Laravelエンジニアのリアル – 年収相場や案件例、単価アップのコツまで!
Laravelを扱うエンジニアの方で、
「もっと年収を挙げたい」
「フリーランスに転向したいが、収益はどれぐらいになるのか気になる」
という方は少なくないのではないでしょうか。
本記事では、
- Laravelの開発案件や今後の需要
- フリーランスエンジニア(Laravel案件)の収入相場、年収アップのコツ
- 在宅案件の数
- 未経験からLaravelを扱うエンジニアになる方法
を中心に徹底解説します。フリーランスへの転向を考えている方や、「Laravelの習得」を目指す未経験エンジニアの方はぜひ読んでみてください!
Contents
Laravelとはー特徴や案件例、将来性など
Laravelでフリーランスを目指す際には、経験の有無に関わらずその強みと弱みを確認することが必須です。またフリーランスは自ら仕事を受注する必要がありますから、どのような案件があるかも知ることが大切です。
ここではLaravelの特徴をおさらいし、案件の例・将来性などについて解説していきます。
Laravelとはーどんなフレームワークか
Laravelは2011年に公開された、PHPのフレームワークです。「Web職人のためのPHPフレームワーク」をキャッチフレーズとしています。
Laravelには、大きく以下の3つの特徴があります。
- Web開発に必要な機能をほとんど含む「フルスタックフレームワーク」となっている
- アプリの処理を、モデル、ビュー、コントローラの3種類に分けて構築する
- ORMの活用で、データベースもPHPのオブジェクトと同様に扱える
近年Laravelは国内・海外問わず、多くのPHP開発案件で用いられており、フレームワーク間でのシェアも上昇しています。
Laravelの2つの強みと、CakePHPとの違い
Laravelには、以下のメリットがあります。
- 初心者でも比較的習得しやすい
- 規約の縛りが厳しくない
1点目の特徴は、初心者でも習得しやすいフレームワークであるという点です。
Laravelは自由度が高く、またフレームワーク特有のルールが少ないことが特徴で、コードもわかりやすいため初心者でも習得しやすくなっています。
2点目の特徴についてですが、LaravelはCakePHPと異なりコントローラやデータベースなどの名称について特定の文字列をつけるように強制されることがありません(Cake PHPはルールが多く開発の自由度は低いです)。
またビジネスロジックを記述する場所や、ディレクトリ構成も自由に決められます。従って、案件の事情にあわせて柔軟に命名、構成をすることが可能です。
開発環境の自由度の高さからエンジニアスキルにおけるレベルの差が開きやすい点は注意しておきましょう。
※参考:【PHPエンジニア必見】フリーランスの案件探しとエージェント活用マニュアル
PHP(Laravel)の案件例
PHPがWeb専門の言語であることから、Laravelを用いる案件もWebに関するものが主力です。
開発案件の例としては、以下のものがあげられます。
- Webメディアの開発
- 口コミサイト
- 転職サイト
- ポータルサイトの開発
- 申込みや予約サイト
このように、LaravelはWebに関する多様な案件で用いられています。
【収益性】Laravelエンジニアの平均年収は他の言語に比べて高水準
現在募集されている案件によると、Laravelエンジニアの平均年収は年収の相場は以下の通りとなっています。
- 経験2~3年で、600万~900万
- 経験4年以上で、720万~1,080万
これは、他の言語と比べても高い水準にあります。
実際に求人検索エンジン「スタンバイ」が2018年に調査した結果によると、最も高い平均年収であるGoとScalaはともに600万円となっています。従って、Laravelエンジニアの平均年収は他の言語より高いといえます。
Laravelの将来性は? – 今後の需要予測
現在Laravelは国内・海外ともにトップを争うシェアを誇っており、PHPのフレームワークはCakePHPとLaravelの2強となっていますが、年々Laravelのシェアが伸びています。
よって今後もLaravelを第一選択とするプロジェクトも増えてくるでしょう。このため、Laravelを扱うスキルはぜひ身につけておきたいものです。
また、PHP自体もWordPressなど、Web系の開発案件で多く用いられている言語です。このため、Laravelは将来性があるフレームワークといえます。
Laravel案件のリアル|経験年数別年収・単価相場、在宅ワーク可否
Laravelエンジニアが最も気になる点といえば、年収といえるでしょう。またフリーランスなら、在宅ワークが可能かという点も気になるとことです。
ここではLaravel案件について、経験年数別の単価を解説していきます。また未経験からLaravelエンジニアは可能なのか、在宅ワークの案件はあるのかという点も説明します。
経験年数別、フリーランス案件の年収・単価相場表
Laravelを使用する案件の単価は、PHPの経験が2年と4年で分けられます。図に示すと、以下の通りとなります。
PHPの経験 | 初心者〜2年 | 2年〜3年 | 4年以上 |
月額単価 | (案件少) | 50万~75万 | 60万~90万 |
年収 | (案件少) | 600万~900万 | 720万~1,080万 |
多くの案件は、Laravelの経験を必須としていません。
このためPHPの経験が2年以上あれば、他のフレームワークの経験だけでも応募可能です。もっともLaravelの経験があれば、選考に有利となります。
一方でPHPの経験が2年未満の方は、Laravelの案件があまりありません。従ってPHPの初心者はもちろん、経験が浅い方の就業にもハードルが高いことが特徴です。
未経験からLaravelエンジニアになって案件獲得できる?
