バーチャルマーケットの仕組みや参加方法を徹底解説!
バーチャル史上初の3Dモデルの展示即売会というVR界全体にとっても画期的な出来事となった「バーチャルマーケット」が開催されました。
「ついにこれが可能になったか!」と言いたくなる刺激的なイベント「バーチャルマーケット」を紹介していきます。
Contents
バーチャルマーケットとは?その仕組みと革新性
(バーチャルマーケット会場の様子)
「バーチャルマーケット」は2018年8月26日に「VR法人HIKKY」に所属するバーチャルyoutuber「動く城のフィオ」さんの主催により、VR空間上で開催された3Dモデルの展示・即売イベントです。
アバターを介して音声チャットでコミュニケーションが取れる「VRChat」内に特設会場が設置され、80近いサークルがブースを出展し、多くの来場者が参加し当日夕方には日本のTwitterトレンドで1位を獲得するなど大注目されたイベントとなりました。
(バーチャルマーケットのフライヤー風広告)
バーチャルマーケットの会場では3Dアバターをはじめ様々な3Dモデルをその場で試着購入する事が可能です。
各ブースには商品のモデルが展示されており、値段の方も比較的手頃、3Dモデルにタッチからその場で試着し、気に入ったものはブース内にあるQRコードから外部販売サイト「BOOTH」にて購入可能!まさにバーチャルなマーケットそのものを体現した空間設計になっています。
(ブース内の様子。アバターや衣装セット、3Dオブジェクトが展示されている)
会場には至る所に鏡の出現ボタンが設置されており、一人称視点のままで試着した自分のアバターの様子をみる事が可能な親切な設計に。
(鏡の出現ボタン)
会場内では試着しての移動が自由なので、あるブースで衣装を試着し、別のブースでアクセサリーを合わせてみるといった遊び方も可能で、VR空間ならではの自由なウインドウショッピングが楽しめます!
上の画像のアバター「レッサーモクリ」は何と無料配布されていました。
このクオリティの3Dアバターが無料配布とは驚きです。他のブースで展示されていたアバターやアイテムもハイクオリティなものばかり、値段も手頃で購買意欲が刺激されます。
(メインの主催者、VTuber「動く城のフィオ」さんのバーチャルマーケット実況生放送)
上の動画を見ると賑やかな雰囲気が伝わってきますね!
主催者のVTuber「動く城のフィオ」さんがブースを回って各ブースの出展アイテムを紹介してくれます。
(バーチャルマーケットのブース配置図)
ちなみに出展されたジャンルは「現代」「ファンタジー・中世」「サイバー近未来」「スチームパンク」「ケモノ」「ノンジャンル」と分類されており、2つの会場に分けられた約80のブースに様々なジャンルのアイテムが展示されていました。
アバターや衣装以外にも、アクセサリーや雑貨系の小物類も展示されています。リアルにモデリングされた銃器や刀剣などの武器も展示されていました。
(バーチャル武器屋なつめさんのブース)
会場内で一際異彩を放っていた超リアルにモデリングされたメロンパンの3Dモデル(超フルスクラッチ)背景を真っ黒にするという展示センスも光ります。
2019年3月に第2回バーチャルマーケット開催決定!
こんな感じで盛況のうちに終わった「バーチャルマーケット」ですが、早くも来年(2019年3月)に第二回バーチャルマーケットの開催が決定しています。
次回は三日間にわたっての開催との事で第一回でかなり話題になった事もあり、さらに参加者や出展ブースが増えそうです。
バーチャルマーケットへの参加方法
第2回の開催が決定した事で気になるバーチャルマーケットへの参加方法ですが、第2回の詳細情報や参加方法などはまだ公表されていないため、第一回の時の参加方法を紹介しておきたいと思います。
バーチャルマーケットに一般参加する方法
まずは、お客さんとして一般参加する方法から解説します。
- まずはスタッフの方と「vrchat」でのフレンド申請をする必要があります。第一回時には公式サイトにて、スタッフさんのVRchatアカウントが公開されていたので、それを見て申請すればOKでした。
- 続いて、指定の時間(第一回時は11:00~16:00で時間帯によって担当スタッフが異なる)の間にフレンドになったスタッフさんのアイコンをクリックし開いたメニュー画面で「req invite」をクリックし確認が出るので「OK」をクリックします。
- 少し待っていると、スタッフさんから返信メールが届きます。
- メニューを開くと送ったスタッフさんのアイコンが出ているのでそれをクリックします。
- アイコンが出るので一番左の「Accept」をクリックします。これでそのスタッフさんのいるバーチャルマーケットのエリアに飛ぶことが出来ました。
よく考えたらVRChatやって日が浅い人だと混乱しそうなので、自分もReq Inviteのやり方を図解してみました。
これであってるよね…?
とりあえず受付さんは大変だと思いますので、各々が押さず急かさずに気持ちよくイベントが出来たら良いよねー。#バーチャルマーケット#Vケット pic.twitter.com/rwucqRA3ar— しげひろでNEFCO (@gaku2_sigehiro) 2018年8月25日
当日参加した方が、参加の方法を詳しくまとめてくれています。
バーチャルマーケットにブースを出展する方法
続いてブースを出展して参加する方法ですが、こちらは公式サイトに申し込みフォームがあり、そちらから出展申請する事が出来ました。
申請後ブースのデータを納期までに指定アップロード先に入稿する必要がありました。
公式サイトはこちら
出店企業の実例、実際の経済効果は?
第一回の「バーチャルマーケット」では企業としての外部からの出店は「Unity Technologies Japan」が展開するオリジナルキャラクターフリーダウンロードサイト「Unity-Chan」が参加しています。
企業参加はこれだけですが、開催ポリシーが「仮想空間で活躍するクリエイターを繋げる場所作り」という事で、バーチャル世界で活躍する有名なセミプロやアマチュアのクリエイターが多数参加しています。
当初の予定数50ブースが即座に全て埋まったため、急遽30ブースを増設されました。
この事から見ても、多くのクリエイター達から注目を集めている事が伺えます。
実際の経済効果という点で見ればまだまだ小規模と言えますが、今後さらに注目を集めていく事になれば、急成長する可能性を秘めた市場だと言えそうですね。
まとめ
今回バーチャルマーケットのコンセプトとして掲げられていたのが「仮想空間で活躍するクリエイターを繋げる場所作り」との事で、言うなればVR版コミックマーケットともいうべき画期的イベントでした。
会場となったVRchatは自ら作成したオリジナルの3Dアバターを使用可能な点が大きな特徴の一つで、3Dクリエイターのユーザーが多くなっています。
それもあって多くのハイクオリティな作品が出展されましたが、この実験的な試みが大成功を収めた事で、今後さらに多彩なジャンルでのVRマーケットが広がっていくかも知れません。
また、VR空間での、そのVR空間上でそのまま使用可能な3Dモデルの展示・販売会が成功したという事で、いずれはオープンワールドのオンラインVRゲーム上で独自の経済圏が形成されるなんてことも可能かも知れません。夢が広がりますね!
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