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【AR 内見】活用事例・導入メリット・VR内覧との違いを解説!


VRによる内見・内覧が社会的に浸透しつつある昨今、他方で注目を集めているのがARを用いた内見・内覧アプリです。

空間を装飾する事が出来るARは、空っぽの物件を瞬時にモデルルーム化することできるため、従来の内見プロセスを大幅にアップデートする可能性を秘めています。

そこで今回の記事では、不動産業界や不動産管理会社の方々向けに

  • AR 内見の基本概念(VR 内見との違い)
  • AR 内見のメリット
  • 活用事例・アプリ紹介
  • 不動産会社がAR内見を導入するのコスト

などを丁寧に解説していきたいと思います。

不動産に関わる方必見の内容ですので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

「内見」と「AR」の意外な相性の良さ

ARとはポケモンGOのように、現実空間に仮想のオブジェクトを配置して閲覧する技術を指します。

ARは既にIKEAをはじめ、様々な家具ECサイトで標準搭載され始めていますが、ECサイトでAR導入が進む理由としては

  • 【消費者目線】「試し置きができる」という観点で利便性が高い。
  • 【サイト運営者目線】ARによる試し置きで、消費者の購買意欲が高まりサイト上での購入率が向上する。

この2つの背景が存在するためです。

ARは「消費者」にとっても「ECサイト運営者」にとってもまさにWin-Winなテクノロジーと言えますが、 AR内見はこのECサイトARの発展系 と言い換えることができます。

AR内見では、仮想の家具を空間に複数配置することで、家具の一切ない内見時でも「実際の生活感をイメージしやすくする」想像力の補助ツールになります。

AR 内見のメリットとは?(VR内見との違い)

不動産会社目線が内見ARを導入する最大のメリットは、 消費者が物件の意思決定しやすくなる(=成約率の向上により売上貢献が見込める)点 です。

「それはVRも一緒なのでは?」と感じた方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、ARにはVRだと提供できない特有の強みがあり、VRとARではそれぞれ利用目的・利用シーンが異なる点は今回強調しておきたいポイントです。

VRは内見・内覧の回転率を高める事が価値

VRの提供価値は、内見時に発生する移動コストを限りなくゼロにすることで、消費者が1日で何件もの内見をこなせる事に強みがあります。

つまり【10~20個の物件候補から、大まかに3つに絞るフェーズ】ではVRが適していると言えるでしょう。

しかし3つに絞った後【最後の1つに意思決定するフェーズ】ではARの方が相性がいい理由があります。

VRでは解決できない内見時のユーザーニーズ

VRによるバーチャル内見がどれほど進んだとしても

  • 物件の周辺を実際に歩いてみたい
  • 日差しの加減を直接に見てみたい
  • 壁やドア・床の手触り感を知りたい

などのユーザーニーズはVRだと解決できません。

そのため 実際に物件に訪れる商習慣はこれからも残り続ける と予想されます。

そして実際に内見に訪れた時に発生する問題は「家具のない空っぽの空間であるが故に、消費者が生活感をイメージしづらい点」しょう。

そして、このユーザー課題を解決するのがVRではなくARなのです。

ARはリアルタイムで空間をモデルルーム化できる

内見ARの特徴は、その場で消費者の好みに合うインテリア群をリアルタイムで配置できる点です。

借主にも

  • 「モダンな雰囲気が好き」
  • 「ヴィンテージ調の家具に囲まれたい」
  • 「植物をなるべく置きたい」

など千差万別の嗜好がありますが、AR内見ではその全てのニーズをボタン1つで装飾する事が可能になります。

このARによるインテリア・家具配置によってユーザーは

  • 「家具を置くと、思ったよりも空間が狭く(広く)感じる」
  • 「想像以上に床や壁の色と自分の好きなインテリアタイプの相性が良い(悪い)」

などの気づきがあるはずです。

「住む物件を決める」という意思決定は、ミスをした時に取り返しがつかないライフスタイル領域ですので「間違いない意思決定をしたい」という消費者ニーズは確実に存在します。

多様なライフスタイルを持った現代人に対して、生活感をイメージできるAR内見は意思決定ミスを事前に防げるという点で大きな価値があり、3~5年かけて着実に浸透していくと本メディアでは予想しています。

ARはリノベーションでも活用可能

またARは現実空間を低コストで装飾することができるため、リノベーションの事前シミュレーションにおいても活用が見込まれます。

壁紙を変えたり、フロアリングを変更するといったこともARであれば瞬時に行うことができるため、リノベーション会社の営業ツールとしても利用されていきそうです。

「ARグラス」「タブレット」「スマホ」デバイス毎のUXの違い

さて、ここまでAR内見がいかにユーザー価値のあるものかを説明してきました。

そしてもう1つAR内見を検討する上で強調しておきたい点は、デバイスによってユーザー体験が全く異なるという点です。

まず、結論から言うと スマホを用いたAR内見は商用製品として評価した時に、あまり実用的ではありません。 

その理由はスマホの場合ディスプレイが小さすぎるため、家具が並んでいたとしてもコンテンツの実在感(本当にそこにある感覚)が乏しく、十分なユーザー体験を提供することが出来ないためです。

