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【Magic Leap Challenge #1】最終発表会イベントレポート!


2020年8月29日〜9月6日にかけて、行われた国内初のデバイス配布型リモートハッカソン「Magic Leap Challenge」。

本記事では、イベントレポートとして、本イベントの最終発表会でプレゼンされた18作品をご紹介します!

制作期間一週間とは思えないクリエイティブな作品の数々、ぜひ最後までご覧ください!

Magic Leap Challengeとは?

5Gの到来と共に夜明けを迎える空間コンピューティング(Spatial Computing)。

この次世代テクノロジーに好奇心を寄せるクリエイターのため Magic Leap 1を全国に無償で配布するハッカソン企画です。

NTT docomo / Magic Leap / x garden によるXR産業共創プロジェクトであり、北は北海道、南は福岡まで日本各地から性別・年齢・開発経験を問わず様々な方にご参加いただきました!

それでは早速発表コンテンツのご紹介に移りましょう。

電子書籍 Paper XR-Book

作品紹介

Created by:池内剛

(↑再生ボタンを押すと、本作品の発表から再生されます)

Paper XR-BOOKは、ARマーカーを活用し、マーカーがついている本にさまざまな書籍を投影することができる作品です。

紙の書籍が好きなものの、コロナ禍で書店へ行くことが難しいという問題をXRの力で解決しようと思ったことがきっかけで開発されました。

紙をペラペラめくる質感を感じながらも、読みたい本をすぐに購入でき、電子書籍だからこそできる便利機能(しおり、検索機能)をつけることで魔法の書籍を実現しています。

開発者コメント

ストアのコンテンツの多くは、楽しむためにはスペースが必要なため日本の一般家庭で楽しむ事は厳しいと感じていました。

でも今回の開発を経て未来を感じるMagic Leapというデバイスでワクワク・ドキドキ体験が自宅でできてよかったです。

手で操作ができると開発の幅が広がるため、Hand TrackingとImage Trackingの同時利用がしたいのと、機会があればImage Tracking利用時にカメラキャプチャーを利用したいと思います。

さぁ、眠りなさい

作品紹介

Created by:大久保聡

(↑再生ボタンを押すと、本作品の発表から再生されます)

眠りなさいは、現実世界にバーチャル墓標を設置することができる作品です。

XRで開発する意味を自問した結果、現実と仮想をリンクさせ、現実のものを上書きするErase Realityのような世界観の作品を開発されました。

とてもインパクトがありTwitter上でも200RT以上され、今回のMagic Leap Challengeで一番バズったコンテンツとなりました!

開発者コメント

Magic Leap開発のさわりの部分で、Unity/UE4の開発環境構築や使い方を勉強することができました!

ぼくの花火大会AR

作品紹介

Created by:毛下真徳

ぼくの花火大会ARは、花火の筒を手で持ち花火を打つことができる作品です。

今年は花火大会がなくて寂しかったため、周囲の人を気にせず花火を打ち上げたいという想いから開発されました。

Magic Leapは外では使いにくいというイメージを覆す素晴らしい作品となりました!

開発者コメント

オブジェクトを生成していると想像していたよりも、すぐに処理落ちしてしまいました。

花火のコンテンツなので暗すぎる場所だと空間認識がうまくいかなかったため、街頭の近くで撮影を行いました。

GamingWorld AR

作品紹介

Created by:松井優介

GamingWorld ARは、どんなものでも虹色に発光させることができる作品です。

世界のゲーミング不足に対応するために、虹色に光るゲーミングPCやマウスを、全てのものに適用したいという想いで開発されました。

童心に戻れるワクワクした作品なので、ぜひ暗めの部屋でGamingの世界を体感したいですね。

開発者コメント

虹色の光がもう少し、物にぴったりと合う方法を模索したいと思っています。

はじめてMagic Leapを触らせていただきましたが、開発環境やサンプルコードが充実していてとても開発しやすく、また何か作りたいと感じました。

料理サポートアプリ

作品紹介

Created by:ONOUE KENTO

料理サポートアプリは、クラシルのように料理を作る過程をMagic Leapで見ることができる作品です。

MRにおけるUI/UXを追求し、ハンドトラッキング機能を活用することで手で直感的に操作できるよう開発されております。

とても実用的なコンテンツで、近い将来サービスとして世の中に普及してほしいです!

