アパレルのAR活用事例|ファッション業界の国内最前線レポート!


ARやVRというと、エンターテイメントの分野での利用を一番に思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか?

ところが最近では工場や教育分野など、様々な業界や業種でARの活用が進んでいます。

アパレル業界もその中の一つ。

そこで今回の記事では

  • アパレル業界がARを活用する背景
  • アパレルとARの親和性
  • 実店舗でのARの活用方法
  • 国内外でのアパレルメーカーのAR活用方法

といった点を取り上げます。

「アパレル・ファッション✕AR」の最前線の様子を、一緒に見てみましょう!

アパレル・ファッション業界がARを活用する背景

ファッション業界がARの活用が進んでいる背景としては、大きく3つの背景があります。

  1. Eコマースにおける活用→サイズ確認・試着による購買率改善・ミスマッチの削減
    (家でもサイズの確認ができるようになる
  2. 店舗における活用→店舗内AR装飾によるブランド表現
    (店舗での顧客体験を向上させる施策)
  3. ARを活用し、SNSのバズなどを狙ったプロモーションによる認知向上
    (テクノロジーを駆使した新しい取り組み・発信)

1についてですが、洋服などのファッションアイテムはネットで購入することは当たり前になりつつありますが、ネットショッピングでは試着ができません。このユーザーの不満を解消し、さらに新たなビジネスチャンスを生み出すための鍵が「AR」というわけです。

ARを使えば、家にいながらにして好きな洋服を手軽に『試着・サイズ感を確認』して、その場で購入することができるようになります。

2に関しては、他にもARを活用した「実店舗に訪れる消費者を増やすための試み」なども行われており、海外ではファッションブランドがARを活用した事例が増えてきています。

消費者としても、海外のアパレルショップや日本では未発売の洋服などもチェックできてより手軽に買い物ができるだけではなく、ARを使った新たな体験も楽しめるようになるため、アパレル業界のAR活用は大歓迎。

3ですが、現状スマホ利用を前提としたAR提供がベースとなっていますが、その結果として画面録画・撮影などがされやすく、ARの技術の新しさ・視覚的な面白さも相まってソーシャルで拡散されやすい特徴があります。

新製品や商品、ブランド認知を向上するという背景からプロモーション文脈でもARは多いに活用可能です。

ショッピングだけにとどまらず、ブランド価値の向上や消費者への新たなアピールなど、アパレル業界におけるARの活用方法は眼を見張るものがあります。

では、そうしたアパレル業界でのARの活用方法を実際に見ていきましょう。

ARとは?

そもそも、ARは「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と訳されます。

スマホやタブレット・グラス方のデバイスなどを通して、現実の世界にヴァーチャルな映像を重ねて表示(拡張)させる技術を指します。

利用方法もとても簡単で、スマホやタブレットなどのデバイスに専用アプリをインストールし、「ARマーカー」と呼ばれるコードをカメラで読み込むだけで、AR画像が表示されます。

ARによく似た技術に「VR」がありますが、VR(Virtual Reality・仮想現実)はCGなどで作成した仮想世界にユーザーが入り込むもの。VRがクローズドな仮想世界と表現するならば、ARは現実社会にCGを融合・拡張させる技術と言えます。

オンライン(EC・ネットショッピング)でのAR活用でユーザーの利便性は向上

大手インテリアショップの「ニトリ」を始め、ARをネットショッピングで活用している企業は多数存在します。

 ニトリは独自のアプリによって、家具を言わば『試着』できるサービスを提供しています 

ニトリで実際に扱っているソファーやテーブル、カーテンなどの家具やインテリア用品などを、スマホの画面内に実寸大で表示させることが可能です。

ARを使えば、スマホの画面を通して、自分の家や部屋の中に実際の商品を設置した様子を簡単に確認することができます。店舗で商品を見てイメージを膨らませるよりも、はるかに実際的なことは言うまでもないでしょう。

ARで試着した家具やインテリアはそのまま商品ページで購入可能。

このように、家にいながらにして商品を確認・購入できるARアプリは、オンラインショッピングとの親和性が非常に高く、ユーザーにしても非常に便利なサービスとなっています。

