家具をARで配置する!インテリアシミュレーションアプリ・AR活用事例9選


EC・ネットショッピングにおけるARの活用が広がりつつあります。

特に、家具やインテリアなどの大型商品を扱うECショップにとって、ARの導入は大きなメリットをもたらします。

今回の記事では

  • ARとは?ECショップへの導入メリット
  • ARが家具・インテリアショップと相性が良い3つの理由
  • 自社のサイトへのAR開発・導入方法
  • ECショップにおけるARの活用事例

といった内容でお届けします。

家具・インテリアのECショップ経営者や、ARを事業に活用したいと考えている方は、絶対に見逃せない内容。ぜひ最後までご覧ください。

ARの試し置き機能が、家具・インテリアECにもたらすメリットとは

コロナによりECサイトのニーズが一層拡大している中で、ARはECの利用を加速させるツールであると断言できます。

その理由について紹介する前に、「そもそもあARとはどんな技術なのか」を解説していきます。

ARとは:現実空間に仮想のオブジェクトを配置させる技術

ARは”Augmented Reality”(=「拡張現実」)の略で、ARというテクノロジーがどういうものかを理解するには、世界的に大ヒットした「ポケモンGO」を見ると分かりやすいでしょう。

スマホゲームの「ポケモンGO」では、スマホのカメラを現実の空間に向けると、画面内に3DCGのポケモンが現れます。

現実の風景の上にポケモンが表示されるため、まるで現実世界にポケモンが出現したかのような体験を得られます。

現実には存在しないオブジェクトを現実空間に『拡張して表示』させるため、「AR=拡張現実」テクノロジーというわけです。

ARは専用の機器を必要とせず、手持ちのスマートフォンやタブレットで誰でも簡単に利用できる点も大きなメリットです。

ARで試し置きできるシミュレーション機能により、自宅で家具のサイズや質感の確認ができる

ARは、EC・ネットショップの最大の弱点であった「実際に商品を配置することができない」というクリティカルな課題を解決する技術であると言えます。

ARを活用するとユーザーは家具やインテリアを実物大で自分の家や部屋に表示させることができ、

  • サイズが自身の部屋に合うのか
  • 商品の色合いは、自分の部屋のトンマナとずれていないか

などを確認することができます。

商品単価が高く、一度購入すると長期間利用することになるインテリアは、ARの「試し置き機能」によりECでの売上を大幅に伸ばすことができるのです。

家具・インテリアのECとARの相性が良い3つの理由

家具やインテリアのECショップと、ARが良いと想定されるのは大きく3つの背景があります。

  1. ユーザー体験を改善し、売上向上に貢献する
  2. 返品率の減少に寄与する
  3. 低コストでの導入が可能

それぞれ詳しく解説していきます。

ARと家具ECの相性が良い理由1:ECの売上向上に貢献する

ECサイトの売上を向上するためには

  1. サイト流入数の増加
  2. 顧客客単価の向上
  3. CVR(購入率)の改善
  4. LTV(顧客生涯価値)の改善

などがありますが、ARによる試し置き機能は特に3.4に貢献すると考えられます。

自宅で設置予定の場所にARで配置することによりユーザーはサイズや色合いを購入前に確認することができ、ユーザーの購買行動をプッシュするとともに、快適な購買体験の提供により「ユーザーのECサイト利用率の向上・再購買」が期待できます。

ARによって家具やインテリアを『試し置き』し、質感やサイズを確認できるなら、利用者も安心して商品を購入できますよね。

すでにネットショップではAR導入によりCVRの改善データが出始めており、

  • コスメ専門の小売ブランド「Sephora(セフォラ)」がリリースした、口紅をARで試せるアプリではCVRが80%向上
  • インテリアEC「Houzz」ではAR導入によりCVRが13倍に

と多くのユースケースが出ています。

※ネットショップでのAR活用事例はこちら:ARをECサイト・店舗に導入する|11の事例から見る小売のアップデートと活用方法

ARと家具ECの相性が良い理由2:返品率の減少

ECショップは購入者が商品のサイズやイメージをつかみづらいことから、どうしても返品率が実店舗より高くなってしまうことは否めません。

しかし、ARによって事前に購入者が家具やインテリアのサイズ・設置イメージを具体的に確かめることで、「購入前と購入後(商品到着後)のイメージの相違」は落とすことが可能になります。

