人気360度カメラ「Insta360シリーズ」の機能/スペックを機種別に解説!
2018年を過ぎてから一般消費者向けにも浸透し始めている360度カメラ。パノラマ写真の撮影や360度動画の撮影が出来るカメラは多くのメーカーからリリースされており、日本製のRICOH THETA(リコーシータ)が人気があります。
その一方で人気が高まっているのが中国企業が提供しているInsta360(インスタ360)シリーズです。今回は今後さらに人気が高まっていくであろうInsta360シリーズについてご紹介していきます。
関連記事:【用途別】Ricoh theta(リコーシータ)の概要とおすすめの機種をご紹介!
Contents
Insta360シリーズはどんな360度カメラ?
今回ご紹介するinsta360シリーズは、Arashi Vision社(本社:中国 深圳、代表取締役:Liu Jingkang)から提供されている360度カメラになります。基本的には全天球カメラとなっており、日本ではハコスコ社がメインで販売代理店となっています。
360度カメラについて詳細を知りたい方は以下の記事をご参考にしてください。
関連記事:【2018年度版】用途に応じた360度カメラのおすすめ機種9選をご紹介!
Insta360シリーズはカジュアル向けからプロ向けまで機種が存在し、現在発売されている360度カメラは以下になります。
- Insta360 ONE
- Insta360 ONE X
- Insta360 Nano
- Insta360 Nano S
- Insta360 Air
- Insta360 Pro
- Insta360 Pro2
特に「Insta360 ONE」が機能性が高いと人気を博しています。
注目の360度カメラ「Insta360 ONE」のアップデートが凄かった!
ここではInsta360シリーズの中でも人気の高い「Insta360 ONE」についてご紹介していきます。「Insta360 ONE」はカメラ単体でもスマホと繋げても、アプリでの遠隔操作でも360度画像や動画を簡単に綺麗に撮影出来る人気機種です。
特に「Insta360 ONE」は以下のような特徴があるということで人気があります。
- 4K対応の360度動画が撮影可能
- 7K対応の360度静止画が撮影可能
- 6軸ブレ補正機能つき
- Bluetooth経由でのリモート操作
- 撮影後に再編集を可能とする「Free Capture」機能
- 特定の被写体を自動トラッキングする「Smart Tracking」機能
- 複数視点のスローモーション動画が簡単に編集出来る「バレットタイム撮影」機能
特にバレットタイム撮影がこの1台だけで実現出来ることが最大の特徴であり、これまで技術的に難しいとされていた撮影が誰でも簡単に出来るようになったことから日本でも人気機種となっています。
そして更に2018年3月21日に大型アップデートによって、手ブレ補正機能がさらに高性能となり、アクションカメラとしても充分に対応出来るように改善されています。
↑アップデートに伴い、insta360公式が作成した動画。
アップデートの公式リリースでも「Gimbal Killer(ジンバルキラー)」と記載がありましたが、これまでの360度カメラにおける動画撮影で課題となっていた「手ブレ」を抑えるために必須であった「Gimbal(ジンバル)」が不要になったことは非常に大きいですね。
【Insta360 ONE 基本スペック】
全天球カメラ
価格:約4万円前後
静止画画素数:2400万画素(6912×3456ピクセル)
動画解像度:4K対応/30p
記憶領域:microSD(64GBまで対応)
記録可能時間:70ピン
編集ソフト:iPhone/Android/PC編集
ライブストリーミング:対応
防水機能:なし(専用アクセサリ有)
※Androidでの利用時には別売りのAndroidアダプター必須
更なる衝撃!「Insta360 ONE X」によってアクションカメラは次のステージへ
そして2018年10月10日に公式リリースが発表されて話題になったのが「Insta360 ONE X」です。機器本体にディスプレイ画面が搭載されるなど新デザインになったことはもちろんのこと、暗所でより高画質な撮影が可能となったり、人気を博した「バレットタイム」機能が3K動画にまで対応出来るようにアップデートされています。
We've just reinvented the action camera, here's a preview –#OwnTheMoment October 10
Learn More: https://t.co/1iz4a54KhR pic.twitter.com/5RuXD1DUER
— Insta360 (@insta360) 2018年9月26日
様々なアップデートが実施されていますが、その中でも注目なのが「ドリフトショット」と呼ばれる撮影方法が可能となったことです。アクションカメラとして新しいフェーズとなる「カメラを投げて撮影する」という体験が可能になったことは360度カメラ業界の中でも衝撃でした。専用アクセサリ「ドリフトダーツ」を利用すれば誰でも簡単にダイナミックな撮影が出来るようになりました。
加えて、これまではスマホとカメラを接続する際には専用ケーブルが必要でしたが、「Insta360 ONE X」はWi-Fi接続にも対応出来るように改善されています。加えて専用アプリも機能がアップデートされており、動画を好みの再生速度や視点に編集出来る「TimeShift」機能が追加されています。。もちろん「Insta360 ONE」のアップデートで追加されていた「FlowState手ブレ補正」にも対応しているので、より快適な360度カメラ撮影ライフが楽しめますよ。
【Insta360 ONE X 基本スペック】
全天球カメラ
価格:約5万2千円
静止画画素数:1850万画素(6080×3040ピクセル)
動画解像度:5.7K対応/30p
記憶領域:microSD(128GBまで対応)
記録可能時間:5.7Kもしくは4K(50fps)動画を連続60分間撮影可能
編集ソフト:iPhone/Android/PC編集
ライブストリーミング:対応
防水機能:なし(専用アクセサリ有)
カジュアルからプロ用まで!様々な360度カメラを販売!
