【2022年】不動産×ARの活用事例8選!流通業から建設・管理業まで徹底解説
建設や不動産業界では、技術労働者の不足やコロナ禍での外出自粛などの影響から、抜本的な技術改革による生産性向上が求められています。
そこで今回の記事では、不動産業界の建設・流通・管理業におけるAR活用の実態を徹底解説!
- ARと不動産業界の相性について
- 各サービスには、どのようなメリットがあるのか
- 具体的なサービス紹介と活用事例
などを丁寧に解説していきたいと思います。
不動産に関わる方必見の内容ですので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
Contents
はじめに – 不動産の業務別 AR活用表
不動産とARの関係性を説明する前に、「不動産」の業務を分解して考える必要があります。
不動産業とは一口に言っても
- 「ビル・都市開発事業」
- 「賃貸管理事業」
- 「流通事業」
- 「証券化事業」
など多岐に渡るため、全体像を掴むとより理解が深まるはずです。
そのため、不動産業の全体像とARの活用ケースを把握するための表を作成しました。
それがこちらです↓
事業領域 | 業務 | ARの活用目的 | 具体サービス名 |
ビル都市開発事業 | オフィスビルや商業施設の建設、都市の再開発 | 【目的:建設時の業務効率化】
ARを用いた建設物の事前認識合わせによる、コミュニケーション効率化 |
Holostruction
Mixpace |
開発した施設の運営・管理 | 【目的:顧客単価向上 / 集客数増加】
ARによる空間装飾で顧客を呼び込んだり、回遊率を向上させることで、客単価を向上させる。 |
STYLY(PARCO)
XRシティ |
|
【目的:現場スタッフ人件費の削減】
ARによるナビゲーションシステムで、受付担当や現場のスタッフを減らす。 |
Google Map インドアライブビュー | ||
【目的:メンテナンス業務のトレーニング】
グラス型のARを用いて、ビルメンテナンス業務のトレーニングを効率化する |
AceReal Assist
AR匠RESIDENCE |
||
賃貸管理・流通事業 | 戸建て・マンション・オフィスビルなどの売買や賃貸を行う事業。 | 【目的:内見からの契約率向上】
・ARによるバーチャルな空間装飾により、賃貸契約率を向上させる。 |
AR内見 |
それでは早速、不動産の業務ごとにARがどのように役立っているか詳しく見ていきしょう。
賃貸管理・流通事業におけるARサービス
まずは不動産業界の基幹ビジネスである仲介・流通業におけるAR活用を紹介いたします。
内見からの成約率を向上させる、バーチャルモデル作成ツール「AR内見」
「AR内見」はバーチャルなモデルルームを生成し、内見時のユーザー体験を向上させる不動産の流通事業社向けARソリューションです。
主な機能は
- 直感的な操作で、部屋の間取りや家具を設置し、
- 前ステップで配置した家具をARで再現
- 一度作成した空間をクラウドで保存
などの機能を搭載しており、2021年3月には東急住宅リースと共同で実証実験を実施したとのことです。
(STEP1:ipadで直感的な操作で間取りを作成)
(STEP2:作成した間取りをARで表示)
AR内見では、仮想の家具を空間に複数配置することで、家具の一切ない内見時でも「実際の生活感がイメージしやすくなる」補助ツールになります。
バーチャル家具を設置することで物件がより魅力的に感じられ、借主の契約意欲が向上することで、内見からの成約率が5~10%ほど向上したとのこと。
ARによるインテリア・家具配置によってユーザーは
- 「家具を置くと、思ったよりも空間が魅力的に感じる」
- 「想像以上に床や壁の色と自分の好きなインテリアタイプの相性が良い」
などの気づきがあるはずで、実空間で利用するARならではの価値が提供されています。
使い方は極めて簡単な上に、 初期トライアルは無料で提供されておりApp Storeから無料でダウンロード可能。
不動産仲介業や管理業を運営する会社にはぜひ一度試していただきたいサービスの1つです。
建設業務フェーズにおけるARサービス2選
では続いて、建設時の生産性向上にARがどのように役立っているかを見ていきましょう。
最初に紹介するのは、マイクロソフト社が開発・生産するMR端末、HoloLens2に対応する「Holostruction」です。
建設時の関係者間コミュニケーションを効率化する「Holostruction」
「Holostruction(ホロストラクション)」は、新潟に本社を構える小柳建設がMicrosoftと連携して開発した、HoloLens用のアプリケーション・ツールです。