オフライン(実店舗)でのブランド表現の拡張による、顧客体験の向上

ARはオンラインのネットショッピングだけではなく、オフラインの実店舗にも非常に有用なサービスとなりえます。

実店舗でもARを活用する大きな理由が、オフラインでのアパレル業界の売上不振にあります。

アパレルのEC化・ネットショッピングの拡大により実店舗の売上減少と倒産が非常に大きな問題となっており、 ARを用いた新たな店舗のあり方が模索されているのです。 

2019年11月22日にリニューアル・オープンした「渋谷パルコ」は、実店舗でのARの活用という点でアグレッシブな取り組みが行われています。

新生渋谷パルコのテーマが、ファッション、アート&カルチャー、エンターテイメント、フード、そしてテクノロジーの5つ。

渋谷パルコの5Fでは、ARテクノロジーを用いた新しい体験を提供しています。

VRのコンテンツアワードである「NEWVIEW AWARD 2018」でパルコ賞を受賞した、VR空間デザイナー・Discount氏によるデジタルアートの展示や、「calif」とグラフィックアーティスト・ステレオテニス氏とのコラボコンテンツなどを展開。

さらに、実店舗で商品を購入した人だけが楽しめるスペシャルコンテンツなどもあるため、見て楽しみ、購入して楽しむという、まさにARを用いた実店舗ならではの仕掛けが消費者の関心を高めています。

オンラインだけではなく、いかにオフラインにも顧客を引き込めるか。その答えの一つがARを用いたブランド体験の拡張というわけです。

※参考記事:商業施設・店舗のAR活用事例|回遊施策の効果やコンテンツの企画方法など

ファッション・アパレル領域のAR導入・活用相談はこちら

また、ここまでアパレル業界でARを活用する際の方向性や活用方法を解説してきましたが、本メディア「XR-Hub」を運営している株式会社x gardenはAR/VR事業コンサルティング・開発事業を展開しています。

  • 自社の新規事業としてAR/VR活用を検討しており、企画やアイディアを相談したい
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という企業担当者の方はこちらからご相談ください。

では、具体的にアパレル・ファッション領域でARが活用された国内外の事例を紹介していきます。

事例⑴Foot LockerのAR活用(NikeのPR)

最初に紹介するのは、アメリカを本拠地とし、シューズを中心に扱うアパレル・チェーンの「Foot Locker」です。

日本未発売のスニーカーや、レア・スニーカーも扱うFoot Lockerは、日本国内でもECストアやオンラインショップでも人気のアパレルです。

そのFoot LockerがNIKEとコラボし、ARを駆使したイベントを開催しました。

ARを使ったプロモーションで、NikeのJordanファンが殺到

ARを利用して、より魅力的なショッピング体験を提供するにはどうすれば良いか?

その答えの一つが、Foot Locker✕NIKEが行った、「THE HUNT」と銘打たれたイベントです。

通常、新商品や限定アイテムを発売前に入手できるのは、関係者や少数のインフルエンサーと呼ばれる情報発信者のみですが、Foot Lockerは、NIKEの新しいエアジョーダンのプロモーションのために、ARアプリを活用しました。

スマホに専用のアプリをインストールすると、アプリ内に様々なヒントが表示され、それを手がかりに現実の街なかを歩き回り、隠されたARマーカーを『ハンティング』します。次第にシューズの輪郭が明らかになり、限定版のエアジョーダンをゲットできるという仕組み。

