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3分で分かる!AR時代のスマートグラスとは?仕組みや事例を解説!


最近巷で聞くようになったスマートグラス(ARグラス)ですが、その実用性について専門性の高さゆえに、いまいち「ピンっ」と来てない方も多いのではないでしょうか。

Apple、Google、Microsoft、Facebookなどがこぞってこの領域に参入しているのは何故なのか?

今回はそんなスマートグラスが世界にもたらす影響を今までの歴史と共に紐解いてみたいと思います。

スマートグラス(ARグラス)の始祖「Google glass」

一般的にスマートメガネが知られるようになったきっかけはGoogle Glassです。

その当時珍しかったウェアラブル形式、透過型ディスプレイによる視界の同期、動画のライブ中継、カレンダー、チャットを目の前に表示する斬新なインターフェースは一般人を大いに驚かせました。

こちらはその当時の動画です。

登場直後から大いに期待されたGoogle glassでしたが、一般人が「これは便利だ!」と思うようなキラーアプリが登場せず、ひっそりと表舞台から消えてしまったのが2015年のことです。

しかしGoogleは医療、生産工場といった業務用アプリケーションとしての実用化を目指し、開発を続けていました。

※Google Glassに関する詳しい解説はこちら:

スマートグラスとは何か?

スマートメガネの基本コンセプトはハードウェアとインターネット接続を組み合わせることで、現実空間に情報を重ねるというものです。

(↓最近KDDIが一般公開したCMを見ることでイメージがより深まるかもしれません。)

スマートグラスにはディスプレイ、音声センサー、加速度計が搭載されているため、その場に即した情報を利用者に提供することができます。

例えば、「お腹が空いた」とスマートグラスに呼びかけることで「目の前にある飲食店の食べログの評価が見える」といったことも可能になりますし、初めて行く国に旅行する時などにも大変役に立つでしょう。

※Yahoo mapの実事例

※LIFULLによる空室チェックアプリの事例

アンドロイドのカメラを文字に向けると自動でGoogle翻訳してくれる機能など、あれも本質的にはARグラスの価値を体感できる機能の1つと言えるでしょう。

スマートグラスの真骨頂は企業のナレッジマネジメント

さて、ここまで消費者目線でARグラスの利便性について書いてきました。

しかし、消費者よりも先にスマートグラスのメリットを享受するのは、一般消費者ではなく企業が先だと言われています。

例えば「工場のネジの仕分け作業」を想像してみてください。

工場では、職人呼ばれるような人たちがネジを1つ1つ目視で品質チェックして仕分けしており、その判断スキルは属人化する傾向にあります。

この属人化されたナレッジは新人への伝承に時間がかかってしまうの当たり前で、職人的作業が求められる現場では非常に大きな悩みの種でした。

しかしスマートグラスに搭載されているカメラによって過去撮影された動画を全てデータベース化し、そのデータに画像認識AI(アルゴリズム)を活用することで、どんな素人でもそのスマートグラスを付けると瞬時にネジの品質をAR上の情報を元に判断することができるようになります。

他にも飲食店であれば常連さんの顔情報を認識し、「この顧客は月曜日の朝に必ずサンドウィッチを注文する」といった傾向データを全員で共有できれば、これまでにない顧客体験を生み出すことも可能でしょう。

このようにスマートグラスによる拡張現実とデータ、AIが組み合わさることで、企業の研修や知識の共有が円滑になり、何万人もの労働者の「知識」を共有/アップグレードするコストが劇的に低下するのです。

このナレッジマネジメントの劇的なコスト圧縮は、過去50年間のテクノロジーの変化の中でもひときわ大きなパラダイムシフト(事業機会)になると言われています。

これこそが今、GoogleやAppleといったITの巨人たちが参入している背景なのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

スマートグラスが引き寄せる未来の世界を考えると、非常にワクワクしますね。VR/AR産業は今後最も成長すると言われる産業の1つですので、XR-Hubでは今後もXR領域のトレンドを発信していきます。

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VRで映像に触れる女性

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