AR試し置きを導入することによって、テーブルや机などをECショップで購入したはいいものの、部屋の大きさに合わない、イメージと違ったために返品する、という事態を避けることができるのです。

ARと家具ECの相性が良い理由3:低コストでの導入が可能

ARをECに導入する上で、開発に加えて主要コストとなるのが「3Dデータの制作」ですが、この点インテリアは多くの場合企業は商品の3Dデータを商品開発段階で作成しており、他領域のECでのAR導入と比較し低コストでAR導入が可能です。

実際に3Dデータを作成するとなると

  • 3Dモデル制作ツールでクリエイターがモデル作成する
  • 3D撮影スタジオで、3Dの商品データを撮影する

などの手法を撮る必要があり、コストが嵩むケースが多いですが、インテリア・エクステリアや家電商品は、企業が3Dデータを抱えているため、「既存の商品3DデータをAR実装する」だけでミニマムの形でのAR導入が可能になのです。

自社のECサイトへのAR機能の開発依頼先

本メディア「XR-Hub」運営元の株式会社x gardenはEC向けのARソリューション「AR-Commerce」を提供しています。

  • WebのECサイト
  • iPhone、Androidなど、ネイティブECアプリ

双方に対して、ECのARソリューションを提供しています。

商品の3Dデータの作成からAR実装(開発)まで一貫して提供していますので、

  • ECのCMS事業者で、AR試し置き機能を追加したい方
  • 自社のECサイトにAR試し置き機能を搭載したい方
  • ECアプリにAR試し置き機能を追加したい方

はぜひこちらからお問い合わせください。

事例1:ニトリ・IKEAなどの家具シミュレーションARアプリ「RoomCo AR」

最初は家具・インテリア小売大手のニトリが活用するARアプリ「RoomCo AR (ルムコエーアール)」です。

「RoomCo AR」は株式会社リビングスタイルが開発したインテリア試着ARアプリで、ニトリが取り扱う500点以上のアイテムを自宅に試し置きしながら商品を購入することができます。

「RoomCo AR」を使うと家具やインテリアが実寸大でAR表示されるため、アイテムの大きさや部屋とのマッチ感が一目瞭然。

気に入った商品はそのまま購入することができます。

また家の図面を元に利用することもできるため、例えば新築の家や引越し先のマンションの部屋の家具を事前に購入することも可能。

「RoomCo AR」を利用すれば、ソファやテーブルなどの大型な家具もわざわざサイズを測ったり、苦労して搬入する手間が省けるので、ユーザーにとっては非常に大きな使用メリットがあります。

RoomCo ARのダウンロード

ソファやテーブル・カーテンなどのインテリア・試し置きアプリ「RoomCo AR」の使い方・機能性

RoomCo ARの使い方

「RoomCo AR」の使い方はとても簡単。

  1. スマホで「RoomCo AR」アプリを立ち上げ、トップ画面の『アイテムを配置』を選択
  2. 『ブランド』から『ニトリ』をタップし、好きな商品を選択。その後『このアイテムを部屋に配置』をタップ
  3. 『移動・回転』で位置や向きを調整してアイテムを部屋にAR表示させる。カラーバリエーションの変更も可能
  4. アイテムが気に入ったら、右上のリンクからECショップに移動して商品を購入

ニトリはECショップ事業を強化しています。コロナ禍で最大110店舗を臨時休業した中でも、2020年3~5月期決算で前年同期比3.9%増の1737億円を売り上げました。

これまでECショップで家具やインテリアなどの大型商品を購入したことがない人も、「RoomCo AR」によって試し置きできることが、大きな安心感と商品購入のモチベーションを高めることにつながったのでしょう。

ニトリ・IKEAなどの家具からソニーの家電まで対応

「RoomCo AR」で試し置きして購入できるのは家具やインテリアだけではありません。

ソニーは「RoomCo AR」を使って、4K大画面テレビの「ブラビア(BRAVIA)」を試し置きしてTwitterに投稿すると、TV視聴にも最適なソファ「Yogibo MAX(ヨギボーマックス)」が当たるキャンペーンを実施しました。

