【PSVR『Stifled』レビュー】新感覚・ステルススリラーゲームを解説!
PS4 / PSVRに向けて販売されているステルス・スリラー『Stifled』をご存知でしょうか。
『Stifled』はその独特なゲームシステムが魅力のVRホラーゲームで、多くのユーザーから高い評価を獲得しています。
今回は、ゲームの概要やその魅力、そしてエンディングの考察をレビューを交えてご紹介します!
Contents
『Stifled』(スタイフルド)とは – ゲームの概要を解説
『Stifled』(スタイフルド)はPS4やPSVR、ゲーミングPC(Steam)向けに販売されているゲームで、ジャンルはステルス・スリラーとなっています。
2019年1月現在、2,149円という価格で販売されています。
なお、参考までにStifledという英語は「スタイフルド」と読み、日本語で「息を止める・窒息させる」という意味があります。
Stifledのあらすじ
プレイヤーはこころにある「闇」を抱えた男性「デイヴィッド」。
彼の闇を表すような暗い世界を冒険することになります。
闇の中に浮かんでくる世界は、何かを隠そうとしているかのごとく鬱蒼と木々が生え広がる森の中や、薄暗く湿ったい下水道といった不快感あふれる空間となっており、自らの心を描いたような世界となっています。
そんな世界を進んでいくうちに、デイヴィッドは自身の心に抱えている闇と対峙するといったのが、Stifledの主なストーリーとなっています。
『Stifled』の特徴は「音」に反応するグラフィック・デザインにあり!
Stifledの最大の特徴はそのゲームデザインと「音」を使ったゲームシステムにあります。
1.「エコーロケーションシステム」で視界をハック
PSVRに広がる映像は何もしないと真っ暗でなにも見えません。
プレイヤーは自分や周囲から発せられる音の「反響」を頼りにプレイします。
自分の周囲に「音」を反響させ、視覚的状況を理解して進めるシステムが「エコーロケーションシステム」であり、PSVRに付属しているマイクに声や息を吹きかけることで、イルカの超音波探査のように白いワイヤーフレームで描かれた木や岩肌といった世界が見えるようになります。
しかし、そのうち薄っすらとワイヤーフレームが消えて、また見えなくなってしまいます。そのため、繰り返し息や声を発することで視界を確保しながら進めます。
また、敵も同様にプレイヤーの「音」を聞いて近づいてきます。
クリーチャーに自分の存在を知らせないためには、音には最新の注意を払いつつプレイしなければなりません。
2.ホラー作品としての恐怖感を加速させる演出・デザイン
ただ歩くだけでも窒息しそうなほど大変なStifledですが、このゲームはアドベンチャーではなく、ステルス・スリラーです。
そのため、道中には”スリラー”にふさわしい敵が数多く存在していますが、倒す手段は基本的に用意されていません。
さらに恐怖を煽るように敵と敵がいるエリアは赤いワイヤーフレームで表示されます。
そのため、基本的に身を隠してやり過ごす必要があるのですが、先程も紹介したように視界は常に確保されているわけではありません。そのため、敵がプレイヤーに気がつく気が付きたときには敵が眼の前にいるといったホラーも度々起き、まさにVRの良さとシステムが上手く噛み合ったゲーム体験ができます。
さて、ここからはStifledをなぜ遊んでほしいのか、その理由を3つ紹介いたします。
『Stifled』を遊んでほしい理由を3点で解説
1.独特なゲームシステム
ここまで紹介させていただいたように、Stifiledはワイヤーフレームで描かれた独特のヴィジュアルで描かれた世界と、音で視界を表示・敵が検知してくるといった独特のゲームシステムが体験できます。
数あるVRゲームのなかでも、中々体験できない珍しい体験ができる、オンリーワンなゲームであることは間違いありません。
限られた「視界」と「音」という周囲の情報の少なさ、そしてオリジナルの高いデザインはある種芸術の域にあるともいえる作品になっています。
既存のVRゲームを遊び尽くしたヘビーVRユーザーや、珍しいゲームを遊びたいゲーマーにとって、Stifiledは是非とも遊んでほしいゲームです!
2.意味深長なストーリー
のちほどネタバレ項目として、Stiledのエンディングについて紹介します。エンディングまでの体験によって、明確に提示されるわけではないものの、
- 主人公の「デイヴィッド」に何が起きたのか
- 抱えている心の闇とは何か
といったことが分かってきます。
最初は何が起きているかわからないものの、独特のシステムと合わさり非常に良く出来たストーリーとなっており、エンディングまで楽しめばきっと満足できると思います。
スリラーが苦手なユーザーもいると思いますが、面白いストーリーを体験したいゲーマーの方に遊んでほしいゲームタイトルとなっています。
3.実はVRなしでも遊べる
ここまでVRゲームとしての面白さをアピールしてきたものの、実はPSVRなしでも遊べます。没入感は当然VRゲームより劣るものの、独特なゲームシステムを体験できます。
ここまで記事を読んでもらった方で、PSVRを持っていないけどStifiledを遊んでみたいという方も、落胆する必要はありません。是非ともStifiledを購入してもらってオンリーワンなゲーム体験をしていただければと思います。
Stifledの基本操作や攻略のコツ
Stifledの操作方法を紹介します。プレイ前に確認してみてください。
基本的にコントローラー(Dual Shock4)を使ってゲームを進めていきます。そのためPS4で販売されている一般的なFPSと同じく移動は左スティックと右スティックで行います。視点を合わせることでものを掴み、調べることができます。
さらに先程紹介した通り、PSVRに息や音を吹き込むことで視界確保ができますが、音を吹き込んだ瞬間は敵に探知されてしまうのが難しいポイントであり攻略すべきポイントです。
敵が音にしか反応しない仕組みになっているためであり、
- 付近に落ちている石やモノを投げて音を発生させる
- 移動したい方向ではない場所へ敵を誘導し
- その間に移動する
といったプレイスタイルが基本になります。
どちらかといえばアクションと言うよりは緻密に計算されたパズルゲームを攻略している気分になるでしょう。是非Stifledの攻略を目指してください!
