探索系VRホラー「Sisters」スマホ版とデモ版を徹底レビュー
今回ご紹介するVRホラーの名は「Sisters」。
「Sisters」は2016年にホラーVRゲームアプリとして発表されてから、Steam版の配信を控えている「正式リリース前のホラーゲーム」です。
日本語で姉妹を意味するこのゲームは、VRホラーゲームの割に要求スペックがリーズナブルで、PC版とPSVR版だけでなく、スマホ版も存在する手軽さがウリ。
既に100万ダウンロード以上の記録をもち、主に20代男性に好まれる傾向があります。
デモ版は現在新バージョン2.1をリリースし、更なる新機能や改善アップデートも予定されているので、正式リリースより前にまだまだ楽しめる可能性もあります。
この記事ではスマホ版(Android)とデモ版の両方を遊んでみた「ネタバレあり」のレビューをお届けします。
Contents
「Sisters」とは|人形が恐怖へ導く探索系VRホラーゲーム
「Sisters」は可愛らしい少女の人形がプレイヤーを恐怖体験へ導く探索タイプのホラーゲームです。ゲームジャンルはアドベンチャーホラーに分類されますが、細かな操作は不要で、Android版は視線での操作が基本となっています。
Steamのデモ版はモーションコントローラーでの操作になり、懐中電灯をあげたりなど探索要素がレベルアップしました。
シリーズ前進であるスマートフォンアプリ「Sisters:Faye & Elsa」もかなり怖かったですが、VR用に高精細なグラフィックで描かれた本作は、音響も更に進化して怖さがアップグレードされています。
前作と今作は共に日本語に対応していませんが、攻略には言語はあまり影響がないため安心してプレイできます。
いずれも恐怖演出による「12歳以上」の年齢制限がある点には注意しましょう。
無料版はほんの数分でプレイを終えますが、その短時間でも驚くほど恐怖が濃縮されているので恐怖度合いを知りたい方にはおすすめです。
Steam版は最低でも 2.5m x 2.5m のプレイエリアを必要としますので、ぶつかりそうなものがある場合は移動させてから挑みましょう。びっくりして肘や足の小指をぶつける可能性があるときは、椅子に座ってプレイすることを推奨します。
なお、スマホのAndroid版は自分が移動をすることはなく、周りをぐるぐる見回すタイプの探索なのであまりスペース確保は必要ありません。
【ゲーム概要】
- 対応プラットホーム:Android版、Gear VR版、iOS版、Steam版、PSVR
- ジャンル:VRアドベンチャーホラー
- 言語:英語(日本語未対応)
- コントローラー:スマホ版はなし(視線操作)、Steamは被追跡モーションコントローラ
- プレイヤー視点:一人称
- 開発元: therworld Interactive社
VRホラーゲーム「Sisters」を遊んでほしい2つの理由
本リリースを控える本作ですが、スマホ版とデモ版をプレイして皆さんにおすすめしたいポイントが2つありましたので、ご紹介します。
理由(1)無料で手軽に高品質なホラーゲームを体験できる
前述のように、本作は現在Steamのデモ版とスマホアプリ版が無料公開されています。
今後Steam版でシナリオを持ったVRホラーゲームとしてリリース予定ですが、その 駆け出しを無料でいつでも体験できることが注目ポイントですね。
Steamの場合、正式リリース後に無料デモ版を終了することが多いため、1回位はデモ版で遊んでみておいて欲しいところです。
▲無料版でありながら美しいVRグラフィックも圧巻です。
スマホ越しの小さな画面でもファンタジックで色彩豊かなグラフィックを感じることができ、だからこそ「真っ暗闇になる瞬間の恐怖」が際立ちます。
ドンバン音を鳴らすタイプのホラーではなく、要所要所でうまく演出してくる音響に心からビビれること間違いなしです。
- 「響く少女の薄ら笑い」
- 「床を走り回る軽すぎる無機質な足音」
- 「誰も居ない背後から窓が開く軋んだ音」
本作の恐怖の多くは、こうしたリアルでグサグサ刺さる寒気サウンドが支えているといっても過言ではありません。
Steamデモ版はAndroid版よりも探索している感が強く、コントローラーで懐中電灯を使いつつ、部屋の中をぐるりとチェックすることになります。
一瞬で絵画の内容が変わったり、物が動いたり、何もなかった場所に少女の人形が落ちていたりと不気味な現象に見舞われながら、襲い来る恐怖と戦える胆力を試されるお化け屋敷的な体験ができます。
モバイル版は画面タッチなどの操作も不要で、プレイ時間は概ね3分少々というとんでもないお手軽さです。
自分の周りをぐるぐる見回しながらフラグをたて、次の怪奇現象を起こしていくという遊び方になっていますが、Android版ですら恐怖演出に驚かされるでしょう。
遊ぶときは是非ヘッドセットやカナル型のイヤホンを装着してください!