開発者コメント

オブジェクトの回転や配置を手で行うという点で、実装としてもアプリとしても難しかったです。また、PVをカッコよく撮るのがとても難しかったです。

Magic Lamp

作品紹介

Created by:Murata Karen

Magic Lampは、コントローラーをマジックランプに模して願いを叶えてくれる作品です。

ハンドジェスチャーだけではなく、コントローラーと組み合わせることで「擦る」という動作を入れ開発されました。録画の都合上、映像では確認できませんが、ランプを擦る際にメーターやメッセージも表示することができます。

とても面白く夢のようなアイディアでした!

開発者コメント

AR開発は初めてでしたが、チュートリアルやサンプルシーンが充実していて開発しやすかったのが印象的でした。

オブジェクト生成が増えると、すぐ処理落ちしていまうことがあったため、また機会があれば開発してみたいです。

MuseTable♪ AR

作品紹介

Created by:合田龍矢

MuseTable♪ ARは、テーブルを指で叩くことで遊べるリズムゲーム作品です。

VRには有名なリズムゲームがあるものの、ARでリズムゲームをするとどうなるのかという視点から着想を得ています。コントローラーではなくテーブルを指で叩くことで、触覚へのフィードバックがありリズムを刻む気持ちよさがある作品です。

1週間で制作されたとは思えないハイクオリティな作品となりました!

開発者コメント

ARグラスは、ハンドトラッキングや空間認識など表現の幅が広いので、既存のゲームをARに置き換えることで面白くなっていくのではないかと思います。

AR生け花

作品紹介

Created by:田上健太

AR生け花は、AR上で生け花をすることができる作品です。

3Dの花データを取り込み、コントローラーを使い「主枝」や「客枝」の角度を変えながら生け花をすることができます。

実際に覗き込みながら位置や角度を確認できるのはXRならではのコンテンツですね!

開発者コメント

VRに比べARの方が日常に紛れる分リアリティが高かく、想像以上に楽しかったです。

またVRでの開発に比べて、ARの開発は装着のつけ外しが少なくなるのでスムーズに開発することができました。

Fun Fun Iron A Shirt

作品紹介

Created by:Yamada Miho

Fun Fun Iron A Shirtは、魔法のように楽しくアイロンがけをすることができる作品です。

家事を楽しくできるものを作りたいという想いで開発されました。

今回のMagic Leap Challengeでは珍しく、コントローラーをアイロンに装着させるための”モノ”をレーザーカッターで製作しているのも必見です。

これからの、日本のものづくり×XRの可能性にもますます期待です!

開発者コメント

コントローラーをアイロンに物理的に装着させれば面白いと思い、モノ製作からはじめてみました。

台風の影響でMagic Leapを壊さないように気をつけました。(ご配慮いただきありがとうございました)

ZOMBIE MR / NEON Drawing

作品紹介

Created by:中村瞳

ZONBIE MRは、空間を歩きながらゾンビを倒すシューティングゲームです。

なにげない日常でゾンビと戦ってみたいという想いから開発されました。リアル空間をスキャンした情報と組み合わせてイベントを入れ込むことで、エリアごとにゾンビが発生する仕組みです。立体音響なので後ろからゾンビがきていることを聴覚で理解することができるのも特徴の一つです。

NEON Drawingは、空間にネオンのような落書きができ、鮮やかに空間を彩ることができます。

インスタ映えするようなコンテンツを作りたいという想いで開発されました。写真を撮ったときに映える色味に調整されており、絵心がなくても映える絵を描くことができます。また音楽連動モードも搭載されており楽しく描けるのも嬉しい仕様です。

わずか1週間で2作品の開発は素晴らしく、どちらの作品もSNSで拡散したいコンテンツです!

開発者コメント

空間をスキャンし、導線に合わせた体験の開発は今後も活用できそうでしたが、スキャンした場所に行かないと体験できないのは難点でした。

NEON Drawingでは複数人で空間を共有しながら体験できる機能が実装できれば楽しそうだと思いました。

BoxFit

作品紹介

Created by:太田勲

BoxFitは、現実空間のパンチングボールを打つことで敵を倒すことができる作品です。

自宅でのフィットネス需要を感じ、Magic Leapで開発したらどのようなコンテンツになるのか検証したいという想いから開発されました。

コントローラーではなく、ハンドトラッキングでパンチを検出することができます。そのほかにもスクワットや腕立て伏せも検出することができ、運動のバリエーションが豊富です。

MR×フィットネスの領域が成長することを期待させるコンテンツでした!

