感じさせず、VRコンテンツに没入出来るのは大きな魅力です。

※Gear VRコントローラーについて:

Oculus Goのコントローラー

Oculus Goにも片手で操作するリモコン型のコントローラーが付属しています。

角度を指定するトリガーと、ホームボタン、戻るボタン、クリックもできるタッチサーフェス(タッチパッド)で構成されており、非常に操作性に優れています。

但しこちらのコントローラーも、あくまでVR内でレーザーポインタを動かすように操作をすることが中心になります。

コスパは?価格×性能から考える

気になるお値段ですが、

  • Oculus Go
    • 32GB:23800円
    • 64GB:29800円
  • Gear VR:14900円

と両者に10000円ほどの開きがあります。

「安くて性能に開きがないのであればGear VRの方が良いのでは?」と思うかもしれませんが、この価格には両者の特徴が色濃く反映されています。次の項目からはそれぞれの特徴を深く探ってみましょう。

 

 

【ソフト(ゲーム・アプリ・動画)を比較】Gear VR vs  Oculus GO

Gear VRとOculusGo、どちらもVRゴーグルをつけたまま専用アプリ「Oculus Home」を起動し、アプリケーションをダウンロードすることができます。

(もちろんスマートフォンからダウンロードすることも可能です。)

両ヘッドセットですが一体どのようなコンテンツがあるのでしょうか?いくつか例を挙げて紹介していきます。

Ⅰ.ゲーム:両者コンテンツは変わらず

VR体験をにおいて最も知られているものの一つはゲームです。Gear VR・OculusGoどちらも例に漏れずアプリケーションをダウンロードすることでゲームをすることができます。

こちらはDead and Buriedというゲームです。西部の酒場のような場所が舞台で、付属しているコントローラーを用いて襲ってくるゾンビを捌きます。

画像を見てわかるようにコントローラーが銃になり直感的に敵を狙って撃つことができます。

これまでのゲームと違い、スティックを傾けて狙いをつけるのではなく腕を実際に動かして敵に照準を向けるという現実さながらの操作なので臨場感や没入感は抜群です。また、ほかのプレイヤーと早撃ちを競うこともできるます。

この「Terminal」はアンドロイドを遠隔操作するハッカーが主人公の物語で、数あるミッションやギミックを突破し道を切り開くステルスアクションゲームです。

こうした物語仕立てのゲームに入り込んで、まるで自分が本当にゲームの主人公になったかのような体験ができるのもVRの醍醐味です。

※おすすめソフト・ゲームに関して:

Ⅱ.動画(YouTube/Netflix等)の視聴:両者変わらず

Gear VR・OculusGoどちらを使っても自宅に居ながら映画館のような大画面でドラマやアニメを楽しむことができます。

Netflixと提携しているため、契約すれば様々な映画などを楽しむことができる他、YoutubeでもVRの動画が視聴できるサービスが今夏から開始されました。音楽ライブやドキュメンタリー、レースのような迫力のあるコンテンツを体験することができます。


初めてVRを体験する方は一様にGear VRやOculus Goのクオリティに驚愕しているようです。ゴーグルをつけた状態で画面の操作ができるので簡単に様々な動画にアクセスすることができます。

どちらのハードも多くの動画サービスを利用できますので、この点においてもほぼ差はないと言えます。

※参考記事(Gear VR・OculusGoでのNetflix視聴方法 / おすすめ映像)

Ⅲ.360動画に関して:Gear VRがオリジナルコンテンツあり!