このイベントには何百人ものFoot Locker愛好者が参加し、限定のエアジョーダンは2時間も経たないうちに売り切れとなりました。

それだけではなく、購入者はこうした『特別な方法』で手に入れたエアジョーダンを、SNSなどで興奮とともに拡散していました。

単に人気の限定モデルをゲットするだけではなく、 購入までのユーザー導線に「ワクワク体験」を生み出し、ブランドの価値を高めることに成功した例と言えます 

フランスではNikeのスニーカーをARで確認できる

NIKEはこうしたイベントだけではなく、消費者にARを用いて新しい価値を様々な形で提供しています。

例えば、フランス・パリのシャンゼリゼ通りに構えるNIKEのショップには、ARでスニーカーのデザインが試せる機械が設置されています。

真っ白なNIKEのスニーカーに、自分の好きなデザインや色をARを駆使して自由に配置できるわけです。

単なるCG画像ではなく、実際のシューズにARを用いてデザインを反映させているため、そのリアル感は抜群。もちろん、デザインしたシューズは実際に購入可能です。

事例⑵北欧のアパレルEC「Chiquelle」がARショッピングアプリをリリース

スウェーデンのアパレル・チェーン「Chiquelle(シゲーレ)」は、ARを使って手軽にネットショッピングが楽しめるアプリをリリースしました。

消費者はこのアプリを利用して、Chiquelleの販売する様々なファッション・アイテムを購入することができます。

アバターを使って自分のモデルに試着

スウェーデンでは、すでにNo.1アプリになっているというChiquelleのARアプリ。

 ChiquelleのARアプリの最大の特徴は、自分自身にAR画像を重ね合わせるのではなく、身代わりとなるアバターを用いること。 

アバターは身長や体重、サイズや体型なども細かく設定できるため、自らのモデルとしての機能を十分に果たしてくれます。

さらに、コーディネートした服やアイテムをオリジナルクローゼットに保存し、友人同士でシェアすることも可能。まるで着せかえ人形のような感覚で、お互いのコーディネイトを見せ合うことで新たな楽しみも提供しているわけです。

ARアプリで『試着』できる洋服やアクセサリーは、当然そのままChiquelleのオンラインショップで購入可能です。

日本でも、ネットストアなどで販売されているChiquelleのアイテムを購入する前に、このアプリで自分の体型ピッタリのアバターで試着するなどの使い方が可能です。

ネットショッピングは豊富なファッションアイテムを手軽に比較・購入できるのが一番のメリットですが、同時にアイテム数が膨大すぎて、どれにしたら良いのか分からなくなってしまう、という側面も確かに存在します。

そうした時に、こうしたARで試着・購入までの流れが一貫されているアプリがあれば、ユーザーにとっても便利なだけではなく、アパレル・チェーンとしても顧客の囲い込みやトータル・コーディネートでの販売という、ネットショップでは難しかった商品の提案も可能となります。

洋服という極めて個人性の高い製品を選択・購入するにあたって、インタラクティブに情報を受け止められるネットとの相性は抜群。

それに加えて、Chiquelleが提案するようなARの活用方法は、消費者の背中を確実に一押するものとなるでしょう。

※3Dアバター制作に関する関連記事:3Dリアルアバター作成方法|全身をスキャン・モーションキャプチャする各技術と費用感

事例⑶GAPもAR試着アプリをリリース

日本でも人気のファストファッション・ブランドの「GAP」も、ARで製品を試着できるアプリをリリースしました。

このアプリを利用すると、アプリ上で自分の体型に合わせたマネキンに、GAPの製品を自由に試着させることが可能です。

マネキンに試着しフィット感を確認、現実空間に試着した姿を投影

GAPのARアプリの特徴は、人間の身体ではなく、「フィットモデル」と呼ばれるマネキンに試着させて、フィット感を確認させるというもの。

フィットモデルは360°回転させられるので、背後や細部に至るまで製品やフィット感を確認することができます。しかし、ARを駆使する理由はそれだけではありません。

 GAPのARアプリでは、洋服を試着したマネキンを自分の部屋内や屋外などの現実世界に投影することができます 

さらに、このアプリのもう一つの特徴が、画面上に2つのマネキンを同時に表示させて、異なるサイズのアイテムを比較することができるという点にあります。

洋服選びの際にはデザインだけではなく、フィット感が大切なポイントとなりますから、自分のサイズに合わせたマネキンに、どのサイズの洋服がフィットするかを確認できるのは非常に役立つでしょう。

アプリの利用方法もとても簡単。

まずはGAPのラインナップの中から自分の気になるアイテムを選択、3サイズを含む自分の身体のサイズを選択すると、洋服を着たマネキンが表示されます。

その後、マネキンを回転させて側面や背後のフィット感を確認したり、もう一体のマネキンを表示させて比較検討させましょう。製品が気に入れば、その場で購入可能です。

これからのアパレルのネットショッピングは、ARを使っての試着が当たり前になっていくかもしれませんね。

事例⑷H&MがARファッションショーを開催、Magic Leapを活用

ARがアパレル業界にもたらす恩恵は、ネットショッピングでも試着ができるようになるだけではありません。

自社ブランドのイメージアップのために、ARを利用するアパレル・チェーンも増えてきました。

その一つが、「H&M」が行ったARファッションショーです。

 

H&MのARファッションショーは、イタリアのファッションブランド「Moschino(モスキーノ)」、スウェーデンのARコンテンツ企業「Warpin Media」と協力し、ARデバイスの「Magic Leap」を利用して行われました。

