【徹底レビュー】エースコンバット7 VRのストーリーや機体紹介・操作方法/評価を解説
12年ぶりのナンバリングタイトルにして、ついにVRに対応した「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」。
発売前からゲームファンはもちろんとして、VR関係者からも大きな注目を浴びてきました。
今回は本作における
- 本作の魅力やVRモードの概要
- 世界観のあるストーリーや設定
- 本作を遊んで欲しい3つの理由
- 操作方法とフライトコントローラーについて
- ユーザーの評判やレビュー
など、シリース初回作品からプレイしてきた筆者が徹底的に掘り下げて紹介します。
「全てのシューティングゲームファン、そしてVRユーザーがプレイすべき!」と断言できる本作品がどのようなものなのか?ぜひご覧ください。
Contents
まさにゲームの革命!エースコンバット7について
「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN/エースコンバット7 スカイズ・アンノウン(以下ACE7)』は2019年1月17日に世界同時発売された、PS4、Xbox One、Windows用のフライト・シューティングゲームです(Windows版はSteamで2月1日発売)。
エースコンバットと言えば、シリーズ累計1,400万本以上を売り上げる、PSを代表するフライト・シューティングゲームで、本作「ACE7」はナンバリングタイトルとしては「エースコンバット6 解放への戦火」以来、12年ぶりの発売となります。
そしてシリーズ最新作となる「ACE7」はついにVRにも対応!『空の革新』をテーマに作られた本作では、これまで以上にリアルな空中戦をVRで楽しむことができます。
【ACE COMBAT7: SKIES UNKNOWNスペック】
- 発売日:PlayStation4/Xbox One/2019年1月17日。
- STEAM/2019年2月1日
- 開発/販売:バンダイナムコエンターテインメント
- 価格:通常版、ダウンロード通常版(PlayStation®4版/Xbox One版)/7,600円+税。
- STEAM版/オープン価格。デラックスエディション(PlayStation4版、Xbox One版。
- ダウンロード販売のみ)/10,100円+税。
- コレクターズエディション(PlayStation4版。パッケージ販売のみ)/12,400円+税
- ジャンル:フライトシューティング
- 対応機種:PlayStation4、Xbox One、STEAM
- CERO:A (全年齢対象)
- (※PlayStation4版に収録されるPlayStationVR対応の「VRモード」では、 VR専用の新規ミッションがプレイできます。その他のモードはPlayStationVRに対応しておりません)
ACE7の3つのVRモードとは?遊び方とその魅力
「ACE7」は残念ながらゲーム全編でVRプレイが可能というわけではありません。VR用に用意された『VRモード』を楽しむことになります。
VRモードで楽しめるのは以下の3つです。
<戦闘機を間近で見れる!VRハンガー>
この<VRハンガー>では、ハンガーに格納されている戦闘機をじっくりと眺めることができます。それだけなら普通のゲームでもありそうですが、そこはVR。
手で触れられそうなくないの間近で自機を観察することできるので、戦闘機の大きさをリアルに感じることができます。
また、ボルト一本まで精密に再現されたリアルな戦闘機は見ているだけでも飽きません。
ハンガー内を歩き回る整備兵なども含めて、非常に緻密に再現された<VRハンガー>は開発陣も一押しのコンテンツとなっています。
<ファン感涙!VRエアショー>
戦闘機が空中で披露するアクロバティックな飛行は、航空ショーなどの目玉ですよね。それをVRで体験できるのがこの<VRエアショー>です。
VRらしく、実際の現場で戦闘機を見上げるように首を傾けたり、音を頼りに戦闘機を探し出すなどの、これもある意味とてもリアルなエアショー体験が味わえます。
22種類の飛行演目を好きな順番で何度でも見ることができるため、航空機ファンにはたまりません。
<死の恐怖すら感じるVRミッション>
VRモードの真骨頂といえるのが、このVRミッションです。
プレイヤーは一パイロットとなって『本物の』空中戦を体験することができます。
もともとエースコンバットシリーズはまるでフライトシミュレーションのようなリアルなグラフィックスと、ゲームらしい直感的で爽快な操作方法を融合させた『フライトシューティング・ゲーム』ですが、VRを採用することによって、ついに一つの完成形に到着したという感じがします。
これはゲームなのか…現実なのか…
エースコンバットシリーズのファンでVRに触れたことがある人なら、「VRでエースコンバットをプレイしたい!」と思っていたはずです。その夢がついに実現したのです!
