積木制作とは – 建築にVR/ARでイノベーションを起こす技術・実績を徹底解説
「Archi Tours」シリーズや「VROX」など、独自のVR・ARコンテンツによって建築業界にイノベーションを起こしている積木製作。
その積木製作のVR・ARコンテンツを知ることで、XRの様々な魅力や可能性見えてきます。
そんな積木製作の技術力や開発力を探ってみましょう。
株式会社積木製作は、VR・ARの独自技術によって、特に建築業界において大きなイノベーションを起こしている今注目の企業です。
今回はそんな積木製作所の
- 会社概要
- 技術力
- ARの実績
- 将来性
などについてまとめました。
ARで新しい価値観を提供している積木製作の「今」に着目してみましょう。
Contents
積木製作の会社概要/事業領域
株式会社積木制作は、建築分野におけるCG制作やパース図(建物の外観や室内を立体的な絵にしたもの)などを手掛けるコンテンツ制作会社です。
マンションの部屋やインテリアをCGでリアルに再現し、顧客がイメージしやすいようなレイアウトを提示したり、壁紙や家具の組み合わせを変えてみたりなど、顧客が理想の住まいを見つけられる手助けとなるようなCGを制作しています。
積木制作はこれまで通りのCG制作に加え、VR・ARコンテンツ制作にも力を入れており、 建築CGとVR・ARを融合させた様々な新しいサービスを開発しています。
特に「Unity」や「Unreal Engine」のようなゲームエンジンを使ったハイスペックかつリアルタイムののAR・VRコンテンツを手掛けており、これまでの建築業界の常識を覆すような新しい価値観を提供している、いま大注目の企業です。
【積木製作概要(社長・資本金・年収など)】
- 社名:株式会社 積木製作
- 所在地:〒130-0022 東京都墨田区江東橋2-14-7錦糸町サンライズビル9F
- 電話:03-6666-9220
- 設立:2003年9月1日
- 代表取締役:城戸 太郎
- 従業員数:20名
- 資本金:1,000万年
- 事業内容:建築CGパース制作、CGアニメーション制作
- VR・AR制作、空間デザイン・企画、景観シミュレーション制作、建築設計、施工管理。空撮・スチール撮影
- 公式HP:http://tsumikiseisaku.com/
- 関連会社:日本建物再生 株式会社
- 年収:職種、スキル次第。以下例:
- 入社6年目CGデザイナー
月給35万円、賞与年間100万円、年度末賞与30万円
年収550万円(2013年度実績)
(採用情報はこちら)
- 入社6年目CGデザイナー
積木製作の事例1,建築のすべてを描き出す「Archi Tours」シリーズ
完成前の建物や、世界中の優れた建築物をその場にいるかのようにして見学する。建築ファンならずとも興味があるこうした願いを実現するのが、空間内を自由に歩き回れるVRコンテンツ、「Archi Tours」シリーズです。
これまで平面的な画面でしか確認できなかった建築物が、VRで再現されることで実際の空間上の「建物」として認識できるようになりました。
こうしたコンテンツは、実はこれまでも既に存在していました。
しかし、積木製作の「Archi Tours」シリーズが他のコンテンツと全く異なる点は、まるで現実の空間かと錯覚しそうなほどリアルなCGでVR空間を描いていることです。
これまでのVRでは技術的な問題もあり、臨場感や没入感は得られるものの、細かな点までの描写やリアルさは正直大したことはありませんでした。
ところが、建築の分野ではその細かなパーツ、リアルさがとても重要になってきます。
そこで積木製作が開発したのが「Archi Tours」シリーズ。空間のリアルな表現のために、ディティールや素材の質感を極限まで突き詰めました。
(とにかくその美しいグラフィックは上の動画を見ていただければ一目瞭然。これまでのVRとは一線を画するクオリティです)
そのこだわりと技術力が、VR空間内での空気感や光の表現といったリアルな空間を表現することに成功したのです。
建築のプロによる、建築のためのVR
積木製作の「Archi Tours」シリーズは「建築のプロによる建築のためのVR」。
これまで建築に関わるCGや設計に携わってきた積木製作だからこそ実現できたVRコンテンツと言ってもいいでしょう。
この「Archi Tours」シリーズは、建築業界に非常に大きなインパクトを与えました。
一般的に竣工前に販売を開始するマンションなどでは、完成イメージを図面やモデルによって顧客に提示してきましたが、この「Archi Tours」シリーズを利用すれば、容易に完成イメージを理解することができ、販売拡大の面でも大きな武器となります。
また海外の投資家に対しても、「Archi Tours」シリーズを使えばたとえ距離が離れていても有効で説得力のあるプレゼンを行うことができます。
VRシーンをからの販促ツールへの展開、逆にDMと組み合わせた集客ツール、専用ラウンジでの物件紹介のVRツアーやドームシアターでの大がかりな上映など、様々な展開が可能な「Archi Tours」シリーズ。
興味のある方はぜひ一度積木製作に問い合わせてみてください。
【Archi Toursシリーズ問い合わせ先】
積木製作の事例2,驚愕の感動体験を提供する新世代VR・ARシステム「VROX」
「Archi Tours」シリーズを可能にした積木製作の技術が、次世代VR・ARシステムの「VROX」です。
