VRアクションゲーム「猿の惑星VR」レビュー!感想と評価まとめ
猿が人間を凌駕する。そんな嘘みたいな未来の可能性の一つを描いたとして、一世を風靡した大人気映画シリーズ「猿の惑星」を知っていますか?
映画では人類を絶滅寸前まで追い詰めた猿たちと人類の壮絶バトル、ハートフルドラマなどが楽しめた名作です。
そんな世界中でファンを獲得している 「猿の惑星」シリーズが、なんとVRゲームとなって登場しました。
映画のように猿でありながら銃撃戦を繰り広げ、猿だけに立体的なアクロバット移動まで楽しめる本作は、VRゲームを遊んだことがない人ほどぜひ試してみて欲しいタイトルです。
Contents
アクションアドベンチャーゲーム「猿の惑星VR」の概要
2018年初頭にリリースとなった「猿の惑星VR(Crisis on the Planet of the Apes VR)」は、 プレイヤーが高度な知能を持つ猿となり、一人称(FPS視点)で遊ぶガンアクションを主軸に据えたアクションアドベンチャー作品です。
ホラーに分類されているレビューもありますが、グロテスクな表現は限りなく0に近く、極めてマイルドな殺傷表現しかありませんので、「画面が暗くて進むのが怖いかも」という程度です。
ホラーゲームの表現が苦手という方もご安心くださいしてプレイできます。
ゲームの内容は早ければ30分程度でクリアの可能なライトなシューティングゲームとなっていて、ちょっとVRを遊んでみたいかなという方にピッタリです。
PSVRだけではなくPCゲーム(Steamなど)としても購入できるため、好みのプラットホームを利用しましょう。
本作は、マルチプレイには対応していないため、あくまでソロ用となっています。
PSVRで遊ぶ場合はPlayStation®Cameraをご用意ください。
日本語には対応していないものの、難しい英会話はなく、むしろセリフが読めなくても進める直感的な操作が可能です。
映画でもおなじみの「猿の惑星」自体のシナリオをご存じの人ならば、後述するシナリオ概要だけでゲーム内のシナリオは理解できるでしょう。
重火器の簡単な説明はもちろん、猿たちも英語で流暢に喋るも頭上に短い台詞を字幕で表現するなどの工夫があり理解しやすいです。
意外なことに美麗なグラフィックでありながら酔いが少なく、最初からラストまで遊んでも頭はグラグラしづらいので、VR酔いが心配な方にも安心です。
ただし立って遊ぶゲームなので、飛んだり跳ねたりしてもぶつからない程度のスペース確保が必要な点にはご注意ください。
【シナリオ概要】
人類を滅ぼしかねない勢いで蔓延する「猿インフルエンザ」の特効薬を作るため、高い知能を持ち人のように言葉も解す猿たちは研究施設にとらわれ、家畜のように認識番号を焼印で押され、苦痛を強いる特効薬生成の生体実験に使われていました。
施設の人間に少しでも反抗的な素振りを見せれば問答無用で射殺され、逃げようと走りだせばやはり撃たれ・・・・・・そんな理不尽を強いられていた賢き猿たちが、管理する者を討つ爽快アクション!
壁をよじ登り、断崖絶壁を飛び越え、銃火器を使いこなして虐げられる日々にNOを突き付けよ!
