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【home sweet homeレビュー&攻略】タイ産VRホラーで絶叫!※ネタバレ注意


「home sweet home」は名前とは、裏腹に全くスイートさのないビターなホラーゲームです。

2019年6月27日より国内PS4向けに発売することが発表され、2017年9月発売のSteam版を遊んだ人も「アレをVRで遊べるのか!」とワクワクしていることでしょう。

そこでこの記事では

  • home sweet homeのストーリー
  • home sweet homeを遊んで欲しい2つの理由
  • チャプター別の攻略方法
  • 感想・評判
  • ストーリーの全貌(ネタバレ注意)

といった面から徹底的に本作をご紹介していきたいと思います。

2年前に発売されたゲームだからと侮なかれ!ホラーに時の流れは関係ないのですから・・・。

ホラーゲーム「home sweet home」とは?ストーリーとあらすじ

アイコンビジュアルがすでに怖い!

そんなやばい予感がビシビシな「home sweet home」は、脱出ゲームに細かなストーリーと恐怖演出を追加し、ついでにフィールドやステージをとんでもなく広大にしたハード版脱出ゲームのような作品です。

基本的に肉弾戦はなく、主人公=プレイヤーは襲い来る恐怖から逃げる・隠れる・謎を解くといった行動だけでクリアを目指します。

Home Sweet Home EP.2 [ Official Teaser trailer ]

ゲームのジャンルはサバイバルホラーゲームと分類され、海外版PS4、Xbox One、Steam版が販売中です。

日本では更にNintendo Switchと日本版PS4での配信が予定されています。

ちなみに製作元のYggdrazil Groupは「シリーズ化&続編製作予定」と公表していて、その全てをVR対応とするとのことで期待の次世代ホラーゲームなのです。

真に迫る複雑なストーリー展開

こんなリアルな世界を一人で歩くなんて怖すぎちゃう・・・・・・!?と思った方へ、まずは本作のあらすじをご紹介します。

突然妻が失踪し、絶望に暮れていた主人公(プレイヤーキャラクター)のティム。

ある日、妻の声に夢から覚めると見知らぬ建物の中にいました。

不気味で薄暗い建物を探索するうちにカッターをカチカチしながら歩く「行方不明になった女子大生」に追いかけ回されたり、巨大な餓鬼と化した「バイク盗難グループの少年」との<だるまさんがころんだ>を強要されたり、行方不明だった妻と再会するものの毎度逃げられたりと、踏んだり蹴ったりしながらこの奇妙な建物からの脱出を図ります。

home sweet homeの意味が切ない

日本人には馴染みのない本作のタイトル「home sweet home」という英会話フレーズですが、日本語的に訳すると「ああ、我が家に帰ってきた」「愛しの我が家よ」「我が家が一番」といったホッとしたリラックス感を表現したものとなります。

せ、切ない…!ゲームを進めていくに連れ、そんな風に違う意味で悶絶できるタイトルです。

家族を失い失意に暮れる主人公・ティムにとって、最も遠く、そして最も渇望するものなのでしょう。

このゲームの最終目標に記されているのが「家に帰る」となっているのも、また心が苦しくなります。

home sweet homeを遊んで欲しい2つの理由

さて、ここからは数あるVRホラーゲームの中でも本作を遊んで欲しい理由を列挙してきます!

遊んで欲しい理由1.タイと日本の共通点・差異点が恐怖感を煽る!

【月曜ホラー】 VRでタイの最凶ホラー『Home Sweet Home(デモ版)』をプレイ!

本作「home sweet home」の開発陣は、ホラーゲームにとって大切だと思っている要素について「予期せぬ事」だと語っています。

何もわからないことで不安を感じ、ストレスを感じ、そして敵が意味を理解しがたい行動にでたりといった「予期できない」現象によってプレイヤーを恐怖に導くのだとか。

本作で言えば「カッターを何度もカチカチとさせる」行動などが代表的ですね。

また、サイレントヒルや零、クロックタワーやリングなど、和製ホラーについても好んでいるとのこと。

日本とタイの恐怖感についてはそれほど大きな差はなく、信仰や宗教を突き詰めた部分や、その突き詰める過程において共通点があると思っていると語っています。

たしかに本作「home sweet home」には前述のゲームや映画に通じる要素が多く散りばめられていて、日本人としてはかなりとっつきやすいゲームだと感じます。

共通点が有りつつも、登場する霊たちは日本とは異なる「タイの仏教敵背景」を持つため、おそらくタイの方が遊ぶ以上に日本のプレイヤーは恐怖を感じるのではないでしょうか?