「VROX」はこれまでのVRの弱点だった「没入感や臨場感といった機能性には優れているものの、CG品質は劣る」という点を覆す、圧倒的なまでのクオリティを誇る映像表現技術です。
この高いクオリティ表現を可能にしたのが、もともと高品質のCGパース製作を生み出してきた積木製作の技術力です。ゲーム用のレンダリングエンジンをベースとし、リアルタイムレンダリング表現が可能な次世代VRシステム「VROX(ブロックス)」を開発し、3D空間内をリアルなCGで表現することを可能にしました。
「VROX」を利用すれば、こんなにもリアルで美しいグラフィックでのVR体験が可能です。
「VROX」はOculusRiftやHTC Viveなどのハイエンド・VRヘッドマウンテンだけではなく、GearVRやハコスコなどでも取り扱いが可能。様々なデバイスに合わせた最適なソリューションを提供しています。
ARに特化した「VROX-AR」もリリース
更にこの「VROX」をARに特化したコンテンツが「VROX-AR」です。
「VROX-AR」は建築や不動産、建材などのプロダクトに特化したARシステムで、図面上でしか確認できない建築イメージを3D化。しかもこれまでのARでは2次元の画像マーカーを使用していたところを、360度どこからみても建築物のイメージを確認できるようになりました。
しかも「VROX」ならではの高精度なグラフィックによって、そのイメージをより鮮明なものとして受け取ることが可能になります。
2Dの建築パンフレットを3D化し、間取りや室内の様子をよりリアルに認識できるようになったり、建設現場で竣工後のイメージの共有を図ったり、実際のスケールで周囲の景観との調和を確認したりと、ARだからこその訴求力を持つことができるようになります。
このようにハイクオリティの画像表現が可能な「VROX」を活用することによって、建築業界だけではなく様々なシーンでのVR・ARの活用が進むことが期待されています。
積木製作の事例3,未来の体感教育「VROX Virtual Training」
「VROX」の技術を活かし、未来型の体験教育システムを実現するのが「VROX Virtual Training」です。
机上の訓練プログラムよりも体験型のトレーニングの方がはるかに効率的で、より高い効果が得られることは分かりきっています。
しかし、特に建築の分野ではトレーニング一つ行うにしても専用の機材やロケーションが必要で、やはりそれなりにコストもかかってしまいます。
そんな悩みを解決するのが、この「VROX Virtual Training」。
時間や距離、空間の制約もVR・ARならば関係ありません。いつどこにいても必要な教育を最小限のコストで、かつ最大限の効果を上げることが可能になりました。
「VROX Virtual Training」が未来型の体験トレーニングと言われているのが、これまでは考えられなかった訓練を施すこともできるという点にあります。
例えば、過去の建造物や自然界、生物などを再現し、その時代を体験しながらの教育を受けることができます。
まさに「歴史を体験する」教育が可能になるのです。
さらにはナノテクノロジーなど「目には見えない」物質をVR・AR可することで視認し深い理解を得るなど、医療や食品分野への応用なども期待されています。
もちろん、建設機械などの各種操縦シミュレーターとしての活用や、建築現場に必要な実践的な訓練も簡単に施すことができます。
これまでこうしたトレーニングのためには高価なシミュレーターや設備が必要でしたが、「VROX Virtual Training」を利用すればOculus RiftなどのVRヘッドセットやARデバイスを装着するだけで可能となります。
単なる疑似体験ではなく、よりリアルで実物に限りなく近いトレーニングを最小限のコストで行えるのが、積木製作の「VROX Virtual Training」です。
ではここからは、積木製作のVR・AR技術を実際に活用した制作実績を3つピックしましたので、それぞれ見ていきましょう。
積木製作の実績1,BIMデータを活用した教育VRシステム@大林組
積木製作は「VROX Virtual Training」をベースにしながら、BIMデータを活用した教育VRシステム「VRiel(ヴリエル)」を株式会社大林組に提供しました。
これまで大林組では社内の研修施設内に設置した教育用のモックアップを利用して研修を行っていましたが、
- 研修内容に合わせたモックアップの組み換えが困難
- 研修場所への移動
などと、多くのコストと時間がかかっていました。
それを解決するために開発されたのが「VRiel」です。
「VRiel」を利用すれば、ヘッドマウントディスプレイを装着するだけで場所を選ばず手軽に、しかも実際の工事現場さながらの環境で訓練を施すことができるようになりました。
また素材としてBIMデータを活用することによって、現場の必要に合わせた柔軟なトレーニングプログラムを開発することが可能になります。
【BIMとは】
「BIM」は「Building Information Modeling」の略で、コンピューター上に作成した3Dモデルに仕上げや管理情報など、様々な属性データが追加されたデータベースを、建築の工程内に合わせて活用できるワークフロー・システムです。
BIMで3Dモデルを作成することによって、設計から施行、維持管理まで様々なシーンでデータを活用し、業務の効率化を図れる画期的なシステムです。
VRiel導入のメリット