「猿の惑星VR」を遊んでほしい2つの理由
理由⑴ 息切れ必至!自宅でアスレチック体験を満喫できる
▲プレイヤーが掴める場所は青のコイルのようなガイド(目印)が発光して教えてくれる
本作「猿の惑星VR」では、 画面のガイドに沿って行動することでクライミングやボルダリングの容量で難所を移動することが出来ます。
ガイドはブルーラインのストライプでわかりやすく、コントローラーを手と見立てて動かすだけですが、さすがはお猿さん、基本的にバンザイポーズで数分動きます。
アドベンチャーゲームのつもりが、しっかり運動量が求められます。
更に後述の移動方法以外では「前に進む=腕を交互に前に突き出す」という行動が必要になり、正に猿と思える動きに、周りでプレイヤーを見ている人には笑いを誘う格好になるでしょう。
▲一生懸命にクライミング運動をするプレイヤー
ゲームの世界に没入中に運動する、ということに慣れていない方は最初は戸惑うかもしれません。
しかし、だまされたと思ってプレイすると自然と体が動いて楽しむことができます。
小さい頃、遊園地や国立公園で大きなアスレチックを縦横無尽に駆け回った頃のような童心の心を思い出し、ワクワク気分再燃するでしょう。
体を動かして冒険している少年の心を掻き立てるゲームでしたので、CERO指定:C(15歳以上対象)と言わずに、中学生になりたての方などにも開放して欲しい楽しさでした。
理由⑵ ストレスフリー!アクション以外は進むべき道が示される
本作「猿の惑星VR」はアクションゲームなのですが、 自分が次に行くべき場所はきっちり決まっています。
上記の画像のように、プレイヤーの移動は基本的に白い猿(自分)の前兆を選択して進み、自分で好きな場所に進むことは出来ません。
「自由に動きたい」という方もいるかと思いますが、原作シナリオに沿った行動を取りつつ迷うこと無くサクサク進むことができるストレスフリーな設計は爽快です。
VR空間は探検している内に迷子になりやすいので、無駄を省いたこの移動方法はなかなか革新的です。
勢い余って別のルートに行ってしまうようなこともありませんので、方向音痴の方にとっては神機能に思えるでしょう。
また、この仕様はVR酔を起こしにくくする効果もあるようです。
何種か出てきた進行方向の選択肢で誤ったものを選ぶと、即時に銃撃の雨あられに見舞われて死亡してしまいます。
例えば、上記の「施設から逃げる方向の前兆」を選んで進むと、背後から銃撃されて即死です。
直前の選択肢に強制的に戻されてしまいますので直ぐに復帰できますが、警告などがなにもないため初見殺しポイントと言えるでしょう。
死亡時は画面が真っ赤に染まるため、赤い画面が出てきたら進む方向を間違えた、あるいは攻撃してはいけない相手に手を出そうとしたなどの行動があったと判断して進みましょう。
このようにルートの選び方に迷うこと無く、間違えてもそうとわかりやすいリテイクが即時実施されるというシステムも、スピーディーな進行に大きく貢献しています。
余裕が出た方は是非タイムアタックなどへもチャレンジしてみてくださいね。
「猿の惑星VR」の概要と要求されるPCスペック
【ゲーム概要】
購入先(対応プラットホーム) | PSVR、Steam |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
言語 | 英語のみ |
コントローラー | モーションコントローラー |
プレイヤー視点 | 一人称(FPS視点) |
開発元 | Imaginati |
【システム要件】
PSVRの準備がある方はスペックを気にする必要はありませんが、「PlayStation®Move」「PlayStation®Camera」は必須なので準備しておきましょう。
PC版(Steam)で遊ぶ場合はミドルレンジ程度のスペックを必要とします。
一般的なVR対応のゲーミングPCであれば概ね問題ありませんが、もし不足がある場合はラグの発生などを避けるため、部分的にでも換装を検討してみましょう。
<最低>
OS | Windows 8.1 or newer |
プロセッサー | Intel i3-6100 / AMD Ryzen 3 1200, FX4350 or greater |
メモリー | 8 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GTX 1050 Ti / AMD Radeon RX 470 or greater |
DirectX | 8 GB 利用可能 |
ストレージ | DirectX compatible soundcard or onboard chipset |
<推奨>
OS | Windows 7 SP1 64 bit or newer |
プロセッサー | Intel i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500X or greater |