開発者コメント

VRと比べると視野角が狭いので、等身大のものは写りづらく適切な位置に適切なサイズのものを置く必要がありました。

視界が素早く動くとトラッキングがブレてしまい酔うため、ジョギングを取り入れるのは諦めました。

オウムと遊ぶAR

作品紹介

Created by:OZAWA

オウムと遊ぶARは、オウムと戯れることができる作品です。

オーディオトラッキングのサンプルにあったオウムに一目惚れし、戯れてみたいという想いから開発されました。

オウムに話しかけると利用者の声真似や手乗り、ハンドジェスチャーに対応してオウムが喋ります。

オウムがとても可愛くて愛でたくなりますね〜!

開発者コメント

思った以上にMagic Leapのサンプルやドキュメントが充実しておりスムーズに開発することができました。

カードゲーム

作品紹介

Created by:堀越正弘

カードゲームは、実際のカードゲームのカードの上にパラメーターがでてくる作品です。

昨今カードゲームはルールが複雑化していたり、コロナ禍の影響で対人で遊ぶことができないという課題をサポートしたいという想いから開発されました。

Photonを使用しHostPCとの通信を行うことで、相手側のMagic Leapとの対戦を実現されております。

個人的に、すぐに実用化されてほしい作品No.1でした。

開発者コメント

Magic Leapでの開発は初めてだったので、手探りで開発を進め、なんとか形にすることができました。

Vuforiaでのカード認識範囲に苦戦し、解決することができませんでしたが、カードゲームだけでなくボードゲームなどにも応用してみたいと思いました。

A-Leaflet(拡張パンフレット)

作品紹介

Created by:山田宏道

A-Leafletは、既存にある観光パンフレットを拡張することができる作品です。

Magic Leap越しに隠岐の神社マップを見ることで、神社がどこにあるか一目で分かるように表示してくれます。さらに神社をクリックすると神社の情報を表示することができます。

素晴らしい作品はもとより隠岐に行きたいと感じさせる素晴らしい観光MRサービスです。

開発者コメント

実際の隠岐の方に見ていただきながら開発しました。隠岐は世界ジオパークとして認定されており様々な情報があるので、パンフレットにもっと情報を付加できるようにしたいです。最小ニアクリップが37cmだったため、ハードの進化を期待します。

AR茶道

作品紹介

Created by:初鹿デニック

AR茶道は、茶道を体験することができる作品です。

現実世界に茶道具がなくても茶道を体験できるようにしたいという想いから開発されました。

ハンドトラッキングでお湯汲みやお茶立てをすることができ、日本の美しい文化である茶道をMRで体験できる発想力のあるプロダクトとなりました。

開発者コメント

他のXRデバイスとは感覚や体験の違いを感じ、難しい一面を感じたが、Magic Leapの環境構築方法を学ぶことができました。

UNITY-CHAN! Magic Leap Hockey

作品紹介

Created by:毛利真克

UNITY-CHAN! Magic Leap Hockeyは、自分がエアホッケーのステージに入り遊ぶことができるゲームです。また開発過程で出てくる部屋の中でもできるサイズのエアホッケーも魅力的です。

タイトル画面からゲームの流れ、画像、BGM、SE、エフェクトなど完成度の高い作品です。

自分に当たり判定があるような表現なので、とても没入感がありそうです!

開発者コメント

今回の作品は屋外での使用を前提にしましたが、日中はMagic Leapは見づらく、夜は反応しないことが多く大変でした。

実機以外での動作確認の仕組みを用意すると開発効率がよくなると感じました。

カーテン試着アプリ Curtain Fitter

作品紹介

Created by:江口英明

Curtain Fitterは、窓のサイズに合うカーテンを設置し、色を変更することができる作品です。

家の窓に合うカーテンが見つからないという問題を、Magic Leapで解決できないか試したいという想いから開発されました。

直感的に窓のサイズに合うカーテンを設置することができ、ワンタッチでカーテンの色を変えることができます。またカーテンの開閉もできるのは嬉しいオプション機能です。

すぐに実用化されてもおかしくない作品でした!

開発者コメント

今後はカーテンの値段を一目でわかるように実装することができれば、ショップ側もテクスチャを用意するだけでよく、3Dの知識がなくても商品を用意することができます。

コンセプトとしてはいいコンテンツが開発できたのではと思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

どのコンテンツも柔軟かつ斬新な発想で作られたものばかりであり、未来の一端を垣間見ることできる素晴らしいハッカソン発表会でした。

今回のイベントは、国内だけの盛り上がりではなく、海外からも注目されました。 Magic Leap社CEOのPeggy氏からビデオメッセージが届き、最終報告会で発表されたアプリを体験したい!という要望もあったほど。

Magic Leap Challenge #2の開催も計画されているようですので、引き続き続報に期待したいと思います!

※Magic Leap Challengeについてはこちら → Magic Leap Challenge | デバイス配布型 リモートハッカソン


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