イベントに入るきっかけが自分の行動によるものであるため、VRも合わさって「何もしたくない!」とガクブルモードになる筆者ですが、大体7時間位かけてクリアまでこぎつけました。

ステージ2の餓鬼戦はVRだと頭上から大きな手が迫っている感覚がリアルで、走るか!?戻るか!?まだ待つか!?という自分との戦い状態だったのが印象に残っています。

遊んで欲しい理由2.リアルな描写と非リアルのバランスがたまらない!

いくつかの動画やscreenshotsを見ていただいたとおり、まずこのゲームはグラフィックが美しく精巧です。

また、プレイヤーキャラクターであるティムの反応などもかなり細かく作り込まれているのです。

例えばホコリが舞うような場所へ入り込むとティムは何度も咳き込み、狭い場所に入れば呼吸音が壁に反響して荒く大きく聞こえるようになります。

環境に合わせて自分の反応が変わるというのが、視界ジャック中のVRモードにおいてどれほど恐ろしいことか!

机や椅子に至るまで質感を完全再現するグラフィックは、思わず手で触りたくなるほど。

大理石風の床とタイル張りの床の光沢具合の違いも明確で、足音の響きも勘弁してほしいほどにリアル!

こんなリアルな世界観の中、歩いている通路に血のワープゲートが出現したり、ビルほどもある巨大な餓鬼が建物の外から覗き込んできたりと、非現実的な演出がテンポよく入ってきます。

リアルだからこそプレイヤーは怯み、少し進むのもためらってしまう。

しかし勇気を出して進みだしたら、現実ではありえないような体験をすることになる。

じっとしているわけにもいかず、先に進むのも怖く、立ちすくむような絶望感を味わえるのはこのゲームの大きな特徴と言えるでしょう。

心臓の弱い方は最初のステージのクリアにも時間がかかりそうです!

home sweet homeの攻略のコツ

さて、それではここからはhome sweet home攻略のコツを書いていきたいと思います!

■チャプター1:ロッカーの位置を把握せよ

とにかく「ロッカーの位置」を把握しましょう。

追跡者である女子大生の霊は足が早く、通路を走って播くのはかなり困難です。

基本的にフィールド内に点在しているロッカーへ逃げ込む隠密が必要で、中にはロッカーの頭の部分が壊れていて丸見えなんてものも。

とにかくヤバイ!と思ったら「すぐロッカーに入る」ということを覚えましょう。

場所によってはトイレに隠れる必要もあり、中にはいれるトイレ、入れないトイレなどをできる限り把握しておきましょう。

最後の通路は後ろを振り向かずに、倒されていくオブジェクトの位置を確実に把握しながら進めばクリア!

■チャプター3:餓鬼の行動パターンを把握しよう

明るい自宅(チャプター2)の探索を終えると、チャプター3では巨大な餓鬼との遭遇が待っています。

赤い餓鬼の目の光を目印に、餓鬼が現在どこを見ているのかを把握しましょう。

餓鬼は一定リズムで左右を見回すため、そのリズムを把握した上で障害物から障害物へ渡っていきます。

餓鬼を鎮めるターンでは、ロウソクで明るくなっている場所を目指せば儀式用のアイテムが手に入ります。

また、餓鬼は障害物をつまみ上げる時にプレイヤーを発見できなくなるという特徴があるので、視線を避けるのが苦手な人は障害物がつまみ上げられた隙にアイテムの場所へ走っていきましょう。

戸棚は必ず右側の鍵から開け、アイテムを揃えたら餓鬼の真下にある祭壇へダッシュです!

■チャプター5:強行突破もたまにはOK?

真っ暗な家の中を探索し続ける、いわゆる「フラグリドル」(チャプター4)を終え、カッター女子から逃げながらジェーンを追うチャプター5。

ここもロッカー位置の把握と、カッター女子の視界に入らないように障害物を利用した進行を行い、時には物陰に隠れるなどの応用もしましょう。

チャプター1や3以上に難しい逃げ隠れをしつつアイテムを集めて回りますが、実は体力が満タンであれば1回捕まっただけでは即死しなくなっているため、面倒な場合はダッシュで強行突破も可能!

「距離ができたらしゃがんで隠れる」をうまく利用しましょう。

いよいよボス戦となり、聖水の結界をうまく使いながらの糸鋸大脱出に入っていきます。

わざと発見される→白い聖水の結界におびき寄せる→一時的に無力化を繰り返し、リポップするまでに可能な限り糸鋸でワイヤーを削ります。

画面が暗い赤に染まる後半戦からは難易度が上がるため、前半戦で結界の位置を把握しておきましょう。

home sweet homeのストーリーの全貌(ネタバレ注意)

