【Reactフリーランス】単価の相場・高額受注のコツを解説!
ここ最近、モダンな開発言語として脚光を浴びている「React」
Reactを扱うエンジニアを目指すのは、キャリア戦略として正しい反面、経験年数や保有スキルで得られる収入は大きく変わるため、フリーランスで高い収入を得たい場合押さえておくべきポイントがあります。
本記事では、現役フロントエンジニアの筆者が
- Reactの案件例、今後の将来性
- Reactエンジニアがフリーランスになった場合の年収額や高収入を得るポイント
- 週3、4日の稼働や在宅での仕事は可能か
- どのような案件があるか
といった点に関して、徹底的に解説していきます。
フリーランスの方、そしてフリーランス転向を検討している方はぜひ読んでみてください!
Contents
Reactの特徴をおさらい
この項目では、まずReactについて簡単におさらいします。
React / React Nativeの概要・歴史
Reactは、Facebookが開発したJavaScriptのフレームワーク。
ReactはVueやAngularと並び、JavaScriptの主なライブラリとして活用でき、以下のサービスをはじめ、さまざまなシステムで活用されています。
- Facebook / Instagram
- Yahoo
- GitHub
- AirBnB
Reactはコンポーネントを組み合わせる構築スタイルを採用しているため、メンテナンス・運用がしやすいという特徴があります。(他にもメリットがありますが、後述します)
一方React Nativeは、Reactをアプリ開発に使えるようにしたフレームワーク。
React Nativeを使うことで、iOSとAndroid両方で動作するアプリを1つのコードで製作することができるというメリットがあります。
コードの書き方がReactとかなり近似しているため、Reactを使ったことのある人であればキャッチアップしやすいのも特徴です。
フリーランスとしてReactを選ぶメリット・強み
最近のベンチャーやスタートアップに採用されることの多いReact。
このReactを選ぶメリットには、以下の2点があげられます。
JavaScriptが触れる人なら学習コストが低い
ReactはAngularやVue.jsなど他のライブラリと比べると、採用している企業が多く技術ブログなどの教材がより豊富なことから学習コストが低くなっています。
また、JavaScriptを習得した人ならReactも習得しやすいことも先述した特徴なので、すでにJSを使いこなした人であれば短い学習期間で実践に生かすことが可能です。
求人数が増加傾向
またReactは、大規模システムで管理しやすいという特徴もあり、小規模~中規模システムでも多く使われるため、案件が見つけやすい点もメリットとして挙げることが出来ます。
冒頭で紹介した3大ウェブフレームワークVueやAngularと比べると明らかに求人数が多く、増加率も高い傾向があります。
Reactエンジニアの平均年収は?
↓こちらは3大フレームワークの年棒上限をグラフ化したものです。
↓そしてこちらは年棒の下限をグラフ化したものです。
このグラフから分かるのは
- 年棒上限はReactが最も高く、スキル次第では高単価を狙える。
- 一方、年収下限で言えば、他の言語と大差がない。
という点です。
先ほどご紹介した通り、Reactは求人数が増加傾向にあることから他のフレームワークと比較して、平均年収は高まっていくと予想されます。
経験年数別のフリーランス案件単価相場
フリーランスとして働く場合、気になるのは収入面ですよね。
Reactエンジニアの単価相場は経験3年が大きな節目となっており、それぞれの単価は以下の通りです。
(横軸は経験年数)
この表から分かる通り、Reactエンジニアの特徴としては
- 1~2年しか経験がなくても月額35万円以上で受注できる
- 3年以上Reactの経験があれば、月額60万円以上での単価受注はほぼ確実
- ただしスキルが高くても、月額単価90万円台が上限
上記の3点が特徴となっております。
Reactで週3・週4が可能な案件は?
Reactエンジニアの案件の傾向として、ほとんどが週5日常駐を求める案件となっており、もし「週3日で働きたい」ということを第一優先とした場合、案件探しに苦労する可能性があります。
(もちろんスキルが高く、短い稼働時間でも常人と同じくらいの質の高いコードが書ける場合はその限りではありません)
週4日であれば案件の選択肢の幅は広がりやすくなりますので、週3日は常駐出勤し、週1日をリモートワークにして欲しいというような組み合わせで、自由な働き方を実現させるのがコツです。
未経験からReactのフリーランス案件獲得は可能?
