VRでデスクトップ環境を構築する神アプリ『Virtual Desktop』の使い方/評判を解説
バーチャル空間上でPC画面を自由自在に操作可能、というSF映画で見られるような世界に近づきつつあります。
本記事で紹介するソフト・Virtual Desktopは、「PCのデスクトップをVR空間に投影する」といったところまで可能にしている、【仮想デスクトップサービス】を提供したソフトウェアになります。
今回はその概要や使い方、実際に使ってみた感想についてご紹介します。
Contents
Virtual Desktopとは
ソフトウェアの概要
Vitual Desktopとはその名の通りVR空間にデスクトップ環境を持ち込むことが可能なアプリケーションです。
今はマルチゲームプラットフォーム・Steamにて配信中で、Oculus Riftを中心にいくつかのヘッドマウントディスプレイが対応しています。
Steamでソフトウェアを起動しHMDを着ければ、デスクトップの画面が現れます。VR空間内のスクリーンの大きさ・画面の曲がり具合などは変更可能で、背景も自分で作って設定できます。
VR空間の中では、ネットサーフィンや映画鑑賞を始めYouTubeの360度動画の再生やNetflixの利用が可能です。
好きなPCゲームもVR内の大きな画面で楽しむことができるので、ゲーム好きの方にもおすすめのアプリになっています。
▼ソフトウェアのシステム要件はこちら
OS | Windows 7 SP1, Windows 8.1 or Windows 10 |
---|---|
プロセッサー | i5-2500k |
メモリ | 4 GB RAM |
グラフィック | NVidia GTX 640 or 980M or ATI HD 7000/Rx 200 |
DirectX | Version 11 |
ストレージ | 700 MB 利用可能 |
価格 | ¥1,480 |
▼対応機種(ヘッドマウントディスプレイ)
対応機種としては、現在はヘッドマウントディスプレイのみになります(VRゴーグルなどは対応していません)。現在(2018年7月)、下記が対応しています。
※Vitual DesktopはOculus Goでは体験できません
Virtual Desktopの使い方とレビュー
基本的にはデスクトップ上で行っていることをそのままバーチャルのデスクトップ上で行うイメージなので、YouTubeの閲覧やネットサーフィン、SNSなど幅広く使うことが出来ます。
YouTubeで360°動画を再生すれば、その世界にダイブします。
この際、事前にYouTubeの動画URLをメニューの[VIDEO]に入れておき、MP4形式でダウンロードして再生します。通常スマホで楽しむ迫力・臨場感のある360°動画を、PCの高い解像度と大きな画面で見れるのは非常に嬉しいですよね。
Oculus Rift製品版の解像度は2,160×1,200、HTC VIVEの解像度は2,160×1,060と非常に高解像度化されており、バーチャル空間は非常に美しく表現されています。
画面との一定距離や視野の調整は必要であるものの、文字も綺麗に画面に映し出され、友人とのメールやツイート・さらにはWordで文章を作成するといった作業も問題なく行うことが出来ます。
▼この動画を通して、Virtual Desktopで可能な様々なことが分かりやすく伝わってきますので、良ければ参考にしてみて下さい。
また、PCゲームも勿論バーチャルデスクトップ上でプレイ可能です。
アクション系の画面の動きが激しいようなゲームでもタイムラグをそこまで気にならず、まるで映画館でゲームしているかのような気分を味わえるとのこと。
ただ、SteamのVRモードでは、バーチャルリビングモードでVRタイプではないゲームも楽しめるようになりました。そしてOculus RiftもSteam に対応しVRコンテンツを体験できるようになったため(HTC VIVEは当初より対応している)、機能面を客観的に評価すると「SteamのVRではないゲームをしたい」という方にはVitual Desktopは不要かもしれません。
また、あくまで「現実のデスクトップを仮想空間に持ち込む」という内容なので、VR空間上に画面が浮かび上がり操作する、といったことはできません。
あくまで目の前にPCのデスクトップが出現し、通常のPC操作を仮想空間の大画面上で行うもので、注意点としてブラインドタッチが利用の必須条件になりますし、マウスも以外と直ぐにどこに置いたのか分からなくなります。
今後、仮想空間内でキーボード操作が可能になれば非常に使い勝手がよくなりますし、浮かび上がるディスプレイに対しコントローラーなどで操作可能になれば、まるでSFの世界のような体験ができるかもしれません。
(もしかするとそんなに遠くないかも…)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今後、Oculus RiftやHTC VIVEといったハード面の進化やソフトの開発技術向上から、本格的に「バーチャル空間で自由自在にPCを操作したり、ゲームをフルダイブで行う」といったことも可能になってくるかもしれません。
コントローラーから指先での操作に変化し、身体を別空間に投影する技術は今後目を見張る速さで進化していくと考えられます。
VR技術からは目を離せませんね。
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