「建設現場で働くひとの一日を変えるテクノロジー」をコンセプトに開発されたHolostruction。
建築物の3Dモデルや写真やドキュメントなどのデジタルデータを、ARによって現実世界に投影させることができます。
実際の空間にプロジェクト中の建造物が3Dモデルとして投影されるため、イメージや情報の共有がより容易になり、建物の中を擬似的に歩き回ったり、様々な角度や縮尺で表示させることも可能です。
さらにHoloLens2の機能を活用し、遠隔地から複数人で3Dモデルを囲んでのリモート会議も可能。
離れた場所でも同じモデルやデータを共有できるため、プロジェクト全体に関わる議論を効率的に行うことができ、さらにはコロナ禍での三密回避にも役立ちます。
またマルチデバイスに対応しておりAndroid端末でも手軽にリモート会議に参加できるため導入もしやすいのも特徴。
Holostructionでは、極めて直感的な操作で3Dモデルを操作することができるため、専任の技術者を養成する必要もありません。
【Holostructionの3つの特徴】
特徴1.スケールを自在に変更可能
Holostructionでは建造物のスケールを1/1から1/100まで自在に変更して表示が可能です。
実物大で表示することによって、模型やPCの画面上では難しい、リアルな情報を共有することをできます。
それによって、設計・施工から完成に至るまでの期間とコストの削減をもたらす、フロントローディングを実現させます。
特徴2.リモート・コミュニケーション
Holostructionでは、離れた場所からでも3Dモデルによって表示された同一空間を共有することができます。
遠隔地からの参加者はアバターとして表示され、距離や時間を気にせずに共同作業が行えるため、今の時代にかなったワークスタイルを構築できます。
特徴3.データ共有とタイムスライダー
Holostructionでは3Dモデリングだけではなく、普段から使用しているドキュメントや画像データもARで現実空間に投影して共有可能です。
また施工段階に応じた時間軸で必要な情報を表示できる「タイムライダー」機能によって、時間ごとの生産プロセスを可視化。
より効率的で柔軟な建設生産プロセスを導き出しやすくなります。
HoloLens2の優れた機能を十分に活用できるHolostructionは、ARによって大幅な生産性向上をもたらすと言えるでしょう。
CADやBIMをAR/MRに利用するソリューション – Mixpace
続いて紹介する「mixpace(ミクスペース)」も、HoloLens2対応のソリューション・ツールです。
3DCADやBIM(Building Information Modeling)で作成した設計データを、AR/MR用に変換できることが最大の特徴です。
AR/MR化に必要な変換・管理・表示をワンストップで簡単に行えるため、建造物のレビューや検証デモなどに活用できます。
建造物のデータを現実世界に3D/AR表示させると、二次元の画面では気づかなかった情報を発見することができます。
しかしこれまでは既存の3DモデルをAR表示させるための3Dデータ変換・加工するコストが高く、気軽に導入することはできませんでした。
しかしmixpaceはその面倒なデータ変換作業の自動化をソフトウェアが行ってくれるため、建設業にとって手軽にARを自社オペレーションに組み込むことができるようになります。
3DデータやARの利便性を感じていながらも、人材・技術不足やデータ管理の手間から二の足を踏んでいる企業は少なくありません。
しかしmixpaceを導入することによって、上記の課題を解決できるのです。
【mixpaceの3つの特徴】
特徴1.クラウドベースの3Dデータ変換・管理サービス
3DCADやBMIデータは、デバイス処理の問題でHoloLens2やiPadにそのまま表示させることはできません。
しかしこれらのデータをmixpace上にアップロードさせると、AR/MR用のデータに自動変換されます。
またデータの管理は全てクラウド上で行うため、ブラウザ経由でいつでもどこでも必要なデータを引き出せるため、出張先や営業先などでも最小限の機材で、ARを用いたレビュー、プレゼンが行うことが可能です。
またデータを保存するのは、日本マイクロソフト社のクラウドプラットホーム「Microsoft Azure」ですから、セキュリティの面でも安心です。
特徴2.直感的に操作できる専用アプリも提供
mixpaceはHoloLens2とiPad用に専用アプリをリリースしています。