具体的な「VRiel」の活用例としては、鉄筋配置の不具合防止などの管理技術を目的とした研修プログラムが挙げられます。
一般的な構造図では全ての鉄筋の配置を表すことが困難で、事前に図面を頭に入れておき、現場で不具合場所に気が付くセンスが求められます。
その技術を身につけるために、これまでは教育用のモックアップを利用してきましたが、不具合場所が固定されるため、定期的なモックアップの変更など、コストと時間がかかっていました。
その点、「VRiel」ではプログラムを変更するだけで不具合場所の変更や追加ができますし、ランダム化などの難易度変更によって同一受講者が何度でもトレーニングを受けられるようになりました。また実際のモックアップと異なり「VRiel」では正解のモデルと不正解モデルの両方を瞬時に切り替えることができるため、受講者は何が間違いかを視覚的に理解することができます。
さらにBIMとの組み合わせによって、様々な訓練プログラムを容易に組み立てることも容易。
こうして実際の工事現場と同様の環境で研修を受けることによって、不具合に気が付く感性や必要な技術を身につけることができるのです。
積木製作の実績2,自宅でバーチャル体験「どこでもフルハイトドア」
「VROX-AR」の技術を応用し、神谷コーポレーションのドア・ブランド「フルハイトドア」をARで再現し、自宅でヴァーチャル体験できるのが「どこでもフルハイトドア」です。
【フルハイトドアとは】
「フルハイトドア」はドアの高さが天井まであり、枠が見えない独自のスタイルで室内空間をより広く、明るく見せる神谷コーポレーションのオリジナル・ドアです。
「どこでもフルハイトドア」はフルハイトドアをバーチャル体験できるカタログアプリで、スマホやタブレットを専用のマーカーにかざすだけでフルハイトドアを出現させ、自宅に設置したイメージを確認することができます。
カタログにARの技術を取り入れるのはありきたりではありますが、「VROX-AR」ならでなの高精度なグラフィックで表示されることによって、よりリアルなイメージを持つことができます。
「フルハイトドア」を検討するのは自宅のインテリアにこだわりを持つ人が多いですから、「VROX-AR」の技術を取り入れた「どこでもフルハイトドア」によって、ユーザーの高い要求に応えることができたわけです。
積木製作の実績3,夢のプロジェクトをMRで「シミズ・ドリーム」(清水建設)
清水建設株式会社が未来構想として取り組む夢のプロジェクト「シミズ・ドリーム」。
その「シミズ・ドリーム」を具現化するために、積木製作のAR技術が採用されました。
【シミズ・ドリームとは】
「シミズ・ドリーム」は、清水建設が未来都市として構想する一大プロジェクトです。
深海と人間の居住区を垂直につなげる「深海未来都市構想 OCEAN SPIRAL」、”植物的な都市”という発想の元、自然と都市との融合を図る「環境アイランド GREEN FLOAT」、宇宙空間での滞在を可能にする「宇宙ホテル」など、まさに夢のあるプロジェクトを提案しています。
(サイトURL:https://www.shimz.co.jp/topics/dream/content01/)
清水建設は「シミズ・ドリーム」をイメージ画像や動画によって公表していますが、それを積木製作のAR技術によって具現化させることに成功しました。
MicrosoftのHoloLensを使用したARモデルを複数人で同時に見ながら検討会を実施したり、実寸台で表示させて建築用地に重ね合わせることで完成イメージがより明確になりました。
イメージ画像だと遠い将来の『夢物語』のようなプロジェクトが、こうしてARによって現実世界に投影されることによって、近い将来には実現可能になるかも、と思わせてくれるから不思議です。
未来を直感的にイメージできる積木製作の技術力は、まさにARで新しい価値観を提供する試みといえるでしょう。
積木製作の魅力 – ユーザーや企業からみた積木製作
積木製作はVR・ARの高い技術力と開発力で、建築業界にイノベーションを引き起こそうとしています。
建築分野でARやVRを用いてもっと効率的なシステムを運営したい、効果的な研修を実施したいと願っている企業は、非常に心強いパートナーとなってくれるでしょう。
また実は積木製作は建築業界向けのシステム開発だけではなく、「無人島0円生活 ぐるっと360°4Dシアター」や「恐竜戯画」など、エンタメ向けのVR・ARシステムも開発しています。
建築業界だけではなく、よりリアルな画像を使用したVR・ARのコンテンツを採用したいと考えている企業は、ぜひ一度積木製作にご相談ください。
まとめ
「Archi Tours」シリーズや「VROX」、「VROX Virtual Training」など多くの独自技術を持つ積木製作。
その高い技術力は、VR・AR業界の中でも非常に大きな期待を集めています。
建築業界だけではなく、様々な分野でARの新しい価値観を提供している積木製作にこれからも注目していきましょう。
また、XR-HubではVR・ARに精通した起業家による事業創造のコンサルティングも行なっております。
- ARやVRを、自社の既存事業 に導入することを検討している
- ARやVR事業を立ち上げたい
こんなニーズがある方にはコンサルティングを行なっておりますので、
もし「話だけでも聞いてみたい」と興味がありましたらこちらからお問い合わせください。
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