開発陣としても、「ACE7」を開発するにあたり、自然と『これはVR対応にしないとマズイでしょう』という意見が中心になったそうです。
実際にこのVRミッションをプレイすると、360°広がる大空の世界が圧倒的なまでのリアル感としてプレイヤーの目の前に広がります。
撃墜した戦闘機を自機が追い越して、斜め後方で爆発する様子を確認したり、敵機をレーダーではなく首を前後左右に傾けて捜索したりと、ゲームの中ではありますが、まさに本物の空中戦が展開されるんです。
これほどまでにプレイヤーをVRの世界に引き込み、夢中にさせるVRゲームがこれまでにあったでしょうか?
「ACE7」の<VRミッション>は全てのエースコンバットファン、ならびに全VRユーザーにぜひ体験してもらいたい、迫真の出来栄え。
自分が本物のエースパイロットとなって大空を駆け巡る。
それをまさしく体験できる<VRミッション>。VRの真髄をぜひ実感してください!
VRモードに必要なもの
これらVRモードを楽しむには、当然ですがPS VRが必要となります。
またVRモードが搭載されているのはPS4版のみとなりますので、その点も注意して下さい。
PS4専用VRモードは体験版がPlaystation Storeで配信中です。
PS VRをお持ちの方は、ぜひダウンロードして『究極のVRドッグファイト』を体験してみてくださいね!
PSVRの価格やスペック、購入時の注意点などはこちら→【PSVR完全解説】価格やスペック・使い方/評判を徹底解説!
【VRモード体験版スペック】
- PS VR専用の「VRモード」のみプレイ可能。
- ミッション1の序盤がプレイ可能(ミッション中は序盤ターゲット2機を破壊するか、5分経過で終了)。
- 使用できる機体はF/A-18F Super Hornet、兵装はQAAMでプレイ可能。
- 導入シーンや、VR専用ハンガー、ミッション前の機体プレビューも体験可能。
『この世界の片隅で』の監督が描く重厚かつシリアスなストーリー
「ACE7」のゲーム本編はVRではなく、通常のモニタ上でプレイすることになります。
VRに対応していないのは残念ですが、本編となる「キャンペーンモード」も非常に緻密な作りでプレイヤーをグイグイと画面の中に引き込んでいきます。
その大きな理由の一つが、単なる空中戦闘だけでは終わらない、エースコンバットシリーズならではの骨太のストーリー展開です。
物語は作中の1999年7月に起こった小惑星ユリシーズの地球落着により,ユージア大陸の広範囲が被災したことから端を発します。
そのダメージは10年以上が経過した2010年代後期に入っても癒えず、復興のための大規模なエネルギー供給施設となる軌道エレベータの建造が、オーシア連邦の働きかけによって始められます。
しかし,そこにはオーシア連邦によるユージア大陸の掌握という政治的思惑があったらし、反感を覚えたエルジア王国が宣戦布告。
その攻撃に対して,プレイヤーはオーシア国防空軍の兵士として戦っていく…というのが、大まかなストーリー。
シリーズを通して重厚でシリアスなストーリーが魅力のエースコンバット。
最新作の「ACE7」では『この世界の片隅で』で世界中を泣かせた片渕須直監督が脚本を手掛けます。
片淵監督とエースコンバットシリーズの関わりは長く、「エースコンバット04 シャッタードスカイ」と「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー」の脚本も担当しました。
「エースコンバット04」でエルジアという敵国が出現し、「エースコンバット5」でプレイヤーはオーシアという国に所属していましたが、本作「ACE7」ではその「エルジアとオーシア」が初めてストーリーの中で絡み合うことになります。
また「有人飛行機と無人飛行機」というもう一つのテーマが交錯し、物語を深く掘り下げていくことになります。
『この世界の片隅で』では、一人の女性の日常の生活を通して戦争という非日常を描いた片淵監督。
「ACE7」でも単なる国家対国家の戦争ではなく、無人化されていく現場の中に新世代のパイロットがどう対峙していくかなど、あくまでも『人』を通してストーリが展開されていきます。
登場人物の内面までを掘り下げるストーリーは、決して一面だけの『正義』を取り上げるのではなく、戦争の愚かさと、そしてそれに関わる人間の葛藤を描きます。
特に物語後半にかけてのストーリー展開は手に汗握る熱い展開。
ぜひ「ACE7」の世界に浸って下さい。
エースコンバットVRで遊んで欲しい3つの理由
迫力あるVRモードと重厚なストーリーだけが「ACE7」の魅力ではありません!
