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素人でも分かる!ARマーカーの仕組みを実例付きで解説


AR(拡張現実:Augmented Reality)は実在風景に対し、ディスプレイ越しにヴァーチャルな情報を重ねて表示/再生させる技術です。ARコンテンツを表示させるには、表示位置を指定する必要がありますが、これに使われるものが「ARマーカー」です。

今回はARマーカーについてご紹介いたします。

ARマーカーとは何か? QRコードとは違うのか?

 

ARマーカーは見た目がQRコードに近い「白黒のマーカー」を使うケースが多いのですが、画像であれば何でも構いません。

絵や写真、イラストなどをマーカーとして登録することで、画像認識技術により、指定する位置にARコンテンツを表示/再生させることが出きます。

ARコンテンツはCGや文字情報などの視覚情報が多いのですが、音声を再生する事もできます。

例えば、美術館で展示されている絵にスマホを向けると、自分の母国語の文字と音声で解説してくれるといった使い方が可能になります。

ただし、現状の技術では色や境界が曖昧な画像をマーカーにするのは精度に難があり、確実な方法として白黒のARマーカーを利用することが多いというのが実情です。

QRコードはテキスト情報しか扱えない

ARコードに似た技術にQRコードがありますが、QRコードで扱えるのは文字情報だけです。よくあるのは携帯のカメラで読み取らせてURLを表示し、Webサイトにアクセスさせるものです。

これに対してARはコンテンツを直接表示/再生することができます。しかしARとしてコンテンツを格納するには外部のデータベースが必要になり、開発難易度がQRコードとは全く異なります。

しかし、同じARマーカーに対してユーザーの種別によって別のコンテンツを表示させることができるため、QRコードに比べるとかなり表現の自由度が高いことが特徴となります。

ARマーカーの実例 / アプリ活用事例は?

ARマーカーを使うと、紙の印刷物に動画や音声情報を追加することができます。

AR marker testing from maddyking44 on Vimeo.

例えば、上記のように、製品パッケージにARマーカーを追加することで、写真やイラストだけでは伝えられない動画や音声、3Dの情報を追加することができます。

またARコンテンツを表示させたかどうかが計測出来るようになると、経路からWebサイトにアクセスしてきたかも判別できるため、デジタルマーケティングとの組み合わせは非常に相性が良いと言えます。

同じ手法で、年賀状に動画情報を追加したり、名刺の裏に製品デモの動画を追加したり、マンションのチラシに3Dの内覧イメージを追加することもできるのです。

また、ARのわかりやすい使い方の一つはスタンプラリーです。各ポイントにマーカーを配置し、マーカーをかざすとキャラクター画像やキーワード、限定商品やプレゼントを表示させる事ができます。

ARを使ったアプリで有名なのは「IKEAカタログ」です。

カタログ内にある家具を、実際に自分の部屋においた時にどんな感じになるかARを使って確認できるアプリですが、ARマーカーとして、印刷物のIKEAカタログを使用します。

紙のIKEAカタログを床に置くことによって位置とサイズを特定し、スマホの画面上に正しいサイズの家具のAR画像を映し出すのです。

家具のAR画像は3Dデータになっており、回転させて配置を決めることができ、見ているだけで楽しいアプリですので、ぜひ一度実際に使ってみることをお勧めします。

ARのマーカーレス型とロケーションベース型

ARといえば「ポケモンGO」をイメージされる方も多いと思いますが、ポケモンGOはARマーカーではなくGPS情報(ロケーション情報)でARコンテンツを表示させています。

このようにARを使うにはARマーカーを使う以外にも、GPS情報や、「マーカレスAR」という「空間を認識させる」タイプのAR技術もありますが、ARコンテンツを表示させたい場所をピンポイントで指定したい場合にはARマーカーを使うのが現段階では確実です。

GPSによるARでは、外国人向けの観光案内アプリなどで使われており、建物の前に行くと母国語にて音声と文字により解説してくれるアプリなどが存在しますし、ニーズも明確に存在するため将来的に日本版GPSの精度向上によりマーカーなしのAR技術が発展する可能性は十分にあります

生活の中にかなり普及してきたAR技術ですが、ゲームや旅行領域だけでなく、業務利用でも医療現場や物流業界を始めに利用が進んでいます。

ARゴーグルを利用することで、作業指示などを視覚的に確認しながら、両手を使って作業ができるようになってきているのです。

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QR code sign

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