【ネタバレ注意】筆者のエンディング考察/レビュー情報
最後になりましたが、Stifledを遊んだ方の感想の紹介やエンディングの考察を行います。ネタバレ項目になりますので、注意してください。
エンディングの考察
最後のシーンでは、視界がワイヤーフレームから現実世界のような都市の風景に切り替わり、ビル外壁についた階段を登っていきます。
屋上に到着するも、妻がビルから飛び降りてしまう所には間に合いません。ここでは、主人公が妻を亡くしたシーンが比較的はっきりと描かれています。
すると突然PCが壊れたかのごとく、ブルースクリーンのような画面が浮かび上がり、再起動した上に最初にいた自宅へ戻されてしまいます。つまり、ここまでは
- 主人公「デイヴィッド」は妻、娘を失うという出来事から心に闇を抱えていた
- 大量の計算機・機器を開発し、仮想空間上で過去の記憶を追体験していた
- 何度も追体験している(ブルースクリーンでは何度もプレイの形跡)
⇒現実を変える(もしくは書き換える)ことに挑戦していた
のだと考えています。
この推測はあくまで筆者の一解釈となりますが、是非とも遊んでもらった上で、皆さんにもエンディングがどういう意味を持つかを考えていただければと思います。
他のユーザーのレビューまとめ
まずは、Stifledのを遊んだ方の感想になります。
概ねユーザーの評価は高く、
- 設定(エコーロケーションシステム / グラフィックデザイン)のアイディア性が面白い
- めちゃめちゃ怖い
- VRだけど酔わない、疲れない
といった点が非常に魅力的であるようです。
PSVRのホラーゲーム stifled をプレイしました!声を出すと音が反響したところだけ見える、という発想が素晴らしいです。ワイヤフレームなので長時間遊んでも目が疲れませんし、没入感も最高です。#BitSummit pic.twitter.com/OJ9Zszs66l
— やのせん (@yanosen_jp) 2017年5月20日
視覚、聴覚に対して独特なアプローチをしている本作。没入感のあるVRゲームはホラーとの相性が良いとされていますが、中でも本作のクオリティは非常に評価が高いです。
そして映像がそこまで激しく動いたりしないので、長時間のプレイでも疲れないというのはVRゲームの中では非常に珍しいですよね。
ちょっと今限界になってやめたんだけど、ホラー好きで、PSVR持ってる人はstifledやってみてください。暗闇の中、自分の声をソナーみたいに使って地形探りながら進んでいくけど声出すと「見つかる」っていう。闇の中で動けなくなって泣くゲームです。https://t.co/NO57Yj7LJj #お勧めVRゲーム
— iio yuichiro (@iiou16) 2018年7月29日
音を出さなければ周囲が見れず、進むことが出来ない、一方で音を立てると敵に、見つかってしまう…
そんなジレンマに苛まれ動けなくなってしまうユーザーさんもいるようです。
VRの特性をフルに活かした異色のホラーなんですが、音を頼りに暗闇を進む代わりに音に反応する敵が襲ってきてめちゃめちゃ怖いです。
“音で見る”ホラーゲーム『Stifled』が怖すぎる。 | ヌートンhttps://t.co/fZPspwznvx pic.twitter.com/Nh4htcGzfV
— ヌートン (@nuwton_media) 2018年7月18日
全体として、やはり独特なゲームシステムを評価する声が多く見られます。また、スリラー・ホラー要素を評価する声も多く聞かれ、そのゲーム全体の完成度の高さが伺えます。Stifledが面白いゲームであることは間違いありません。
まとめ
ゲームの基本情報
発売元 | (株)ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
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ジャンル | ステルス / スリラー / ホラー / アクション |
CERO(対象年齢) | |
プレイヤー | 1人 |
価格 | 2,149円(税抜) ※PlayStation Storeでのダウンロードはこちらから |
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最後に
ここまでStifledの概要や感想、そして攻略情報をお伝えしました。Stifledの一番の魅力といえば、やはりその独特なゲームシステムと言えるでしょう。
この独自性は、VRゲームはもとより、いままでに販売されたゲームの中でもずば抜けていると言い切れるクオリティーです。
この記事を読んでそんなStifledに少しでも興味を持った方は、是非とも購入してみてもらえば嬉しいです。
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