クリエイター必見!Tilt Brushの使い方、評判、作品集を紹介!
昨今様々なアプリが登場しているVR業界。
VRで楽しむものといえば、動画やゲームというものが思い浮かぶと思いますがが、今回ご紹介するTilt BrushはVR空間上で絵をかけるといった、他のVRアプリとは異なる魅力を持ったアプリです。
本日はTilt Brushの魅力、遊び方、評判レビューを解説していきます!
Tilt Brushの魅力他のアプリを一線を画す革新性
Tilt BrushとはVR空間上、つまり3D空間に絵を描ける「お絵かきアプリ」とも呼べる、Googleが開発したVRイラストレーションアプリです。
「VRでお絵かきってどういうもの?」と思われる方もいると思いますが、簡単に言えば「3D空間上で筆を振ることで絵を書く」となります。
その程度ならVRでなくてもできるのではないか?では、なぜこの「tilt brush」が注目されているか疑問に思われると思います。
1つは、初心者でも簡単に3D空間で楽しく絵をかけるという点です。
3DモデリングをPC等でしたことがある方なら想像しやすいかもしれませんが、2Dの画面上で奥行きを把握するのは非常に難しいです。
身近な例では「クレーンゲームで狙った景品にアームをうまく落とせない」といったことがありますがこれは、クレーンのアームがどれくらい奥に行っているか把握し辛いことが原因の1つです。
同様に、2Dの画面で初心者が3Dの絵を書くことはたやすいことではありません。
しかし、Tilt BrushならVR空間=3D空間の中に入って絵を書けるため、自分の書いたものを360度どの方向からも見ることができます。
そのため奥行きが把握しやすいのはもちろん、僅かなズレ等も気が付着やすいため、結果として初心者が3Dで絵を上手に書きやすい環境になってます。
2つ目は、3Dであることでグラフィックがより際立つ点です。
初心者が描いたポケモンですが、3Dとすることでここまでリアルな絵となりました!
また、絵を書くのに様々な筆や消しゴム・もとに戻す、といったツールを使うシーンが多々あると思います。
Tilt Brushのインターフェイスは直感的に選択できるため、初心者が使いたいツールが見つからない、といったことも防げます。
更に、筆には様々なエフェクトをつけることができ、ただ3D空間で筆を振るだけでも楽しめるほどです。
以上のように初心者でも楽しめるのがTilt Brushの大きな魅力の1つと言えるでしょう。
対応機種、使い方、購入方法
対応機種はHTV ViveとOculus Rift
Tilt Brushの対応機種は、HTC VIVEやOculus Riftといった高級VRゴーグルが対応してます。
上記のVRゴーグルは日本でも有名な機種であり、手に入りやすいのも嬉しい点です。
もし上記のVRゴーグルから選ぶとなれば、腕を振る都合上、VRエリアが一番広く取れるHTC VIVEがおすすめです。
関連記事)Oculus Rift vs HTC VIVE – 買うならどっち?
また、Tilt Brushはアート色の強いツールとなっているので、デザインアーティストの方の中にも興味がある方は多いかもしれません。
アーティストの方はよくMac OSを使われており、Mac OS上でVRゴーグルが動くかどうか心配かもしれませんが、Mac OSでもHTC VIVEは動作しますのでご安心ください。
また、HTC VIVEを快適に動作させるにはMacの中でも高性能なPCが必要です。こちらでViveやOculus Riftでの最高の動作を保証するハイスペックPCをご紹介しています。
関連記事)最高のVR体験を保証するPC3選!
