360度動画の撮影ならこれ!おすすめカメラ10選!
RICOH THETA(リコーシータ)などに代表される360度カメラの台頭によって、360度のパノラマ画像の利用が昨今では一般的になっています。FacebookなどのSNSでも360度球体パノラマを投稿することは当たり前になってきており、各メーカーが様々な360度カメラを販売しています。
そこで今回はそもそも360度カメラとはどのような機器なのかについて、また機種を選ぶ際の基準やおすすめの360度カメラまでご紹介していきます。
Contents
360度カメラには全天球カメラと半天球カメラの2種類が存在する
一言で360度カメラといっても、各メーカーの提供している機器によって性能などは変わってきます。しかし大枠で考えると、360度カメラには大きく2種類のタイプが存在します。
全天球カメラを搭載した360度カメラ
全天球カメラと半天球カメラの大きな違いは撮影用レンズの枚数によって異なります。全天球カメラは撮影用レンズが2枚使用されており、片方のレンズが左右に360度、もう片方のレンズが上下に360度をカバーすることで全方向を網羅した画像を撮影することが可能になっています。
実際の撮影時には360度上下左右を網羅しているため、三脚や撮影者の身体が写りこんでしまうので工夫が必要となります。
半天球カメラを搭載した360度カメラ
一方で半天球カメラは基本的に撮影レンズが1枚で構成されているカメラとなります。基本的には、左右は360度の撮影範囲となりますが、上下は360度撮影することが出来ない仕様となっています。上下の撮影可能範囲は機種によって異なっており、200度前後が多くを占めています。
半天球カメラの場合はカメラの下方向が撮影時の死角となるため簡単に三脚などを映り込ませずに撮影することが可能となります。
間違えない360度カメラの選び方と選ぶ基準とは
先ほど説明したように360度カメラには全天球カメラと半天球カメラの大きく2種類が存在しますが、実際に360度カメラの機種を選ぶ際にはいくつかの基準があります。ここでは大まかにどのような基準があるのかをご紹介していきます。
360度カメラを選ぶ時の基準はこれだ!
360度カメラを選ぶ際には「全天球カメラ」か「半天球カメラ」化に加えて、主に以下のような基準があります。
【360度カメラを選ぶ際の基準例】
・価格
・静止画素数
・動画解像度
・記憶領域
・記録可能時間
・編集対応ソフト
・ライブストリーミング対応
・防水機能
まず選ぶ際に気になるのが360度カメラの価格だと思います。どうしても性能を求めれば値段が高くなりますので、カジュアルに試してみたい方は2~3万円の機種をまずは試してみるのがおすすめです。次に360度カメラの目的が「静止画の撮影」を目的にしているものなのか、「動画の撮影」を目的にしているかを確認して用途に選ぶことが重要です。その他には記憶容量や防水機能の有無なども選ぶポイントになってきます。
場合によってはレンタルの検討もおすすめ
それぞれの仕様用途に応じた360度カメラを準備して撮影を行うことが理想だと思いますが、コストの面から現実的には難しいと思います。そのような方向けに360度カメラをレンタルで貸し出しているサービスも提供されていますので、複数のタイプの機種を用途に合わせて使いたい方にはおすすめですよ。
機能別!おすすめの360度カメラ10選
ここではおすすめの360度カメラを「全天球カメラ」と「半天球カメラ」ごとに紹介していきます。
全天球カメラ編
RICOH THETA(リコーシータ)シリーズ
360度カメラと言われてまず最初に思いつくのが「RICOH THETA(リコーシータ)」シリーズではないでしょうか。2018年時点では「RICOH THETA V」「RICOH THETA SC」「RICOH THETA S」の3種類が提供されています。
ここではそれぞれのシリーズごとに紹介をしていきます。
※「RICOH THETA(リコーシータ)」に関する記事はこちら
RICOH THETA V
全天球カメラ
価格:約4~6万円
静止画素数:1200万画素
動画解像度:4k対応/30fps
記憶領域:19GB
編集対応ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング対応:対応(4K対応)
防水機能:なし
リコーが提供する360度カメラの中でもハイエンドモデルなのがこちらもモデルです。静止画撮影については他モデルと機能はそこまで差異はありませんが、動画撮影が可能になっています。細かい機能としては、動画のアップロード時間の短縮化やBluetoothとの常時接続、さらには位置コンパス機能なども実装されています。
RICOH THETA S
全天球カメラ
価格:約3~4万円