上の動画にもあるように、大型のテレビをARで試し置きできるのは確かに便利。

家具やインテリアに限らず、ソニーのように大きいサイズの家電商品をARで試し置きするサービスの提供は、様々なメーカーに広がりを見せています。

今後は、ARで事前に試し置きするのが当たり前になりかもしれませんね。

事例2:EC最大手のAmazonがARビュー機能搭載

ECショップ最大手のAmazonも、ARで試しおきができる「ARビュー」機能を搭載しました。

ARビュー機能はこれまで海外の消費者のみ利用ができましたが、日本のAmazonショッピングアプリにも対応したことで、日本の利用者もより便利にAmazonを利用できるようになるでしょう。

AmazonのARレビューでも、家具やインテリアなどのアイテムをAR表示させて自分の部屋に試し置きすることができます。

対応アイテムの数自体はまだまだ限られていますが、今後その数は増えていくことでしょう。

Amazon ARビューの使い方・機能性

AmazonのARレビューは、同社の公式アプリから利用することができます。

Amazonショッピングアプリのダウンロード

Amazonnショッピングアプリ・ARレビューの使い方

  1. ショッピングアプリの左上の『メニュー』から
    『カテゴリー』
    『ホーム』
    『ホーム・キッチン・家具・寝具』
    の順でタップ
  2. 表示されたページの中ほどにある『ARビュー』の『もっと見る』をタップ
  3. 商品を選択し、ページ下にある『部屋に表示(ARビュー)』を選択する
  4. カメラが立ち上がるので、好きな場所で画面をタップしてARを表示
  5. タッチ操作で商品を回転したり移動させて、位置を調整

表示されたAR画像は、画面下にある『画像をキャプチャ』をタップして保存することも可能です。

現在AmazonのARレビュー機能を利用できるのは、「ホーム・キッチン・家具・寝具」のカテゴリーにある一部の商品のみですが、今後はカテゴリー内の商品に限らず、その他のアイテムもAR表示できるようになるでしょう。

事例3:LOWYAがARをWebサイトで活用

家具・インテリアブランドの「LOWYA(ロウヤ)」は、その高いデザイン性とリーズナブルな値段設定で、特に若者から絶大な支持をています。

そのLOWYAも、商品をARで試し置きができる「LOWYA AR」サービスをリリースしました。

 

では、そのLOWYAのAR試し置きサービスの使い勝手はどうでしょうか。

LOWYAのECサイトのARモードの使い方・機能性

「LOWYA AR」の一番の特徴が、専用のアプリを必要としない「WebAR」であるということです。

※参考記事: WebARとは?業界別の活用事例から開発方法まで徹底解説

「RoomCo AR」にしても、Amazonの「ARビュー」にしても、利用するためには専用アプリを自分のスマホにインストールしなければなりません。

ところが、「LOWYA AR」はそうした事前の準備は一切必要ありません。

LOWYAのWebサイトで気になったアイテムがあれば、詳細ページ内にあるQRコードをiPhoneで読むこむだけでARモデルが表示されます(Android端末は現在未対応)。

事例4:IKEAもECにARを導入、家具の試し置きが可能に

スウェーデン発祥の世界最大の家具量販店「IKEA」も、独自アプリで試し置き機能が搭載。

IKEAのAR試し置きサービス「IKEA Place」アプリでも、基本的にはほかのサービスと同じく、IKEAの家具をAR表示させて自分の部屋との相性を確認することができます。

IKEAは郊外に大型の店舗を持つスタイルから、WebやアプリのECショップに力を入れるビジネスモデルへの転換に取り組んでおり、「IKEA Place」はその企業戦略を大きく反映しています。