ここではさらに、「ACE7」をプレイすべき3つの理由を取り上げます。
プレイすべき理由①選べる個性豊かな機体
エースコンバットシリーズでは、実在する戦闘機をモチーフにした、様々な機体を自由に選んで使用することができます。
機体によって攻撃手段や得意とする戦闘シーンも異なるため、戦場に合わせた機体を選択する攻略の楽しみもあります。
「ACE7」で使用できる機体の一例は以下の通り(機体に関する説明はメーカー記載に基づく)。
・A-10C Thunderbolt II:重武装と高耐久性を備えた、近接航空支援用途の攻撃機。低速域下の安定した機動性と、対地攻撃兵装によって自らの有用性を証明した。
・F/A-18F Super Hornet:艦隊防空から近接航空支援まで、多彩な任務を遂行可能な艦上戦闘攻撃機。高速度戦闘よりも中速域の運動性能に強みがある。F型は大規模改修タイプ。
・Su-35S:従来の主力機Su-27を更新するべく開発された戦闘機。最新のアビオニクスと推力偏向ノズルの採用により、高いレベルの機動性を発揮している。
・Typhoon:複数国の共同開発計画で開発された多目的戦闘機。デルタ翼による飛行安定性を有し、対象を問わず高い攻撃力を発揮する。
・F-2A:F-16をベースに開発された多用途戦闘機。開発国の運用思想に基づき、洋上目標への航空阻止攻撃に最大の強みを発揮する。
・F-35C Lightning II:ステルス性能を持つ多目的戦闘機。C型は海軍が運用する艦上機タイプ。JSF(統合攻撃戦闘機)計画の元で開発され、対地対空を問わず多任務対応が可能。
・F-15J:F-15Cの開発国外用ヴァリアントタイプの一つ。基本性能はベース機F-15Cとほぼ同等のものだが、機体細部や運用兵装に若干の差異が認められる。
・Rafale M:空海軍共用使用の高性能オムニロール艦載機。M型は海軍仕様機。対地対空どちらとも長射程兵装の運用能力を持ち、戦場の主導権を握る。
航空機/戦闘機ファンはもちろん、そうでない人も多種多様な戦闘機を操って大空を駆ける快感は病みつきになること間違いなし!
ぜひ自分好みの機体を探してくださいね。
プレイすべき理由②、立体的な雲を再現したリアルで美しいグラフィック
もともとリアルで美しいグラフィックが評判のエースコンバットシリーズですが、『空の革新』をテーマに開発された「ACE7」ではさらにそのクオリティに磨きがかかっています。
特に立体的かつ『存在する』雲が本作をワンステージ上の境地に高めている印象。
ゲームの中には着氷、落雷、乱気流などの特性のある雲が配置されており、それが実際の操作や戦闘にも影響を及ぼします。
雲の中に突入するとキャノピーに水滴が生じて視界が悪くなったり、敵のレーダーやミサイルのホーミングを回避するためにあえて雲の中に飛び込んだりと、メリットとリスクが内在する雲の存在がシリーズ最高のドッグファイトを演出しています。
もちろん、どこまでも青く澄み渡る空や、太陽の光が反射する海、細かく描写された建造物など、最新技術によって描写されるグラフィックは、圧倒的なまでのリアル感を伴って、プレイヤーをゲームの世界へと引き込みます。
まさに「SKIES UNKNOWN」=「未知の空」を体感して下さい。
プレイすべき理由③、バリエーション豊富なミッション&マルチプレイが楽しい!
「ACE7」のキャンペーンモードでは、敵機との空中戦(ドッグファイト)だけではなく、多種多様なミッションをクリアしていくことになります。
例えば、水上艦艇を攻撃したり、地上部隊を襲撃して味方機を援護したり、トンネルを潜り抜けて目標を破壊したりなど、バリエーション豊富なミッションが用意されています。
また、キャンペーンモードを離れれば、人間同士のリアルな駆け引きが魅力の「マルチプレイ」もおすすめ。
相手は全て人間のため、対COM戦とは全く異なる駆け引き&戦闘技術が要求されます。
VRだけではなく、様々なミッション&マルチプレイで「ACE7」を心ゆくまで堪能してくださいね。
エースコンバットVRの操作方法・コントローラーについて
「ACE7」では2つの異なる操作方法が存在します。
①スタンダード操作:初心者向けの操作方法。コントローラーのスティックを右に倒せば機体が右旋回、左に倒せば左旋回を行う。
②エキスパート操作:エースコンバットシリーズに慣れた人用の操作方法。機体を右旋回させるには、スティックを右に倒して機体を90°傾け、それからスティックを下に倒し機首を上げることによって旋回する。
初心者でもエキスパート操作に慣れておこう!