静止画素数:1200万画素
動画解像度:フルHD 1920×1080 30fps
記憶領域:M8GB
編集対応ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング対応:対応(HD対応)
防水機能:なし
もし静止画撮影をメインに考えているのであれば、おすすめなのが本機種です。動画にも対応していますが、どうしてもRICOH THETA Vよりは劣ります。ただし、静止画像に関してはほとんど品質には差異がありません。
RICOH THETA SC
全天球カメラ
価格:約2~3万円
静止画素数:1200万画素
動画解像度:フルHD 1920×1080 30fps
記憶領域:M8GB
編集対応ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング対応:未対応
防水機能:なし
本機種はSシリーズの下位互換製品にあたります。カジュアルに利用することをメインにカラーバリエーションは豊富なのですが、どうしても品質は他の2シリーズと比較して劣ってしまいます。しかし、趣味として楽しむ程度であれば問題ない品質で利用が可能なモデルとなります。
Insta360シリーズ
リコーシータシリーズと並んで人気なのが、ハコスコ社が提供する「insta360シリーズ」です。元々はIOS対応のみの機種がほとんどでしたが現在ではAndroid対応やプロ向けに製品も提供しています。
※「insta360(インスタ360)シリーズ」に関する記事はこちら
Insta360 ONE
全天球カメラ
価格:約4万円前後
静止画画素数:2400万画素(6912×3456ピクセル)
動画解像度:4K対応/30p
記憶領域:microSD(64GBまで対応)
記録可能時間:70ピン
編集ソフト:iPhone/Android/PC編集
ライブストリーミング:対応
防水機能:なし(専用アクセサリ有)
2017年11月にハコスコ社から発売された全天球型の360度カメラが「Insta360 ONE」です。ハコスコ社が提供する一般向け360度カメラとしてはハイエンドモデルになります。高いクオリティで静止画および動画の撮影を実現しており、120fpsスロモーション撮影機能などを搭載しています。また6軸スタビライゼーションによる手ぶれ補正機能といった嬉しい機能も備えており、最大70分間の連続撮影が可能な機種となっています。(バッテリーは交換不可の充電式となっています)
ひとつ注意点としてAndorid対応はしていますが、別売りの「Andoridアダプター」がなければ利用出来ないのでIOS以外でご利用の場合は気を付けてくださいね
※「Insta360 ONE」のレビュー記事もご参考にしてください!
Insta360 ONE X(エックス)
全天球カメラ
価格:約5万2千円
静止画画素数:1850万画素(6080×3040ピクセル)
動画解像度:5.7K対応/30p
記憶領域:microSD(128GBまで対応)
記録可能時間:5.7Kもしくは4K(50fps)動画を連続60分間撮影可能
編集ソフト:iPhone/Android/PC編集
ライブストリーミング:対応
防水機能:なし(専用アクセサリ有)
2018年10月10日にリリースされたのが「Insta360 ONE」の後継機種となる「Insta360 ONE X(エックス)」です。「Insta360 ONE」も凄かったのですが、さらに進化したのが本機種となります。デザイン自体も様変わりしており、ディスプレイが追加されたことで撮影モードなどを視認しやすくなっており、交換式バッテリーが採用されたのが大きな変更点です。
機能面でも表向きは静止画素数は下がっていますが、実際にはレンズが採光出来る光量が増加したことで暗所でもきれいに撮影出来るようになっています。また「バレットタイム撮影機能」については3K画質での撮影が可能となっています。他にもスマホ接続にWi-Fi接続が利用出来るようになったり、専用アプリには動画内の好きな箇所を選んで再生速度や視点変更を可能とする「TimeShift」機能が追加されたりとかなりアップデートが加えられています
そして今回のアップデートで最も注目すべきポイントが「ドリフトショット」と呼ばれる「カメラを投げて撮影すること」が可能になったこと。専用アクセサリー「ドリフトダーツ」を使用することで、アクションカメラとして新しい撮影体験を実現した360度カメラ「Insta360 ONE X」はおすすめですよ。
Insta360 Nano
全天球カメラ
価格:約2~3万円
静止画画素数:400万画素
動画解像度:3K対応 2160/30p
記憶領域:microSD(64GBまで対応)
記録可能時間:1時間
編集ソフト:iPhone専用/PC編集
ライブストリーミング:対応