未経験者からのLaravelエンジニア転身は、「PHPエンジニアとしての経験があるかどうか」により変わります。
PHPの経験が2年以上あり、CakePHPなどのフレームワークを使った経験があるならば、「Laravel未経験可」という案件は多いため十分に可能です。
一方でPHPも未経験の方の場合、直接Laravelエンジニアとして就業することは困難です。
その場合はまずPHPの習得を行い、何らかの実績を積むことが先決です。CakePHPなど、易しいフレームワークを用いた開発案件に入ることもおすすめです。
Laravelで在宅(リモートワーク)案件は一部存在!
PHP(Laravel)案件の中には、多くはないものの「一部リモートOK」といった案件は存在します。
案件例としては
- Webシステムの開発
- システムの運用
といった案件がメインですが、「タスク処理の正確性」や「コミュニケーションの円滑さ・早さ」が保証されない場合リモートでの契約は難しくなります。
基本的には初動3ヶ月程度常駐し、クライアント側の信頼を獲得することが必要ですので、「フルリモート」「初期からリモート可」といった契約への期待値は高く持たない方が良いでしょう。
また、クラウドソーシングサイト経由での案件は、いくつかあります。
例として、以下のものが挙げられます
- Webサービスの制作
- 不動産サイトの改修
- アフィリエイト・マッチングサイトの開発
- プログラミング初心者のサポート
エージェント経由で就業するよりも収入が下がることが難点で、この場合時給は高くても3,000円~4,000円程度で、時給2,000円を切る案件も少なくありません。
月収が30万円程度となる場合もありますので注意しましょう。
Laravelエンジニアが年収・単価アップに必要なスキル4選
先ほど解説した通り、Laravelエンジニアは案件に入ることができれば年収500万円以上の収入が期待できます。
単純に経験年数を積んで行く中でも単価が一定上がりますが、他にも案件選びなどにおいて幾つかの点を意識することでよりスキルアップ・年収が上昇しやすくなります。
ここでは、Laravelエンジニアが年収・単価アップに必要なスキルを4点取り上げ、それぞれについて解説していきます。
対応可能だと案件幅が増える他の言語
Laravelを扱うプロジェクトにおいて、言語がPHPだけという案件は意外と少なく、多くの案件でJavaやRubyなど他のプログラミング言語も使われるため、複数の言語を使えると選考で有利に働きます。
とりわけLaravelの案件は、JavaScriptとの組み合わせが多く見られます。JavaScriptはフロントエンドの開発によく使われるという特性から、PHPとの役割分担が容易なのです。また、中にはJavaからPHPに移行するといった案件もあります。この場合は両方の言語について豊富なスキルがあると重宝されます。
*関連記事:
- javascriptについて→
JavaScriptフリーランスが高単価で受注するコツ・単価相場・将来性を解説! - javaについて→
Javaエンジニア必見!フリーランスの案件例や単価相場、年収アップのコツまで
データベースに関するスキル
ビジネスはデータと密接な関わりがあるため、Laravelエンジニアもデータを扱うことは避けられません。
従ってデータベースに関する詳しいスキルがあると、年収のアップに有利に働きます。近年では、データベースの設計やチューニングなどができると良いでしょう。
AWSのスキル
Laravelエンジニアの開発環境は、PHPに準じます。
LAMPと言われるようにLinux環境が必要な案件が多いですが、最近では半数近くがAWS上で構築する案件となってきており、AWSのスキルを必須とするものも少なくありません。
AWSは主なクラウドの1つです。また、今後はビジネスでもクラウドの活用が進むと見込まれています。従ってAWSについても学習しておくと、案件を有利に獲得しやすくなります。
上流工程(要件定義、基本設計)の経験
Laravelエンジニアを求める案件のなかには、要件定義や基本設計といった上流工程の経験を求める案件もあります。
これらの経験を積むことによって案件の選択肢が増えるとともに、単価のアップも期待できます。
未経験からフリーランスになる!Laravelの学習方法
ここでは未経験者がフリーランスになるにあたり、Laravelのおすすめ学習方法を解説していきます。
大枠の流れとしては以下になります。
- 独学で初期インプットを行う(本、サイトなど)
- 同時に開発環境を構築し、プログラムを書く
- アウトプットを元にクラウドソーシングなどで受注してみる
- エージェントや求職者向けサイトを活用し案件を探す
それぞれ解説していきます。
初期学習におすすめしたい本・サイト集
Laravelを効率よく学習するためには、本やサイトを選ぶことが大切です。ここでは、Laravelの初期学習におすすめの本やサイトを紹介します。