 このARファッションショーでは、Magic Leap Oneを装着した参加者がARで再現されたH&Mのアイテムやアクセサリーを目の前で楽しむことができる  というもの。

通常のファッションショーでは、ランウェイを歩くモデルと製品を客席から眺めるだけですが、このようにARを活用することによって、製品をより間近で楽しむことができるわけです。

とはいえ、H&MはこのARファッションショーを販路拡大のツールとして用いるつもりはないようです。

通常のファッションショーに最新のAR体験を追加することで話題性を高めるとともに、自社のブランドイメージの向上に役立てているとのことで、実際、今回のAR・ファッションショーの評判は上々で、SNSでも多く発信・シェアされたそうです。

Magic Leapはファッションショー活用に適したデバイス。

MagicLeapはグーグルやアリババ、NTTドコモなどから出資を受けるアメリカのスタートアップ企業。そのMagic Leapが発売するARデバイスが「Magic Leap One(マジックリープ ワン)」です。

MagicLeap Oneを装着すると、上の写真のように、現実世界にCG画像を重ね合わせて表示させることができます。

さらに、Magic Leap Oneはデバイスに複数のカメラを搭載しており、「SLAM」と呼ばれる自己位置推定能力に長けているという特徴があります。

よって現実世界の部屋の構造を精密に反映させられるため、実店舗や実際の空間を利用するファッションショーには最適のデバイスです。

MagicLeapに関する細かい情報はこちら

事例⑸中国のブランド「HIPANDA」がARで世界観を表現した店舗を展開

中国で200店舗を展開し、近年欧米でも特にセレブを中心に急速に人気を拡大しているストリート・ファッションブランドの「HIPANDA(はいぱんだ)」。

そのブランドがついに日本上陸を果たしました。

2019年4月14日に表参道にオープンしたHIPANDAの旗艦店、「HIPANDA OMOTESANDO FLAGSHIP SHOP」はブランド内でも最大の規模を誇るだけではなく、店内外の様々な場所に散りばめたARコンテンツが、訪れる人を楽しませています。

店舗空間の演出でARを活用し、ユーザー体験が拡張された事例。

表参道にあるHIPANDAの旗艦店のデザインは、「GINZA SIX + FENDI」や「SONY」などの内装デザインも手掛けた、「CURIOSITY」代表のグエナエル・ニコラ氏。

ARを使った仕掛けをふんだんに取り入れ、単なるファッション・ブランドの枠を超えた新たな楽しみ方を提供しています。

上の動画にもあるように、ショップの外壁からHIPANDAのアイコンがアニメーションで飛び出したり店内のあちこちに仕込まれたARコンテンツを楽しんでいる様子は、アパレルショップというよりも、まるでアミューズメント施設のよう。

またユーザーが店内に入る前から、タブレットやスマホを取り出してARを映し出している姿も、他のアパレルのショップとは一線を画していますね。

お化け屋敷とパンダ屋敷をコンセプトにしたという、ARを駆使したHIPANDAの店舗は、単にファッションアイテムを購入する場所というだけにとどまらず、来店すること自体が喜びとなるようにデザインされています。

衣替え不要?ARのメリットは物質に頼らない演出

店舗デザインにARを取り入れるメリットは、大掛かりな施設を必要としないということ。

基本的にはARマーカーと、それを読み込むデバイスがあれば、様々な仕掛けや楽しみを提供することができます。既存店舗へのコンテンツ追加も容易でしょう。

さらに、ARマーカーを探すためには、店内のあちこちに目を凝らさなければならないため、隅々まで商品を見てもらうことにも繋がります。

モノよりも体験を重視する最近の若者たちにとって、自分たちに身近なストリート・ファッションブランドであるHIPANDAが提示する、ARを使った新たな楽しみ方。

ショッピングにワクワクするような体験をプラスさせるHIPANDAのAR活用方法は、訪れる人に確かに強いインパクトを与えてます。

実際の店舗に行ってみたい!という気持ちにさせるだけではなく、ワクワクする体験は製品の購入意欲を高めることにもつながるでしょう。

自社ブランドのイメージアップだけではなく、実店舗に訪れる消費者に対して新たな楽しみ方を提供し、さらに売上げアップにも貢献するHIPANDAのAR活用方法は、既存アパレルにとっても良いお手本となりそうです。

事例⑹イランでVR Vision社がARファッションショーを開催

中東の国・イランで、ARを使ったモデルのいないファッションショーが開催され、話題となりました。

まるで透明人間が衣服を身にまとっているかのようなファッションショーは、たしかに目を引きます。

ではどうして、モデルのいないファッションショーを開催したのでしょうか?