AR用に変換された3Dデータを直感的な操作で表示、デザインレビューや配置検証、現物との比較も簡単に行うことができます。
またPCと画面を共有したり複数人での確認も行えるため、建設現場でのコミュニケーションにも役立ちます。
特徴3.AR・MRを「導入を支援するノウハウを公開
SB C&S株式会社は、mixpaceを活用するためのノウハウを動画やブログなどで公開しています。
デモモードでは、建造物や医療機器、屋内配管設備、ドローンなど7種類のサンプルモデルを利用でき、ユーザー登録や手続きも不要のため、HoloLens2やiPadで気軽にmixpaceを試めすことが可能です。
建築・不動産業界向けのAR/MRソリューション・ツールはいくつもありますが、mixpaceのように必要な機能が揃っているワンパッケージの製品はなかなかありません。
すでに3DCADやBMIのデータがあり、それをAR/MRとして活用したいと考えている企業は、mixpaceの導入検討をお勧めいたします。
施設運営(集客 / 客単価向上)におけるARサービス2選
ARテクノロジーは設計・建設の時だけではなく、完成後の施設運営にも一役買います。
それでは続いて、集客や客単価向上のために活用できる、ARサービスを2つご紹介しましょう。
PARCOでARアートによる回遊試作を実施 – STYLY
「STYLY(スタイリー)」は、アーティストにAR空間での作品発表の場を提供する、ARプラットフォームです。
ARだけではなく、VRやMRという最新のテクノロジーを取り入れた、これまでになかった作品がSTYLYを通して続々と発表されています。
STYLYはWebブラウザ上で誰でも簡単にAR/VR/MRのXRコンテンツを制作することができます。
クリエイターフレンドリーな設計で、各3Dソフトはもちろん、YoutubeやInstagram、SoundCloudなどのサービスとも簡単に連携できるため、国内でも最大級の作品数が提供されています。
このようなSTYLY上に提供されたコンテンツと不動産ホルダーがタイアップすることで、これまでにない施設体験を提供することが可能になります。
【STYLYの活用事例】
STYLYを積極的に活用し、集客に役立てているのが渋谷パルコです。
2019年にリニューアル・オープンした渋谷パルコでは、ARコンテンツを活用した企画や展示を行っています。
特に毎年開催されている「NEWVIEW AWARDS」では、ファッション・カルチャー・アート分野でのXRコンテンツを全世界から公募して評価、発信を行っています。
来場者は渋谷パルコ内に設置されたARマーカーを手持ちのスマホでスキャンすることによって、自由に作品を楽しむことができます。
単に商品を購入する「モノ」志向から、体験を重視する「コト」志向へと消費者のマインドが変化している中、商業施設でのARの活用はさらに広がっていく はずです。コロナ後を見据えた新たな集客や客単価の向上のために、ぜひSTYLYを活用を検討してみてはいかがでしょうか。
新宿で謎解き体験 – XRシティ
「XRシティ」は、NTTドコモと小田急電鉄が協力してリリースしたスマホ向けアプリ。
実際の街なかでARを活用した様々なエンターテイメント・コンテンツを提供することによって、都市の新たな魅力を引出します。
そしてそのXRシティを利用したプロジェクトの一つが、「XRシティ SHINJUKU」です。
XRシティ SHINJUKUでは、小田急百貨店や新宿中央公園などの6ヶ所のポイントでXRシティをダウンロードしたスマホをかざすことによって、スポットごとに異なるARコンテンツを楽しめます。
【XRシティ SHINJUKU・ARコンテンツ】
「アート&空間らくがき」では、デジタルアートの鑑賞や現実空間にイラストを重ね合わせるアート体験を楽しめます。
また「銀魂」のキャラクターが3Dで出現したり、新宿に散りばめられた謎を解いていくコンテンツなど、ARの魅力を余すところなく体感することができます。
特別な装置や道具を必要とせず、自分のスマホ1つで新宿の街を舞台に様々なコンテンツが楽しめるXRシティのような試みは、 街をARテクノロジーによって『アップデート』するものとして注目されています。
XRシティ SHINJUKUは、2020年に続いて2021年も開催されました。
ARコンテンツによって街なかのポイントとポイントを「結合」し、訪れた人を誘導することが大きな目的の一つ。
XRシティのような仕組みを取り入れることによって、回遊率の向上や客単価の向上も見込めます。
新宿のような場所だけではなく、観光地との親和性も高そうなだけに、今後の展開にも目が離せませんね!