IKEA Placeのダウンロードはこちら

IKEAのECアプリのAR機能の使い方・機能性

「IKEA Place」も使い方はとても簡単。

  1. 自分の部屋の床面をスキャン
  2. アプリ内から商品を選択
  3. 選んだ商品を表示させたい場所に移動して設置

「IKEA Place」は部屋のサイズに基づいて、商品を98%の精度で自動的に調整、素材の質感まで忠実に再現させています。

IKEAはこの「IKEA Place」によって、『家具は自宅で買う』という新しい購入スタイルを定着させたいと考えています。

「IKEA Place」へのIKEAの力を入れようは、アプリリリースの時点でARに対応させる商品を2000アイテム以上も用意したことから明らかです

事例6:フローリング・壁紙のシミュレーションアプリ「WALPA AR」

「WALPA AR」は壁紙・フローリングをARでシミュレーションできるスマートフォン向けアプリケーションで、輸入壁紙専門店「WALPA」が提供しています。

部屋の色調や雰囲気を変えるようなリフォーム・模様替えを行う際、壁紙やフローリングの新調・入れ替えを検討しますよね。

その際、「自分の現在の部屋のフローリングや壁紙を変えるとどんな仕様になるのか」を具体的にイメージするのは至難の技です。

しかし、この際ARを使用すると、壁や床を認識し、CGのカーペットや床材を貼り付けることが可能。

実際に様々なフローリング床材や壁紙を「仮想試着機能」でシミュレーションしながら、自分の部屋のイメージに合うものを選ぶことができます。

※WALPA ARのダウンロードはこちら

事例7:大塚家具のインテリア・カーペットなどARで試し置きできるARアプリ

大手家具メーカーの1つである大塚家具も、家具のAR試着アプリ「IDC OTSUKA AR」をリリースしています。

「既存のネットショップだと、家具の色やサイズが自分の部屋に合うか分からなくて買いづらい」という方には非常に嬉しいアプリケーション。

洗練された大塚家具のインテリア商品を、自宅に「試し置き」して確認することができます。

大塚家具ARの使い方・ダウンロード

大塚家具ARアプリの使用方法は非常にシンプルで、アプリケーションをお手持ちのスマートフォンにダウンロードしたのち、

  • マーカーによる設置
  • マーカーレスでの設置

の2パターンから選択します。(マーカーでの設置でより正確に商品を配置することができます。)

高品質なインテリア商品で有名な大塚家具、ARアプリもぜひチェックして見てください。

※ダウンロードはこちら

事例8:パナソニックの床材シミュレーションアプリ「Flooring AR」

大手家電メーカー、Panasonic社がリリースしているスマートフォン・タブレット向けのフローリング・シミュレーションARアプリ「Flooring AR」。

このアプリでは、ご自身の部屋で美しい天然木の床材をはじめとした複数の商品様々な床材の「張り替えシミュレーション」を楽しむことが可能です。

30種類床材の床材から選択できるバリエーションの広さや使い方のシンプルさ・分かり易さから、アプリストアではユーザーから高い評価を獲得しています。

家のリフォームを検討している方、工務店・リフォーム業者の方はぜひチェックして見てください。

※「Flooring AR」のダウンロードはこちら

事例9:家具/インテリアのEC導入・開発会社「x garden」

先ほども紹介しましたが、本メディア「XR-Hub」株式会社x gardenはECサイト向けのAR機能実装ソリューションAR機能のあるネットショップ開発ソリューションを提供しています。

家具・家電から壁紙、カーペットまで全てのインテリアのAR化・EC実装が可能

  • 商品の3Dデータの制作
  • AR機能の実装
  • 商品管理システムの開発

など一気通貫して開発可能で、PoCであれば〜100万円程度でも相談可能です。

  • ECのCMS事業者様で、ARの試し置き・試着機能を追加したい方
  • 自社のECサイトにAR試し置き・試着機能を搭載したい方
  • ECアプリにAR試し置き・試着機能を追加したい方

を始め、ARのネットショッピング導入のPoCや本導入を検討している方は、初回無料で相談可能ですのでぜひこちらから連絡してみてください。

まとめ

自宅にいながらにして、家具やインテリアのサイズ、部屋とのマッチ感を確認できるAR試し置きサービスは、消費者にとっても便利なだけではなく、CVRの改善、返品率の減少、LTVの向上など、経営者にとっても計り知れない恩恵をもたらします。

ARの導入はメリットこそあれ、家具やインテリアを扱うECショップがためらう理由は全くありません。

今回の記事を参考に、ECショップの売上向上のためにARをぜひ活用してください!

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今泉滉平:株式会社x garden執行役員 / XR-Hub 事業責任者

AR/VRの市場調査・事業創造コンサルティングや企画開発支援のご相談を承っております。以下からお気軽にお問い合わせください。

企業ページ(お問い合わせ先):https://x-garden.co.jp/

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