Swiftフリーランスの年収は?案件例や将来性、単価アップのコツまで解説!
Swiftは、iOSやMacOSに使われる言語で、平均年収と562万円と比較的高めですが、1000万以上の高単価は意外と少ないのが特徴。
Swiftの習得を目指している方や、今後フリーランスへの転向を考えている方は「稼働日数別の案件単価相場」や「年収を上げていくのに必要なスキル・方法」といった点は気になる所ですよね。
本記事では、現役フリーランスエンジニアの筆者が、
- Swift案件の単価相場
- 言語の将来性・コンゴの需要予測
- 高単価案件を獲得する方法
などを徹底解説します。すでにフリーランスの方、今後フリーランスへの転向を考えている方は是非最後まで読んでみて下さい。
Contents
Swiftとは?言語の特徴や開発案件例、将来性まで
そもそも、Swiftとはどのような言語なのでしょうか。Swiftはさまざまな面で特徴のある言語です。ここではSwiftの特徴と将来性について、解説していきます。
Swiftとはどんな言語(何ができる)?
Swiftはオープンソースのプログラミング言語です。2014年にAppleによって開発されました。
Swiftが対象とするOSはiOSやMacOSで、主にiPhoneやiPad、Macで動作するアプリやソフトウェアなどを製作するために使われます。
Objective-Cとの違いは?Swift言語の「5つの特徴」
Swiftは、さまざまな特徴を持つ言語です。その特徴は、以下の5つに分けられます。
- Objective-Cよりも簡単、かつコードがシンプル
- Objective-Cよりも高速(最大2.6倍速い)
- Objective-Cとライブラリが共通、かつ混在も可能
- コードの処理結果がすぐにわかる「Playground」機能を搭載
- オープンソースである
Swiftが使われる前は、iPhoneなどで使われるアプリやソフトウェア開発はObjective-Cでつくられていました。
Objective-Cは分かりにくく習得が難しい一方、でSwiftは、Objective-Cよりも簡単かつシンプルなコードとなっています。また、処理速度もAppleによると最大2.6倍高速化が可能であるとのこと。
また、Swiftは、Objective-Cとの混在も可能です。
すでにObjective-Cで書かれているコードの場合、一度にSwiftに移すことは大変でリスクを伴いますが、SwiftとObjective-Cを混在させることで段階的な移行や部分的なSwiftの活用が可能となり、システム移行のリスクを減らすことが可能です。
4点目の「Playground」機能は、とにかく便利なことが特徴です。多くのプログラミング言語では、プログラムを書いただけでは実行結果を知ることができません。
しかしSwiftはコードを書いたすぐ横の画面で、実行結果を自動的に確認できます。コンパイルはもちろん、明示的な実行処理をしなくても結果が確認できるため、作業効率が格段にアップします。最後の特徴として、Swiftはオープンソースという点もあげられます。このためSwiftを利用するために、何か費用を支払う必要はありません。コストを節約しつつ、優れた開発環境を準備できることが強みです。
【収益性】Swiftは平均年収が高いが、超高額案件は希少
Swiftは、平均年収が比較的高めであることが特徴です。
求人検索エンジン「スタンバイ」が2017年に行った調査によると、Swiftの平均年収は562万円となっています。これはRubyと同額の4位であり、ITエンジニアの中でも特に求められている言語ということがわかります。
※参考:リンク
一方で、Swiftは高額の年収となりにくい言語という点も特徴です。さきのスタンバイの調査では、Swiftの年収幅は240万~1,400万となっており、JavaやPHPと比べて最高額が抑えられています。
実際に募集されているフリーランスの案件でも、年収の最高額は1,000万円程度です。このため、高収入を目的とする方には向きません。
*参照記事:フリーランスエンジニア必見!言語別年収・案件数とおすすめ言語を解説
今後の需要予測
Swiftは、今後需要が高まることが期待できる言語です。SwiftはObjective-Cよりも簡易かつ安全性が高いことから、アプリの開発案件は増えることが期待できます。
もっともSwiftの需要は、iPhoneなどApple社の製品の伸びに大きく左右されることも実情です。2018年末時点では、iPhoneなどApple社製品の販売は好調といえません。このためSwiftエンジニアの方は、アップル社の動向にも注目しておきましょう。
