VRスポーツ徹底解剖!ゲームから試合観戦、トレーニング事例まで


VRゲームのe-Sports大会での種目化やVR技術を駆使した新感覚のスポーツ、トレーニングやフィットネスジムでのVR技術導入、VRでの試合観戦など、スポーツに関する様々な分野でVR技術が導入され始めています。

この記事ではVRとスポーツの関係性について解説していきます!

VRゲームのe-sportsとしての事例や可能性

2017年5月、世界最大規模のe-Sports大会「インテル Extreme Masters」がオーストラリアで開催され、今大会では世界で初めてe-Sportsの公式大会でVRゲームが種目として正式採用され注目を集めました。

同年6月には、インテルはVRゲーム専門のe-Sportsリーグ「VR Challenger League」を開始。

2018年には第二回を5ヶ月に渡って開催し、賞金総額は22万ドル(約2400万円!)以上とVRゲームのe-Sports市場への進出は世界的に急激な盛り上がりを見せています。

この動きの中、国内でもVRゲームのe-Sports化への動きが活発になっています。

ただし、国内ではどちらかというとVRゲーム自体を種目に大規模な大会を開催して興行収入を得るという動きよりも、VR技術を利用した新感覚のスポーツを体感できる新感覚なアクティビティの開発が盛んなようです。

国内ARシューティングゲームのHADO

hado world cup

例えば、株式会社meleapが展開するARスポーツ「HADO」は、VRデバイスを装着し、手から出せるエナジボールをぶつけ合って対戦する、ゲームとスポーツが融合した新感覚なアクティビティとなっています。

国内では9施設、世界では16カ国で展開し、3対3までのチーム戦も可能で、世界大会も開催されるなど、ARを駆使した新しいスポーツとしての地位を確立しつつあります。

2017年からHADOの世界大会・HADO WORLD CUPが開催され、世界各国の方々が参戦。

アニメの世界で起きているような魔法バトルを、ARにより現実空間での体験にまで落とし込んだ技術が高く評価されています。

HADOの詳細についてはこちら→)ARスポーツ【HADO】の全貌や評判、体験施設を解説

グランツーリスモVRの国際大会も

グランツーリスモ

また、国際大会でも種目として採用されているPSVRのグランツーリスモシリーズでは、VR対応版「グランツーリスモSPORT」が発売。

圧倒的な臨場感で話題になっていますが、実際にPSVRに没入してあたかも実際に運転しているような感覚で本格的なレースを体感できるという事で、ゲーム好きとリアルな車好きの境界を取り払うような動きが出始めています。

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体験型施設の増加でAR/VRスポーツコンテンツの投資が加速?

若い人達に人気となっているVRZONEの成功事例や、2019年のOculus Questの発売でVR体験施設が今後増加していく事が予想されますが、そうなると施設内のコンテンツとしてAR/VRスポーツ系のコンテンツへの投資は今後も加熱していくはずです。

また昨今盛り上がるバーチャルユーチューバー(Vtuber)のユーザー視聴コンテンツの大部分がゲーム実況であることを考えると、今後大規模なビジネスにつながる可能性は極めて高いと言えます。

事実、キズナアイが主催したVtuber達によるマリオカードのオンライン対戦「キズナアイ杯」が非常に盛り上がったのは記憶に新しいところです。

関連記事)キズナアイ主催のVtuber達の祭典!「キズナアイ杯」とは?