メモリー | 8 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GTX 1060 / AMD Radeon RX 480 or greater |
DirectX | 8 GB 利用可能 |
ストレージ | DirectX compatible soundcard or onboard chipset |
「猿の惑星VR」のみんなの感想と評価
ここからは猿の惑星VRをプレイした皆さんの感想とゲームの評価をお伝えします。
猿の惑星VRで肩上げ過ぎて有痛弧が悪化しそう
あと最初の説明のところ進むの早すぎてちゃんと読めない。なんとなくはわかるけど、そして歩きにくい。— 汁 (@momojiru100) May 3, 2019
前に進む両腕の突き出しは地味に難しいですよね。
飯食ってからの記憶がねえw
さて、昨日はVR猿の惑星で
遊んでみたんやが
操作が これまでに無いくらい
VRインでして めちゃくちゃ
身体を使うエクササイズ
日曜の夜に 予想してなかったwwhttps://t.co/tQr9mUlros
☝️☝️☝️
そんな猿の惑星🐵はこちら❤️#VR猿の惑星#君も猿になれるよ— Hiro デジタルパアツ (@HiroDigipa) September 2, 2019
やはり皆さんもエクササイズだと思いますよね。
チンコンことPSMOVEが2本揃ったので『猿の惑星VR』というのをやってみました。自分の手を動かして高い場所へ登っていけるアクションは新感覚はすごかったです。
VRをやると距離感や大きさがリアルに感じられて、ちょっと大きい何かが出てくるとホラーじゃないのに怖く見える(^q^)— 間宮みゃんまー (@myanmar_smj) June 13, 2019
ヘリや他の人間との距離感や大きさの対比が凄くリアルな猿の惑星VR。怖くないのに驚きますよね。
Crisis on the Planet of the Apes VR Trophies
Kickin’ Ass… (Bronze)
Equip the assault rifle #PS4share pic.twitter.com/7Ua65E86X9— João Paulo Losada (@The_DJLosada) August 19, 2018
トロフィー集めを始めると何周もすることになりそうです。
「猿の惑星VR」のおすすめ実況動画
「猿の惑星VR」は、遊んでいる人を横から見ているのも非常に楽しいVR作品です。美麗なグラフィックに感動する人、とにかく驚いておっかなびっくりな動きになってしまう人、普段と違って強気な女性に、異様にモンキー前進がうまい人。
本人顔出し状態でも様々なプレイ動画が投稿されていますので、どのくらいプレイヤーが動いているのか是非下記からチェックしてみてください。
【BECOMING APES – Crisis on the Planet of the Apes VR】by Vidiots
こちらの動画は、3人組で時々他の人がちょっかいを出します。
正にVRゲームを遊んでいるとわかる演出で、グリーンバックで遊んでいます。
【Testing The BEST VR GUNS Ever Made!】by Node
こちらの動画も同じく3人組でふざけ合いながらプレイします。ガンゲームの独自ランキングを実施しています。
この動画を見ると、移動時にかなり大きく動いているのがわかりますね。
【猿の惑星PSVR】”Crisis on the Planet of the Apes VR”最速序盤初見実況ノーカット by PSVRホラーゲーマーブリオリウス
PSVRホラーゲーマーブリオリウスは、日本のVRホラーゲーム専門実況者です。
やはり腕を結構使っているようで、休憩したほうがいいと感想を述べながらクライミング運動について詳細を述べています。
わかりやすい解説と素直な感想が想像を掻き立て、プレイするか悩んでいる人にとってはとても参考になるでしょう。
まとめ|初VRにもおすすめ「猿の惑星VR」は満足感たっぷり
いかがでしたか?
VRをまだ遊んだことがない方も、よく遊んでいる方も、「猿の惑星VR」と聞いてご興味は持たれたのではないでしょうか?
有名映画が原作となっているため、一部では購入前に「映画原作のVRゲーム化は不安」という、クオリティを心配する声も散見されましたが、本 作はそんな通説を覆す素晴らしい作品でした。
遊んでみた筆者は子どものように大興奮でしたし、筆者を見ていた友人や家族も面白がってやってみたいと興味を持ち、初めてのVRに感動する人もいたほどです。
ここではないどこか別の世界へ入り込むという、VRならではの体験をどれくらいできるかという点に置いて、本作「猿の惑星VR」は実に素晴らしく、試していただきたい一品です。
美しいグラフィックも全身を動かす遊び方も、実に満足できるVRゲームの一本として大プッシュしますので、ぜひプレイしてみてください。
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