なお、PSVR対応機種ではありません。日本で最も普及しているであろうPSVR向けに販売されてないのは残念ですね…。
Tilt brushのチュートリアル
まずは実際にHTC Viveを使ってTilt Brushで遊ぶ動画をご覧ください
こちらの動画でだいぶイメージが掴めたかと思いますが、Tilt Brushの簡単な使い方を紹介します。(※なお操作方法はHTC VIVEを基準にしています)
左のコントローラーで筆やエフェクトのメニューを開くことができ、選んだ後に右のコントローラーでトリガーを引きながら動かすことで線を引くことができます。
また左手のコントローラーに表示されるメニューはパット部分を左右にスライドすることで切り替えられます。
左のメニューの構成は次のようになっています。
1.筆選択画面
筆選択メニューでは線に油絵風のエフェクトや太陽のように輝くエフェクトを選択することができます。
約40種類のエフェクトが用意されています。
2..色選択画面
色選択画面では、その名のとおり色や色彩を選ぶことができます。
3.色選択画面
ツール画面では消しゴムや構図を防ぐための定規、スクリーンショットの撮影やVR空間での移動ができます。
購入方法と価格
購入先として、大手ゲーム販売サイトのSteamやOculus Store等の有名サイトで販売されており、日本人でも入手しやすいソフトとなっています。値段は1,980円です。
購入はこちらから
アーティスト/作品集の一部紹介
Tilt Brushは発売されてから3年近く立っており、その間に様々な作品がアーティストの手によって作られています。
この項ではそんな作品の一部を紹介します。
まず紹介したいのは、60人の芸術家が共同生活しTilt Brushをつかって作品をつくりあげるという「アーティスト・イン・レジデンス」というGoogle主催のプログラムの様子を紹介した動画です。
多くの芸術家が互いに刺激しあえる環境で、一つの作品を作り上げます。
続いて紹介したいのは、日本人VRアーティストのせきぐちあいみさんの作品です。
せきぐちさんは、アーティストのなかでもいち早くTilt Brushの魅力に気が付き、多くの作品を公開しています。そのなかでも筆者のおすすめは以下の作品です。
中国の梁の時代。竜を描き、最後に瞳を入れたところ天に昇っていったという「画竜点睛」という言い伝えがありました。それから1500年…本当に空間に竜を出現させられるようになりました。空想上でしかなかったことが現実になっていくVRの魅力や楽しさを、掛け軸から飛び出す竜で表現しました。 pic.twitter.com/F4glYtxNm7
— せきぐちあいみ@VR (@sekiguchiaimi) 2016年12月27日
せきぐちさんのtwitterには上記以外の作品が多く掲載されています。気になる方は是非とも検索してみてください。
口コミ、評判レビュー
ここからはTilt Brushの評判を紹介していきます。まずはSTEAMレビューからです。
上記画像の通り非常に好評となっています。ユーザーからのレビューをいくつか引用させていただくと
- 「ただ適当にエフェクトを付けて線を引いているだけで楽しめます」
「普段絵なんて書かないが、おふざけでいろいろ書くのがとても楽しい。」
など、絵を普段書かない初心者でも楽しめる、といったレビューが見られます。
上記の意見には全くもって同意で、筆者も普段は絵を殆ど書かないのですがこのtilt Brushはただ線を引いているだけでも楽しめると感じており、Tilt Brushは初心者でも間違いなく楽しめるお絵かきソフトです。
カンヌ ライオンズ イノベーションプロダクト
また、Tilt Brushはゲーマー以外からも評価されています。突然ですが皆さんは「カンヌ」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
もちろん大半の方はカンヌ国際映画祭だと思います。そのカンヌでは、映画祭の他に「カンヌ ライオンズ」と呼ばれる表彰会があります。
Tilt Brushは2016年にこの賞のうち「イノベーション プロダクト」を受賞し、表彰されています。
この賞に選ばれるには革新的であること、その革新が永続的であることなどの条件であり、Tilt Brushがいかに革新的なアプリであることかを物語っています。
この革新さがアーティストを引き寄せ、世界で様々な作品が生まれています。googleはそんな作品を簡単に共有できるよう総合VRオンラインギャラリー「Poly」を用意してくれました。
Tilt Brushを購入前にPolyでどんな作品が作れるか確認してもよし、Tilt Brush購入後にPolyへアップロードしても良しです。
気になった方は是非とも上記リンクでTilt Brushの作品がどんなものかチェックしてみてください!
まとめ
ここまTilt Brushを紹介してきました。
Tilt Brushはアーティストだけでなく普段、絵を書かないVRユーザーでも楽しめる間口の広いVRお絵かきアプリとなっています。是非とも遊んでいただければと思います。
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