現場スタッフのコスト削減におけるARサービス 2選
ARサービスは何も「集客」や「回遊による顧客単価向上」など、売上向上のためだけに使われるわけではありません。
昨今や現場スタッフのサポートや、コスト削減にも役立つツールが続々と登場しています。
スマホが案内スタッフの代わりに – Google Map インドアライブビュー
もはや実生活でなくてはならないスマホアプリの一つである、「Google Map」。そのGoogle MapがARに対応し、「インドア ライブビュー」機能を搭載しました。
#Googleマップ のインドア ライブビューを、東京駅、新宿駅、品川駅など首都圏、17 の JR東日本の駅でご利用いただけるようになりました
Android なら、駅の中で迷子になっても、カメラをかざせば、乗り換えやチケット売り場などを AR でご案内します
詳細はこちら ⇒ https://t.co/vg0FyOHcx4 pic.twitter.com/QdcL8IHssD
— Google Japan (@googlejapan) July 6, 2021
インドア ライブビューはいわば、屋内のナビゲーションアプリです。
東京駅や新宿駅などのJR東日本の主要駅でサービスが提供され、現実の風景にスマホカメラをかざすと、地下鉄の出口や改札口などをナビゲーションしてくれます。
まるで迷路のようなターミナル駅で自分が向かうべき方向をナビしてくれるのは助かる、という人も多いでしょう。
特に日本語が読めない外国人からすると革命的に便利なツールです。
また駅だけではなく、空港やショッピングモールでも活用されていて、行きたい店舗やエレベーター、階数などもARでナビゲーション表示されます。
矢印や数字、アイコンなどによって表示されるナビは、案内表示に関わる言語の問題も解決してくれるので、コロナ後のインバウンドの需要にも、一役買うに違いありません。
またこのシステムを、建設現場や工場内でのナビに応用することも十分に可能でしょう。
XR-Hubは不動産業界へのAR導入・DX化のご相談承ります。
ここまで不動産文脈における様々なARの活用方法やユースケースを紹介してきましたが、本メディア「XR-Hub」運営元の株式会社x gardenは不動産向けARアプリの企画開発や導入コンサルティング・コンテンツの制作相談を初回無料で承っています。
- ARやVRを用いて施設の集客や回遊率を高めたい
- ARを用いた業務効率化・DXを推進したい
- 自社の課題に対して、まずはカジュアルに相談したい
こうったニーズがある企業担当者の方には、初回無料でXRの事業コンサルティングを行なっております。
もし「話だけでも聞いてみたい」と興味がありましたら、ぜひこちらからお問い合わせください。
ビル・メンテナンス業務のトレーニングARサービス 2選
建設業界でARに期待されている意外な側面が、トレーニングの分野における活用です。
建設業界も技術者の高齢化と人員不足が深刻化しています。
そうした中で適切なトレーニングを施し、次世代の技術者を育てるのは喫緊の課題ですが、教育コストが大きな壁となって立ちはだかっています。
そのような課題を解決するのに役立つARサービスを2つご紹介します。
遠隔による作業支援ツール – AceReal Assist
「AceReal Assist(エースリアル アシスト)」はサン電子株式会社が提供する、ARスマートグラス「AceReal One」用のクラウド型遠隔支援ソリューション・ツールです。
AceReal Assistはスマートグラスによって業務支援を行うツールで、現場の人員を遠隔地からサポートすることができます。
現場のスタッフが見ている状況を、遠隔地の支援スタッフと共有することができるため、より的確な指示を出すことができます。
支援者からの指示も音声だけではなく、画像やマニュアルをリアルタイムでスマートグラス上にAR表示できるため、作業に悩むこともありません。
そのため、経験の浅いスタッフでも熟練者と同じレベルの作業を行うことができます。
また、現地に行かなくてもいく必要がないことから、一人の熟練者が複数の新人スタッフを同時にサポートすることも可能です。