もしあなたがReactの経験がなくても、他の言語での開発経験があれば、Reactのフリーランス案件を獲得することは可能です。
どの程度可能性があるかは、JavaScriptの経験があるかどうかにより異なりますので、それぞれのパターン別に確認していきましょう。
JavaScriptの経験がある場合
結論から言えば、JavaScriptの経験がある場合、Reactのフリーランス案件獲得は十分に可能です。
特に、Webフロントエンドのフレームワークとして活用されている「Vue」「Angular」を、どれか1つでも経験していれば応募の幅が広がるため、案件獲得の可能性も上がります。
一方フレームワークの経験がない方を募集するReactの案件は少数ですので、まずは自分で簡単なサイトをReactなどのフレームワークを使って制作してみることをお勧めいたします。
JavaScriptの経験がないが、他の言語の経験がある場合
もしあなたがJavaScriptの経験がなくても、PHPやRuby on Rails、Goなどのスキルが豊富であれば、React案件の獲得は可能です。
Reactの基礎的なプログラミミング素養は、上記のバックエンド開発に精通していれば特に問題ないと言えるからです。
(現にReactの案件の中には、未経験でも開発言語のうちいずれかに精通していれば可というものがあります)
Reactエンジニアの将来性は?ー今後の需要予測とその理由
先ほども解説した通り、ReactはJavaScriptの主要なライブラリの1つにあげられており、開発案件も数多く、その求人数は増加傾向にあります。
実際、フロントコーディングのフレームワークについてはAngularの勢いは既に若干衰え始めており、言語のブランディングとしても新興企業であればほぼReactを採用する傾向が強まっています。
もちろん新興産業だけでなく、レガシーナ業界のシステム開発にも活用されてますので、特定の業種の動向に影響を受けにくいこともポイント。
今後もアニメーションリッチなWebサービスが求められるという点も考えると、Reactの将来性は高いと言えそうです。
Reactエンジニアが年収・単価アップを狙えるスキル3選
Reactエンジニアは、それだけでもある程度の収入が確保できますが、年収や単価をさらにアップしたい場合は、以下にあげるスキルの習得が有効です。
- 開発スキル(SPA、Redux、サーバーサイド開発言語)
- スクラム開発の経験
- 要件定義や基本設計
それぞれのスキルについて、順に解説していきます。
単価UPスキル:開発スキル
Reactエンジニアは、持っておくと年収や単価のアップにつながるスキルがいくつかあります。
ここでは主なものを3点取り上げ、それぞれについて解説していきます。
保有すべき開発スキル⑴、SPAの経験
Reactエンジニアを求める案件では、SPAの経験が必要となることも多くなっています。
SPAはSingle Page Applicationの略で、動的にWebページを生成する手法の1つで、Webページを複数のコンポーネントに分けて実装するため、変更があった部分だけを書きかえればよい点が特徴です。
SPAはコードの量が増加してしまうデメリットもありますが、ユーザービリティが高く、GoogleのSEO対策にも有効に効くことから、SPAで組まれるシステムも多く、SPAの経験を要件に含める案件も多くなっています。
保有すべき開発スキル⑵、Reduxのスキル
Reactエンジニアを求める案件には、Reactに加えてReduxのスキルが求められる場合も少なくありません。
Redux(リダックス)は状態(state)を管理するライブラリであり、規模の大きい開発案件で用いられ、Reactと相性がいいと言われています。
とりわけ単価が65万円以上の案件のなかには、React+Reduxの形でスキルを求められる場合散見されますので、高収入を目指す場合はReduxにもチャレンジし、習得しておくとキャリア戦略上かなり有利に働くはずです。
保有すべき開発スキル⑶、サーバーサイド開発言語など、他の言語のスキル
Reactエンジニアを求める案件では、開発チームがサーバーサイドとフロントエンドで分かれているとは限りません。
案件によっては、システム全般を担当する場合もあります。
このような案件ではReactやJavaScriptのほかに、サーバーサイド開発言語のスキルも求められますので、もし他の言語開発も任せられるのであれば、業務範囲が増えるため企業側から重宝され、年収や単価のアップが期待できます。
スクラム開発の経験
Reactはモダンな開発言語であることからReactを採用する企業では、開発組織の運営もスクラム開発のような現代的な開発スタイルを採用する企業も多くなっています。