今後のさらなるVR技術の発展によって、既存のスポーツとe-Sportsの融合が進み、その境界が曖昧になっていきそうです。

VRでスポーツの練習やトレーニングが変わる

そしてVRとスポーツの融合といえば、練習・トレーニングにVRを活用する事例も増えてきています。

vr フィットネス

 

例えば、フィットネスジムでもVRを取り入れたトレーニングを導入している店舗が増えており、VRゴーグルを装着して仮想的な空間を楽しみながらエアロバイクやランニングマシーンを利用できたり、体を使って遊ぶVRゲームで筋力を鍛えたりと様々な試みがあります。

icaros

また、VRゴーグルと組み合わせて使うエクササイズマシーン「ICAROS」を導入するジムも増加しています。

こちらはVRの中で空を飛び、チェックポイントを通過していくというゲームを楽しんでいるだけで全身運動になり、体が鍛えられるという画期的なマシーンです。

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野球のトレーニングでVRを導入

プロスポーツの世界でもその動きは始まっており、プロ野球パリーグの球団楽天イーグルスでは、2017年からVR技術を利用したトレーニングシステムを採用しています。

実在の投手の過去の投球をVR空間で再現し、打席からの視点での体感が可能になっていて、イメージトレーニングに活用されているようです。

プロレベルでVRを駆使したトレーニングの効果については、現在のところはまだ研究段階にあるようですが、ジムでのVRトレーニングに関しては、実際に利用してみた筆者としてはVRとの相性は抜群です。

時間の経ち方の感覚が通常とは全く違いますし、何より楽しいので無理なく継続する事が出来るので、ジムでのVR技術導入は今後さらに広まっていきそうです。

関連記事)VRと野球で実現する新しい野球の楽しみ方を徹底解説!

VRでスポーツの試合観戦も変わる

スポーツの観戦という点で言えば、すでに国内でもVRでの試合中継などのサービスが開始されています。

ただし、既存のサービスは映像の解像度が良いとは言えず、カメラの設置位置などの問題もあって、実際に選手と同じフィールドで試合を体感するという感覚にはまだ程遠く、「今後の進歩に期待」というフェーズのようです。

現在展開中のスポーツのVR観戦サービスの例としては、KDDI・Supershipから2018年7月にサービスが開始された「XRstadium」などで、プロ野球パリーグの公式戦が配信されています。

プロ野球関連では他にも、ソフトバンクホークスとソフトバンク株式会社は「鷹の祭典」と題しシーズン中盤の4試合のVR視聴権チケットとVRゴーグルのセット販売、クライマックスシリーズの全試合などをVRライブで無料配信するなど、積極的にVR中継を推進しています。

今はまだ課題の多いVRによるスポーツ観戦ですが、今後ハードの進化に伴って、高解像度で選手と同じフィールド視点で試合を体験できるようになれば、スポーツ観戦の楽しみ方がガラリと変わりそうですね!

大企業も続々VRスポーツ領域に参入

またNTTドコモは、スポーツライブ中継サービス「DAZN」と提携して渋谷にVRコンテンツなどでスポーツ観戦の未来を体感できる施設「DAZN for docomo SPORTS LOUNGE」を期間限定でオープン。

VR/AR技術を導入した体感を伴う新しいスポーツ観戦方法開発に力を入れています。

その他の動きとしては、電通が、装着するだけで色々な方向からスポーツ観戦が可能になるVRゴーグル「Fanglass」を開発。

スマホ装着型のVRゴーグルで、コンパクトに折りたたみが可能で持ち運びが簡単なので、スタジアムで観戦中に組み上げて違った方向から観戦したり気になるプレーをリプレイしたりといった使い方も可能です。

上記はまだ一例ですが、大手企業の「VRスポーツの波に乗る!」という意欲が伝わってくる事例がここ最近増加傾向にあるようです。

まとめ

今回はVR技術の発展がもたらすスポーツの未来についてまとめました。

VR技術が進歩していく中で、実際に体を動かして楽しむVRゲームの開発や商品化も始まっており、ビデオゲームとスポーツが融合するかの様な流れも見られます。

また、トレーニングやフィットネスの分野とVRの相性の良さからVR技術を導入したジムが急速に増えています。

スポーツ試合観戦の分野でも、より臨場感のある新感覚の観戦方法を求めてVRの導入が推進されており、今後様々なサービスの展開が予想されます。

VR技術の発展と導入によって、今後さらにスポーツの新たな楽しみ方が広がっていきそうですね!


XR-Hub 編集部