経験年数別!Swiftの単価の相場と、未経験でのフリーランス可否
Swiftエンジニアの単価の相場は、働く人なら誰でも気になります。また週4日未満の案件に入ることや、未経験でSwiftのフリーランスになることは可能なのでしょうか。
ここではこの3つの点について、解説していきます。
経験年数別・Swiftエンジニアの年収
Swiftエンジニアの年収は、経験年数によって多少異なります。目安としては、以下の通りとなります。
初心者〜1年 | 1年〜2年 | 2年~3年 | 3年以上 | |
年収額 | 480~660万 | 540~720万 | 660~840万 | 720~960万 |
上記の表で示す通り、基本的には経験年数が1年増えるに従って順調に年収もアップすることがわかります。
案件ごとに単価の違いはありますが、経験1年のエンジニアが経験3年のエンジニアよりも年収が上ということは、ほぼ見られません。
また半数程度の案件で、経験年数の指定がされていることも特徴です。
経験が浅い時期は高額な案件に応募すらできない可能性が高いものの、経験年数に従って一定単価の高い案件を受注する可能性は順調に高まります。
概ね3年の経験があれば、ほとんどの案件に応募が可能です。
【フリーランス注意】週4日以下の案件は少ない
Swiftエンジニアを求める案件は、ほとんどが週5日の稼働を求める案件です。
このため、週4日以下で働きたい方には不向きな言語です。
ただし案件によっては、稼働日の一部をリモートワークで行える場合もあります。希望する方は、応募の前に調べておくことをおすすめします。
*週4以下で働く方法→
未経験でもSwiftフリーランス案件は受けれる?
未経験でSwiftフリーランスを募集する案件は、残念ながらほとんどありません。別言語では一部「開発経験自体あれば、該当言語が未経験でもOK」という案件もありますが、Swiftに関しては難しいです。
他の言語経験者でも、Objective-C以外の経験者はいきなりSwiftの案件を任されにくい点もSwiftの特徴です。
一方でSwiftには、自学自習できる書籍や動画コンテンツが多く提供されています。
仕事でなくても独学でSwiftのプログラムを開発した方なら、選考の対象とする案件もあります。このため未経験者は、まずSwiftの学習をしてからフリーランスを目指すことが近道です。
*未経験からのエンジニア転向について→
未経験も可能?30代でフリーランスエンジニアに転向する方法とおすすめエージェント
Swiftエンジニアが年収を上げるために必要な「3つのスキル」
Swiftエンジニアが年収を上げるためには、プログラミング以外にも必要なスキルがあります。どのようなスキルが求められるのか、順に解説していきましょう。
1.アプリを公開するための知識や経験
iPhoneなどのApple製品にアプリを公開するためには、事前にAppleの審査を受ける必要があります。
このため以下のスキルを持っていると、年収を上げやすくなります。
- iPhoneアプリの公開経験
- Appleが行う、アプリの審査フローを知っている
2.Objective-Cや、Kotlinにも習熟していること
Appleのアプリやソフトウェアは、Objective-Cで書かれている場合もあります。
従ってSwiftに加えてObjective-Cを知っていると、Apple製品全般の開発を任せられます。このため、年収が上がりやすくなります。
またスマートフォンのアプリは、iPhoneとAndroid双方でリリースされる場合も多いです。Androidのアプリ開発は、Kotlinが主に使われます。このためSwiftとKotlin両方をマスターしていると重宝され、年収のアップが期待できます。
3.サーバーサイドの言語も習得しておく
プロジェクトによっては、サーバーサイドの開発や保守も任される場合があります。
サーバーサイドの開発でよく使われる言語には、PHPやRuby、Goなどがあげられます。これらの言語に習熟していると、フロントエンドとサーバーサイドを両方任せられる人材として、年収のアップが期待できます。
フリーランスSwiftエンジニアにおすすめしたい案件の探し方
Swiftエンジニアがフリーランスで働く方法の1つに、人材募集サイトで探す方法があげられます。しかしその他にも、案件を探せる魅力的な方法があります。たとえばエージェントを介して探す方法は、有力な選択肢の1つです。
ここでは、案件を探す3つの方法を取り上げます。また、それぞれについてどのような特徴があるか、あわせて解説していきます。
1.Wantedly・CODEALを活用する