なお、Android版は視線操作オンリーなので高めのスマホ用VRゴーグルがなくても、とっても安価なGoogleのCardboard等で十分です。
Amazonやドン・キホーテ、街の家電量販店で売っている500円くらいの紙製ゴーグルでも全く問題ありません。
この作品のためだけに高級品を買わずにすみ、誰とでもすぐに遊べるのが地味に推しポイントです。一家に一台VRゴーグルな時代なので、「Cardboardのちょっとかっこよくて良いやつ」を1つもっておくのがいいかもしれません。
理由(2)要求されるスペックが非常に低いので遊びやすい
本作はハイクオリティなゲームでありながら、要求されるスペックが非常に低いことも特徴の一つです。
更に Android版はダウンロードさえしてしまえばプレイにインターネット通信を必要としない「落としきり」タイプのゲームです。
なので、家族が使わなくなったキャリア契約のない型落ちスマホやタブレットでも、コンビニなどの無料Wi-Fiまで持って行ってダウンロードするだけで遊ぶこともできます。
自宅にWi-Fi環境が整っていなかったり、ご家庭の方針でインターネット通信を厳しく制限している中高生のみなさんも気楽に遊ぶことが出来ます。
【Sisters passes 1 million downloads!】
上記は累計100万ダウンロードを記念して、Youtubeなどにアップロードされている「Sistersのプレイで怯え、叫んでいるプレイヤーの映像」を公式がまとめて公表した動画です。
Steam版でモーションコントローラーを使う人の動画を見れば、結構動き回って探索していることがわかりますね。
実際に遊んでいる方の姿を見てみると、あまりのリアルさやサウンド&演出の怖さにびっくりして逃げるような行動をとってしまうのがわかると思います。
「Sisters」デモ版をプレイする方法|PSVRでもプレイ可能
実はあまり知られていませんが、「Sisters」はPSVRでもSteamのデモ版とほぼ同等のものを遊ぶことが出来ます。
入手は少々特殊で、「PS Store USA」で2017年にリリースされたVRゲームパック「Hero Cade」の中に含まれている、という販売方法がなされています。
VRゲームパック「Hero Cade」とは、受賞歴などのある高評価な無料&安価ゲームを複数集めたものと思っていただくのがわかりやすいでしょう。
PS Store USAから入手できた場合、PSMOVE(コントローラー)を使って遊ぶことが出来るため、ゲーミングPCの用意は出来ないなという方はこちらのほうがおすすめです。
「Sisters」のみを購入することは出来ないため上記パック商品全てを入手することになりますが、どれも定評のある作品ばかりなので一考の価値ありです。
洋物ゲームで日本語対応は一切していないため、パックされているゲームは全て操作がUSAモード準拠になっており、「決定ボタンが×、キャンセルなどは◯」といった、日本のゲームと操作方法に差異があることにご注意ください。
「Sisters」のSteam版・PSVR版・Android版の違い
ここからはSistersを現在プレイできる3つの方法をそれぞれ比較していきます。
▲Android版のグラフィックも美しいですが、3Dモデルが単純化されているのがわかります
結論を言うと、 サクッと遊びたい場合はAndroid、ゲーム自体を色々吟味したい場合はちょっとだけ長めのSteam版かPSVR版が良いです。
Steam版とPSVR版で配信されているデモ版のSistersはほぼ同じもので、操作方法だけがそれぞれのプラットホームに合わせたものになっているだけと思って頂いていいでしょう。
しかしAndroid版は「プレイヤーが移動できない」「操作は視線のみ」や、「懐中電灯を持って探索しない」、「遊ぶステージ自体が違う」ことなど、大きな違いがあります。
そしてSteam版とPSVR版はデモ版でもそこそこ遊べる事に比べて、Android版は最も大きな脅かしポイントでプレイが強制終了となります。
▲背景には大きな差は見られないが、オブジェクトの差が如実
グラフィックの精度もAndroid版はやや単純化されているため、グロ表現やリアルさはSteam版&PSVR版に軍配が上がります。
逆に言えば怖いものが苦手な人は恐怖感が若干軽いAndroid版を先にプレイしてみることができます。
Android版に今後新ステージが来るかは不明ですが、Steam版は正式リリースまで随時改良や新要素を追加していくとのことなので、こちらのチェックも続けていきたい所です。
Steam版・Android版「Sisters」で要求されるスペック
これだけの恐怖体験を提供できるゲーム「Sisters」ですが、要求されるスペックの低さは、国内の大型MMORPGがぎりぎり遊べる程度もので済みます。
初めてVRゲームを遊ぶという方も、それほど高いスペックを要求されないのは嬉しいポイントです。
【Steam版「Sisters」で要求されるPCスペック】
OS | Windows 7, 8.1, or 10 (64bit) |
プロセッサー | Intel Core i5-4590 |
メモリー | 8 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GTX 980 |
ストレージ | 500 MB 利用可能 |
【 Android版「Sisters」で要求されるスペック】
OSヴァージョン | Android4.4 以上 |
必要空き容量 | 75M以上 |
まとめ:手軽に本格的なVRホラー「Sisters」を様々なデバイスで!
お手軽VRホラーゲーム「Sisters」についてご紹介しましたが、ちょっと遊んでみたいなとご興味を盛っていただけていたら幸いです。
VR版は、今後更なる新機能や改善アップデートも予定されているので、正式リリースが非常に楽しみな作品です。その前にぜひ無料で遊べるSteamかPSVR版のデモを遊んでみてください。
また、Androidでもダウンロードするだけですぐに遊べるため、仕事や勉強の休憩時間に3分くらい遊んで気分転換!というのも可能です。
アプリ版も人気の本作、初めてVRホラーゲームを体験してみたいという方にもおすすめ作品です。みなさんも是非一度自分で遊んだ上で周りの方へオススメしてみてくださいね。
恐怖演出による年齢制限(12歳以上)があることだけご注意ください。
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