【xR関係者必見】AR/VR展示会5選
2016年のVR元年をきっかけとして、ここ数年でAR/VR関連市場の成長が急加速を見せています。
この流れを受けて大規模なAR/VR展示会が盛んに開催され、活発な商談が行われるようになってきました。
AR/VR展示会の現状および要注目の会について紹介していきます。
昨今増えるAR/VR展示会
VRやARといった仮想世界と現実世界との連携を目指すXR技術。
昨今、これらの最新テクノロジーをより幅広くビジネスの世界で活用しようとする動きが活発になってきています。2017年のVR/ARへの世界の投資総額は36億ドルに上り、過去最高の投資額を記録しました。
リサーチ会社のIDC Japan株式会社の調べでは、2017~22年までの世界のAR/VR関連市場は年間平均71.6%で成長し、22年の市場規模は2,087億ドルになるとのことです。
この動きを受けて、国内・海外問わず頻繁にAR/VRをテーマにした展示会が開催されるようになってきており、2018年に入るとさらなる盛り上がりを見せています。
XR関連の数多くのコンテンツやプラットフォーム、最新のデバイスの他、様々な分野に関連する最新のXR技術など幅広く網羅されているため、業界関係者、また異業種であっても関連する、または今後関連してくる可能性が高い展示が数多く見つかるのではないかと思われます。
国内で開催されているものの多くは、その場で商談できる形式が取られているため、ビジネスの拡大、新たな着想にもつながるのではないかと思います。
大きなビジネスとして芽吹いたばかりのジャンルという事もあり、企業同士や企業とクリエイターとのマッチングの場としての意図もあるのでしょう。
海外と比較すると国内のAR/VR市場規模の伸びは鈍いものとなっていますが、展示会の盛り上がりを見る限り、現場の熱量は高く今後の伸び代が期待できると思います。
次項では、業界関係者ならば必ずチェックしておくべき、VR/AR展示会を国内外問わず紹介していきます。
業界関係者ならチェックしておきたい、VR展示会5選
「先端デジタルテクノロジー展」内、VR・AR・MRワールド(コンテンツ EXPO 東京)
2018年4月に東京、お台場「東京ビッグサイト」で開催された「コンテンツ東京2018・先端デジタルテクノロジー展」内にて、特設展「VR・MR・ARワールド」が設置されていました。
先端デジタルテクノロジー展でVRのレーシングゲーム体験してきました。レーシングのコントローラーは個人的にはスティックじゃなくてやっぱハンドルがいいなぁw pic.twitter.com/76BJ8MNcHN
— kisato(サンドアートパフォーマー) (@kisatosandworld) 2018年4月5日
これの好評とさらなるVR/AR市場拡大を受けて来年2019年4月に開催される「コンテンツ東京EXPO2019」でも「VR・MR・ARワールド」が特設開催が決定しています。
「コンテンツ東京」はビジネス向けの商談を目的とした展示会であり、国内外様々な企業が自社の最新技術を展示しています。
実際に技術に触れる事ができその場で商談も行えます。発表・宣伝だけでなく、VR/ARコンテンツ制作の受注や、技術や企画の売り込みも可能、それを求める企業や個人とマッチングできる絶好の場となります。
3D&バーチャルリアリティ展 (日本ものづくりワールド)
日本ものづくりワールド内で開催される3D&バーチャルリアリティ展は、よりVR/AR技術に特化した展覧会となっています。
IoTプラットフォーム、AIソリューションなど、VRと親和性の高い他分野の出展会も含めて、日本ものづくりワールドには全体で2000以上の企業が出展、9万人規模の来場者という国内最大規模の展覧会であり、毎年凄まじい活気となります。
3D&バーチャルリアリティ展に来てる。キヤノンのMREALが体験できたのが一番の成果。ビデオシースルー型のMRは初めて体験したけどCGがハッキリ見えるってホント素晴らしい。視野角も想像の倍広かった。価格は高いが、これだけのクオリティなら費用対効果出せそうと思った。参加予定で未体験の方はぜひ。 pic.twitter.com/DhYJnuOe6N
— みやもとようへい (@bearko_miyamoto) 2018年6月20日
