【Sculptrisまとめ】使い方/ダウンロード方法(日本語)/ZBrushとの違い
無料でプロクオリティの3DCGモデリングが可能なソフトウェア、Sculptrisです。粘土をこねて模型を作る様に感覚的に3Dモデル作成が可能で、3Dモデリングの入門に最適な上、ハイクオリティなモデリングが可能なのです。
ここでは、Sculptrisの紹介と、インストールの方法、簡単なモデリングのイメージまで説明します。
Contents
Sculptrisの特徴とは
Sculptris(スカルプトリス)とは?
本日のネルギガンテ。授業中にちょいちょい実演。 #Sculptris pic.twitter.com/wWdofwAVG8
— 和牛先生 (@3dcganimation) 2018年4月25日
Sculptrisはスカルプティング(粘土造形の様な感覚的な3Dモデリング手法)Pixologic社から配布されている無料ソフトウェアで、ソフトウェアの定番・ZBrushと同様の販売元です。
公式サイトから最新バージョンのSculptris Alpha6が無料でダウンロードできます。
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SculptrisもZBrushと同じくスカルプトベースのモデリングソフトで、粘土をこねる様に感覚的に3Dオブジェクトを形作っていく事が可能。3Dモデリング未経験の人でも入り込みやすいです。
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現在のところソフトは英語表記のみですが、公式の日本語マニュアルが配布されています。
また、英語がわからなくてもたくさんのツールアイコンを使って直感的に操作できるため、慣れてしまえばストレスなく使用できます。
価格無料でダウンロード出来るとはいえ、モデリングに限定した機能ではプロも使用するZBrushと比べてもほとんど遜色ないです。モデルにアニメーションをつける機能などはありませんが、3Dモデリングの入門には最適なソフトと言えます。
Blenderを利用すれば無料でアニメーションも
Sculptrisで作成した3Dモデルのデータを無料の統合3Dソフト「Blender」にインポートすれば、無料でアニメーションをつける事も可能です。
プロが使用する統合3Dソフトウェアは年間使用料数十万円というものが多い中で、無料でアニメーションからレンダリング(3Dモデルデータを計算して画像として書き出す作業)まで可能というのは画期的です。
無料のソフトだけでも熟練すればかなりハイクオリティな3Dモデルを作成できます。
上の動画では
- 前半:sculptrisを使用してモデリングとテクスチャマッピング(表面の質感を出すために2D画像を貼り付ける)
- 後半でBlenderにインポートしてライティング(光源の設定)を行なっています。
Sculptrisの動作環境
Sculptris Alpha6の推奨動作環境は公式サイトでは以下の通り。
Windows版
OS | Windows XP SP2/Vista/7 |
CPU | 1Ghz Pentium 4 以上のCPU |
システムメモリ | 最低 1 GB 以上必須 |
グラフィックス | ATI もしくは NVidia社 OpenGL 2.0 をサポートしたビデオカード |
作業解像度 | 1024×768 |
推奨オプション | 筆圧対応タブレット |
Mac OSX版
OS | Mac OS X 10.5/10.6. |
CPU | 2Ghz core 2 duo 以上 |
システムメモリ | 最低 1 GB 以上必須 |
グラフィックス | ATI もしくは NVidia社 OpenGL 2.0 をサポートしたビデオカード |
作業解像度 | 1024×768 |
推奨オプション | 筆圧対応タブレット |
sculptrisの使い方:ダウンロード方法・サンプル作成まで
sculptrisのダウンロード方法を日本語で解説
まず、sculptrisは公式サイトから無料でダウンロードしましょう。
- 「無料ダウンロード」をクリック
- 真ん中のオレンジ色の囲いの中にある「I agree」にチェックを入れる。(同意内容としては、”現在sculptrisサポートは積極的に行われていないので、あなたのコンピューターで正常に使えるかはわからないよ”という事への同意になります)
- 枠の下にあるMac OSXとWindowsのアイコンから自分のPCに合わせて選択
- 以下の登録フォームが表示されるので、項目を埋めます。
- 登録フォーム:※(公式サイトからの引用画像)
- 真ん中の4つのチェックは利用目的です。左から「学校・学習」「会社」「趣味」「その他」当てはまるところにチェックしてください。
- その下の空欄は上が、学校と会社名入力、下が「その他」を選択した人の利用目的です。
- このフォームを入力しないとメールが返ってこないそうです。
- 一番下のチェックボックスはニュースレターの配信希望なのでチェック不要です。
- 入力したEメールアドレス宛に返信があるので、そのメールに記載されているダウンロードボタンをクリックします。
- ダウンロードした圧縮ファイルを解凍すると、「Sculptris Alpha 6.exe」というファイルが出るので、クリックします。インストールウイザードが起動します。「Next」を何回か押していくと「Install」というボタンが出ます。それを押すとインストールが開始されます。最後に「Finish」を押してインストールは完了です。
sculptrisでサンプルを作成してみましょう。
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Sculptrisを起動すると、球形の塊が表示されます。これがモデリングの元となるオブジェクトです。ブラシと呼ばれる様々なツールを使用してこのオブジェクトを好きな形に変形させていきます。
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画面左上にあるのがツールボックスです。ツールを駆使しながら徐々にモデルを形作っていくのがわかります。とにかく直感的にいじってみるのが一番習得が早いかと思われます。慣れると実際に粘土をいじっている感覚で3Dモデルを作成できます。
Sculptrisというフリーのスカルプト系3Dツールに初挑戦してみました。結構楽しいし、絵の勉強にもなる。2時間でツヤ消しマットブラックおじいちゃん。 pic.twitter.com/qmg991cLtR
— あんべよしろう/Yoshiro Ambe (@y_ambe) 2013年8月8日
左上に並んでいるアイコンで機能を変更して、上にあるスライダーなどが並んでいる部分でそれぞれの機能の調整が可能です。画像では「SMOOTH」機能が選択されています。矢印のアイコンは「ミラー」機能でこれがONになっていると自動で左右対称になります。
その他にも様々な機能がシンプルにまとまっているので、公式マニュアルを参照しながら色々いじってみてください。
ZBrushとの違いは?
Sculptrisの様なスカルプト3DCGモデリングソフトとしては有料のZBrushが定番となっています。
販売元Pixologic社公式ページでもSculptrisの機能に慣れたらZBrushで次のレベルを目指す事が推奨されています。
Sculptrisの機能はあえてシンプルコンパクトにまとめれており、繰り返して使う事でスカルプティングを駆使した3Dモデリング方法を感覚的に体で学ぶ事が可能になっています。
そこで学んだスカルプティングの技術をより生かす事が出来るのがZBrushだと言えます。ZBrushではより繊細に感覚的にモデリングを行える様に機能が追求されています。
まとめ(XR-Hubの運営メンバーと一緒にVRやARを学びたい人募集中!)
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一昔前は3DCGモデリングには、アーティスト的な適正に加えて、当てはめるべき正確な数値を計算して入力していくといった数学的な知識が必要でした。しかしスカルプティングという方法が開発されてからは、より直感的に3DCG製作にアーティスト性を発揮できる様になっています。
このSculptrisというモデリングソフトは、そんな3Dモデリングにおける直感的な技術を鍛え上げるのに最適なソフトと言えます。無料のソフトウェアであり、少しでも興味があればすぐに始める事もできます。これを機会にぜひ3DCGモデリングの世界に挑戦してみてください。
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