傷物語VRが高評価を受ける理由とは?見所や感想・評判を解説!


2016年から2017年にかけて三部作として公開された映画「傷物語」。

この作品を元にしたVRコンテンツ「傷物語VR」が原作ファンはもちろん、傷物語を知らなかった体験者からも高評価を得ています。

この記事では「傷物語VRが気になっているが、買うほどの物なのか?」という疑問を持つ方向けにコンテンツの魅力や、ヒットの理由を考察していきます。

それでは早速行ってみましょう。

傷物語VRのあらすじ・ストーリー設定

「傷物語VR」は映画「傷物語」三部作を元に面白法人カヤック、SIEJA、アニプレックスの三社がPSVR向けに製作したVRプロジェクションマッピングシリーズの第1作です。

「傷物語」は2006年に刊行された人気ライトノベルでアニメシリーズも人気を博した「化物語」の前日譚にあたる作品で、とある出会いから吸血鬼の眷属となってしまった男子高校生「阿良々木暦」の奮闘を描きます。

この三部作を元にした、傷物語VRは作品のヒロインにあたる「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」(以下:キスショット)と映画での戦闘シーンのダイジェスト映像をVR空間内で一緒に鑑賞するというものです。

わずが10分に満たない再生時間ながらキスショットとのデートを体感できるのですが、ファンであれば間違いなく感涙ものの作品クオリティになっています。

PlayStation Storeにて無料配信中されPSVR専用となっており、PSVRをお持ちなら一度体験してみて損はない作品であると、あえて断言しましょう。

尚、HTC Vive、Oculus、スマホを接続するタイプのVRゴーグルには非対応ですのでご注意ください。

VRで変わる「傷物語」の楽しみ方

「傷物語VR」は「物語シリーズ」の重要な場所である学習塾跡の広い教室の中でスタートします。

暗い視界がゆっくりと明るくなると、正面に黒板と教壇が目に入ります。

すると、可愛い少女の声で「我が従僕よ、こちらに顔を見せるがよかろう」と声がかかります。

声に反応して右側を向くとそこには金髪の幼女がこちらを見上げています。

実はこの幼女が「傷物語」のヒロイン「キスショット」です。

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、このキスショット、本来の姿は27歳くらいの絶世の金髪美女の姿です。

更に言えば、実年齢は数百歳の吸血鬼なのですが、色々と事情があって今回は幼女の姿で登場しています。

詳しい設定は本編を見ていただくとして、とにかくこの可愛い姿のキスショットと一緒にVR空間内にプロジェクションマッピングで投影された映画本編のダイジェスト映像を鑑賞するわけです。

隣に座るキスショットをついまじまじと見続けてしまうのですが、しばらく見ていると「幼女をこんなにジロジロ眺めるなんて、ぬしも変態じゃのう」とかなりの毒舌をぶつけられます。

「物語シリーズ」全体を通して主人公に毒舌をぶつけるというやり取りは定番ともなっているので、原作ファンなら思わずニヤリとするところでしょう。

この作品、最初は学習塾跡地の教室内の壁に現実的に映像が投影され、劇場に隣同士に座って映画デートを楽しんでいるという感じなのですが、ダイジェスト映像の場面転換がある度にVR空間の場面も移り変わるという少し複雑な構成になっています。

そして、その場面転換がかなりユニークに計算された流れで展開していきます。

最初の転換場面は雨の野外グラウンド、いつの間にか黄色いカッパ姿となったキスショットに傘を差しかけられながら、地面にできた水たまりに映し出された映像の続きを鑑賞します。

この傘を差しかけられるという演出には、毒舌を吐きながらも時に優しい行動を見せるというツンデレなキャラであるキスショットをうまく表現しています。

舞台はまだ現実的なグラウンドで、雨の降るリアルな空気感を感じますが、地面の水たまりに映像が映し出されるという非現実的な表現が幻想的な世界観を醸成しています。

続いて、更に非現実的な空間へと転換。

霧に覆われた空間の中に、ぽっかりと浮かび、消えてはまた浮かび上がる映像が投影されます。

つまり、現実的な表現から次第に非現実的な表現へと移行していくわけです。

この徐々に現実から非現実へと移行していく演出によって、体験者はVR空間の中に自然と没入させられていきます。

アラ不思議…、いつの間にかキスショットの存在をよりリアルに感じられてくるのです。

最後にはダイジェスト映像の内容の盛り上がりが最高潮に至ると同時に、映像とシンクロする様にVR空間内が光の粒子に包まれ、最初の教室内へと戻ってきます。

この時の感覚は、劇場で夢中で見ていた映画が終わり、照明が明るくなり現実に引き戻される感覚そのもの。

隣にいるキスショットが微笑みながらこちらを見上げ映像の感想を語りかけてくれるのですが、この演出は映画デートの後で感想を語り合う雰囲気と全く同じ感覚を味わえます。

本編のファンでなくても、斬新なVR表現と計算し尽くされた構成には、感動と刺激を受ける事間違いなしの作品なのです!