Galaxy Note8を接続するとGear360という360°撮影可能なカメラで撮った世界に入り込むことができます。

今までの2次元の写真を3次元に拡張し、それをシェアすることでほかの人と撮影した世界を共有するこれまでにない革新的な体験をすることができます。

現在対応している機器が

Galaxy S9, S9+, Note8, S8, S8+,

S7, S7 edge, Note5, S6 edge+, S6, S6 edge

のみで、iPhoneが広く普及している日本国内ではそもそもGear VRに対応している機器を持っていないという人も多いかもしれません。

完全独立VRゴーグル「Oculus Go」の魅力

高性能PCも特定のスマホの差し込みも不要

VRを体験するには様々な機器が必要となってくるケースが非常に多いです。

HTC ViveやOculus Riftといった製品は高度な計算を処理するためのハイスペックなパソコンが必要であったり、動きを検知するためのカメラを部屋に設置してセッティングをする必要があります。

このようなカメラを部屋の隅に置かなければ動きを検知してくれません。

パソコンを介して部屋のトラッキングなどの作業もしなければならないため非常に手間がかかります。

さらにカメラやゴーグルからはコードが伸びているのでプレイ中コードを踏んで危うく転びかける、なんてこともあります。

ですがそんな問題を解決してくれるのがこのOculus Goです。

Oculus Goは高性能なパソコンも本体にはめ込むスマートフォンも必要ないスタンドアロンなVR製品です。これを買うだけでお手軽にVRを楽しむことができます。

※Gear VRは特定のスマホがない方は楽しめませんが、Oculus Goではいずれのスマートフォンでもセットアップ可能です。

初回セットアップ・使用時の接続のみスマートフォンで行う必要がありますが、セットアップアプリケーションはGoogle Store、AppStoreどちらでも配信しているので特定の機器でなければならないということはありません。

前述した10,000円の値段差はこの部分にあります。

Gear VRは常にスマートフォンと一緒でなければ使用できないことに対し、Oculus Goは初回のセットアップさえスマートフォンで済ましてしまえばあとは本体のみでお手軽にVRを体感することができるのです。

結論:GalaxyユーザーはGear VR・他スマホユーザーはOculus Goがおすすめ

さて、ここまで二つの製品の特徴を紹介してきましたが一体どちらが「買い」なのでしょうか?

両者の良いところは圧倒的な手軽さにあります。

カメラでのトラッキングやパソコンも無しにVRを体験できることは他のVR製品に無い非常に大きな強みです。どちらを買っても煩わしさを感じることは少ないでしょう。

そんな両製品の「強み」は下記の通りです。

Gear VR

  • 対応した機器を所持していれば簡単にVRを楽しめる。
  • Galaxy Note8があれば更に楽しみの幅が広がる。
  • 値段がOculus Goに比べ10000円ほど安い。

Oculus Go

  • スタンドアロンのVR製品で本体を買うだけでVRを楽しめる。
  • 初回セットアップが必要なものの、特定のスマートフォンが必要になることはない。

これらを総括すると対応したGalaxy製品を所持している方はGear VRを買ったほうが出費を抑えることができるため、Gear VRに軍配があがるのではないでしょうか。

しかし、対応機器を所持していない方や、さらなる手軽さ快適さを求める方はOculus Goを買ったほうがより良いVR体験ができそうです

それでは最後に、まとめとして両者の比較を表にしたものを用意しました。

Gear VR Oculus Go
価格 14900円 32GB:23800円
64GB:29800円
解像度 2560×1440 2560×1440
コンテンツの量 ・専用アプリを介したVRゲーム
・Netflixを始めとした映像コンテンツ
・Galaxy Note8を使用した360°の世界

・専用アプリを介したVRゲーム
・Netflixを始めとした映像コンテンツ

コンテンツの質

・解像度も高く良質なVR体験が可能

・正しスピーカー非搭載のため別途に準 備が必要なためやや手間

・解像度も高く良質なVR体験が可能
トラッキングカメラ 不要 不要
スピーカー 非搭載(スマホから流れるため) 搭載
こんな人におすすめ 対応機器(Galaxy)を所持している人 快適なVR体験をしたい人

Gear VRとOculus Goどちらが買いか、という疑問に結論は付けたものの、どちらの製品もお手軽に良質なVR体験をすることができます。

どちらを買っても損をすることはないでしょう。

少しでも、迷っている方々の助力になれれば幸いです。

 


oculus gear

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