2018年は東京ビックサイトで6月20日から3日間開催され、全体での来場者数88,679名と大好評を博しました。
こちらも商談のための展示会となっており、最新技術をその場で体験でき、例年、映像・アミューズメント、製造業から官公庁まで、幅広い来場者と出展企業の活発な商談の場となっています。
2019年は2月6日から8日まで東京ビックサイトにて三日間開催されます。
VR/AR/MR ビジネス EXPO
MoguraとDBJキャピタルと共同で開催する「VR/AR/MR ビジネス EXPO」はVRに興味を持つ、企業・投資家などを対象とした、VR/AR/MRに関する企業による展示会です。
2017年に東京で第一回を開催。第二回を2018年2月に大阪の「グランフロント大阪」同年10月に第三回を東京秋葉原「AKIBA_SQUARE」で開催しています。
まだ始まったばかりの歴史の浅い展覧会ですが、「VIVE VR」を展開する「HTC」など業界を牽引する企業が数多く出展しています。
参加募集は最大で550名程度と小規模に展開しており、参加者の8割近くが「何らかの商談機会を作れた」と回答するなど、極めてマッチング率の高いイベントとなっている点も特筆されます。
今日主催したビジネスEXPO、ばっちりテレ朝に取り上げられてる。VR/AR/MR単独で出展27社、来場者600名近く、とそこそこでかいイベントになった。数年前と比べて隔世の感すぎる。出展社の皆様お疲れ様でしたhttps://t.co/HnZImZ1v1X
— すんくぼ (@tyranusII) 2018年10月4日
「Laval Virtual」
「Laval Virtual」はフランスで20年間毎年開催されているVRをテーマとした世界最大規模のVRフェイスティバルです。
2018年は4月4日〜8日に開かれ、出展団体は323団体、来場者数は約18400名となっています。
4日間の開催期間が2日ずつ「ビジネスDay」と「一般Day」とに分けられています。一般Dayでは特にフェスティバルという雰囲気が強く、洒落た雰囲気の会場の中で、プレゼンテーションやデモが行われます。
ビジネス目線での展示会というよりは、洗練された先鋭芸術の展示会といった雰囲気が漂います。
世界中の企業や大学から出展があり、日本からの出展も数多く見られます。フランスでは日本のオタク文化にかなり根強い人気があり、日本からのゲーム系コンテンツは人気となっています。
イベント全体をトータルで見てかなり洗練されているので、来場すればかなりの刺激を受けられると思います。
中国VR/ARビジュアルエンターテインメントショー
世界中で注目が集まるAR/VR技術ですが、特に注目が集まっているのが中国です。
中国のVR/AR関連市場は、大規模な政府の支援と資本投入により急速に成長しており、2017年には160億元(約2,700億円)の規模に達しています。
2020年には、中国のVR/AR市場の規模が550億人民元(約9,000億円)に達し、世界のVR/AR市場でおよそ30%のシェアを占めるようになると見られています。
中国・上海で2018年11月開催の「中国VR/ARビジュアルエンターテインメントショー」の会場規模は8500平方メートル、開催前の業績見通しは出店者100名、来場者3万人が見込まれました。
今後世界最大のXR関連市場となることが見込まれる中国で開催される展示会はチェックしておいて損はありません。
2019年度の開催は現在のところ未定ですが、今後多くのXR関連イベントが開催される事が予想されるため、動向に注目しておくべきでしょう。
まとめ
ここ数年のAR/VR技術の発展、市場の急拡大を踏まえ、世界中で盛んに行われるAR/VR関連の展示会について紹介してきました。
世界でのAR/VR市場の急拡大と比較すると日本国内での成長度は鈍いものとなっています。しかし展示会現場における熱量はかなりのものがあり、国外の流れに引っ張られるように今後、国内の市場規模も拡大していくと予想します。
日本での本格的なVRブームに乗り遅れないためにも、AR/VR関連の展示会への積極的な参加を検討してみてはいかがでしょうか?
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