スクラム開発は、ウォーターフォール型開発と手法が異なり、システムを部分ごとに分けて開発からテスト、リリースまでを行うことが特徴です。
なかには1週間単位で区切る現場もあります。
このため、スクラム開発の経験があると採用企業側からは採用上ポジティブに働くはずです。
関連記事)5分で分かる、「スクラム」の基本まとめ
要件定義やUIの基礎スキル
UI/UXのデザイン・設計はReactエンジニアの業務がユーザー画面の実装であることから、保有しておくべきスキルの1つです。
無印良品など多くの成功している消費財メーカーなどでは、CDO(チーフデザインオフィサー)を会社運営の中核として配置する傾向が強くなっています。
これは
- 近代では物品が溢れているため、初回ユーザーの購買満足度が重要になってきている
- SNSを通じたユーザー体験の口コミがマーケティングの重要戦略になってきている
という背景と共に、 ユーザー体験があらゆるビジネスのコアになりつつあるためです。
フロントエンドを実装するReactエンジニアはユーザーとの接点に責任を持つ立場であり、その重要度は非常に高まっています。
経営陣やプロダクトマネージャーから指示されたことを設計するのではなくユーザー気持ちに寄り添い、優れたオンライン体験を提供できるスキルはReactエンジニアにも求められるのです。
参考記事→)フロントエンドエンジニアが高単価で案件を受注するコツ
【営業編】フリーランス特化型エージェントでReactの案件を紹介してもらおう
Reactエンジニアがフリーランスを希望する場合は、フリーランスエンジニアに特化した人材エージェントを活用することを推奨しています。理由としては下記です。
- 戦略の機密性からオンラインに掲載できず、エージェントしか持ってない案件が多数ある
- 継続的な案件を提案してくれる
- 条件交渉を代行してくれる
- 職場環境のマッチ度も客観的に判断してくれる
- 低マージンのエージェントが増えている
といったメリットから「手軽にエンジニアが仕事に集中しやすい環境」を整えることが出来ます。
エージェントしか持ってない高額案件が多い
Reactエンジニアの募集案件は下記のような採用企業の論理で非公開となる場合も多いです。その理由は下記の通りです。
- 応募者をあらかじめ絞ることで、選考にかかるコストを下げたい
- 質の高いReactエンジニアだけ応募して欲しい
- 新規事業の立ち上げなど、競合他社に秘密裏に進める必要がある
市況環境を踏まえてフラットな立場からクライアントに対して単価交渉も依頼できますから、自分自身で交渉するより高い報酬を受け取れる可能性が高いのです。
【70~90万円の案件多数保有!Reactフリーランスの案件探しならこちら】
筆者がReactフリーランスに推奨したいエージェントが「Tech Lance」です。
- クライアント企業の一次商流であることがほとんど
- よって単価が業界最高峰
- 入社祝いが支払われる
といったメリットが多く、リモートワーク可の案件も多いのが特徴。
知名度自体は高く無いものの、窓口業務の質も高く案件単価も保証されているためサービスクオリティはトップクラスです。
役員クラスのサポートにより、業務の質が高い
Tech Lanceは創業以降、少数の精鋭社員で運営しているため基本的に役員・取締役クラスがエンジニアの方のヒアリングを行います。
他の企業では一般社員が「キャリアカウンセラー」としてカウンセリング・仲介業務を行うことが多い中で、取締役クラスがキャリアサポートを行うことは非常にレアであり、Tech Lanceの最大の特徴であると言えます。
役員クラスの面談・支援であるためサービスや質の高さは折り紙つきで、面談以降、企業面接まで安心して支援してもらえると思います。
また案件も直接取引に拘っているため、高単価で提案してもらえるのが嬉しいポイントで、 React案件であれば80万円以上のの開発案件を常時3つほど保有しているとのことです。
※参考記事:プロが厳選!フリーランスエンジニア利用必須の真のおすすめエージェント5選
まとめ
Reactの経験があるエンジニアは、JavaScriptエンジニアのなかでも高い収入が期待できます。
よい案件で就業するためにはあなた自身のスキルアップはもちろん、エージェントの活用も重要です!
エージェントの活用によりあなたの強みを有効にアピールでき、よりよい案件への参画が可能となりますので、ぜひ使えるものは使い倒して、楽しいフリーランスライフを送っていただけたらと思います!
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