ここから先は大きなネタバレを含む人物紹介を兼ねた世界観のご紹介になります。

現時点で本作「home sweet home」は続編が販売されていない未完の物語。

次回作へと続く物語を見据えて、あくまで憶測の域ですが今回判明した限りの内容をまとめてみました。

主人公夫妻について

主人公:ティム

プレイヤーキャラクター。本作の主人公。

ジェーンの夫で、仕事が忙しく新婚の家庭へなかなか帰れない多忙な日々を送っていたが、ある日妻が失踪。

失意の中、酒に溺れる日々を送っていた。

ジェーン

多忙ゆえなかなか家に帰らない夫を心配し、寂しさに蝕まれていた若妻。

最初の頃はティムの忙しさを心配し、自らはそれを支えようと気丈に振る舞っていたが、次第に心が蝕まれ病んでいく様子が描写されている。

本編においてティムに怯えたり、冷たい表情で一瞥したりの態度を見せ、始終ティムから逃げ続けている。

夫・ティムから逃げる理由は本作では明かされていないが、何からの呪術による副作用を受けていると思しき描写があり、ティムをティムと認識していない可能性も?

あるいは失踪から時間が経っていることや、本作の終盤で謎の女性に倒されて引きずられていく描写でエンディングを迎えていることから、すでに故人でティムの見るジェーンは霊である可能性もある。

男子大学生チェーン

二人の女性から想いを寄せられ、呪術によりベル(カッター女子)と付き合い始めた男性。

元々「チェリー」という恋人が居たが、チェーンに横恋慕したベルから藁人形の呪術を掛けられ心変わりをさせられた。

ベルは恋敵である本来の恋人チェリーにも釘の呪いを掛けていたが、チェリーはこれを解除し呪詛返しが発生。

呪いが跳ね返ったことでベルが死亡したが、チェーンは「藁人形の呪術で恋人になった相手と離れると死ぬ」という副作用により首吊り自殺してしまった。

チェーンの本来の恋人:チェリー

チェーンの恋人だった女性で、チェーンに横恋慕したベルによって藁人形の呪術で恋人を奪われ、自身には釘の呪術を掛けられて命を狙われた。

ところが僧たちの力を借りて釘の呪いを解除し一命をとりとめ、釘の呪いが呪詛返しの要領で呪いの主であるベルに跳ね返りベルが死亡。

ベルが死んだことで藁人形の呪術でベルに縛られていたチェーンも自殺し、結果的に恋人を失うことになった。

略奪愛に成功した呪術大好きなカッター女子:ベル

恋人のいる男性・チェーンに横恋慕した女性。

本作の顔的存在であり、本作の恐怖の殆どはベルによる物といっても過言ではない。

藁人形の呪術を用いてチェーンを心変わりさせチェリーから奪った上、チェリーを釘の呪術で殺害しようとした凄まじい執念の持ち主。

しかしチェリーが釘の呪術を解除したことで呪いが跳ね返り、自身が釘の呪術を受けて死亡することに。

ベルが死亡したことで藁人形の呪術で恋人になったチェーンが連鎖的に自殺し、これに強い後悔を持っている。

作中で繰り返す「私のもとへ帰ってきて」は、一時的とはいえ恋人となったチェーンへの未練の言葉である。

餓鬼になった暴走族の少年ピチャイ マナバイブーン

チャプター3から登場した餓鬼の正体。

バイクの盗難事件などを度々起こしている暴走族グループの少年たちの一人で、警察から逃れる逃走劇の最中に通りかかったトラックと衝突事故を起こす。

衝突の衝撃に寄ってトラックの積荷であった鉄パイプが左目から襟元まで貫通し死亡してしまった。

作中の餓鬼は「飢えと渇きに苦しむ悪霊で、盗難などの欲求による罪を犯したか、両親あるいはその他の人間を傷つけるような行動を取る罪人」がなるものとされており、餓鬼の左目が潰れていることから正体が発覚。

事故で死亡したのがピチャイなのかテーなのかは作中で明言されておらず、表記上は「ピチャイまたはテー」となっている。

この他、開発元のYGGGameは「餓鬼とベルには何かの関係がある。」「新聞に記載されていた日食のニュースも物語にも関係がある。」とコメントしています。

ジェーンの謎も全く解決していませんよね。

餓鬼もベルの使った呪術もタイの宗教的なバックを描写した演出ですが、本作「home sweet home」はタイの神話をもとに制作されたというキャッチを掲げていますので、さらなる解明のため次回作に大いに期待したいところですね!

まとめ

今回はタイの名作ホラーゲーム「home sweet home」をご紹介いたしましたが、screenshotsからもにじみ出るこの恐怖を少しでもお伝えできていたら幸いです!

無料で遊べるデモ版もありますので、興味を持った方はぜひ深夜の静かな部屋で、一人で、じっくり、楽しんでいただきたいところです。

また、本作はVR完全対応作品ではありますが、非VRモードでも遊ぶことが出来ます。

VRホラーはまだちょっと・・・な方も、HMDをまだ持っていないなという方も、プレイの敷居は低いので安心して遊んでくださいね!

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