ここではその他のInsta360シリーズをご紹介していきます。
Insta360 Nano / Insta360 Nano S
Insta360シリーズの中でiPhoneに対応したモデルが「Insta360 Nano」になり、その高性能機種となるので「Insta360 Nano S」です。他の360度カメラと違い、Lightningコネクタを利用した接続利用が可能となっており、単体でも360度静止画や動画が撮影可能となっています。ちなみに専用アプリも提供されていますので、そちらを利用すれば簡単に撮影が出来るようになっています。
価格も税込で2万~3万円と「Insta360 ONE」と比較して手頃ですが、やはり機能面では見劣りしてしまいます。
【Insta360 Nano 基本スペック】
全天球カメラ
価格:約2~3万円
静止画画素数:400万画素
動画解像度:3K対応 2160/30p
記憶領域:microSD(64GBまで対応)
記録可能時間:1時間
編集ソフト:iPhone専用/PC編集
ライブストリーミング:対応
防水機能:なし
Insta360 Air
insta360シリーズの中でも珍しいAndroid専用の360度カメラが「Insta360 Air」です。シリーズの中でも最もコンパクトなデザインとなっており、スマホやPCへの接続は「マイクロUSB 」か「USB Type-C 」のいずれかでの対応となります。
価格は税込で2万円弱とinsta360シリーズの中では最も低価格でありカジュアル利用に向いてますが、360度カメラ単体での撮影は出来ませんのでご注意くださいね。
【Insta360 Air 基本スペック】
全天球カメラ
価格:約2~3万円
静止画画素数:3K対応
動画解像度:2.5K対応
防水機能:なし
Insta360 Pro
もしビジネスやプロ用途で360度カメラを検討されている方におすすめなのが「insta360 Pro」です。プロクオリティが求められる場合にでも対応が可能となるように魚眼レンズを6つ搭載しており、静止画も動画も8K対応となっています。
マイクも4つを基本搭載しており、一般発売されている360度カメラの中では最もハイスペックは機種となります。他にも、カメラ内で自動的にリアルタイムスティッチングが行われて撮影直後に撮影内容からコンテンツが自動生成される機能も搭載されています。
【Insta360 Pro 基本スペック】
全天球カメラ
価格:約37万円
静止画画素数:7680×3840万画素(8K)
動画解像度:8K対応
Insta360 Pro2
もしあなたが「最高のクオリティでVR映画を撮影したい!」と本気で思っているのであれば、「Insta360 Pro2」を第1候補として検討いただきたいです。価格はなんと「Insta360 Pro」の2倍近い約68万円と超高額な360度カメラとなります。
これまで以上のハイスペックさを求めて以下のような機能が追加されていますよ。
- 新開発のCrystal View(クリスタルビュー)技術によってスマホやHMDでの8K再生が出来る
- FlowState機能の実装による手ブレ補正機能の強化
- FarSight機能によって3km離れた場所/標高3000mからの遠隔操作が実現
- Adobe Premiere Proでの「No-Stitch」編集を可能に
【Insta360 Pro2 基本スペック】
全天球カメラ
価格:約68万円
レビューを比較して自分に合った360度カメラで動画撮影してみては?
いかがだったでしょうか。今回は360度カメラの中でも人気のリコーシータと対をなしている「insta360シリーズ」についてご紹介してきました。
もし360度カメラの購入を検討しているのであれば、どのような静止画や動画を撮影したいのかや、自分が持っているスマホに対応しているか、価格などの予算感を加味して決めることをおすすめしますよ!
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