評判や感想とヒットの理由

ここでは、高い評価を得ている「傷物語VR」の評判や感想について見て、ヒットした理由も考察していきましょう。


「こっちの世界に戻って来たくない」気持ちや、ゴーグルを外した時の「孤独感」非常によくわかります。それくらいしっかりとキスショットの存在を感じる事ができます。

アニメ「物語シリーズ」の特徴的な映像表現をVR空間で見事に表現していたという意見も多く見られます。

後述しますがこういった点はシリーズのファンが「作品の何に魅力を感じているのか」をしっかりと理解していないと出来ないアプローチであると思います。

「傷物語VR」が高い評価を得てヒットした理由を考察していきます。

アニメでの特徴的な映像表現をVRで見事に再現

また、内容に合わせて画面が割れたり、揺れたり、様々なエフェクトのかかる、まるで先鋭芸術のような映像表現に関しては、アニメ本編でふんだんに使われているグラフィックデザインを随所に取り入れたような独特な映像表現を意識しているのがわかります。

こういった原作の演出をうまく取り入れられた細かい演出は、ファンのテンションを大いに盛り上げてくれますし、ファンからの評価が高い理由の1つでしょう。

VRで体験する事でより主人公に感情移入できる


さらに、この作品の凄さは、挑戦的で斬新なVR内での映像表現を試みる事によって、本当にデートしているような感覚を増幅させる効果を同時に実現してしまった事にあると思います。

この映画三部作で主人公「阿良々木暦」はある大きな葛藤に苦しめられるのですが、本編では先鋭的な映像表現を用いる事でその脳内の混乱を見事に表現しています。

「傷物語VR」では、主人公は葛藤の原因となったキスショットと共にそれを追体験しているわけですが、隣に寄り添うキスショットが傘を差しかけてくれたり、気遣う言葉をかけてくれる事で、物悲しい感情と嬉しい感情が入り混じったようななんとも複雑な気持ちにさせられます。

キスショットの最後のセリフ「だんだん目の前が暗くなるが、不安がるでない」と気遣われながら画面が暗くなる所では、もう会えなくなるような寂しい気持ちになります。

この感情が、キスショットの存在感を増幅させていたと個人的には感じ、本編のファンがこの「傷物語VR」を何度も繰り返し体験したいと思う理由もこの辺りにあるのかな?という気がします。

VRならではの斬新でハイクオリティな表現を使って「物語シリーズ」の世界観に丁寧にアプローチした結果の大ヒットだと言えるのではないでしょうか。

遊び方、プレイ方法は非常に簡単!

最後に「傷物語VR」の遊び方についても解説しておきたいと思います。

遊び方といっても体験型の映像コンテンツなので、PSVRを接続したらダウンロードして起動、スタートボタンを押すだけですぐに遊べます。

アプリケーションを起動するとメニュー画面が表示され、左から「操作手順」「スタート」「傷物語とは」となっています。

本編がスタートすると、最初に一つだけ目の前にあるリモコンを手にとって再生ボタンを押すという操作が必要ですが、こちらは没入感を高めるための演出のようなものでゲーム的な要素はないのでつまずく事はないかと思います。

コントローラーについては、PS Moveにも対応していますがデュアルショックコントローラーでも問題なく遊べます。

まとめ

今回は「傷物語VR」について解説紹介してきました。この作品は無料とは思えないほどのハイクオリティな映像作品となっており、「物語シリーズ」のファンなら必ず体験しておくべき作品かと思います。

没入感の高い刺激的なVR体験と共に、なんとも言えない切ない感情が呼び起こされて、1度目の体験からしばらくすると、あなたは「もう一度キスショットとのVR体験がしたい」と思うだろうと予言しておきます。

また、単に、新たな試みをした映像コンテンツとしても素晴らしく「物語シリーズ」のファンでなくてもかなり刺激的な体験になるのではないかと感じます。

少しでも興味を持たれたのなら、是非一度体験してみてください。先鋭的な映像表現が好きな方には特にオススメです!

他にも、

チェックしてみて下さい!


傷物語

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