防水機能:なし
ハコスコ社が提供するIOS専用の360度カメラが「Insta360 Nano」です。価格も約2万円からとカジュアルに使いたい方にはおすすめのモデルです。一番の特徴はLightningコネクタを通じてiPhoneに接続して利用するという点にあり、IPhoneアクセサリのような位置づけとなっています。基本的には動画撮影をメインにした機能となっており、またバージョンアップモデルとして「Insta360 Nano S」も発売されています
また本シリーズのAndroid版モデルとして「Insta360 Air」というシリーズも発売されています。Andoridスマホをお使いの方はこちらのモデルを検討してくださいね
【プロ向け】Insta360 Pro
全天球カメラ
価格:約37万円
静止画画素数:7680×3840万画素(8K)
動画解像度:8K対応
insta360シリーズで最高峰モデルとなるのが「insta360 Pro」です。なんと魚眼レンズを6つ搭載し、マイクも4つを搭載しているプロ向けモデルです。静止画/動画ともに8K対応しており、通常の360度カメラとは違い、カメラ内で自動的にリアルタイムスティッチングが行われることによって撮影直後にコンテンツが自動作成されるため、効率化も実現した超ハイスペックモデルとなります。
【本気のプロ向け】Insta360 Pro2
VR映画の撮影など本気の映像作品を最高品質で制作したい方は「Insta360 Pro2」を検討してみてください。「Insta360 Pro」から機能をさらにアップデートしており、以下のような機能が実装された超ハイエンドモデルですよ。
- 新開発のCrystal View(クリスタルビュー)技術によってスマホやHMDでの8K再生が出来る
- FlowState機能の実装による手ブレ補正機能の強化
- FarSight機能によって3km離れた場所/標高3000mからの遠隔操作が実現
- Adobe Premiere Proでの「No-Stitch」編集を可能に
【Insta360 Pro2 基本スペック】
全天球カメラ
価格:約68万円
半天球カメラ編
次に半天球カメラのおすすめ機種をご紹介していきます。半天球カメラでは完全な360度コンテンツは撮影出来ませんが、継ぎ目のない綺麗なコンテンツが撮影出来るという利点があります。
コダック 360°カメラ SP360 4K
価格:約2~4万円
静止画画素数:1240万画素
動画解像度:4K対応 2160/30p
記憶領域:microSD(128GBまで対応)
記録可能時間:動画55分・写真160枚
編集ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング:対応
防水機能:日常生活防水対応
半天球カメラ型で有名なのがコダック社が提供する「コダック 360°カメラ SP360 4K」です。(4K対応していない下位機種も提供されています)レンズが1枚しか搭載されていないため水平方向には360度対応をしていますが、垂直方向は235度までの対応となります。継ぎ目がないクオリティの高いコンテンツが撮影可能であり、専用のマウンターを購入して利用します。撮影者に取り付けて撮影を行う場合には重宝する360度カメラですよ!
360fly 4K VRカメラ FL364KZ111
価格:約4~5万円
静止画画素数:1600万画素
動画解像度 :4K対応 2160/30p
記憶領域:内蔵64GB
記録可能時間:動画120分以上
編集ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング:非対応
防水機能:水深10mまで対応
アメリカ発ベンチャーである360fly社が提供する「360fly VRカメラ」シリーズの中でも4K対応しているのが本機種。最新のロボット工学を応用した超広角カメラを採用した機種となっており、専用のマウンターである「POVポール」と利用する半天球型の360度カメラです。防水機能に加えて、耐衝撃性や防塵性も備えていますのでアウトドアで利用したい方におすすめのモデルとなっていますよ。
360度カメラは利用シーンを想定して選ぶと失敗しない!
いかがだったでしょうか?今回は360度カメラのおすすめのスペック別にご紹介しましたが、価格はもちろんのこと、ちゃんと機能面を比較してご自身にあった機種を探してくださいね。
デイリーユースでカジュアルならリコーシータシリーズやinsta360シリーズ、アウトドアで使いたい方は360flyシリーズがおすすめですよ。ぜひ今回の記事を参考にご自身に合った360度カメラを探してみてくださいね!
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