一見するとエキスパート操作の方が複雑のため、初心者はスタンダード操作から入ったほうが良さそうに思えますが、「ACE7」に限っては初心者も初めからエキスパート操作に慣れることをおすすめします。
理由は本作目玉のVRモード。
実はVRモードでは機体を倒してから上下させて旋回させるというエキスパートモードの操作方法のみの対応となっています。
どうせVRモードでエキスパートモードを操るなら、最初からこの操作方法に慣れたほうが得策というものです。
また、エキスパートモードの方がより細かで素早い旋回・トリガー操作ができますから、「ACE7」をより楽しむためにも、ぜひエキスパートモードで腕を磨いて下さい!
専用フライトスティックを使えば更なる没入感を体験できる!
また、より「ACE7」を本格的に楽しみたい方には、専用のフライトスティックの使用をおすすめします。
このフライトスティックでVRモードをプレイすると、よりリアルなパイロット気分を体験できます。
お金に余裕のある方はぜひ!
フライトスティックの購入はこちら→『エースコンバット7』対応フライトスティックコントローラー
VR酔いは工夫されてるが、酔い止め薬は常備しておこう
「ACE7」の迫力あるVRモード。プレイヤーをVRの世界に引き込む没入感の高さは大きな魅力ですが、その分心配なのが『VR酔い』です。
いくら優れたゲームでも、すぐに酔ってしまってゲームを楽しめないのであれば意味がないですもんね。
その点、「ACE7」ではプレイヤーが酔いにくいような様々な工夫が施されています。
「ACE7」のVRモードでは、大空の中を駆け巡るため、地面や壁などの固定物とすれ違うことがなく、それが酔いをおこさない大きな理由となっています。
また視界の中には、常にコクピットのフレームという『動かないもの』が映っていることも酔いにくさに役立っているのだとか。
自分の機体が今どういう状態で飛んでいるかを把握するとさらに酔いにくくなるため、先にキャンペーンモードで操作に慣れてからVRモードをプレイすると良いかもしれません。
もちろん個人差はありますが、「ACE7」をプレイした人のほとんどがVR酔いを感じなかったという報告も寄せられています。
VR酔いが心配な方も、安心して「ACE7」のVRモードをお楽しみください!
VR酔いの対策についてはこちら→)VR酔いの原因とは?対策方法・プレイ中に酔った場合の対処方法
エースコンバットVRの評判・感想レビュー
それでは最後にACE7 VRの評判やレビュを見てましょう。
グラフィックの作り込みが精巧なため、ゆっくりと飛行するのだけでも楽しいという声や…
爽快感が素晴らしく、ビックタイトルの名に恥じないクオリティと絶賛する声…
VRモードは酔うが、ビビるくらい面白い!といった声まで。
ビックタイトルの最新作でもあり、1週間で20万ダウンロードされたフライトゲームの金字塔というだけあって、史上最高レベルの完成度が担保されていることがお分かり頂けたかと思います。
ぜひ皆さんもこの航空体験を、直に感じてみて下さい!
まとめ
『正統進化のナンバリングを作ろう』というテーマで開発が進められたという「ACE7」。
実際にプレイしてみると、過去のシリーズを踏襲しつつ、VRという新たな表現を手に入れたおかげで、飛躍的に進化を遂げた作品になっていると思います。
ただ一つ残念なのは、全てのモードがVRに対応していない点。
これは映画的な手法や演出が売りのエースコンバットシリーズで、一人称視点のVRで全てを表現するのが難しかったためだと思われます。
しかし、この「ACE7」を土台とすれば、さらにVRの魅力を追求しつつ、エースコンバットシリーズらしい演出が施された全編VR対応のゲームを開発することも決して無理ではないでしょう。
今から、次回作が楽しみで仕方ありません。
VRゲームの真髄とは何かをはっきりと見せてくれた「ACE7」。
数あるVRゲームの中でも、まさしく記念碑的な作品になったと言っていいでしょう。
未プレイの方は、今すぐプレイしてみてくださいね!
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