上記のようにユーザー体験として優れてるデバイスを順番に並べると

  1. ARグラス(タブレットの10倍、ユーザー体験が優れる)
  2. タブレット(スマホの10倍、ユーザー体験が優れる)
  3. スマホ

この順番になります。

様々なデバイスでARコンテンツを制作してきた筆者の体感値として、スマホとARグラスではユーザー体験の質に100倍近い開きがあると感じています。

「家具単体の寸法を確かめる」という目的であればスマホでも問題ありませんが、 目的が「空間全体を装飾してシミュレーションする」となった場合、スマホのディスプレイでは小さすぎる のです。

ユーザー体験が担保できるのは「タブレット」 or 「ARグラス」の2択

そのため、不動産仲介企業がAR内見を導入する場合、デバイスとしての選択肢は「タブレット」か「ARグラス」の2択になってくるでしょう。

タブレットは若干重く、手が塞がってしまうなどの難点がありますが、スマホよりARコンテンツの実在感を感じることができます。

タブレットの場合は、ARKit(Appleが提供しているAR開発ツール)が使えるipadがおすすめです。

特にipad Airはタブレットデバイスの中でも群を抜いて軽いため、タブレットをかざす時のユーザー負担が少ない…といったメリットがあります。

5万円で購入可、KDDIと組んだARグラス時代のキラーデバイス「nreal light」

AR内見においてタブレット以外の選択肢はこれまでありませんでしたが、商用利用に耐えるARグラスが2020年に登場したのでご紹介したいと思います。

今回紹介する「nreal light(エンリアル・ライト)」は

  • BtoCを意識した優れたデザイン性
  • 5万円という破格の価格
  • 広い視野角
  • 本体重量88gという圧倒的な軽さ

といった要素を備えた世界初のBtoC向けのARグラスとして発売されました。

KDDIは来る5G時代に向けた新しい取り組みの一環として、「nreal」と業務提携を結び、「nreal light」を日本国内向けの販売・サポートを開始する事を発表しています。

弊社でもこのnreal lightを用いたARアプリ開発を行なっていますが、明らかにユーザー体験の質はタブレットに勝り、AR内見などの商用利用に初めて耐えうるのではないか…と感じています。

これからKDDIから販売が開始されるとのことですので、AR内見を導入検討している不動産会社にとってこのnreal lightもオプションの1つとして検討する価値は十分あると言えそうです。

ソリューション紹介:国内初のAR内見アプリ 「AR 内見」

それでは最後にARで内見する際に使える国内アプリを1つだけ紹介したいと思います。

その名も、「AR 内見」。

このサービスはバーチャルなモデルルームをARで瞬時に生成し、内見時のユーザー体験を向上する不動産会社向けARソリューションです。

使い方は極めて簡単な上に、 現在は実証段階のサービスとのことで初期費用は無料 で提供されています。

※サービスページはこちら→)ARを用いた内見・内覧なら「AR 内見」

特徴⑴ 使い方はシンプルな4ステップ

使い方は下記の通りです。

  1. 部屋の間取りを入力して
  2. インテリアの趣向をユーザーが入力すると
  3. ユーザーの好みに合わせてAR家具を自動生成して空間を装飾
  4. ユーザーはARコンテンツを新たに設置・再配置可能

上記のようにシンプルな4ステップになっており、初心者でも直感的に使うことが出来ます。

使い方のレクチャー動画もYoutube上で今後整備されていくとのことで、不動産会社での導入コストも低く抑えられそうです。

特徴⑵ コーディネートされた家具を自動生成してくれる

このサービスの最大のポイントは「自動的に家具のコーディネートを生成してくれる」点です。

時間の限られている内見時に、1からAR空間で家具を配置してコーディネートするのは手間がかかりますが、この「内見AR」は、ユーザーの好みと間取りを入力すれば、ARによる装飾を自動的に提案・設置してくれます。

もちろん自動生成された家具は、後から自由に再配置可能。

家具単位の色の変更にも対応しているので、体験者は新居にぴったり合う家具を、具体的にイメージすることが出来ます。

特徴⑶ ARグラス・タブレット・スマホ全てに対応。マルチプレイも可能。

先ほど、ARの体験性はデバイス毎に全く異なるという解説をさせて頂きましたが、このアプリはipadとiOSスマホだけでなくARグラス(Nreal Light)にも対応しています。しかもマルチプレイによる複数人体験も実現しているとのこと。

国内において「内見」にこれまでフォーカスしたARサービスはまだ存在しないため、事実上「AR 内見」は本サービス一択なのではないかと思います。

しかも現在は実証パートナーを探しているPoC段階のため、2020年まで初期費用は無料とのことです。

「サービス体験会」も東京都内であれば無料で提供されているようですので、ぜひこの機会に体験してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

さて、この記事ではARによる内見のメリットやVR内見との違いを解説してきました。

ARサービスをマクロ的に捉えると

  • 5G開始による通信環境のアップデート(インフラ)
  • AIによる空間認識の進化(ソフト)
  • 安価で高性能ARグラスの登場(ハード)

このように複合的なテクノロジーの組み合わせによって成り立っており、この1~2年で「ARによってユーザーに提供できる体験の質」が飛躍的に高まってきています。

このUXの進化により「これまでの解決できなかったユーザーの課題」が解けるようになり、多くのビジネスチャンスが生まれようとしています。

そして、その最たる例が「AR 内見」なのではないでしょうか。

不動産会社にとっての競争の武器となりそうなAR内見。この記事が少しでもご担当者様の参考になれば幸いです。

 


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