案件を探す方法には、WantedlyやCODEALを活用する方法があげられます。どちらもユニークなサービスを提供する点が特徴です。
Wantedlyは報酬やスキルの高さではなく、やりがいや職場環境といった点を重視することが特徴です。
Swiftでは経験年数が少ないと案件も限られるため、不本意な環境の職場でも働かざるを得ないというエンジニアも、いるかもしれません。お金や生活のために働くというのでは、どうしてもモチベーションが上がりにくいものです。
その点Wantedlyでは、自分に合いそうな仕事かどうかを事前に確かめられる点がメリットです。エントリーの時点では履歴書などの提出が不要ですから、経験年数が少ない人でもあなた自身をアピールできる点もメリットです。
一方、CODEALはフリーランスの働きやすさと適切な単価にこだわったサービスです。- ユーザーの6割は、時間当たりの単価が4,000円以上
- 週1回以上のリモートワークを確約
といった特徴から契約後に「こんなはずではなかった」というミスマッチを極力下げています。
またSwiftの案件は多くが週5日の稼働を求めるものですから、週1回でもリモートワークがあれば子育て中や家族を介護する人でも安心ですね。
2.知り合いのネットワーク経由
もしあなたの知り合いにApple製品に詳しいエンジニアがいる場合は、知り合いのネットワーク経由で案件を探す方法があります。
近年ではリファラル採用も活発化していますから、知り合いから紹介を受けられるかもしれません。どちらにしても、日頃からApple製品に関連するエンジニアと交流を持っている方は、人脈が有利に働く可能性があります。
一方、
- 条件交渉が関係上しづらいケースがある
- 職場のミスマッチがあっても辞めづらい
- 継続性
といった点はデメリットです。そういった点を加味すると「フリーランス特化型エージェントの活用」が最もバランスよいと考えています。
3.【推奨】フリーランス特化型エージェントを活用する
Swiftエンジニアがフリーランスを希望する場合は、エージェントを活用することを推奨しています。
良い案件はエージェントしか持っていない場合も多いためです。
- 企業のみ持っている案件多数
- 継続的な案件提案
- 条件交渉を代行してくれる
- 職場環境のマッチ度も客観的に判断
- 低マージンのエージェントが増えている
といったメリットから「エンジニアが最も仕事に集中しやすい環境」を整えることが出来ます。
因みに、Swiftエンジニアの募集案件は、下記のような理由で非公開となる場合も多いです。
- 応募者をあらかじめ絞ることで、選考にかかるコストを下げたい
- 質の高いSwiftエンジニアだけ応募して欲しい
- 新規事業の立ち上げなど、競合他社に秘密裡に進める必要がある
案件数においても収益面においても、
エージェントを活用することで、あなたに合った企業を紹介してもらえます。スムーズに契約できるように、さまざまなアドバイスを受けることもできるでしょう。また単価交渉も依頼できますから、自分自身で交渉するより高い報酬を受け取れる可能性もあります。
【Swiftフリーランスの案件探しならこちら】
筆者がSwiftフリーランスに最も推奨したいエージェントが「Tech Lance」です。
- クライアント企業の一次商流であることがほとんど
- よって単価が業界最高峰
- 少数運営につき、面談は基本役員以上が行う
- 入社祝いが支払われる
といったメリットが多く、リモートワーク可の案件も多いのが特徴。
知名度自体は高く無いものの、窓口業務の質も高く案件単価も保証されているため、サービスクオリティはトップクラス。
筆者も何度も利用しています。
「在宅可能な案件を探している」「収入を増やしたい」というフリーランスエンジニアの方は是非一度お問い合わせしてみることをお勧めします。
*関連記事:フリーランスエンジニア必見!プロがおすすめする真の優良エージェント5選
まとめ
Swiftは平均年収こそ高いものの、1,000万円近い高収入は得にくい言語です。
一方で経験年数を指定する案件が多いため、経験を積むことでよい案件に出会う可能性が高まる言語でもあります。もし未経験でSwiftエンジニアを目指すなら、まず学習した上でプログラムを作ることがおすすめです。
Swiftで高い収入を得るなら、Objective-CやKotlinにも習熟したり、サーバーサイドの開発ができることも求められます。またよい条件でフリーランスになるなら、エージェントの活用がおすすめです。あなたの強みを生かすことが、案件での活躍につながります。
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