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AR開発技術を学ぶのにオススメの書籍/スライド10選!


2018年に入り、一気に業務利用での実用化が進むARと、エンターテインメント系を中心に可能性が広がるVRですが、新しい技術であるために、体系的に学べる資料がまだまだ不足しています。今回ご紹介する書籍やスライドは最新のものばかりですので、是非アプリ開発の参考にしていただければと思います。

AR技術の概念を学ぶのにお勧めスライド

1,さらに広がる XR (AR/VR/MR) の現状と今後


2020年にはARやVR、MRのビジネス規模は1500億ドルの市場になると予想されています。

2017年に入りARやVRのヘッドセットが数多く開発されるようになり、非常に安価なものも登場しています。2018年には一気にコンシューマー利用だけでなく業務利用にもARは活用されようとしていますが、ハードウェアやソフトウェア、開発環境を含めて非常に幅広く紹介しています。

「ARやVRで何ができて、どう業務に活用するか」についてイマジネーションを広げるために非常に有効なスライドとなっており、これをご覧いただくと、決して奇をてらった用途ではなく、業務効率化のための手段としてARやVRが利用され始めていることが理解できます。

2, UnityによるAR/VR/MR 開発体験講座


Visual StudioとUnityを利用してAR/VR/MRアプリケーションを開発する体験講座の資料となっています。

内容としては、UnityによるxRアプリケーション開発の全体的な流れや、開発における注意点、ネットワーク対応などについて記載されています。

また各AR/VRヘッドセットの特徴やアプリケーションの実装方法、ARCoreなどにも触れており、最新技術を全般的に学ぶには最適な内容となっています。

後半はAR/VR/MRアプリ開発における注意点や参考となる情報へのリンクも豊富に紹介されており、開発者にとっては非常に有用なガイドとなります。

3, Unity+ARKitで作る、新しいAR体験


dotFes 2017 Tokyoにおいて、ユニティテクノロジーズのセッション「Unity+ARKitで作る、新しいAR体験」の資料となっています。

UnityとARKitで作ったアプリの紹介動画なども紹介されており、「ARでどんな事ができるのか」が非常にわかりやすく説明されています。また近年のARの動向などについても触れられており、iPhoneXのフェイストラッキングなどを組み合わせたアプリについても紹介されています。

なお、Unity ARKit Pluginを使うと、UnityからARKitの機能を利用することができます。

4, AR(拡張現実)アプリ+位置情報の事例紹介と導入ポイント


ポケモンGoに代表される、GPS情報を利用したARゲームアプリについて技術的に解説した資料となっています。AR技術普及の流れはARマーカー型から、GPS情報連携、画像認識型を経て、立体物認識や空間認識などと進化してきており、技術としては意外に古くからあるAR技術が、デバイスの発達と行動様式の変化によってどのように進化してきたかが紹介されています。

実際にAR技術が利用されたアプリケーション事例についても多数触れられており、ゲームにとどまらず業務利用に置いても効果的なAR利用方法や導入のポイントが説明されています。

5, Manacaの常識を覆せ!!~monacaで試す3d/vr/arの可能性~


HTML5 とJavaScriptでモバイルアプリ開発ができる開発環境のMonacaですが、一般的には3DやARは苦手と言われています。

このスライドではそんな一般的な常識をくつがえすべく、Monacaで3DやARのアプリを作る開発例を紹介しています。

Monacaの良さは、通常はCやJavaで作るモバイルアプリが、Web技術であるHTMLのスキルセットで開発できることになり、数の圧倒的に多いWeb系技術者がアプリ開発に参画できる点にあります。

Three.jsやAR.jsを利用することで、Monacaでも十分にARアプリ開発ができる意欲的な例として非常に参考になります。

AR技術を体系的に学ぶのにお勧め書籍

ARやその拡張技術であるMRは最先端の技術であり、書籍自体が十分でない上に、非常に進歩が早いためできる限り新しく刊行された入門書や解説書をご覧になられることをおすすめします。今回ご紹介する書籍はすべて1年以内に発売されたものばかりであり、最新の情報を学ぶことができます。

