VR教育のメリット/デメリットや活用事例を徹底解説!


VRと聞けばゲームをイメージされる方も多いと思いますが、仮想空間で疑似体験ができる特徴を利用した「VRの教育・研修利用」が注目を浴びています。

一体どのようにVRが教育分野に活用されているのでしょうか。本日は

  • VR教育のメリット・デメリット
  • VR教育の活用事例
  • VR教育を提供する国内の開発会社

を徹底的に解説していきます!

VR教育のメリット・デメリットについて

VR技術の普及に伴い、仮想空間を活用した教育や研修での利用が増えてきています。

VR研修というと近未来感がありますが、ドライブシミュレーターやフライトシミュレーターも立派なVR研修であり、実は古くからあるものなのです。

もし自動車教習所に通われた方であればドライブシミュレーターは必ず経験されていると思います。

あれは、初心者をいきなり実車に乗せると危険なために、疑似的に運転を体験できる設備なわけですね。

それではVR教育/VR研修のメリットから見ていきましょう。

VR教育のメリットは疑似体験による高い学習効果

教育利用ですが、教室にいながら世界遺産をVR空間で旅して回ったり、宇宙空間や、実際には不可能である人体内部にに入り込んだ視点での体験をしたりといったことが可能になります。

また企業でのVR研修はすでにかなり利用されており、危険な場所での作業や、そもそもその場に入り込むことが困難な場所での作業を疑似体験することができます。

例えば原子力発電所での廃炉作業はなかなか訓練することが難しいわけですが、VRを活用することでこれが可能になります。

できる限り事前に現場内の映像を取得しておくことで、実際の作業をする前に事前体験を積むことができるのです。

関連記事)VRが研修を変える?VR研修の活用事例を徹底解説!

VR教育のデメリットは初期導入費用の高さ

逆にVR教育/VR研修のデメリットは何でしょうか。

真っ先に上がるのは導入費用の高さです。

安価なVRゴーグルも登場し始めてはいますが、それでも1台数万円程度はします。

本格的なVR体験を行うには触覚などの再現も必要になるため付属品を含めて必要台数購入するとなると、案件によっては数百万円を優に超える金額が必要になることもあります。

さらには特定のシチュエーションをVR空間内に再現する必要がある場合は、オリジナルの3Dモデリングや360度動画の撮影を行う必要がありますので、機材以上の制作費用は覚悟しなければなりません。

しかし1回教育コンテンツを制作してしまえば、半永久的に使うことが出来るため下記で紹介するウォルマートのように、長期的には費用対効果の高い投資とも言えます。

国内外のVR教育コンテンツの活用事例3選とその実効果

それではここからは具体的なVR教育の事例と効果を見ていきますよう。

17,000台のOculus Goを全店舗導入したウォルマート

小売大手のウォルマートでは、店舗従業員の研修用に1万7000台以上のOculus Goを、約4700店舗に配備して活用しており、将来的には米国内の全店舗に展開するとしています。

これは2017年に発表したWALMART ACADEMYプログラムの一環となっていますが、現時点で45の研修プログラムを用意しており、店舗における新しいテクノロジー機器の操作方法や、年に一度の「ブラックフライデー」での混雑時における顧客対応などの訓練に活用しています。

一件「導入コストに見合うのか?」と思われるかもしれませんが、アメリカ全土に講師を派遣して実地でトレーニングすることに比べて大幅にコストダウンが可能であり、スタッフの視線や、どのような選択をしたかの統計を取ることができるために大きな効果を上げているのです。