Laravelの本は、あまり多くありません。そのなかでも未経験の方には、以下の書籍がおすすめです。
①おすすめの入門書2選
(1)PHPフレームワーク Laravel入門(掌田津耶乃著、出版社:秀和システム)
(2)PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発(竹澤有貴(他)著、出版社:ソシム)
この2冊の内、より初心者向けの本は「PHPフレームワーク Laravel入門」です。
本書はLaravelのインストールからプログラミングの手法、データベースの利用やテストまで、開発に必要な内容が一通り解説されています。本書は「目次を見てもどんなスキルがつくか若干想像しにくい」という難点はありますが、本書の内容を一通り学ぶことでLaravelでの開発スキルは身に着くようにできています。
一方で「PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発」は、より実践的な内容の書籍です。
見出しはわかりやすい一方、高度な内容も説明されているため、本文の内容は「PHPフレームワーク Laravel入門」ほど丁寧ではありません。
どちらかというと、開発者がわからない点をサッと調べるときに向く本です。従って、「PHPフレームワーク Laravel入門」の後に学ぶことがおすすめです。
②初期学習におすすめのサイト・Webサービス
Laravelをこれから学ぼうとする方に対し、おすすめのサイトは以下の3つです。
Laravel 日本語サイトでは、ドキュメント類はもちろん、様々な情報へアクセスできるポータルサイトとなっていることが特徴です。Laravelの全体にわたるイントロダクションを、無料で受けられる点も魅力。
ララ帳は、初学者に対する項目を「はじめてのLARAVEL」として手厚く扱っている点が特徴です。説明の内容は文字が中心ですが、わかりやすく適度なボリュームで説明されています。なお、一部のコンテンツは Laravel5.1対応のままになっているので、注意しましょう。
動画での学習を希望するなら、ドットインストールがおすすめです。
動画は3分以内であるため隙間時間を利用して視聴できます。基本的には月額980円での視聴となりますが、Laravelのインストールやアプリケーションの設定は無料で見ることができます。
学習効率を高めるために、初級者が作ってみるべきアウトプットとは
Laravelの学習では、単に本やWebサイト、動画を見つつ実際に開発環境を構築した上で、プログラムを作ることが重要です。
初級者の場合は、以下にあげるアウトプットが第一歩としておすすめです。
- フォームへの入力画面
- データベースの内容を、用途にあわせて表示する画面
- Webサイトへのログイン画面
学習が進んできたら、より複雑な内容にチャレンジしていきましょう。
クラウドソーシングの単発案件を受注し、実践経験を作ろう
クラウドソーシングサイトに掲載されている単発案件を受注することも1つの方法です。
クラウドソーシングであればクライアントとのコミュニケーションが円滑に行うことができる上、発注者の合意ができ次第仕事を始められます。
注意点としては
- 単発案件の倍率は、20倍を超える場合がある
- 単価がエージェント経由で契約する場合と比べて安くなる場合が多い
という点。よって「初期の開発難易度の低い案件の受注を通じて実践経験を積む」ことを目的にしましょう。(収益性以上にキャリアアップを目標にしましょう)
PHP案件多数、おすすめフリーランス特化型エージェント
筆者が最も利用するエージェントがこちら「Tech Lance」。
Tech Lanceは基本的にほぼ全ての案件がクライアント側と直接契約しているため、中抜きが少なく業界最高峰の高単価を実現しています。
その他の特徴としては
- 週2,3程度の案件から週5常駐案件まで網羅
- キャリアコンサルタントは基本役員以上
- 参画決まるとお祝い金3万円支給
と、「案件数」「サポートの質」「収益性」のバランスが非常に長けています。
Web業界のクライアンとも多いことからPHPの案件も多く、経験年数・スキル次第ではあるもののPHP開発で単価80〜90万円の案件を常時保有しています。
まだ利用した経験がない方は、一度面談してみることを推奨します。
まとめ
経験豊富なLaravelエンジニアであれば、フリーランスになることで年収のアップが期待できます。
特に経験4年以上なら、年収1,000万円を超える可能性もあります。年収や単価を上げるためには、他の言語や上流工程の経験など、開発に関する幅広いスキルを身に着けることが求められます。
一方であなたが未経験の場合は、とにかくPHPの案件に入ることを優先しましょう。ただしLaravelの案件は今後増加すると見込まれますから、スキルを身に着けることは必要です。本やWebサイトを活用して、積極的にLaravelのスキルを磨きましょう。
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