1, ARKitとUnityではじめるARアプリ開発

ARKitはAppleが提供するiOS向けのARアプリ開発用フレームワークです。

このフレームワークを利用することにより非常に簡単にARアプリ開発が可能になり、iOS11以降ではARKitが標準で搭載されているために無料で利用ができます。

アプリ開発ツールのUnityはもともとはゲームアプリ開発に実績のある開発環境ですが3Dアプリの開発が得意であるために、ARアプリの開発にはUnityとARKitの組み合わせが非常に有効です。

本書はARKitとUnityを使ってARアプリを開発する入門書となっており、14個の動くサンプルアプリを作りながら開発手順が学べます。

またUnityのサンプルプロジェクトコードのダウンロードもできるようになっています。

2,ARCoreとUnityではじめるARアプリ開発

ARCoreはGoogleが提供するAndroid向けのARアプリ開発用フレームワークです。

本書は3Dアプリを開発するのに便利なUnityとARCoreの組み合わせでARアプリを開発するための入門書となっています。

動くサンプルを作りながらARアプリの開発手順が学べるようになっており、14個のサンプルアプリが用意されています。

タップした場所にオブジェクトを表示させるアプリや、オブジェクトを操作させるアプリなど、動きのあるARアプリを楽しみながら学べるようになっています。

Unityのサンプルプロジェクトコードのダウンロードもできるようになっています。

 

3,UnityによるARゲーム開発 ―作りながら学ぶオーグメンテッドリアリティ入門

 

 

本書ではポケモンGoのようなGPS情報と連動させたゲームアプリを作ることができるようになる解説書となっています。

端末のGPS情報から現在位置を取得し、モンスターを捕まえてレストランに連れていき、アイテムとして売るというゲームアプリ「Foody Go」を楽しく学びながら開発できるようになっています。

ゲーム開発に定評のあるUnityを開発環境に利用しており、読者はUnityの操作とARアプリの開発の基礎を体系的に学べるようになっています。

ゲーム開発の体裁をとっていますが、GPS連携やO2Oアプリなどに転用できる部分も多く、商用アプリ開発の入門書としても有益です。

また巻末には、ARKitやTangoによるARビューの実装についての解説も収録されています。

4,Windows Mixed Realityアプリ開発入門 Unityで作るVR&HoloLensアプリケーション

Microsoftが提唱するAR技術の進化系であるMR(Mixed Reality:複合現実)の開発について解説した入門書となっています。

Microsoft HoloLensや、PCと接続して動作するヘッドマウントディスプレイなどを使ったアプリについて記載されています。

MRの概要から、開発環境、Unityの基礎、基本的なアプリ開発やツールキットの紹介など、AR/MRの開発に必要な情報が一通り紹介されているのが特徴です。

他の入門書と違ってAR/MRゴーグルとの連携に触れており、作業現場を中心に導入が進むARメガネを前提としたアプリに関して学ぶことができます。

5, VR/AR技術の開発動向と最新応用事例

急成長する市場で、今どんな研究成果が出てきており、どのような分野で活用し始めているのかといった、ビジネス面から見た技術動向を解説した本となっています。

他の開発者向け入門書籍とは異なり、ARやVRの技術動向や、具体的な業務利用イメージなど、開発現場で取り組まれている最新技術の事例を含めた紹介がされています。

本書では、触覚のフィードバック技術や、嗅覚や温冷感の仮想知覚技術や、ヘッドマウントディスプレイ、ホログラムなどの空間立体ディスプレイなど最新の研究状況などの解説も含まれており、大変興味深い内容となっています。

まとめ

ARやVRは技術進化が非常に早く、またAppleのARKitやGoogleのARCoreの登場によって一気に裾野が広がりました。

一旦下火になったGoogle GlassのようなARメガネなども再びたくさんの製品が投入されるようになり、2年前とはできることも、開発の手間も大きく変わっています。

ARやVRの勉強には、できる限り新しい情報を中心に参考にした方がよいため、更新の早いWeb上の技術紹介記事が最も参考になります。

↓VR/ARをキャッチアップする上で有用なARメディア

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