カメラをかざして情報収集!AR×画像認識「Google Lens」の使い方とは?
今、GoogleがARのテクノロジーをより身近で便利なものにしようとしています。
カメラのレンズに映る様々な「モノ」を認識しそれに関わる情報を表示する、AIを用いた画像認識機能「Google Lens」。従来はGoogleフォト・Google Assistant内のみでの機能でしたが、今ではGoogle Playでダウンロード可能なアプリになっています。
使いこなせばより便利に生活できること間違いありません。
今回は、Google lensの使い方や機能の詳細、おすすめの利用シーンについてご紹介します。
Google Lensとは
Google Lensとは、カメラが建物や動物・植物を捉えたときにAIがそれら対象物を正しく認識し、その建物や動物にまつわる情報をカメラの中で表示したり、ネットで検索してくれるARアプリです。
Google Lensは2017年5月に、Google Photosの新機能の一部としてGoogle I/Oで初披露されました。OSでは、iOSかGoogle Playを利用するユーザーであればだれでも使うことができます。また、最新のアップデート(2018年5月)ではSony Mobile、LGをはじめ多くのAndroidスマートフォンにおいてGoogle Lensがカメラアプリとして内蔵されることが発表されました。
本記事ではGoogle Lensの機能の概要や使い方を紹介していきます。
機能の概要 – Google Lensの使い方とは
With Google Lens, your smartphone camera won’t just see what you see, but will also understand what you see to help you take action. #io17 pic.twitter.com/viOmWFjqk1
— Google (@Google) 2017年5月17日
Google Lensは、Google Lensアプリ(Google Playでのみダウンロード可能)と以下の現在二つのアプリに内蔵されています(2018年6月17 日)。
・Google Photos
・Google Assistant
使い方としてはいたって簡単で、目の前の「モノ」の情報が知りたいときにその写真を撮影し、Google Lensを起動するだけです。
※端末の言語を英語にしておく必要があります。
姫路城などの建築物をGoogleレンズにかければ姫路城の情報や住所・経路などが表示されますし、「これ、何の木だっけ」と思った写真を写真をGoogleレンズにかければ写真に写っている木が「カエデの木である」と教えてくれます。手順はこちら↓。
①Google Lens(Google Photos)を起動します
②画像の↓で示されたマークをタップします
③Google LensのAIが対象物を解析します
④Google Lensが「それはカエデの木」と教えてくれます。
加えて、ビジネスシーンでの使い道としては「名刺との連動」が挙げられます。ビジネス上でもらった名刺の写真を撮り、Google Lensにかければ、各情報(相手の勤務先や電話番号、メールアドレスなど)が連絡先にインプットされます。そこから電話を掛けたりメールを送信することが可能なので、例えば「訪問のお礼メール」などもGoogle Lensを使えば楽に送ることができそうです。
利用環境
Android ユーザー
Androidユーザーはこちらからダウンロードすればすぐに使うことができますが、利用はAndroid 6.0以上であれば可能です。対応している機種としては、
・LG Motorola
・Sony Mobile
・Nokia
のもので、Mashmallow以上のOSが条件になります。
また、Google Playでアプリをダウンロードすれば利用可能です。
iPhoneユーザー
Google LensはiOSにも対応しています。Google PhotosのiOSアプリ(3.15~)に入っており、最新版にアップデートしていれば使うことができるでしょう。
最新のアップデートで何が変わった?
2018年5月8日、GoogleはGoogle Lensのアップデートを発表しました。
機能面におけるアップデートは以下の3つであるとしています。
①テキスト検索機能の向上
Google lens integrated with google assistant #MotoG5plus pic.twitter.com/ZJCqeFCf3X
— Anand (@GuruAnand1998) 2018年6月17日
まず、文字認識・検索機能のアップデートが挙げられます。これにより、レシピやギフトカードのコード、Wi-Fiのパスワードが書かれた写真をGoogle Lensを通せば、関連する情報・写真が表示されます。
例えば、とあるレストランでメニュー表を取った時に「このメニュー、なんだろう」と思ったら、そのメニュー表の写真を撮ってGoogle Lensを使えば、どんな料理か写真で教えてくれるのです。
②類似商品の表示
カメラをかざして情報収集できるGoogle Lensのアプリ登場https://t.co/kR14wqHvBs#Google #カメラ #アプリ pic.twitter.com/3p4mI3L3Vm
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) 2018年6月11日
これは気になるファッションコーディネートなどのシーンで使える機能です。従来の検索機能は「写真に写っているもの」を認識し検索する機能でしたが、このアップデートにより「写真に写っているものに似ているもの」まで検索できるようになりました。
例えば、気になる服や雑貨を見つけたときにその写真を撮ってGoogle Lensを使えば、その商品の情報やレビューに加えて類似商品の情報・レビューも表示されるのです。
欲しい商品を比較するときなどに有効活用できそうです。
③機能のリアルタイム動作
We created Google Lens to help you do more with what you see. And starting next week Lens will be available right in the camera app of top partner devices. #io18 pic.twitter.com/ym9fnKHVs9
— Google (@Google) 2018年5月8日
Google Lensの機能がカメラ利用とリアルタイムで動作可能になりました。カメラが捉える対象物や文字の認知・解析・情報の提示を即座に行い、ユーザーがそれらを活用できるようになったことを意味します。
数十億の単語、フレーズ、場所や施設、モノなどを認識する、最高峰のAI・機械学習機能が詰まったアップデートになっています。
まとめ
いかがでしょうか。
Google Lensはこれまで撮影した写真の認識や、解析、情報の提示をしてきましたが、2018年5月のアップデートによりカメラ利用とリアルタイムで使用可能になりました。
最先端の機械学習と最大級の情報をストックするGoogleならではのサービスと言えそうです。現時点でも十分に便利なサービスではあるものの、検索機能や認識機能をはじめ、まだまだ発展するはずです。
まだGoogle Lensを使ったことがない方は、ぜひGoogle Lensの価値を確かめてみてはいかがでしょうか。
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