ウォルマート社員達によるVR教育現場の風景

学校で普及するVR教育。理科・語学領域での活用も

VRは学校の教育現場にも活用され始めています。

Google ExpeditionsではVRキットを用いて世界中の観光地や名所を見ることのできる教材で、学校にいながら校外学習を可能にしています。

コンテンツはルーのマチュピチュ、南極、国際宇宙ステーションなど500以上の場所や施設の体験学習が可能となっています。

Googleが提供する旅行体験のVRコンテンツ

また理科実験室をバーチャル化したプログラムも実用化されており、様々な実験器具をつかって様々な実験を体験することができるようなってきています。

高価な実験機材を購入したり、危険な実験を実際に行ったりする必要がないことがメリットです。


 理科実験と相性が抜群なVR教育コンテンツ

VRの英会話学習サービスも

様々なシチュエーションの体験や反復学習が可能である点から英会話学習とVRは非常に相性が良く、VRを活用した英会話サービスやアプリが高い評価を受けています。

より実践的なトレーニングが可能で、中にはAI機能を持ったバーチャルキャラクターが英語を教えてくれる教育コンテンツを開発する企業も現れています。

VRゴーグルなどのハード面や、導入数といった点でまだ課題はあるものの、今後の展開が非常に期待される分野になっています。

VR英会話アプリやサービスに関して、下記記事で詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

社員向けの安全教育コンテンツを提供した東京電力

東京電力HDでは、聖蹟桜ヶ丘にある「安全考動センター」でグループ社員に向けた安全教育のためにVRを活用しています。

体験型の研修施設で実際の事故に関する教育を行うのですが、感電などは従来は体験が難しく、模型などの展示にとどまっていました。

これをVR技術の活用により感電や過電流の体験を疑似的に行うことができるようになったのです。

2017年4月の運用開始から、すでに1万人以上が受講しており、2020年3月までに東電HDと3基幹事業会社の全社員約3万人を受講させる計画となっています。

医療手術のVRトレーニングでの活用も

VRが積極的にトレーニング活用されている分野の一つが医療現場です。

手術のトレーニングにVRを活用することで、検体を使った従来型の研修に比べ、コストや手間を削減できるうえに、実際の手術と同じ状況を手軽に再現することができるのです。

必要なものはVRヘッドセットと手術用の器具操作シミュレーション用の触覚デバイスだけであり、特殊な症例であっても、実際の患者を対象に手術を行っているかのように手軽にトレーニングを行うことができるのです。

現実空間と遜色のないリアルな手術VRのトレーニング動画

日本国内でVR教育サービスを手がける制作・開発会社3選

それでは最後にVR教育を手がける国内制作会社をご紹介しましょう。

医療系に強い – 株式会社ジョリーグッド

ジョリーグッドは、テレビ局の技術者であった創業者が立ち上げたテクノロジー・エンターテイメント企業です。

プロフェッショナルVRラボ「GuruVR」゙はメディア企業向けのVR導入ソリューションにおいてトップシェアを誇り、各分野のVR教育コンテンツ提供だけでなく、VRを活用した企画や、AIを含めた人材育成ソリューションなどもおこなっています。

Guru Job VRでは放送局クオリティの高品質なVR体験を提供しており、一例として医療研修VRでは、リアルな手術室の360°空間とともに名医の手技を間近で体験できるようになっています。

<サービス紹介ページはこちら>

検証レベルでの発注も可能 – デジタル・ナレッジ

デジタル・ナレッジでは火事や、クレーマー対応など様々なシチュエーションを想定したリアルな映像体験をVRで提供しています。

eラーニング専業企業として長年培ってきた実績をもとに、危険体験だけではなく、クレーマー対応など相手が必要な体験を低コストで実施できるコンテンツに対応できることが同社の特徴です。

また単なるVR教育コンテンツの作成だけではなく、お客様に合わせた教育設計、学習プログラム設計などの活用方法の提案も行っています。

<サービス紹介ページはこちら>

触覚まで再現するVR – 三徳商事

 

三徳商事では企業向けの「RiMM VR訓練シミュレーション」を提供しています。

VRの活用によって危険な事象(事故)を5感再現(視覚+聴覚+触覚+臭覚)させることにより、効果的かつ安全に体験することができます。

落下事故、感電事故、消火訓練などの37シナリオが準備されており、すでに100社以上のクライアントに導入実績があります。

それ以外にも様々な業種に合わせたVRシナリオの製品化が予定されており、希望する事故事象がない場合はご要望をお伺いし、三徳商事側で標準シナリオに追加していくとのことです。

<サービス紹介ページはこちら>

 

 

XR-Hub編集部では、VR教育の導入について無料での相談サポートを承っております。お気軽にご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

VR教育/VR研修というと「コストばかりかかってエンタメ要素が強いもの」というイメージがあると思うのですが、実は大幅な業務効率化やコストダウンに使われていることがお分かりいただけましたでしょうか。

VR機器の低価格化に伴い、VR教育/VR研修はeラーニングの一部として加速度的に普及していくことが予想されているのです。ご紹介した各社ではデモも行っておられますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

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XR-Hub 編集部