このように現場スタッフのトレーニングにかかる時間とコストを、大幅に削減することができるのです。
【AceReal Assistの特徴】
特徴1.ARによる遠隔支援
AceReal Assistは音声による遠隔支援に加え、マニュアルやチェックリストなどもスマートグラス上に表示することができます。
対象物から目を離さずに必要な情報が目の前に現れるのは作業時間の短縮にもつながり、現場スタッフにとっても助かるはずです。
遠隔地からの送信もPC上で簡単に行うことが可能です。
特徴2.様々なデバイスに対応
AceReal AssistはWindowsやmacOSはもちろん、AndroidやiOS端末に対応し、様々な環境下で扱うことができます。
スマートグラスもAceReal Oneだけではなく、「HMT-1」や「Everysight Smartglasses」などのデバイスにも対応。
利用ケースに合わせて最適なデバイス環境を選択して利用することができます。
特徴3.簡単接続&低速帯でも繋がりやすい
AceReal Assistとスマートグラスの接続は、専用アプリを起動するだけで行うことができす。
また作業現場によっては通信環境が貧弱でインターネットに繋がりにくかったり、通信速度が遅いこともありますが、そうした状況下でもAceReal Assistは通信環境に合わせて映像や音声を最適化し、通信が途切れることなく支援を行い続けることができます。
AceReal Assistを利用したリモートサポートによって、コロナ禍でも適切な作業支援とトレーニングを施すことができるでしょう。
提供元:サン電子株式会社
サービスHPはこちら
建築作業のDX化 – AR匠RESIDENCE
「AR匠RESIDENCE(レジデンス)」は、株式会社アウトソーシングテクノロジーが提供する、建築時の作業効率を高めるためのDX(デジタルトランスフォーメーション)プラットフォーム、「AR匠」の機能の一つです。
AR匠RESIDENCEをAR匠にアドオンすることによって、建物の外壁検査に活用できます。
MicrosoftのHoloLens2を装着した作業員の目の前にチェック項目がAR表示され、一つ一つ正確かつ確実に検査を行うことができます。
界壁検査は通常、2名で行いますが、AR匠RESIDENCEを利用すれば一人で検査を行うことができますし、検査結果は自動的に記録されるため、検査後の報告書の作成にかかる時間も大幅に短縮できます。
【AR匠RESIDENCEの活用事例】
AR匠RESIDENCEを株式会社アウトソーシングテクノロジーと共同開発し、マンションの外壁タイル打診検査に活用しているのが、株式会社 長谷工コーポレーションです。
2008年の法改正によって、10年ごとにマンションの外壁を全面打診検査することが義務付けられました。
作業員不足とコロナ禍にあって、一人でも検査が行えるAR匠RESIDENCEの導入は、ある意味マストの経営判断だったと言えるでしょう。
長谷工コーポレーションではAR匠RESIDENCEを外壁打診検査だけではなく、マンションの大規模修繕のための事前点検にも活用していくとのこと。
さらには建物診断から工事中の施行、点検など、AR匠RESIDENCEの活用の幅をさらに広げていく予定となっています。
徐々にARが浸透していく 不動産の未来
人員不足、コロナ禍、コスト高、技術の継承など多くの課題を抱えている建設・不動産業界においては、今後ますますARテクノロジーの活用が進んでいくと予想されます。
コミュニケーション効率化、契約率や顧客単価の向上、現場スタッフのコスト削減、トレーニングの効率化など、ARは多くの価値を不動産業界にをもたらすはずです。
今回の記事が少しでも皆様の参考になり、ARによる生産性向上の一助になれば幸いです。
XR-Hubは不動産業界へのAR導入・DX化のご相談承ります。
ここまで不動産文脈における様々なARの活用方法やユースケースを紹介してきましたが、本メディア「XR-Hub」運営元の株式会社x gardenは不動産向けARアプリケーションの企画開発や空間のエンターテイメントコンテンツの制作相談を初回無料で承っています。
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