ARファッションショー実施の背景

イランの国教であるイスラム教では、女性が肌を露出することに関して厳しい制限を課しています。

イランでARを用いた、モデルのいないファッションショーが開催されたのはそういうお国柄が理由というわけ。

しかし、今回のモデルのいないAR・ファッションショーはかの国でのアパレル業界に関して非常にポジティブな印象も残しました。

イラン国内で女性向けのファッションをアピールしやすくなると同時に、デザイナーが自由に衣服をデザインし、国外での販売拡大にもつながるからです。

今回のモデルのいないAR・ファッションショーはイラン国内向けのものでしたが、もし日本にも同じようなAR機器が設置されたら面白いと思いませんか?

事例⑺JOSEPH|ARファッションショー

実は、日本でもARを使ってファッションをアピールする、「ARショールーミング」という新しい流れが起こりつつあります。

大手アパレル企業の「オンワード樫山」と、ARスタートアップ「MESON」が協力して行った、ARファッションショー「PORTAL BY JOSEPH」がその一つの例です。

ユーザーが室内に設置されたポスターにタブレットをかざすと、AR表示されたランウェイが出現し、「JOSEPH」の様々なファッションアイテムを眺めることができます。

ネットを通じていつでもどこでもショッピングができる時代、実店舗にどうやって消費者に足を向けてもらい、ブランドイメージを向上させるか、というのはどのアパレル企業でも大きな課題となっています。

広い売り場を確保し、そこに自社の展開する商品を並べるだけでは、消費者の歓心を買うことはできません。

 物質が不要であるARを使えば、店舗に多くの在庫を抱えなくても多くのブランド製品を効果的にアピールすることが可能というわけです。  

こうしたARを使った新たなアピール方法は、アパレル業界におけるこれからのメイン・ストリームになっていくかもしれません。

事例⑻Magic Leapがアパレルメーカーとの提携を発表

上でも紹介したAR用デバイスを開発・販売する「Magic Leap」が、アメリカのアパレルメーカー「IKAR」、XRアプリ向けに3Dモデルを提供する「CGTrader」と提携し、新たなARコンテンツとなる「3Dファッションモデル」を発表しました。

提携の背景と、AR活用イメージ

この3社が提携したのは、それぞれの得意分野を生かせるから。

IKARが製品を提供し、CGTraderがそれを元に3Dモデルを作成、そしてMagic Leap OneでAR画像を見るというわけです。

IKARとしては自社でモデルの手配や画像を作成する手間が省け、CGTraderは元になるデータを手にすることができます。そしてMagic Leapは自社のARデバイスを活用する機会を得られるわけですから、まさに三方一両得。

現在「3Dファッションモデル」は開発中につき、上の動画はCGTrader社が現在提供しているインテリアのAR動画です。今回発表された3Dファッションモデルを使用すると、自宅にいながらにして、まるで店舗にいる感覚で洋服を購入できるようになるとのこと。

ARを使った、どんな新しいショッピング体験を楽しめるのか、今から期待して待ちましょう!

アパレル・ファッション業界の企業がARを活用するには?

XR-Hubを運営している株式会社x gardenはXR事業導入コンサルティングを展開しており、国内の大手観光会社を始めとした実績が多数あります。

国内外の観光×XRの事例収集や事業規模の算出・新規事業の企画・計画書の策定からアプリ・デモの開発まで幅広く支援を行っています(自社でエンジニアを採用しています)。

  • ARの開発やアパレル・ファッションショーの導入を検討している
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まとめ

今回紹介したように、アパレル業界におけるARの活用は急速に進みつつあります。

しかも、ARを使った『試着』だけにとどまらず、企業のブランドイメージアップや、実店舗に訪れてもらうための施策など、その利用方法は様々。

ですがmアパレル業界ではまさにARを利用して消費者にどんなアピールができるのか、その使い方に各社が知恵を絞っています。

これこそが、アパレル業界でAR活用に真剣に取り組んでいる証と言えるでしょう。ショッピングはそれ自体楽しいものですが、そこに新たなワクワクするような体験をプラスしてくれる、アパレル業界のAR活用方法にこれからも注目していきましょう!

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今泉滉平:株式会社x garden執行役員 / XR-Hub 事業責任者

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